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ヤノネグサ [植物]

田んぼや湿地脇でミゾソバやウナギツカミが花を咲かせているが、よく似たもっと小さい花がある。
茎も細くて赤っぽい「ヤノネグサ」。
ヤノネグサ1027-1.JPG



















写真には写っていないが、花柄には赤い腺毛がある。
ヤノネグサ1027-2.JPG



















葉の形は卵型か長楕円形でウナギツカミに似るが1~2㎝の葉柄があり、ウナギツカミは葉柄が短く葉が茎を抱くので見分けられる。
丘陵ではミゾソバやウナギツカミほど多くは見られない。
いち早く紅葉して美しい。
ヤノネグサ1027-3.JPG





























ヤノネグサの群生の中に「スズメウリ」の白く熟した実があった。
実がカラスウリより小さいからスズメウリ。食べるとほのかに甘い。
共に好きな植物なのでほっこりだ!
スズメウリ1027.JPG



















2023年10月27日 埼玉県 ナデシコ目タデ科 ヤノネグサ、ウリ目ウリ科 スズメウリ

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秋の日色々 [季節]

田んぼの畔を歩くと交尾中の「ツマグロヒョウモン」が飛び立ち少し先でとまった。
交尾中に飛翔する際主導するのがオスかメスかは種によって決まっているようだが、ツマグロはメスが先導して飛んでいた。
ツマグロヒョウモン1027.JPG



















林縁でか細いイトトンボが飛んだ。
とまったところを見ると「ホソミイトトンボ」。
近くにもう一個体もいてこのところ本当によく目にする。本来南方種だが、温暖化の影響か北へ生息域を拡大している。成虫越冬なので越冬している姿も見てみたい。
ホソミイトトンボ1027_1.jpg



















「ヤマトシジミ」のメスが草のてっぺんにいた。
少し前に発生ピークだったが、さすがに朝晩の寒さで数が減ってきたようだ。
ヤマトシジミ1027.JPG



















足元には「モリオカメコオロギ」のメス。
コオロギの仲間は見つけてもなかなかとまってくれずすぐに隠れてしまうので、種を特定するのがたいへんだ。
モリオカメコオロギ1027.JPG



















ふと見上げると枝先に「ジョロウグモ」のメス。
周りに巣は見当たらなかった。
大きなお腹でこれから産卵なのだろう。
黄色とグレーにピンク色が奇麗だった。
ジョロウグモ1027.JPG



















2023年10月27日 埼玉県 チョウ目タテハチョウ科 ツマグロヒョウモン、シジミチョウ科 ヤマトシジミ、トンボ目イトトンボ科 ホソミイトトンボ、バッタ目コオロギ科 モリオカメコオロギ、クモ目ジョロウグモ科 ジョロウグモ

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林縁のエノキの実生で越冬準備 アカボシゴマダラ [チョウ目]

先の小さな谷戸の田んぼ脇の林縁に生えていたエノキの実生。
葉に食べ跡があったので探してみるといた。
「アカボシゴマダラ」の幼虫だ。
アカボシゴマダラ1027-1.JPG



















高さ1mほどのエノキだが枝をいくつも広げていて何匹ついているか探してみると全部で5匹。
こちらではまだ角が細い3令幼虫(たぶん)とその後には脱皮して体は大きく角が太く毛深くなった4令越冬幼虫(たぶん)が並んでいた。葉には糸を吐いて座を作っているのでここがそれぞれの定位置だろう。
1枚目も越冬準備完了かな。
2008年頃から丘陵で姿が見られるようになり、今や特定外来生物に指定されていて出会うと複雑な気持ちに。

ならばエノキの実生を探さなければいいのだが・・・つい。
アカボシゴマダラ1027-2.JPG



















林縁でハッとするような鮮やかな黄色い花、いよいよキク科の「ヤクシソウ」が咲き始めた。
一年の草本の最後を飾る花のイメージ。
この花が咲き終わればまもなく寒い冬の到来だろうなぁ。
ヤクシソウ1027.JPG





























2023年10月27日 埼玉県 チョウ目タテハチョウ科 アカボシゴマダラ、キク目キク科 ヤクシソウ

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林縁にオオホシカメムシ

今日は埼玉県側の丘陵の小さな谷戸へ。
林縁で探していると、葉上に見つけたシルエット。
色、形、大きさからしてカメムシの仲間の「オオホシカメムシ」。
オオホシカメムシ1027-1.JPG



















