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コオニヤンマ現る [トンボ目]

今日は午後からふらっとfieldへ。
ススキの株でハムシを探していたのだが見つからず。
杭の上で目を閉じる「ニホンカナヘビ」がいた。
陽射しを浴びてうとうとしていたのだろう。
ニホンカナヘビ0530 .jpg



















小川沿いを歩くと足元からトンボが飛んで少し先にとまった。
今年よく見かけるヤマサナエかと思ってみたら、今シーズン初見の「コオニヤンマ」のオスだった。
コオニヤンマ0530 .jpg



















羽化してそれほど経っていないのか、近付いても飛ばずじっくり観察することが出来た。
オニヤンマに似ているが、小さな頭部と大きな胸部がアンバランスなのがコオニヤンマの特徴。
ヤンマと付くが分類はヤンマ科ではなくサナエトンボ科だ。
コオニヤンマ0530-1.jpg



















2024年5月30日 東京都 トンボ目サナエトンボ科 コオニヤンマ

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5月末の色々 [季節]

雨の後水がたまる小さな湿地、ときどき池。
久しぶりに見ると、「ミゾコウジュ」が咲いていた。
以前はキショウブに押されて絶滅に瀕していたが、ボランティアさんの手入れのお陰で復活した!
ミゾコウジュ0526.JPG



















隣にはもこもこの「ミコシガヤ」も。
ミコシガヤ0526.JPG



















他の湿地では「ハラビロトンボ」のオスが黒っぽく成熟していた。
ミゾコウジュもハラビロトンボも東京都では絶滅危惧種だ。
ハラビロトンボ0526.JPG



















石垣でひょこっと現れた「ヒガシニホントカゲ」の幼体。
青く輝く尻尾は幼体の印だ。
ヒガシニホントカゲ0525.JPG



















こちらの気配に気付いて石垣の隙間に隠れたが、まさしく頭隠して尻隠さず。
ふっふっ! まだ子供だな(^^
ヒガシニホントカゲ0525-1.JPG



















コナラの樹幹を飛んでいたのは「アカボシゴマダラ」の真っ白な春型。
25年ほど前に神奈川県で放蝶されたと思われる個体が繁殖を繰り返し、狭山丘陵では2008年頃から頻繁に見られるようになり今では普通に見られるまでになった。
幼虫はオオムラサキやゴマダラチョウ、テングチョウなどと同じエノキを食樹としており、侵入の影響が懸念されたがその影響は明らかになっていない。
アカボシゴマダラ0526.JPG



















満開に咲いたウツギの花に来ていたのは「イチモンジチョウ」。
希少種のアサマイチモンジかと凝視したが、残念ながらイチモンジチョウだった。
イチモンジチョウ0526.JPG






















成虫越冬した「テングチョウ」が産卵した幼虫が羽化した新成虫が見られるようになってきた。
数年に一度、メディアに取り上げられるほど大発生するが今年はそれほどではないようだ。

何だか仕事ばかりしていると、休みにぐったりしてfieldに出ないでいる。
なのでこのところの写真はすべてコンデジで撮ったもので画質的には満足できないのだが、日々更新しないよりはいいかなぁと。
今年メインで使っているカメラとレンズをCANONからOMに思い切って変えた。
撮る機会がなかなか無いのだが、そのうちぼちぼちアップしていきたい。
テングチョウ0526.JPG



















2024年5月25-27日 東京都 シソ目シソ科 ミゾコウジュ、イネ目カヤツリグサ科 ミコシグサ、トンボ目トンボ科 ハラビロトンボ、有隣目トカゲ科 ヒガシニホントカゲ、チョウ目タテハチョウ科 アカボシゴマダラ、イチモンジチョウ、テングチョウ

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いよいよゼフィルスの季節 [チョウ目]

5月も終盤で、そろそろかなぁと林縁をキョロキョロ。
24日、歩いている足元から飛んでコナラの6mほどの葉上にとまった「ウラナミアカシジミ」。
今シーズン初見のゼフィルスの仲間第1号だ。
ゼフィルスは今の時期のみ年1回現れるシジミチョウの仲間で、Fieldでもいくつかの種が見られる。
例年先陣を切るのはアカシジミであることが多いが、今年はウラナミアカシジミだった。
ウラナミアカシジミ0525-3.JPG



















