SSブログ

真夏の田んぼで トンボと花々 [自然]

時折雷雨に脅かされながらも好天が続いて谷戸は夏真っ盛り。
稲がすくすくと育っている田んぼでトンボを探してみた。
夏の里山0728.JPG



















羽化殻の脇では「シオカラトンボ」が翅を伸ばしていた。
ここではシオカラとオオシオカラはほぼ同じくらいの数が見られた。
シオカラトンボ0728.JPG



















一昨年から生き物のために冬にも田んぼに水を張る冬季湛水を行っている。
少しは羽化するトンボが増えたかと時々見て回っているが、昨年、今年とも残念ながらその効果は出ていない。
「アキアカネ」が稲の根元にとまっていた。
近くに羽化殻は見られなかったが、今朝羽化した個体と思われた。
これから山地に向かって飛び立ち、成熟して無事帰って来てくれることを期待したい。
アキアカネ0728.JPG



















ここ数年この谷戸で1年を通じてイトトンボの仲間で最もよく姿を見るようになったのが「ホソミイトトンボ」。
この日も連結したオス、メスの姿が見られた。
この後、産卵を始めたがイネの陰になって撮ることが出来なかった。
この種は成虫越冬して春先に産卵し初夏に夏型の1化目が出現、その1化目が夏に産卵し秋に越冬型の2化目が現れ越冬する。
越冬型のメスは青みが強く、夏型のメスは緑色が強いようだが、このメスは青みが強い。
今頃越冬型なのか、それとも夏型でも青みの強い個体がいるのだろうか?
ホソミイトトンボ0728.JPG



















田んぼでは田んぼ雑草と呼ばれる植物が花を咲かせていた。
すくっと立った茎の先にピンク色の可愛い花を付けていた「アブノメ」。
都下では田んぼが少なくなり、ここでは絶滅危惧ⅠB類に指定されている希少種だ。
一くくりに雑草と呼ばれるのはいかがなものか?
アブノメ0728.JPG





























こちらは外来種の「アメリカアゼナ」。
在来種のアゼナも見られるが、この日は見つけられなかった。
アメリカアゼナ0728.JPG



















小さな黄色い花は、田んぼの畔や休耕田などの湿地で見られる「コケオトギリ」。
なかなか愛らしい花で、もう咲いたかなぁと楽しみにしている花だ。
コケオトギリ0728.JPG



















林縁では同じオトギリソウ科の「オトギリソウ」も開花していた。
花はよく似ているがオトギリソウの方が二回りは大きいだろうか。
オトギリソウ0728.JPG



















田んぼ脇の小川沿いでは「ミズタマソウ」も咲き始めた。
白い小さな花や節の赤色がチャーミングだが、花の時期に花の付け根に既に実になる白い毛がある子房が膨らんでいるのもとても魅力的だ。
ミズタマソウ0728.JPG



















2021年7月28日 東京都 トンボ目トンボ科 シオカラトンボ、アキアカネ、イトトンボ科 ホソミイトトンボ、シソ目オオバコ科 アブノメ、アゼナ科 アメリカアゼナ、オトギリソウ目オトギリソウ科 コケオトギリ、オトギリソウ、フトモモ目アカバナ科 ミズタマソウ

nice!(0) 

nice! 0