このところ時折常緑の重なった葉の間などで見つかっていて、早や越冬準備かなどと勘繰ってしまった。
アカメガシワの実でもよく見かける。
オオホシカメムシ1027-2.JPG



















色や模様が似たカメムシはいるが、2㎝近い大きさと盛り上がった前胸背の形は他にはないだろう。
存在感のあるカメムシだ。
オオホシカメムシ1027-3.JPG



















2023年10月27日 埼玉県 カメムシ目 オオホシカメムシ科 オオホシカメムシ

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蜂須賀公之さん 作品展「しあわせのつくりかた」のご紹介 [告知]

今日の休みは高尾駒木野庭園で開催中の蜂須賀公之さんの作品展に出掛けた。

蜂須賀さんとの出会いは、もう15年になるだろうか?

長らく勤めた会社を辞めて狭山丘陵で日々虫を追い続けていた時に時折お会いした。
当時蜂須賀さんはそこでレンジャーの仕事をされていて、巡回をされていた時に話す機会がありどこかで見かけた覚えがあるがわからないでいた。
暫くしてあぁ、BE-PALで連載をされていたあの蜂須賀さん!と気付いた。
その後、縁あってその職場で働くことになったのだった。
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会場は高尾山の麓の高尾駒木野庭園 旧民家。
東京都の初代都レンジャーとして高尾山で活躍されていた蜂須賀さんにはここが一番という場所だと思った。
駒木野庭園1026-1.JPG



















駒木野庭園1026-2.JPG



















駒木野庭園1026-3.JPG



















駒木野庭園1026-5.JPG



















まさかご本人がいるとは思わなかったが、いらっしゃってビックリ。
お久しぶりでした。
撮影秘話を色々教えていただいた。
飾りのない自然色と生きものたちが主張するでもなく自然を織りなしている場面を感性で切り撮っておられる写真に
ほっこりした気分に!
29日日曜日までなのでまだの方は是非!
駒木野庭園1026-4.JPG



















2023年10月26日 東京都

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伊丹市昆虫館企画展「モズのはやにえ リターンズ」のお知らせ [告知]

兵庫県伊丹市にある伊丹市昆虫館で明日10月25日(水)~2024年1月29日(月)まで企画展「モズのはやにえ リターンズ」が開催される。2014年にもプチ展示「モズのはやにえ」が開催され、はやにえの実物と写真の200連発が展示された。リターンズではさらにパワー炸裂の何と300連発だそうだ。
今回もいくつかのはやにえ写真を提供させていただいた。


秋になって身近でモズの高鳴きが聞かれるようになってきたいいタイミング。
モズの特徴や生態、様々なはやにえ、さらには近年研究者が明らかにしたはやにえの目的など、モズに興味のある方は必見の企画展だ!


約3ヶ月のロングラン、ご都合の良い時に是非足を運んでいただければと思う。
昆虫館なのでチョウの温室や人気の甲虫、珍しい虫などの生態展示、映像ホールなど、もちろん昆虫を堪能できる。


MozuHayanieポスターDS.jpg





























伊丹市昆虫館 伊丹市昆陽池3-1 072-785-3582

火曜休館 9:30~16:30(入館は16:00まで)

入館料 大人400円、中高生200円 3才から小学生100円


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ジョビコがやって来た!

一昨日の21日、薄曇りの朝職場で懐かしいヒーヒー♪という甲高い声を聞いた。
この声はジョウビタキ!と思って声の先を探したが、一向に姿が見つからない。
顔をあちこちに向けて鳴くと、方向がつかめないのだ。
探していると飛んでフェンスにとまった。
クリっとした目が可愛いやはり「ジョウビタキ」のメスだった。
ジョウビタキ1021-1.JPG



















ここには毎年、数羽がやって来るが、いつも縄張り争いで残るのは1羽だけ。
このメスは春まで居残ってくれるだろうか?
ジョウビタキ1021-2.JPG



















2023年10月23日 東京都 スズメ目ヒタキ科 ジョウビタキ

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ウメの木と虫 [自然]

