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ヘクソカズラのホウジャク幼虫たち [チョウ目]

ヘクソカズラの葉でヘクソカズラグンバイを探しているとイモムシ発見。
緑色と褐色の同じくらいの大きさの2匹が並んでお食事中だった。
お尻の先に突起(尾角)があるのでスズメガの仲間。
幼虫がヘクソカズラを食草としているのはホシホウジャクとホシヒメホウシャクだが、尾角が長いので「ホシヒメホウジャク」だろう。
ホシヒメホウジャク0921-1.JPG



















近くに終齢くらいの大きな幼虫がいた。
僅かに見える長い尾角からホシヒメ。
ホシヒメホウジャク0921-2.JPG





























少し離れたところにでっぷり太ったのを見つけたが、こちらは尾角が短いので「ホシホウジャク」。
やはり緑色と褐色がいる。
この2種は同じところにいて姿も名前もよく似ているので、いつもどっちだっけ?ととてもややこしい!

28日から5日ほど遠方へ虫撮りに行ってきますのでblogをお休みします。
晴れるといいなぁ!
ホシホウジャク0921_1.jpg



















2020年9月21日 東京都 チョウ目スズメガ科 ホシヒメホウジャク、ホシホウジャク

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今度こそ! カトリヤンマ [トンボ目]

先日、仕事から職場に戻ると同僚がトンボが入ってきて天井に止まっているとの事。
見るとヤンマの仲間だが、高い天井で職場にある網では届かない。
車に積んでいた網を取りに行って捕まえた。
それは、ようやくの「カトリヤンマ」のメスだった。
以前、ギンヤンマをカトリヤンマと間違え恥ずかしい限りだったが、今度こそである。
腹端の尾網が短いが、図鑑「日本のトンボ」によるとこれは既に産卵を経験して折れてしまった状態だそうだ。
カトリヤンマ0921-1.jpg



















今の時期、ここで見られるヤンマの仲間はかろうじてのオニヤンマ、ミルンヤンマとこの種くらい。
まだこれからも見られる機会があるので、さらに美しいオスのぶら下がりを是非一眼で撮ってみたい。
カトリヤンマ0921-2.jpg
















2020年9月21日 東京都 トンボ目ヤンマ科 カトリヤンマ

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猫じゃらしにムラサキシラホシカメムシ [カメムシ目]

猫じゃらしと言えば秋を代表するエノコログサの仲間の総称。
穂を見ているとカメムシの仲間が結構見つかる。
この日いたのは大きさ5㎜ほどの小さな「ムラサキシラホシカメムシ」。
ムラサキシラホシカメムシ0916-1.JPG



















似た種がいくつかいるが1対の白斑、小楯板の大きさなどから、本種でいいだろうと思う。
別名でツヤマルシラホシカメムシとも呼ばれるらしい。
ムラサキシラホシカメムシ0916-2.JPG



















小さくて丸っこいので姿だけでも可愛いが、すたすたと歩く姿もまた。
ただ、このサイズは残念ながら老眼の目には厳しい・・・
ムラサキシラホシカメムシ0916-3_1.jpg





























2020年9月16日 東京都 カメムシ目カメムシ科 ムラサキシラホシカメムシ

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びっくり! アカメガシワにアカギカメムシ [カメムシ目]

実が黒く熟したアカメガシワに何かいないか見ていると、見たことの無い大きなカメムシがいた。
3mほどの高さのためよく見えず、近くにあった落ち枝で落とした。
飛ばれることなく落下したのは「アカギカメムシ」だった。
アカギカメムシ0921.JPG



















アカギカメムシはここでよく見られるアカスジキンカメムシと同じキンカメムシ科で、本来南西諸島に生息する南方種だが、近年九州、四国、本州で確認されるようになったようでfieldで見るのは初めて。
他にもいないか探したが、この1個体のみで見つからなかった。
アカギカメムシ0921-2.JPG



















鮮やかなオレンジ色に顔や触角、脚の輝く緑色が美しい種だ。
翅の黒斑には個体差があるようでこの個体は少ないが、黒斑が多い個体はその模様が人の顔に見えることから人面カメムシと呼ばれている。
くの地に曲がった1対の黄色の斑が眉、その下の1対の丸い斑が目、一つの黒斑が鼻、前胸背側の腹端の横一文字の黒線が口と言えばそう見えるだろうか。
アカギカメムシ0921-3_1.jpg



















お腹側を見てみるとこちらにも人の顔が見えなくもない。
それにしてもこのカメムシはいったいどこからやってきたのだろうか。
アカギカメムシ0921-4.JPG



















2020年9月19日 東京都 カメムシ目キンカメムシ科 アカギカメムシ

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大きい! ムネビロスナゴミムシダマシ [コウチュウ目]

ヤハズソウやコニシキソウなどが生えた駐車場に車を停めて降りて足元を見ると、いつも見るより大きなスナゴミムシダマシがいた。
スナゴミムシダマシの仲間は似た種が多く都心の公園などでも落ち葉や石をひっくり返すと見られ、主に腐った植物などを食べる掃除屋さんだ。
ゴミムシダマシというカテゴリーの中では比較的見る機会がある種だと思う。
よく見るのは1㎝に満たない小さなものが多いが、この日は1㎝を超える大きさだったので持ち帰って調べてみた。
ムネビロスナゴミムシダマシ0919-1.JPG



















