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あつぎ郷土博物館特別展 「知らなかった 蛾の魅力」 [告知]

昨日秦野にお住いの知人から厚木市の郷土博物館で蛾の展示をやっていると伺った。
今日は休みだったので、この夏に購入した愛車でドライブがてら見に行って来た。
なかなか立派な建屋で厚木にこんな施設があったのかとちょっと驚いた。
あつぎ郷土博物館1130-1.JPG
















入り口を入ったエントランスには、文一総合出版のイモムシハンドブックの表紙を飾った3種のイモムシのフィギアが展示されていた。
あつぎ郷土博物館1130-2.JPG
















さらにはこれからシーズンの2種のフユシャクの生態展示があった。
1種はナミスジフユナミシャクだったか、もう1種は狭山丘陵では見られないナカジマフユエダシャクのオスで初見だった。
あつぎ郷土博物館1130-3.JPG
















さらに奥に進むと、標本を展示している部屋があった。
普段はfieldでの生体を見たりその写真を撮っているので、標本は他の種と比較した大きさや後翅の模様など確認できない特徴がよくわかって大変参考になる。
あつぎ郷土博物館1130-4.JPG
















ヤママユガ科の仲間の標本も各種展示されていた。
本土では見られないが八重山諸島に生息するヨナグニサンは初めてじっくり見たが手の平級で本当に大きかった!
あつぎ郷土博物館1130-5.JPG
















ちょうどこれからがシーズンのフユシャクガの標本も展示されていた。
丘陵のfieldで見られない初見のフユシャクも多数見ることが出来た。
国内のフユシャクは統合されて35種と記憶していたが36種と表記されていた。
標本を見ていたら、どうやらユキノコフユナミシャクが新種として登録されたようだ。
ユキノコという名前がいかにもフユシャクらしい!
あつぎ郷土博物館1130-6.JPG
















限定販売の図録があると書かれていてもう売れ切れたのだろうなと窓口で聞いて見るとあるとの事。

良かったぁと早速購入。
12月3日には中島秀雄博士の講座があるようだが事前予約で空きはないだろうな。


厚木市は20代後半仕事で関西から関東へ配属された最初の勤務地で思い出深い町。
小学生の頃にはぞっこんだった自然や生きものはその頃すっかり眼中になくなっていた。
当時の街並みなど色々見て回りたかったが、時間が無くて残念だった。
色々あって今私の本籍は神奈川県なのだが、何かあった時に謄本などを得るのにとても面倒だ。
あつぎ郷土博物館1130-7.JPG





























2023年11月30日 神奈川県

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朝の居残り ウスタビガ [チョウ目]

先日、林縁で薄茶色の小さな蛾が飛んでアズマネザサにとまった。
そろそろフユシャクが現れる頃でもしやと撮って見ると、残念「ナカオビアキナミシャク」だった。
晩秋に現れ一見フユシャクに似ているが、ナミシャク亜科に属しメスにはオス同様の翅がある。
例年今の時期に姿を見せるフユシャクはクロスジフユエダシャク。
昨日同僚が確認していたのでいよいよ出始めたようだ。
ナカオビアキナミシャク1125.JPG



















職場の灯りに来ていたのは「ホシオビキリガ」。
秋に現れ成虫で越冬するキリガの仲間。普通種だが調べると撮ったのは今回2度目だった。
ホシオビキリガ1126.JPG




















昨日の朝、峠のコンビニに立ち寄ったら今シーズン初見の「ウスタビガ」のオスがいた。
夜の灯りにやって来るのは今までほとんどメスばかりで、ここでオスを見たのは初めてだった。
メスに比べると小さく翅は濃いオレンジ色で前翅後縁がくびれていてなかなかかっこいい!
ウスタビガ1128-1.JPG




