今日は職場の観察会で小学生の子供たちやその保護者が参加してくれた。
秋の里山の花や虫などを紹介したのだが、そのうちの一つがウメと虫。
ウメは誰もが知っている梅干しの木だが、その木を利用するのは人だけでなく虫たちもいる。

枝にびっしり付いていた楕円形のこの毛の生えたものはさて何だろう?
参加された方はもちろんわかるはずはなく・・・・
テントウムシの仲間のアカホシテントウの蛹から成虫が羽化した抜け殻だ。
アカホシテントウ蛹殻1020.JPG






















その近くにさらに小さい丸いものがたくさん。
これは・・・・?
もちろんこれも誰もわかるはずもなくと思ったら、娘さんと参加してくれたお父さんがカタカイガラムシと娘さんに説明していたのに驚いた!
そう、これはタマカタカイガラムシがアカホシテントウの幼虫に食べられた残骸。
いかにも卵から丸い穴をあけて何がが孵化してきたようだが丸い穴は食べた痕。
タマカタカイガラムシ1020.JPG






















皆さん、テントウムシと言えばナナホシテントウやナミテントウは見たことがあるが、アカホシテントウは恐らく見たことが無いだろうと写真で紹介。
黒い体からにじみ出る赤が本当に美しい。
アカホシテントウ.JPG



















ウメと言えばこれも。
同じ模様が一つとしてないイラガの繭。
丸い穴が奇麗に空いているので無事羽化した繭だ。
これらはなかなかマニアックな紹介ネタだったかなぁ(*_*;
イラガ繭_1.jpg



















2023年10月20日 東京都 コウチュウ目テントウムシ科 アカホシテントウ、カメムシ目カタカイガラムシ科 タマカタカイガラムシ、チョウ目イラガ科 イラガ

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小さなカキと奇麗な虫たち [季節]

丘陵の埼玉県側の小さな谷戸に。
林縁を歩いていると低い木にたくさんの小さなカキがなっていた。
見た目通りまさに「マメガキ」という秋に食すカキノキとは異なる木の実だ。
熟しても甘く美味しくはならないようで、霜にあたって黒紫色になると美味しくなるらしいが食べた事はない。
マメガキ1012.JPG



















近くの何の植物だったか覚えていないのだが、葉上にいた滲み出るルビーのような輝きは「アカホシテントウ」。
いつ見ても本当に美しいテントウムシだ。
アカホシテントウ1012.JPG



















すぐ近くの同じ葉上には、こちらも翅が透明で美しい「スケバハゴロモ」がいた。
昭和の昔、見えすぎちゃって困るのぉ!ととあるアンテナメーカーのCMが一世を風靡したが、この虫を見るといつも思い出す。
通称、スケベハゴロモ。
スケバハゴロモ1012.JPG



















2023年10月12日 埼玉県 カキノキ目カキノキ科 マメガキ、コウチュウ目テントウムシ科 アカホシテントウ、カメムシ目ハゴロモ科 スケバハゴロモ

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田んぼ脇のキアゲハ [チョウ目]

田んぼの畔を歩いていると足元から「キアゲハ」が飛び立って小川沿いにとまった。
今日は風が強く休んでいたのかもしれない。
キアゲハ1020-1.JPG



















右の尾状突起が欠損していたが、翅はとても美しかった。
秋になると田んぼのセリや田んぼ周りのノダケが咲いてキアゲハの幼虫たちがあちこちで見られるので、そこで育って羽化した個体かもしれない。
今日はこのままここで夜を迎えるのだろうか?
キアゲハ1020-2.JPG



















田んぼ横の湿地では「アカバナ」が咲いていた。
左端の「ウナギツカミ」にはハエが。
アカバナ1020.JPG



















小さな赤トンボ、ヒメアカネかとも思ったが腹端が上に反りあがった「マユタテアカネ」のオスだった。
マユタテアカネ1020-1.JPG



















あちこちで見られるのはみなマユタテアカネ。
この種も今や希少種で見られることは、貴重な環境という事。
マユタテアカネ1020-2.JPG



















2023年10月20日 東京都 チョウ目アゲハチョウ科 キアゲハ、フトモモ目アカバナ科 アカバナ、トンボ目トンボ科 マユタテアカネ

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