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キタテハの秋型は美しい [チョウ目]

山上の畑脇のコセンダングサに「キタテハ」が訪れていた。
キタテハ1017-1.JPG



















前翅先端や翅縁の突起が大きい秋型のメスだろう。
こちらも秋型で撮った角度で突起が大きく見えない。
キタテハ1017-2.JPG



















朝のうちは数が少なかったが、気温が上がった午後にはあちこちで吸蜜する姿が見られた。
こちらはオス。
秋型は鮮やかなオレンジ色に黒い斑が美しい。
キタテハ1017-3.JPG



















周りに幼虫の食草のカナムグラは見当たらなかったが、草刈りが行われた後だっただからか。
成虫越冬でこれから厳しい冬に耐える試練が待っている。
キタテハ1017-4.JPG



















山の稜線には色付いてきたヤマザクラ。

まだ昼間は暑いが朝晩は寒く、寒暖差が大きいのでこれから一気に紅葉が進むだろうか?
紅葉1017.JPG



















2023年10月17日 埼玉県(丘陵外) チョウ目タテハチョウ科 キタテハ

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ムラサキエノコロ [植物]

エノコログサの仲間には色々ある。
エノコログサ、アキノエノコログサ、キンエノコロ、ムラサキエノコロ。
この中で、局所的で個人的になかなか見られないのが「ムラサキエノコロ」だ。
この日訪れた場所ではチカラシバに交じってたくさん穂をつけていた。
ムラサキエノコロ1013-1.JPG



















チカラシバも陽を浴びて奇麗だったが、ここでは引き立て役。
ムラサキエノコロ1013-2.JPG





























ムラサキエノコロの茎や葉、花穂の紫色はエノコログサの仲間の中でもとびっきりの美しさだと思う。

明日は5回目のコロナワクチン接種だが、このところ花粉症で体調がよろしくない。
が何とかなるだろう・・・。
ムラサキエノコロ1013-3.JPG





























2023年10月14日 埼玉県 イネ目イネ科 ムラサキエノコロ

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無数のアリ地獄の巣

南向きの見晴らしの良い小さな丘の上に日当たりがいいベンチが4つある。
夏頃からこの全てのベンチの下に穴がいくつもあいているのを見つけ、これはアリ地獄の巣では?といくつも掘り返したが一向に幼虫は見つからなかった。

一昨日久しぶりに行ってみると、穴の数が増え大きさも大きくなっていた。
アリジゴク1014-1.JPG



















一番手前の大きな穴を掘って見ると、やっぱり!
大きな幼虫がころりと出てきた。
アリ地獄こと「ウスバカゲロウ」の幼虫は成虫になるのに2~3年かかると言われており、この大きさなら来年羽化するだろうか。
アリジゴク1014-2.JPG






















表は砂粒を纏っていて姿がわかりにくいが、ひっくり返すと大きな顎や脚が目立って一目瞭然だ。

4つのベンチ下の穴はみなウスバカゲロウの幼虫だったが、一体いくつあるのか?
数えなかったが100は超えているだろう。
アリジゴク1014-3.JPG



















2023年10月14日 東京都 アミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科 ウスバカゲロウ

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カケスとどんぐり [鳥類]

埼玉の山のダム湖へ。
朝からカケスがギャーギャーと賑やかだった。
少し前からfieldでも時折鳴き声が聞こえるようになってきた。
ちょうど目の前を飛んだので撮って見た。
カケス1013-1.JPG



















羽の青色が美しいが、相変わらず目つきは悪い。

よく見るとどんぐりを咥えていた。
今までTVでどんぐりを食べる映像を見てきたが、確かに好きなのだなぁ!
カケス1013-2.JPG



















2023年10月13日 埼玉県(丘陵外) スズメ目カラス科 カケス

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カタバミの葉を食べていたマメハンミョウ [コウチュウ目]

この日は埼玉県の河川敷へ。
田んぼは既に稲刈りが済んで2番穂が緑鮮やか。
手前の一見ススキのようなのは、外来種の「セイバンモロコシ」、右奥は「ヨシ」。
ススキは見当たらなかった。
田んぼの畔1012.JPG






















