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ヒメスズメバチvsキイロスズメバチ [ハチ目]

少し前までたくさんの虫たちが集まっていたコナラの高所の酒場の前を通った。
ここ数日、お客さんはいなかったのだが、今日は根元に僅かににじみ出たショットバーに珍しくスズメバチたちが来ていた。
ヒメスズメバチ0916-1.JPG



















この夏はfieldのどの酒場でも、ほとんどと言っていいほどスズメバチたちを見かけなかった。
梅雨の長雨が営巣に影響したのだろうか。
ただ、地域によっては少ないとか例年と変わらないとか様々なようだ。

この酒場に来ていたのは「ヒメスズメバチ」と「キイロスズメバチ」。
ヒメは本来オオスズメバチと同じくらいの大きさだがいたのは小さな個体。それほど気性は荒くない印象だ。
一方のキイロスズメバチは攻撃的な種として知られている。
ヒメスズメバチが頭を突っ込んでいるところがよほど気になるのか、キイロがここを狙って近づいていった。
さて、体格ではほぼ互角のこの両者の争いはどちらに軍配が上がるのかと固唾をのんだ。
ヒメスズメバチ0916-2.JPG



















キイロに気付いたヒメが振り返りバトルかと思いきや、すぐにキイロが後ずさり。
この後も何度も同じことが繰り返され、結局キイロは飛び去りあっけないヒメの勝利。
ちょっと拍子抜けだった。
ヒメスズメバチ0916-3.JPG



















いつも来ていた「サトキマダラヒカゲ」がいないなぁと足元を見るとおおっ、こんなところに、踏むところだった。
サトキマダラヒカゲ0916.JPG



















何か様子がおかしいなとよく見ると、小さな赤いアリたちが集まっていた。
頭の大きな兵隊アリがいるので「アズマオオズアリ」だろうか。
サトキマダラヒカゲはしっかり地に足を踏ん張っているように見えるが、すでに息絶えていたのかもしれない。
季節の移ろいを感じる寂しい光景だった。
サトキマダラヒカゲ0916-1.JPG



















2020年9月16日 東京都 ハチ目スズメバチ科 ヒメスズメバチ、キイロスズメバチ、アリ科 アズマオオズアリ、チョウ目タテハチョウ科 サトキマダラヒカゲ

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