この翌日、だいぶ離れた別の場所で見つけたのもやはり「ウラナミアカシジミ」。
そっと近寄って数枚撮るとやはり飛ばれて高い枝先にとまった。
この日は全部で3個体を確認した。
ウラナミアカシジミ0525-2.JPG



















さて、今年のそれぞれの種の発生状況はどうだろうか?
どの種がどれだけ見られるか、楽しみだ!
ウラナミアカシジミ0525-1.JPG



















2024年5月24-25日 東京都 チョウ目シジミチョウ科 ウラナミアカシジミ

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ホトトギスが賑やか [鳥類]

尾根道を歩いていると今年巣立ったヒナ、若鳥と言った方がいいのか?声がした。
その方向を丹念に探してみると、ヒサカキの枝にいたのは「ヤマガラ」。
ヤマガラ0526-1.JPG



















ん~、カワイイ!
この姿を見るとヒナでいいような・・・
ヤマガラ0526-2.JPG






















けたたましく響く「東京特許許可局」♪という囀りは夏鳥の「ホトトギス」。
聞きなしではそう聞こえるらしいが、皆さんにはどう聞こえているだろうか?
WEBで検索する際は鳥 ホトトギスとしないと植物のホトトギスがヒットする。
魚のゴンズイも同じくだ。余談(^^

声の方をさんざん探してようやくすぐ道脇のコナラのてっぺんの枝先にいた!
下から見上げる枝なのでこんな角度。
ホトトギス0526-1.JPG



















どうもこの辺りには2羽のオスがいて縄張りをせめぎあっている様子。
ホトトギスはウグイスの巣に卵を産んで育ててもらう托卵という習性があり、孵ったヒナはウグイスの卵やヒナを巣の外に突き落としウグイスに育ててもらう。
カッコウ、ジュウイチ、ホトトギスは産むだけで子育てはしないという何とも不思議で理解できない習性だ。

今日のblogネタを何にしようとこの写真を編集中に外からタイムリーに東京特許許可局が聞こえてきた。
夜中も鳴きながら飛んでいる。
なので今日はホトトギス

ホトトギス0526-2.JPG



















2024年5月26日 東京都 スズメ目シジュウカラ科 ヤマガラ、カッコウ目カッコウ科 ホトトギス

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トラカミキリの仲間 [コウチュウ目]

このところちょくちょくトラカミキリの仲間が見られるようになってきた。
先日ナラ枯れのコナラの樹液に来ていた前胸背が赤いトラ。
そっくりさんにブドウトラカミキリがいるが体形から、「ムネアカトラカミキリ」だろう。
ムネアカトラカミキリ0518.JPG



















埼玉県の東秩父村で調査の休憩時に、ふと車を見るととまっていた黄色いの。
キイロトラカミキリ0522-1.JPG




















こちらはスリムでシャープな印象。
黄色い体に褐色の模様がなかなか奇麗だ。
キイロトラカミキリ0522-2.JPG




















狭山丘陵のfieldでも見られる「キイロトラカミキリ」。

この個体は模様の色が褐色だが黒い模様のものが多いような気がする。
花や積んである材などでよく見られるが動きが早くてトラカミキリの仲間は撮るのに往生する。
次はどんな種が見られるか楽しみだ!
キイロトラカミキリ0522-3.JPG




















2024年5月18日東京都、22日埼玉県(丘陵外) コウチュウ目カミキリムシ科 ムネアカトラカミキリ、キイロトラカミキリ

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日本自然科学写真協会(SSP)第45回SSP展開催 [告知]

本日5月24日(金)から30日(木)まで日本自然科学写真協会(SSP)第45回SSP展が始まりました。
まずは東京展、東京六本木の富士フイルムフォトサロン東京から。
東京ミッドタウン0523-1.jpg






























