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サラサヤンマ ホバる [トンボ目]

池のほとりを歩いていると目の前をヤンマの仲間が飛んで傍らの草にとまった。
誰?
じっくり見ると今年初見の「サラサヤンマ」だった。
腹部の更紗模様が同定ポイント。
サラサヤンマ0521-1.JPG



















いつものfieldでは時々確認していたが、この場所で見たのは初めて。
葉裏から飛び立つと目の前を行ったり来たり、ところどころで長いホバリングをしてくれた。
一眼を持っておらず、コンデジで何とか。
この個体ほど頻繁に近くでホバってくれたら一眼ならいい写真が撮れただろうなぁと残念に思うのであった。
サラサヤンマ0521-2.JPG



















2024年5月21日 東京都 トンボ目ヤンマ科 サラサヤンマ

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第45回SSP展「自然を楽しむ科学の眼2024-2025」東京展開催のお知らせ [告知]

私が所属する(一社)日本自然科学写真協会(SSP)の第45回SSP展「自然を楽しむ科学の眼2024-2025」東京展が、5月24日(金)から30日(木)まで六本木の東京ミッドダウンにある富士フィルムフォトサロンで開催されます。
様々な分野のプロ、アマチュア写真家の素晴らしい写真、映像が展示されます。
是非、お立ち寄りいただければ幸いです。

富士フイルムフォトサロン東京 https://fujifilmsquare.jp/exhibition/240524_01.html

私はこの会に入会してから13年毎年出展させていただきましたが、今回は残念ですが見送りました。
作品はありませんが29日の10:00~16:00までは当番をしております。


東京展以降も各地で開催されますのでお近くの方は足を運んでいただければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願い致します。

第45回SSP展.JPG

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美しい! オオアオゾウムシ [コウチュウ目]

今日は埼玉県中部の荒川河川敷。
停めた車をふと見ると奇麗な虫がとまっていた。
ゾウムシのようだが今まで見たことが無い。
手に乗せて草の上に置くとすぐに潜ってしまった。
何度か突いているとようやく顔を出してくれた。
オオアオゾウムシ0517-1.jpg



















大きさは15mmほど、体は黄色い粉が吹いたようで脚は青い。
調べると「オオアオゾウムシ」というらしい。
図鑑にはヤナギやタデ、ミズナラ、クルミなどを食べるとある。
狭山丘陵のfieldではお目にかかったことが無い。
オオアオゾウムシ0517-2.jpg



















この黄色いのはやはり粉で時間が経つと落ちてしまうらしい。
という事は、この個体はまだ羽化してそう経っていない個体なのだろう。
ここではこの他にも飛んでいる個体がいくつか見られた。
風に乗って柳絮が飛んでおり、近くにヤナギがたくさんあるようだった。
オオアオゾウムシ0517-3.jpg



















2024年5月17日 埼玉県中部(丘陵外) コウチュウ目ゾウムシ科 オオアオゾウムシ

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4月末の虫たち [季節]

雑木林の林縁の高さ3mほどの葉上にいた「オオヒラタシデムシ」。
オサムシやシデムシの仲間は後翅が無く飛べない種がいるが、この種は飛ぶことが出来るのでこんなところにいるのだろう。この地で初夏にエノキの高い枝先のヒオドシチョウの幼虫たちを捕食するクロカタビロオサムシは後翅があり飛ぶことが出来るが木登りも得意で幹や細い枝も難無く登っていく。
オオヒラタシデムシの腹部背面は美しいblueだが、前胸背にもわずかにその輝きが見られた。
オオヒラタシデムシ0428.JPG





























湿地のビオトープの水面には「オオミズアオ」の翅が浮かんでいた。
鳥にやられたのだろう。
翅の根元には肉が付いていてアメンボがいた。
オオミズアオは毎年生きている個体になかなか出会えず、こうした死体ばかり見つかるのが残念だ。
オオミズアオ0428.JPG



















エノキの実生では越冬した特定外来生物の「アカボシゴマダラ」が蛹になっていた。
越冬した幼虫たちを観察してきたが、やはり鳥にやられたのだろうほとんどがいなくなっていてこうして蛹になったのは数少ない。
アカボシゴマダラ蛹0428.JPG



















「ウスバアゲハ」が林縁のタンポポの花に来ていた。
本来毎春数個体見られるかどうかだったのが、数年前にある場所を中心に爆発的に発生した。
それがようやく沈静化してかなり数が減った。
人為的な大発生だと考えているが、数が増えれば天敵などが増え食草も減るなどして発生数は減少する。
自然のメカニズムはうまくできているものだ。
数年前からカシノナガキクイムシが菌を媒介し広がったナラ枯れもようやく終焉が見えてきたように感じる。
ウスバアゲハ0428.JPG



