大きさも特徴の一つだが、横に大きく張り出した前胸背から「ムネビロスナゴミムシダマシ」ではないかと思う。
この仲間の載っている詳しい図鑑を持っていないので、netで確認した。
南部鉄器を彷彿させる色と質感だ。
以前のスナゴミムシダマシと学名が同じようなのでこの名前に変わったのだろうか?
虫社から「日本産ゴミムシダマシ大図鑑」が出ていてこれを見れば同定はたやすいだろうが、何せ高いのでなかなか手が出ない。
それにしてもゴミムシという名前自体どうかと思うが、さらにダマシと付いているのが何ともかわいそうに思う。
ムネビロスナゴミムシダマシ0919-2.JPG



















2020年9月19日 東京都 コウチュウ目ゴミムシダマシ科 ムネビロスナゴミムシダマシ

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草むらの中にわらわらと シロヘリクチブトカメムシ [カメムシ目]

朝、イネ科が主の草むらを見ていると、黒い塊が目にとまった。
そっと近づくと、その塊は小さなカメムシの幼虫が集まったものだった。
ほとんどが同じ大きさだが、中には大きな幼虫もいた。
手が草に触れたとたん皆あっという間に草の根元へ降りてしまった。
何と敏感なこと。
シロヘリクチブトカメムシ0919-1_1.jpg



















あたりを見渡すと、もうひと塊いた。
今度は先ほどより大きい。
このカメムシは「シロヘリクチブトカメムシ」の幼虫たち。
元来、九州から沖縄に分布する南方種だが、近年分布域を北上させている。
主に蛾の幼虫などを捕食しているようだ。
シロヘリクチブトカメムシ0919-2_1.jpg



















幼虫時代は黒い体にオレンジ色の一対の斑が特徴で、成虫になると翅のヘリが白く他は褐色に変わる。
数年前からこの幼虫はよく見かけているが、成虫に出会ったことは残念ながらまだない。
シロヘリクチブトカメムシ0919-3_1.jpg



















2020年9月19日 東京都 カメムシ目カメムシ科 シロヘリクチブトカメムシ

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目が愛らしい タテスジグンバイウンカ [カメムシ目]

数日前、ススキにショウリョウバッタモドキがいないかと見ていると、葉裏で可愛いウンカを見つけた。
ススキにウンカと言えばあの変顔のアカヘリハネナガウンカが有名だが、こちらも淡い黄緑の体に黒いつぶらな瞳が可愛い「タテスジグンバイウンカ」。
タテスジグンバイウンカ0919-1.JPG



















撮るのにススキを引き寄せるとせっかく並んでいた2つがばらばらに。
ツーショットのアップを撮りたかったのだが残念。
タテスジグンバイウンカ0919-2.JPG



















今日も同じ株を探したが見つからなかった。
つい、今日はいるかなと探してしまう存在だ。
タテスジグンバイウンカ0919-3.JPG





























2020年9月19日 カメムシ目グンバイウンカ科 タテスジグンバイウンカ

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希少種? タイワンヒラアシキバチ [ハチ目]

カシノナガキクイムシが入りフラスを出して枯れてしまったコナラに黒と黄色の見たことの無い虫がいた。
一見、トラカミキリの仲間かと思ったが、姿をよく見るとどうやらハチのようだ。
黒と黄色なのでスズメバチかアシナガバチの仲間と思われるだろうが、こんな種はいない。
腹端から伸びる短い産卵器からキバチの仲間か?
タイワンヒラアシキバチ0920-1_1.jpg





























体にフラスを纏っていたのでここに産卵するのかと少し見ていたが、くねくねと体を動かすばかりで産卵する気配も見られない。
気になったので持ち帰った。
タイワンヒラアシキバチ0920-2.JPG



















調べてみると「タイワンヒラアシキバチ」という種のようだ。
近似種にニセタイワンヒラアシキバチというのもいるようだが、識別点がわからないのでタイワンヒラアシキバチでいいか・・・。
茨城県自然博物館研究報告の報文には「日本、台湾、ベトナム、ラオスに自然分布し日本では奄美大島、山口県、京都府、愛知県、岐阜県、福井県、東京都からそれぞれ若干例の報告がある。」と記述されている。
在来種であまり見つかっていない希少種という事だろうか?
白バックで撮影を試みるも元気すぎて、何とか数枚撮ったもののギブアップしたのだった。
タイワンヒラアシキバチ0920-3.JPG



















2020年9月20日 ハチ目キバチ科 タイワンヒラアシキバチ 東京都

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カマキリたちの季節 [カマキリ目]

谷戸を歩くとカマキリたちの姿が目に付いた。
この日はここで見られるカマキリをコンプリート。
畔の葉上にいたスマートな「オオカマキリ」のオス、だろう。
オオカマキリ0916.JPG



















今年は運が良いのか例年よりもよく見かける「コカマキリ」。
足元を見るとどうやら食後だったようだ。
コカマキリ0916.JPG



















池のほとりのオギにいたのは「ハラビロカマキリ」。
付いた眼の傷がカマキリでさえも生き抜く厳しさを物語っている。
ハラビロカマキリ0916.JPG



















カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ、コカマキリ、ハラビロカマキリ

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ヤマトシジミ [チョウ目]

メヒシバの茎で交尾中の「ヤマトシジミ」たちがいた。
このところ最も多く見られるチョウかもしれない。
幼虫の食草のカタバミはどこにでもあるからだろう。
ヤマトシジミ0916-1.JPG





























ファインダーを覗いていると別のオスが横やりを入れに来た。
咄嗟にシャッターを切ったらピントがずれた。
すぐに諦めて去ってしまったのでこの一枚だけなのが残念だ。
ヤマトシジミ0916-2.JPG



















2020年9月16日 東京都 チョウ目シジミチョウ科 ヤマトシジミ

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