帰りに寄って見るとまだ同じ場所にいた。
メス待ちだろうか
ウスタビガ1128-2.JPG




















2023年11月25-28日 東京都 チョウ目シャクガ科 ナカオビアキナミシャク、ヤガ科 ホシオビキリガ、ヤママユガ科 ウスタビガ

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「これ何?がわかる 草花図鑑」のご紹介 [本]

私が長らく勤めたメーカー営業の仕事を辞めて、埼玉県で自然に関する仕事に初めて就いた職場で大変お世話になった高野徹さんが今年の5月に植物図鑑を上梓されました。
高野さんは虫好きで大学でも虫研に在籍されておられましたが、虫を知るにはその食草の植物を知らなければと植物を極められとにかく植物、昆虫、さらに鳥他とにかく博識で大変お世話になった方です。


その高野さんがJTBパブリッシングから出版された 大人の遠足BOOK+「これ何?がわかる草花図鑑」。
草花の基礎知識をはじめ春夏秋冬に分類した約400種を紹介し、さらにや草花マメ知識、ひとこと解説、虫との関係などで様々な種を深堀されていて、公園の自然観察指導員を長年続けておられる視点からとてもわかりやすい図鑑となっています。
草花図鑑1.JPG





























植物の図鑑をお探しの方、既に持っておられる方も、お手元に置いていただきたい1冊です。
ぜひ!
草花図鑑2.JPG





























2023年11月26日

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11月の終わりに [季節]

昨日、観察会の下見に訪れた谷戸は晴れて季節外れの暖かさ。
暑くて歩いていても汗ばむ陽気だった。
11月の終わりのこんな日は「ナミテントウ」たちが一斉に飛んで大移動が見られる。
例年、11月最終週の晴れた日なのだが、概ね外れることが無いのが不思議だ。
案の定、無数のナミテントウが飛びかい、歩いていると体中にぶつかってはとまりもう勘弁してくれという感じ。
案内看板や樹肌が白いムクノキは大人気だった。
ナミテントウ1124.JPG




















これをネタにしたかったが、当日は曇りで気温も低くて無理そう。
ならばエノキの根元で神経衰弱はどうか?
試しに落ち葉をひっくり返して見たが、お目当ては全く出てこない。
おおっ! と出たのはジョーカー?
期待外れのゾウムシの仲間、外来種の「オオタコゾウムシ」だった。
オオタコゾウムシ1124.JPG




















ならば同じ外来種の実生のエノキの「アカボシゴマダラ」の幼虫はどうか?
数日前に見た時は葉の上に糸を張った座の上に鎮座していたのだがいない。
ん~、既に木を降りて根元の落ち葉の裏で越冬状態に入ったかと、念のため細い幹を探すといた!
まだ落ち葉には降りず幹の二股で待機状態だ。
これなら何とか見られるか。
アカボシゴマダラ幼虫1124.JPG




















過去に何度か見つけていたアリジゴクスポットを見てみた。
ここ数年、雨がしのげる良い場所が崩れてアリジゴク(ウスバカゲロウの幼虫)たちが見られくなっていたのだが、今年ボランティアさんたちに再生されて再び良い状態になっていたので期待した。

が、あったのは本当に小さな巣が2つだけ。
掘り起こして見たら案の定出てきたのはとてもとても小さなアリジゴクだった。
この大きさと数ではちょっと無理かな。
恐らく今年生まれた幼虫たち。
スポットの良い状態が維持されれば来年には大きな幼虫が見られるだろう。

この時期の虫たちはなかなか難しい・・・
アリジゴク1124.JPG




















2023年11月24日 コウチュウ目テントウムシ科 ナミテントウ、ゾウムシ科 オオタコゾウムシ、チョウ目タテハチョウ科 アカボシゴマダラ、アミメカゲロウ目ウスバケゲロウ科 ウスバカゲロウ

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里山は色とりどり [季節]

今日の休みは明後日に観察会を行うため下見に谷戸へ。
1週間ぶりに訪れると、雑木林はオレンジ色に色付いてコナラがそろそろ見頃に。
主にコナラやクヌギ、シデ、エゴノキ、ミズキなどなど。
例年12月初旬が見頃なので少し早いかな。
コナラ1124.JPG



