東京ミッドタウン0523-2.jpg





























昨日の23日、設営作業。
SSP展2024-1 (3).jpg



















SSP展2024-4.jpg



















SSP展2024-3.jpg



















設営は理事の高島清明さん、富田皐生さん、大沢夕志さんと。
是非、お立ち寄りくださいませ!
SSP展2024-5.JPG















東京展以降のスケジュールはこちら。
第45回SSP展.JPG












2024年5月24日


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絵本作家 伊藤知紗さんの新刊、「カニのダンス」のご紹介 [本]

絵本作家の伊藤知紗さんが絵を越智典子さんが文を担当された新刊、福音館書店のちいさなかがくのとも 6月号「カニのダンス」のご紹介。
カニのダンス.JPG

























普段は仕事も休日も丘陵のfield通いで、海でじっくりカニを見たのはもう何十年も前の事。
潮風の匂いや海の輝き、遠くに行き交う船、海を感じながら海辺やテトラポットで生きものを観察したいなぁとこの本を読んで思った。
いつもながらの優しく細やかな伊藤さんの3種のカニの描写、越智さんのリズミカルで楽しい文、それぞれのダンスを実際に見てみたいなぁ!
カニのダンス2.JPG


























2024年5月22日

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サラサヤンマ ホバる [トンボ目]

池のほとりを歩いていると目の前をヤンマの仲間が飛んで傍らの草にとまった。
誰?
じっくり見ると今年初見の「サラサヤンマ」だった。
腹部の更紗模様が同定ポイント。
サラサヤンマ0521-1.JPG



















いつものfieldでは時々確認していたが、この場所で見たのは初めて。
葉裏から飛び立つと目の前を行ったり来たり、ところどころで長いホバリングをしてくれた。
一眼を持っておらず、コンデジで何とか。
この個体ほど頻繁に近くでホバってくれたら一眼ならいい写真が撮れただろうなぁと残念に思うのであった。
サラサヤンマ0521-2.JPG



















2024年5月21日 東京都 トンボ目ヤンマ科 サラサヤンマ

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第45回SSP展「自然を楽しむ科学の眼2024-2025」東京展開催のお知らせ [告知]

私が所属する(一社)日本自然科学写真協会(SSP)の第45回SSP展「自然を楽しむ科学の眼2024-2025」東京展が、5月24日(金)から30日(木)まで六本木の東京ミッドダウンにある富士フィルムフォトサロンで開催されます。
様々な分野のプロ、アマチュア写真家の素晴らしい写真、映像が展示されます。
是非、お立ち寄りいただければ幸いです。

富士フイルムフォトサロン東京 https://fujifilmsquare.jp/exhibition/240524_01.html

私はこの会に入会してから13年毎年出展させていただきましたが、今回は残念ですが見送りました。
作品はありませんが29日の10:00~16:00までは当番をしております。


東京展以降も各地で開催されますのでお近くの方は足を運んでいただければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願い致します。

第45回SSP展.JPG

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美しい! オオアオゾウムシ [コウチュウ目]

今日は埼玉県中部の荒川河川敷。
停めた車をふと見ると奇麗な虫がとまっていた。
ゾウムシのようだが今まで見たことが無い。
手に乗せて草の上に置くとすぐに潜ってしまった。
何度か突いているとようやく顔を出してくれた。
オオアオゾウムシ0517-1.jpg



















大きさは15mmほど、体は黄色い粉が吹いたようで脚は青い。
調べると「オオアオゾウムシ」というらしい。
図鑑にはヤナギやタデ、ミズナラ、クルミなどを食べるとある。
狭山丘陵のfieldではお目にかかったことが無い。
オオアオゾウムシ0517-2.jpg



















この黄色いのはやはり粉で時間が経つと落ちてしまうらしい。
という事は、この個体はまだ羽化してそう経っていない個体なのだろう。
ここではこの他にも飛んでいる個体がいくつか見られた。
風に乗って柳絮が飛んでおり、近くにヤナギがたくさんあるようだった。
オオアオゾウムシ0517-3.jpg



















2024年5月17日 埼玉県中部(丘陵外) コウチュウ目ゾウムシ科 オオアオゾウムシ

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