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そろそろ危険生物も [季節]

歩いていると林内のロープ柵の杭の上にスズメバチがいた。
先月くらいからナラ枯れの影響で樹液が出ているコナラにオオスズメバチが集まっているのがよく見られた。
刺されると人によってはアレルギーによるアナフィラキシーショックで重篤な症状になることもあるので注意が必要だ。
スズメバチの仲間は女王バチのみが越冬し越冬から目覚めると樹液などに集まって体力をつけ巣作りを始める。
※ワーカー(働きバチ)でもスズメバチネジレバネに寄生されると越冬するようだ。
女王はこの先子孫を残す使命があるので無駄な争いは好まない。見つけてもこちらが攻撃をせず遠巻きに迂回すればまず襲ってくることはないと思っている。

このスズメバチは両肩が赤く腹部の黒い横斑の下部が波打っておりこの時期まだワーカーは出ていないと思われるので「モンスズメバチ」の女王バチ。

色々な図鑑でモンスズメバチの特徴に腹部の波打つ横斑を記しているが、赤い肩についての記述はあまり見られない。
モンスズメバチ0508.JPG



















同じ日の別の林内では目の前にニョロニョロとした長いものが道の上にいた。
事前に気付いたのでじっくり観察することが出来た。
この個体の体が太い細いと波打っているのは何故なんだろうと気になった。
アオダイショウ0508_1.jpg



















長さ1mちょっとの「アオダイショウ」。
毒は無いが噛まれると血を見るので捕まえたりせずやり過ごすに越したことは無い。
近付くと林内に逃げて行った。
アオダイショウ0508-1.JPG



















この数日前、道脇のほぼ垂直に近い法面で久しぶりに見たシーン。
「ヤマカガシ」が「アズマヒキガエル」を捕食していた。
襲った場面を見ていないのだが、ヤマカガシは腹を見せアズマヒキガエルは足に食いつかれている。
どういう経緯でこういう状態になったのか気になる。
この後、スタッフからアズマヒキガエルは呑み込まれてしまったと報告があった。
ヤマカガシが好んでこのカエルを捕食するのは、カエルの毒を自らの毒として用いると言われている。
ヤマカガシには口の奥の毒牙と首の背面からの2種類の毒がある。
毒牙からの毒はマムシを超える猛毒で、カエルから得た毒は首の背面から噴出する毒に利用されているといわれている。

アオダイショウやヤマカガシも本来臆病な生き物でこちらが危害を加えなければ襲ってくることはまずない。
この先ハチやヘビなどに出会う機会が増えるが、相手のことをよく知りこちらから手出しをしなければ危険はないと思っている。
ハチもヘビも生態系の中では重要な役割を担っている存在なので嫌わずうまく付き合っていきたいものだ。
ヤマカガシ0504.JPG





























2024年5月4、8日 東京都 ハチ目スズメバチ科 モンスズメバチ、有隣目ナミヘビ科 アオダイショウ、ヤマカガシ、無尾目ヒキガエル科 アズマヒキガエル

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