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鳴き始めた コバネヒメギス [バッタ目]

小川沿いで鮮やかな濃いピンク色の花が目に付いた。
いくつもの蕾を伴った「ナワシロイチゴ」の花。
星のように開いた萼に閉じたピンクの花弁、その先から覗いている雌しべの柱頭、何とも印象的だ。
この後、花弁が落ちると雌しべの外側にある雄しべが現れ葯を開くそうだ。
ではこの状態は開花とは言わないのだろうか?

赤く熟した実は食べられるようだがまだ味見をしたことが無い。
ナワシロイチゴ0618_1.jpg



















少し離れた草地からシリシリシリ♪と鳴き声が聞こえてきた。
ススキの葉上で鳴いていたのは、名の通り成虫になっても翅が小さな「コバネヒメギス」だった。
近い仲間にヒメギスがいて姿がそっくりだが、成虫になるとヒメギスは腹部中央から腹端あたりまでの翅があるので見分けられる。

しかし幼虫の時は共に翅が無いまたは短いので見分けが難しい。
コバネは乾燥した草地、ヒメギスは湿った草地を好むので生息環境でそのあたりも判断材料だろう。

コバネヒメギス06181_1.jpg



















コバネヒメギスの成虫のオスは鳴くために翅にやすりのような発音器があるので、発音器がまだ出来ていないヒメギスの幼虫のオスとは識別ができるだろう。発音器の無いメスは厄介だ。
コバネヒメギス0617_1.jpg





























2018年6月17-18日 東京都 バラ目バラ科 ナワシロイチゴ、バッタ目キリギリス科 コバネヒメギス

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