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クワの葉にいた毛虫・いもむし [チョウ目]

田んぼの畔の実生のクワの木の葉に糸が張られその中にたくさんの毛虫たちが蠢いていた。
ん~、これはなかなかグロテスクな!
ヒトリガの仲間1016-1_1.jpg



















クワを食べる幼虫はヒトリガの仲間に多く、よく知られているのはクワゴマダラヒトリだがこれはキハラゴマダラヒトリあたりだろうか?
図鑑に若齢幼虫の記載があまりないので。
ヒトリガの仲間1016-2_1.jpg



















すぐ隣の葉にはヒトリガの仲間の幼虫が張ったと思われる糸の上に淡い緑色のいもむしがいた。
これも蛾の仲間だがクワを食べるいもむしを調べてみると「スカシノメイガ」の幼虫で良いかと思う。
この仲間は普段葉を綴ってその中にいるようだがお散歩中か?
普通種だが今までに成虫の写真を撮った事はなかった。
スカシノメイガ1016_1.jpg



















2019年10月16日 チョウ目ヒトリガ科 ヒトリガの仲間、ツトガ科 スカシノメイガ

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雨上がり 秋の谷戸をぶらっと [季節]

クモの糸の雫

雫1016_1.jpg



















草陰で休むウスバキトンボ
ウスバキトンボ1016_1.jpg



















3mを超える高さのタカアザミ
タカアザミ1016_1.jpg





























ビオトープで咲いていたオオニガナとセセリチョウ
オオニガナ1016_1.jpg



















ミゾソバ、アキノウナギツカミだったかな? で獲物を待っていたハナグモ

ハナグモ1016_1.jpg































アブの中でも存在感抜群、複眼の模様が綺麗なオオハナアブ
オオハナアブ1016_1.jpg



















クロハナムグリ 意外に美麗!
クロハナムグリ1016_1.jpg





























2019年10月16日 東京都

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卵から生まれる キツネノタイマツ [菌類]

公園の遊具広場の駐輪場脇に発生していた「キツネノタイマツ」。
キノコの仲間で白色のスポンジ状の柄が先に向かうにつれオレンジ色を帯びその先に濃い褐色のグレバという胞子を含んだ粘液が付いた傘を持っている。
このグレバは異臭を発してハエなどの虫を呼び寄せて胞子を拡散させる。

数日前、見つけ時にはすでに誰かに踏まれて倒れていた。
まさかこんなところに出るとは・・・。
キツネノタイマツ1017-1_1.jpg



















このキノコは卵から生まれる。
上の写真でキノコの左にあるのがその卵。
下の写真の左から2番目の卵は一部が割れてきており、まさにこれからにょきにょきと出てくると思われる。
卵と言っても実は、このキノコの幼菌である。
よく知られたタマゴタケなども同じような卵から生まれるのだ。
キツネノタイマツ1017-3_1.jpg



















2019年10月17日 東京都 スッポンタケ目スッポンタケ科 キツネノタイマツ

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ノハラアザミにホシヒメホウジャク [チョウ目]

林縁に咲いたノハラアザミの花の蜜を吸いに訪れていたのは、昼間に活動する蛾の仲間の「ホシヒメホウジャク」。
素早く飛んでホバリングをしながら長いストローを伸ばして蜜を吸う、まるでハチドリみたい。
ホシヒメホウジャク1026-1_1.jpg



















今の時期、このノハラアザミやツリフネソウなどの花でよく見ることが出来る。
特にツリフネソウは花の奥に蜜があるのでそこまで届く口を持っていないと蜜を吸うことが出来ない。
ホシヒメホウジャク1026-2_1.jpg



















ここで見られるホウジャクの仲間は数種いてよく似ていて見分けにくい。
ホシヒメホウジャクは小型で体が褐色、後翅のオレンジ色の模様がくびれの無い三角形をしている。
ホシヒメホウジャク1026-3_1.jpg



















中でもよく似ているのがホシホウジャクだが、腹部に白斑があり後翅のオレンジ色の模様が下辺でくびれているので見分ける。
下はツリフネソウの蜜を吸う「ホシホウジャク」。
ホシホウジャク_1.jpg



















2019年10月16日 東京都 チョウ目スズメガ科 ホシヒメホウジャク、ホシホウジャク

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ノダケにキアゲハ幼虫たち [チョウ目]

小川沿いのノダケの茎にたくさんの「キアゲハ」の幼虫たちがいた。
毎年この時期、茎を伸ばしたノダケにたくさんの幼虫が見られるのだ。
ノダケはセリ科なのでキアゲハの食草。
花壇の明日葉やフェンネルなどにもついて丸坊主にするので、園芸をされている方からは嫌われる存在だ。
キアゲハ1016-2_1.jpg



