2024年4月28日 東京都 コウチュウ目シデムシ科 オオヒラタシデムシ、チョウ目ヤママユガ科 オオミズアオ、タテハチョウ科 アカボシゴマダラ、アゲハチョウ科 ウスバアゲハ

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ヒゲブトハナムグリのメス

ハルジオンの花にいたコガネムシの仲間。
ん~、何か見たことが無いなぁと思いながらとりあえずコンデジで写真を撮っておいた。
ヒゲブトハナムグリメス0505.JPG



















今の時期ハルジオンで見られるのはコアオハナムグリやクロハナムグリばかり。
この色や形はやはり見たことが無い。
ヒゲブトハナムグリメス0505-1.JPG



















帰って調べるとどうやら「ヒゲブトハナムグリ」のメスのようだ。
オスは今まで時折見かけたがメスを見たのは初めて。
頭や前胸背は緑色で鞘翅は濃い紫色。
コンデジしか持っておらず、一眼マクロで撮れなかったのが残念だった。
ヒゲブトハナムグリメス0505-2.JPG



















過去に撮ったオス。
トナカイのような立派な角が印象的なハナムグリだ。
ヒゲブトハナムグリオス.JPG



















2024年5月5日 東京都 コウチュウ目コガネムシ科 ヒゲブトハナムグリ

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トイレの壁の不思議な距離感 ホリカワクシヒゲガガンボ [ハエ目]

今日仕事の休憩中小雨が降る中屋外のトイレに行ったら、トイレの入り口壁面の端両側に何かがとまっていた。
ん~、誰だろう?
ホリカワクシヒゲガガンボ0513.JPG



















まず、左側のを確認。
とまっていたのは立派な櫛状の触角の「ホリカワクシヒゲガガンボ」のオスだった。
クシヒゲという名の由来はまさにこのオスの触角からだろう。
ホリカワクシヒゲガガンボオスー10513.JPG



















この種は朽ち木などに産卵し幼虫はそれを食べて育つという。
ホリカワクシヒゲガガンボオスー20513.JPG



















それではもう一方は ひょっとしてと見てみると、やはり同種のメスだった。
ホリカワクシヒゲガガンボメスー10513.JPG



















メスの触角は短い棒状でお尻の先は産卵器で尖っているのでオスとは区別がしやすい。
この周辺に産卵するような朽ち木などはない。
何故ここにオスメスがいるのだろうか?
と不思議に思うと共に、オスメスがとまっているこの距離がとても面白い!
何で・・・?
ホリカワクシヒゲガガンボメスー20513.JPG



















2024年5月13日 東京都 ハエ目ガガンボ科 ホリカワクシヒゲガガンボ



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そろそろ危険生物も [季節]

歩いていると林内のロープ柵の杭の上にスズメバチがいた。
先月くらいからナラ枯れの影響で樹液が出ているコナラにオオスズメバチが集まっているのがよく見られた。
刺されると人によってはアレルギーによるアナフィラキシーショックで重篤な症状になることもあるので注意が必要だ。
スズメバチの仲間は女王バチのみが越冬し越冬から目覚めると樹液などに集まって体力をつけ巣作りを始める。
※ワーカー(働きバチ)でもスズメバチネジレバネに寄生されると越冬するようだ。
女王はこの先子孫を残す使命があるので無駄な争いは好まない。見つけてもこちらが攻撃をせず遠巻きに迂回すればまず襲ってくることはないと思っている。

このスズメバチは両肩が赤く腹部の黒い横斑の下部が波打っておりこの時期まだワーカーは出ていないと思われるので「モンスズメバチ」の女王バチ。

色々な図鑑でモンスズメバチの特徴に腹部の波打つ横斑を記しているが、赤い肩についての記述はあまり見られない。
モンスズメバチ0508.JPG



















同じ日の別の林内では目の前にニョロニョロとした長いものが道の上にいた。
事前に気付いたのでじっくり観察することが出来た。
この個体の体が太い細いと波打っているのは何故なんだろうと気になった。
アオダイショウ0508_1.jpg



















長さ1mちょっとの「アオダイショウ」。
毒は無いが噛まれると血を見るので捕まえたりせずやり過ごすに越したことは無い。
近付くと林内に逃げて行った。
アオダイショウ0508-1.JPG



















