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いもむし・毛虫の季節 [チョウ目]

この数週間、林内を歩くと頭上からつつっーといもむし・毛虫たちが降りてくる。
これに合わせて子育てをしている鳥たちはひなの餌には事欠かず有難いことだろう。
ようやく一段落したらしくこちらはホッとしている。
それでも樹上を気にしていたらコナラの葉先に毛虫の塊 「ドクガ」の幼虫たち。
まぁ糸で降りてくることはないと思うので、寄らず触らずだ。
ドクガ0426_1.jpg



















同じドクガの仲間だが無毒といわれる「キアシドクガ」の幼虫たちは食樹のミズキを降りて蛹化場所を探す。
隣にミズキがあるトイレの壁に幼虫たちが上りはじめていた。
毎年見られる光景でもう少しすると壁面のあちこちに蛹が見られ、この間利用される方はギョッとするに違いない!

成虫は名前の通り黄色い脚に真っ白な翅がとても美しいのだが・・・。
キアシドクガ0429_1.jpg



















歩いていると足元にキアシドクガによく似た模様の幼虫たちがいた。
こちらはキヅタ、ノブドウ、ヤブガラシなどに付く「ルリイロスカシクロバ」の幼虫。
成虫は早春に現れ黒色の翅を纏い体は瑠璃色に輝くシックな蛾だ。
幼虫は触るとかぶれる可能性があるかもで注意!
ルリイロスカシクロバ0429_1.jpg



















そろそろチャドクガが発生しているかとヤブツバキを調べていると、緑色型の「オカモトトゲエダシャク」の幼虫を見つけた。
広食性とあって様々な植物で見掛けるが、まさかこんな固いヤブツバキの葉も食べるとは知らなかった。

オカモトトゲエダシャク0429_1.jpg



















いもむし・毛虫が気になって上ばかり見て歩いているが、たまにはいいこともある!
枯れたのではと心配していた「アオギリ」がようやく芽吹いていたのだ。

葉がキリに似ているのでキリと名に付くが、キリはシソ目キリ科でまったく別の種。
種子が大好きな木だが、展開した若葉のデザインと萌木色が青空に映えてとても美しかった。
アオギリ0429_1.jpg



















2018年4月26,29日 東京都 チョウ目ドクガ科 ドクガ、キアシドクガ、マダラガ科 ルリイロスカシクロバ、シャクガ科 オカモトトゲエダシャク、アオイ目アオイ科

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