丸々太った終齢幼虫からまだ黒い若齢や中齢幼虫までステージは様々。
キアゲハ1016-1_1.jpg





























とにかくすごい食欲で、葉や花が無くなり立ち枯れる株もありノダケにとっては脅威だろう。
一方のキアゲハも寄生を受けたりスズメバチや鳥などに捕食されて無事チョウとなって空に飛びたてるのは僅かなのだろう。
以前明日葉にいたたくさんの幼虫たちがキイロスズメバチに見つかってあっという間に肉団子にされてしまった。
キアゲハ1016-3_1.jpg



















近くのエノキの実生の葉に「アカボシゴマダラ」の中齢幼虫を見つけた。
何と早くも短角の越冬スタイルになっていた。
虫たちも来るべく季節の準備を始めているようだ。
そういえば、夏には見られないカケスのギャァギャァという声がこのところあちこちの雑木林にやかましく響いている。
アカボシゴマダラ1016_1.jpg



















2019年10月16日 東京都 チョウ目アゲハチョウ科 キアゲハ、タテハチョウ科 アカボシゴマダラ

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出来ること・・・ [季節]

台風19号が通り過ぎたが、事前の報道通り大きな被害をもたらした。
風よりも雨の被害が大きく、いまだその被害の全貌はわかっていない。
無くなられた方のご冥福をお祈りするとともに被災した方々の一刻も早い復興を願うばかりだ。
金銭的にも労働力としてもお役に立てない身としては、こんな時でもこのblogを続けることが唯一自分に出来ることだろうと思う。

日暮れが早くなった秋の夕暮、陽に照らされた紫色の大きなぼんぼりの「チカラシバ」と線香花火のような「カゼクサ」の穂がとても美しかった。
チカラシバとカゼクサ1002_1.jpg



















チカラシバより小さく金色のぼんぼりは」「キンエノコロ」。
エノコログサの仲間で穂の大きさはエノコログサ<キンエノコロ<チカラシバ、まっすぐで名の通り金色の穂だ。
キンエノコロ1002_1.jpg



















湿地の「ツリフネソウ」は見頃を少し過ぎていたが、まだ綺麗な花が見られた。
くるんとカールしたお尻?が何とも可愛らしい!
写真右上の種は熟すと手で触るとぴょーんとはじけるのがとても楽しい。
ツリフネソウ1002_1.jpg



















アキノノゲシには「ツマグロヒョウモン」のメスだろうか。
ここをこの日のねぐらに決めたようだ。
ツマグロヒョウモン1002_2.jpg





























2019年10月2日 東京都 イネ目イネ科 チカラシバ、カゼクサ、キンエノコロ、チョウ目タテハチョウ科 ツマグロヒョウモン

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秋の景色 ススキの穂にセスジツユムシのメス [バッタ目]

過去最大級、数十年に一度という台風19号が間もなく通過する。
今日は朝定時に仕事に行ったものの、台風の影響を考慮して昼前には帰宅。
流石に最大級というだけあって、家の中にいても雨の吹きつける音がずっと聞こえている。
今のところ停電などの影響は幸い起こっていないが、雨音がますます強まってきた。
もう少し注意しなければならない。
多摩川や荒川、相模川などの大河川も大雨で氾濫危険水域を超え、荒川や相模川上流のダムが緊急放流を実施する可能性があるようだ。放流されれば下流域では浸水する地域が出ると思われ何とか避けて欲しいものである。
台風が通過しても上流に降った雨が下流に流れるのにはタイムラグがあるので下流の方々はまだ気が抜けないだろう。大きな被害がないと良いのだが・・・。

今月初めに、日暮前の谷戸のススキの穂で見つけたシルエット。
何とも季節を感じ、風流だ。
セスジツユムシ1002-1_1.jpg



















シルエットの主は「セスジツユムシ」のメスだった。
台風が去った後もこんな心の余裕が持てる状況であって欲しいと思う。
セスジツユムシ1002-2_1.jpg






























2019年10月02日 東京都 バッタ目ツユムシ科 セスジツユムシ

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クスサンとヒメヤママユ [チョウ目]

今年もはや10月に入った。
秋にしては昼間の気温がまだ高い日があるが、朝夕は下がってさすがにタオルケットでは寒いので少し厚めの掛布団を引っ張り出してきた。

fieldの虫たちもいよいよ秋の種、これからはどんどん見られる種が減っていくのが寂しい。
これから現れる種と言えばヤママユガの仲間クスサン、ヤママユ、ヒメヤママユ、ウスタビガだ。
その中でクスサンとヒメヤママユの色合いが似ていて毎年どっち?ってなる。
そこでこの2種を再確認してみた。