この数日前、道脇のほぼ垂直に近い法面で久しぶりに見たシーン。
「ヤマカガシ」が「アズマヒキガエル」を捕食していた。
襲った場面を見ていないのだが、ヤマカガシは腹を見せアズマヒキガエルは足に食いつかれている。
どういう経緯でこういう状態になったのか気になる。
この後、スタッフからアズマヒキガエルは呑み込まれてしまったと報告があった。
ヤマカガシが好んでこのカエルを捕食するのは、カエルの毒を自らの毒として用いると言われている。
ヤマカガシには口の奥の毒牙と首の背面からの2種類の毒がある。
毒牙からの毒はマムシを超える猛毒で、カエルから得た毒は首の背面から噴出する毒に利用されているといわれている。

アオダイショウやヤマカガシも本来臆病な生き物でこちらが危害を加えなければ襲ってくることはまずない。
この先ハチやヘビなどに出会う機会が増えるが、相手のことをよく知りこちらから手出しをしなければ危険はないと思っている。
ハチもヘビも生態系の中では重要な役割を担っている存在なので嫌わずうまく付き合っていきたいものだ。
ヤマカガシ0504.JPG





























2024年5月4、8日 東京都 ハチ目スズメバチ科 モンスズメバチ、有隣目ナミヘビ科 アオダイショウ、ヤマカガシ、無尾目ヒキガエル科 アズマヒキガエル

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産卵していたクロスジギンヤンマ [トンボ目]

とある谷戸の気になる小さな湿地。
早春にはアカガエルが産卵し初夏からトンボたちの姿が見られる。
ただ毎年台風や大雨により流れてくる土砂で埋まってしまう。
この冬は公園の若いスタッフ2名が土砂を除去してくれたおかげでアカガエルは無事産卵できたようだ。

オタマジャクシの様子を見にいったら水面がキラキラしていた。
何かと覗き込むとトンボが凄い勢いで飛び去っていった。
戻ってくるのを待っていたら帰って来たのは「クロスジギンヤンマ」のメスで産卵を始めた。
キラキラの原因はこれだった。
左上には交尾中のアメンボの仲間もいた。
クロスジギンヤンマ0508-1.JPG



















池の縁から長く伸びたスギナに掴まってこれに産卵しているのか?。
クロスジギンヤンマ0508-2.JPG



















ジーッと見ていたらまた飛んで行ってしまった。
でもしばらくすると再び戻ってきた。
クロスジギンヤンマ0508-3.JPG



















クロスジギンヤンマは年1化だと思うので、ここで産卵しても冬場に土砂で埋まって水が無くなると厳しいだろう。
何とか良い方法はないだろうか?考えてみよう!
クロスジギンヤンマ0508-4.JPG



















2024年5月8日 東京都 トンボ目ヤンマ科 クロスジギンヤンマ

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この日はヤマサナエデー [トンボ目]

芝生の広場を歩いていると目の前を大きめのトンボが横切った。
後を追っていくとサクラの木にとまった。
サナエトンボの仲間の「ヤマサナエ」のメスだった。
ヤマサナエ0504-1.JPG



















オオシマザクラの実が赤く色付き始めてなかなかいい組み合わせ。
この場所周りで3個体を確認した。
近くに小さな川が流れているのでそこで発生しているのだろう。
ヤマサナエ0504-2.JPG



















さらに離れた場所の雑木林の林縁でも。
今度はオスだった。
この地域でヤマサナエは絶滅危惧Ⅱ類に指定されており確かに例年見る機会が多くはないのだが、今年はこの日以外、丘陵の他の場所でもよく見掛けていて当たり年なのだろうか?
何が要因かわからないが嬉しいことだ!
ヤマサナエ0504.JPG



















2024年5月4日 東京都 トンボ目サナエトンボ科 ヤマサナエ

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恐るべし! クルミハムシ母さんのお腹 [コウチュウ目]

今日、オニグルミに何かいないかなぁと葉を念入りに見ていた。
少し遠めから白い丸いものが目に付いた。
何?
陸生貝の仲間かと近くでよく見ると、何とハムシ。
オニグルミに付くハムシと言えば「クルミハムシ」 だろうか?
クルミハムシ0508-1.JPG



















角度を変えてみると、確かに前胸背がオレンジ色で間違いなくクルミハムシ。
白いのは卵でパンパンに膨れたお腹だった。
いやぁ、これは凄いなぁ!
通常の腹部は鞘翅に隠れているのだが、翅の何倍にも膨れ上がっている。
僕は身籠ったことが無いのでわからないが、このハムシはいったいどんな思いなのだろう?

見た目通りパンパンに膨らんだお腹が苦しいのか、それとも何のことも無いのか。
あまりもの膨らみにこちらが気になってしょうがない!
大丈夫・・・?
クルミハムシ0508-2.JPG



















2024年5月8日 東京都 コウチュウ目ハムシ科 クルミハムシ

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