クラッカーボールのように実をつけていた「オトコヨウゾメ」。
葉が濃いえんじ色でシブイ!
オトコヨウゾメ1124.JPG



















ここの「ガマズミ」は毎年実付きが良い。
今年もたくさんの赤い実を付けていた。
ガマズミ1124.JPG



















オレンジ色の黄葉が多い中、淡いレモンイエローが美しい「アオハダ」。
カマツカのオレンジ色と共にこの色を毎年楽しみにしている!
葉に黒褐色の丸い斑が現れるのはアオハダの特徴。
アオハダ1125.JPG



















歩いていると飛んで林内のレースになった下草の葉にとまった「クロコノマチョウ」。
成虫越冬でこの時期林内で見られる。
オギやススキで幼虫や蛹を探したが見つからず、みな成虫になってしまったか?クロコノマチョウ1124.JPG




















まだ「アキアカネ」も元気に飛んでいた。
12月に入っても見られ年を越すフユアカネを毎年楽しみに探しているがこの冬はどうだろうか?
アキアカネ1124.JPG



















足元では「ヌルデ」の実生が紅葉していた。
ヌルデ1124.JPG



















2023年11月24日 東京都 ブナ目ブナ科 コナラ、マツムシソウ目ガマズミ科 オトコヨウゾメ、ガマズミ、ニシキギ目モチノキ科 アオハダ、チョウ目タテハチョウ科 クロコノマチョウ、トンボ目トンボ科 アキアカネ、ムクロジ目ウルシ科 ヌルデ

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あっ 鳥!

今シーズン初めて
アトリ1118-1.JPG






















アトリ1118-2.JPG






















2023年11月18日 東京都 スズメ目アトリ科 アトリ

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今シーズン初見のヒメヤママユ [チョウ目]

朝出勤時にいつもの峠のコンビニの前を通った。
今日はあまり時間がなく寄るつもりはなかったのだが、車で通り過ぎる際に水銀灯下の壁に大きめの蛾がとまっていたので立ち寄った。
車を停めて近づくと、期待通り今シーズンの初見の「ヒメヤママユ」だった。
高所で画質が悪いが備忘録として載せておく。
この秋は残念ながらヤママユを見ることが出来なかったので嬉しい。
あとはウスタビガが見られるかどうか気になるところだ。
ヒメヤママユ1118.JPG



















目線の高さにはこげ茶色の少し大きめの蛾がいた。
色からてっきりひげ男爵、ヒゲマダラエダシャクかと思ったが、男爵は春に出るので違った。
調べると、どうやら「ハガタクチバ」。
翅の色と模様は個体差が大きいようだが間違いないだろう。
ハガタクチバ1118.JPG




















クヌギの幹で「クヌギカメムシ」を探してみた。
昨年は大豊作であちこちで産卵する姿が多く見られたが今年はどうか?
幹を上へ上へと登る個体を見つけた。
目線を下げるとあちこちの窪みで産卵しているメスたちがいた。
が、昨年ほどの数はいない。
まだこれから増えるのか、しばらく継続観察してみよう。

下2枚は先月購入したOMのTGー6で撮ったものだが、どうもうまく扱えず難儀している。

今まで使っていたRICOHのWG-4の方が扱いやすく綺麗に撮れる。
TGは機能が色々ある事からか何だか面倒臭い。
使いこなすにはもう少し時間がかかりそうだ。
クヌギカメムシ1118.JPG




















2023年11月18日 埼玉県 チョウ目ヤママユガ科 ヒメヤママユ、ヤガ科 ハガタクチバ、カメムシ目クヌギカメムシ科 クヌギカメムシ

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山のトイレの居残り蛾たち [チョウ目]