草の生えていない畔に時折ちょくちょく姿を現していた頭の赤い虫。
気にはなっていたもののスルーしていたのだが、さすがに3回目に出てきた時には気になって!
マメハンミョウ1011-1.JPG



















赤い頭に白いストライプがお洒落な「マメハンミョウ」だった。
大きさは1~2㎝弱。
あちこち動き回って何かを探しているようで、見ているととまったところには小さなカタバミの葉がありそれを食べていた。
カタバミを食べるのかと思って調べたら広食性で、名に豆と付くようにマメ科をはじめとした野菜を食べる害虫として農家の方からは嫌われている。幼虫はバッタの仲間の卵塊を食べるようだ。
マメハンミョウ1011-2.JPG



















狭山丘陵のfieldではあまり見られないので、この出会いは久しぶりでなかなか新鮮だった。
ちなみに道教えと呼ばれる美しいハンミョウとは全く分類が異なる種。
カミキリモドキの仲間と同様にカンタリジンという毒を持っているので扱いには注意が必要だ。
マメハンミョウ1011-3.JPG



















背後から「ピーエ♪」という鳴き声が聞かれ、目の前に現れたのは「ノスリ」だった。
姿を見るのは久しぶりだった。
ノスリ1012.JPG



















2023年10月11日 埼玉県(丘陵外) イネ目イネ科 セイバンモロコシ、ヨシ、コウチュウ目ツチハンミョウ科 マメハンミョウ、タカ目タカ科 ノスリ

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冷たい雨にうたれたチャイロスズメバチ [ハチ目]

朝出勤するために家の前の車に向かっていると、雨が降る中足元に黒っぽい大きなハチがうろうろしていた。
頭や胸が赤く腹部が黒っぽい「チャイロスズメバチ」だった。
家は住宅街の一角だが、一体どこから飛んで来たのだろう?
取り急ぎ雨に濡れないように捕獲して職場へ。
かなり寒い中冷たい雨に打たれていて弱っているかと思いきや、職場に着いた頃には動きも機敏だった。
チャイロスズメバチ1009-1.JPG



















最初に見た時にフフ~ンと気付いた。
長い触角に太長い腹部はオスバチ。チャイロのオスバチは初めて見た。
早速むんずと掴んでみた。
チャイロスズメバチ1009-2.JPG



















腹を曲げて刺す仕草をするが、オスなので毒針はない。
鋭い大顎にかまれると痛そうなので、それだけは気を付けた。
この後、外に放すと雨の中元気に飛んで行った。
家と職場は近いので特に問題もないだろう。
チャイロスズメバチ1009-3.JPG



















その昔は幻のスズメバチと呼ばれたが、ここ数年姿をよく見掛ける。
今年はfieldにある茅葺屋根の民家の屋根近くの壁にも巨大な巣が造られている。虫除けとされる囲炉裏で薪を燃やした煙など全く気にもせずにどんどん巣が大きくなっていった事に皆驚いた。
チャイロスズメバチはキイロスズメバチやモンスズメバチの初期巣を乗っ取り、乗っ取った働きバチを奴隷化して巣を大きくし自分の働きバチがたちが出てくると奴隷たちを殺して巣を完全に自分たちのものにする、なんとも恐ろしいスズメバチだ。
ここの巣は、場所柄恐らくキイロスズメバチのものだったのだろう。
チャイロスズメバチ0926.JPG



















2023年10月9日 埼玉県、東京都 ハチ目スズメバチ科 チャイロスズメバチ

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いよいよ秋本番 [季節]

黄金色に稲穂が頭を垂れた畔を歩いていると足元で小さなチョウが飛んだ。
誰?とまった先を見ると小さな「ヒメウラナミジャノメ」だった。
ここ数年、あまり見る機会が無く心配していたが、今年はちょくちょく出会う。
後翅の下弦が切れているのは敵に襲われたからなのだろうか?
ヒメウラナミジャノメ1006_1.jpg



