まずは「クスサン」。
前翅の眼状紋は小さく、中央下部に大きな二重の波型の模様がある。
後翅はピンク色と黄土色で眼状紋は黒色、二重のはっきりした波型の線がある。
10年前にはfieldでよく繭を見かけたが、その後めっきり見かけなくなり成虫に会う機会もほとんどなくなった。
この写真は最後に撮った2014年のもの。
クスサン_1.jpg



















一方の「ヒメヤママユ」。
大きさはクスサンより小さいのだが、毎年の初見ではサイズ感がなかなかつかめない。
前翅の眼状紋が大きく、後翅はピンク色に濃い褐色で眼状紋はえんじ色が目立つ。
この種は毎年コンスタントに見られ、連れ帰って白バックでも撮っていた。


ヒメヤママユ_1.jpg



















クスサンの繭は透かし俵とも言われあみあみの構造となっている。
毎年探すが、数年ほとんど見ることが出来ないでいる。
今がまさしくシーズンだが、何とか今年はクスサンを見てみたいなぁ!
クスサン繭_1.jpg



















東京都 チョウ目ヤママユガ科 クスサン、ヒメヤママユ

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ノハラアザミのレストラン [季節]

里山では夏からノハラアザミが咲き続けている。

今の時期、この花のレストランに様々な虫たちがやってくる。
コガネムシの仲間では常連の「コアオハナムグリ」。
夏にはクロハナムグリの姿も見られたが、最近はすっかり見られなくなった。
コアオハナムグリ0927_1.jpg



















アブの仲間も多くやってくるが、この時のお客さんは「シロスジベッコウハナアブ」。
5月に買ったミラーレスカメラだが、8月の四国遠征で落としてしまいビューファインダーユニットとレンズユニットを交換する高額な修理から帰ってきたばかり。
しかしAFで撮った写真のほとんどが後ピンで納得いく写真が撮れないでいた。
この写真も複眼を狙ったが、翅にピントが合っている。
仕方なく一昨日から修理前にはなかった現象という事で無償希望で再修理に出しているがさてどうなることか・・・。
シロスジベッコウハナアブ0926_1.jpg



















このところ最も多く見られるのが「メスグロヒョウモン」のメスだ。
ヒョウモンチョウの仲間では珍しくメスの翅が黒い(褐色)のでそれがそのまま名に付いたそうだ。
メスグロヒョウモン0926-2_1.jpg



















褐色に白い斑や帯、光の加減で浮き出る青色が美しい。
今年は多く見られて木の樹皮に産卵している場面にもよく出会う。
あんな高いところに卵を産んだら孵化した幼虫が木を下りて食草を探すのが大変だろうと思うのだが、きっと大きなお世話なのだろう。
メスグロヒョウモン0926-1_1.jpg



















後日、多かったのは「ツマグロヒョウモン」のメスだった。
南方種で以前関東では見られなかったようだが、今では最もポピュラーな種となっている。
これも温暖化の影響だろう。

ここではレアなオオウラギンスジヒョウモンやクモガタヒョウモンがいないかと探しているが、今年はまだ見ることが出来ないでいる。時期的にもう無理か・・・。
ツマグロヒョウモン1002_1.jpg



















2019年9月26日、10月2日 東京都 コウチュウ目コガネムシ科 コアオハナムグリ、ハエ目ハナアブ科 シロスジベッコウハナアブ、チョウ目タテハチョウ科メスグロヒョウモン、ツマグロヒョウモン

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得体の知れない謎の生物 出現か? [季節]

小川沿いの草の茎に蠢く何かを見つけた。

1対の触角、大きく開いた口、触覚の下にはカタツムリのような目かそれとも触手なのか?
まるでエイリアンのようだ!

口の中に白いものが見える。
これはいったい・・・・?
オオカマキリ0927-1_1.jpg



















息を飲んで観察していると、口を開いたり閉じたりしてこの白いものを出そうとしているようだった。
動きをずっと見つめていると何とも非常に気持ち悪くなった。
オオカマキリ0927-2_1.jpg



















この得体の知れない謎の生きものの正体、実は「オオカマキリ」のメスだ。
写真はお尻のアップ。
オオカマキリ0927-3_1.jpg





























この白いもの、過去にコオロギやキリギリスのメスのお尻に付いていたものととてもよく似ていた。
コオロギやキリギリスの仲間は交尾の際、オスが精包という精子の入った袋をメスのお尻に付けここから精子がメスのお腹の中に入っていく。一方のメスはお尻に付いた精包を食べて産卵するための栄養とするようだ。
カマキリのオスが精包をメスに送るのかどうかはわからない。
この後、白いものはメスのお尻から完全に排出され粘着性があるようで腹部に付着したままだった。
メスをつついてみると白いものを腹部に付けたまま下草の中に逃げて行った。

さてこれはいったいなんだろう?
カマキリ先生、教えて!
オオカマキリ0927-4_1.jpg



















2019年9月27日 東京都 カマキリ目 カマキリ科 オオカマキリ

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