先日の朝、山のトイレに立ち寄った。
灯りに来た居残り蛾を探すといくつか壁にとまっていた。

この時期よく見かける「ウスキトガリキリガ」。
前翅の外縁先端がとがっているのが名の由来のようだ。
ウスキトガリキリガ1113.JPG




















少しもふもふのシャチホコガの仲間の「オオトビモンシャチホコ」。
暖かそうな出で立ちだ。
オオトビモンシャチホコ1113.JPG




















初冬にfieldの雑木林でキノカワガを探していると時々出会う大型の「ミドリハガタヨトウ」。
名に緑とあるが僅かに緑色がある程度。
キノカワガより出会う機会は少ない。
ミドリハガタヨトウ1113.JPG




















頭部や翅にまばらに緑色が見られる「アオバハガタヨトウ」。
新鮮な個体はもっと緑色の部分が多く奇麗なようだ。
アオバハガタヨトウ1113.JPG




















最も緑色なのが「ケンモンミドリキリガ」。
全身淡い緑色で苔に擬態しているといわれている。

どれも秋に現れ丘陵のfieldでも見られる種で、山地性の種がいなかったのは残念だった。
ケンモンミドリキリガ1113.JPG




















2023年11月13日 埼玉県(丘陵外) チョウ目ヤガ科 ウスキトガリキリガ、オオトビモンシャチホコ、ミドリハガタヨトウ、アオバハガタヨトウ、ケンモンミドリキリガ

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お尻を上げる蛾 [チョウ目]

朝まで灯りの付いているトイレに居残り蛾がいないかと見に行った。
今年はいつもの峠のコンビニでもヤママユを見られずにいて、そろそろウスタビガかと立ち寄るがまだ見ずにいる。
このトイレに期待をしたが、大型の蛾はいなかった。
灯りの下の壁に枯葉が蜘蛛の巣に掛かったような模様の小さな蛾がいた。
とても美しい模様。
ウストビモンエダシャク1112-1.JPG




















正面から見ると体の部分がなんか変だなぁと横から見ると、何とお尻を上げていた。
シャクガ科の「ウストビモンナミシャク」。
こういう習性の蛾は他にもいるが、いったいどういう理由なのだろう?
不思議?・・・
ウストビモンエダシャク1112-2.JPG




















2023年11月12日 東京都 チョウ目シャクガ科 ウストビモンナミシャク

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トノサマバッタ アスファルトの路面に産卵する [バッタ目]

今日も秩父の山で空を見上げていた。
朝から周りの放棄された畑でパタパタパタと音を立てて飛ぶ「トノサマバッタ」たちがたくさんいて、道路にも飛び出ていた。
ふと足元を見るとそのトノサマバッタがいた。
近付いても全く動かず、ああっ、気付かず踏んでしまったか?と見ると特にへしゃげてはいない。
よく見るとお尻あたりから黄色いものと白い泡が出てきた・・・
ああっ!やはり踏んで内臓が出てしまったかと思ったが、よくよくそれを見るとなんか違う。
トノサマバッタ1114-1.JPG



















どうやら産卵を始めたようでそのために動けなかったみたい。
トノサマバッタ1114-2.JPG




















細長く黄色いのが卵でその周りを白い泡が覆っている。
さらに卵と泡が増えていった。
トノサマバッタ1114-3.JPG



















暫くすると産卵が終わったようでお尻を上げて、道脇の畑に飛んで行ってしまった。
オイオイ!
こんな道の上の卵は車に轢かれてしまうだろうといっても後の祭り。
仕方が無いので、畑に穴を掘り卵塊を穴に入れて浅く土をかけておいた。
卵を包んでいた泡はスポンジのようで、つまむと卵ごと持ち上げられた。
孵化まで卵を乾燥から守ってくれるのかもしれない。

こんなところに産んで無責任な、なんで俺が・・・と思いつつも、来春孵化してくれたらとちょっとした期待をした。
トノサマバッタ1114-4.JPG




















2023年11月14日 埼玉県(丘陵外)バッタ目バッタ科 トノサマバッタ

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