また、足元から飛んだのはこちらも小さなキリギリスの仲間、「ホシササキリ」の褐色型のメス。

ここでは数年前にコバネササキリを確認していて、その後出会えず毎年探しているのだが今年もまだ・・・。
ホシササキリ1006.JPG



















林縁で群生してとても美しかった「ミズヒキ」の花。
8月頃から花を見ているがまだ咲いていて花期が長い。
上から見ると赤く下から見ると白い花からお目出たい水引。
ミズヒキ1006.JPG





























2023年10月6日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 ヒメウラナミジャノメ、バッタ目キリギリス科 ホシササキリ、ナデシコ目タデ科 ミズヒキ

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外来種ムネアカハラビロカマキリからハリガネムシ [カマキリ目]

職場の公園で外来種のムネアカハラビロカマキリが見つかってから4年ほどになるだろうか?
職員や利用者の子供たちなど多くの方のご協力により当初より見られる成虫、卵鞘の数が激減した。
それでもまだこの夏ちらほら成虫が見つかっている。
以前から外来種のこのカマキリもハリガネムシが寄生するのかと疑問に思い、見つかった成虫を水に浸けてきたがハリガネムシは確認されなかった。youtubeでは既にムネアカからハリガネムシが出てくる動画が配信されているが、実際この目で見ておかなければ。

今日利用者の子供の方が見つけてくれたオスを水に浸けるとすぐにハリガネムシが出てきた。
やはりここでも寄生されている個体がいたのだ。
ハラビロカマキリを凌駕する無敵のムネアカハラビロカマキリにも、ハリガネムシという最強の敵がいたということが確認できた。腹端からハリガネムシが出ているところを撮れなかったのが非常に残念だった。

ハリガネムシがカマキリを操って水に飛び込ませる仕組みを神戸大学のチームが解明している。
https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2021_06_22_01.html


ムネアカハラビロカマキリ1007.JPG



















2023年10月7日 東京都 カマキリ目カマキリ科 ムネアカハラビロカマキリ、ハリガネムシ目 ハリガネムシ

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マユタテアカネ [トンボ目]

fieldの谷戸でトンボ探し。
まず見つけたのは「マユタテアカネ」のオス。
今回改定された東京都のレッドデータブックでは希少種に指定された。
他の地域では数が減っているとの話が聞かれる。
マユタテアカネ1005-1.JPG



















こちらはすぐ近くにいた翅端に黒色斑があるメス。
翅端に斑があることが種の識別になるのだが、マユタテの斑は紛らわしい。
ない個体もいる。
マユタテアカネ1005-2.JPG



















目の前に飛んで来た「ウラギンシジミ」のオス。
撮って欲しいのか?
翅に傷みの無い奇麗なオスだった。
ウラギンシジミ1005.JPG



















湿地では「コブナグサ」の穂が色付き始めていた。
秋だなぁ!
コブナグサ1005.JPG





























2023年10月5日 東京都 トンボ目トンボ科 マユタテアカネ、チョウ目シジミチョウ科 ウラギンシジミ、イネ目イネ科 コブナグサ

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泥で大きな巣をつくる スズバチ [ハチ目]

コセンダングサの花に黄色と黒のアシナガバチほどの大きさのハチが訪れていた。
誰だろう?
スズバチ0924.JPG



















観察していると体の色や特徴から「スズバチ」だった。
スズバチは土や泥で巣をつくるトックリバチの仲間で、その仲間の中でも大きい種だ。
スズバチ0924-1.JPG



















以前、職場の建物の壁面に製作中の巣。
大きな巣の中にはいくつもの巣房(部屋)があり、蛾の幼虫などを狩って巣房の中で卵を産み付け孵化した幼虫の餌にする狩りバチだ。
スズバチ巣1.JPG



















こちらは冬に見つけたイボタノキの枝に作られたこぶしほどもある立派な大きな巣。
このような丸い鈴に似た巣をつくる事からスズバチと名付けられたようだ。
この中には一体いくつの巣房があるのだろうか?
スズバチ巣2.JPG



















2023年9月24日 東京都 ハチ目スズメバチ科 スズバチ

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