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林縁で色々 [自然]

歩いていると必死に探さなくても虫たちが見つかるいい季節になってきた。
葉っぱのヘリにしがみつくように止まっていた蛾。
不思議なとまり方をしているなととりあえず数枚撮ってよく見ると、既に息絶えていたようだ。
ヤガ科の仲間だと思うが、種は特定できなかった。
お尻の先に卵のようなものが見え、アリも来ている。
なぜこんなことになったのか、それを知る由もない。
ヤガ科?0601.JPG



















湿地脇では触角が立派な「ヒゲナガハナノミ」のオスがいた。
この仲間はホタルに近い種で幼虫は水棲だが光らない。
ヒゲナガハナノミのメスは黒く触角も糸状。
この辺りにいるオスがこんな立派なトナカイの様な触角を持つ甲虫は、知っている虫の中では3本の指に入る。
ヒゲコメツキ、ヒゲブトハナムグリ、そしてこの種だ。
ヒゲナガハナノミ0601.JPG



















近くでは「「ヤマトシリアゲ」が交尾中。
ヤマトシリアゲは死んだ虫や腐敗物などに集まり、オスはその餌をメスにプレゼントしメスが食べている間に交尾をすることが知られている。
この場面は、メスが鳥の糞を食べている間に、交尾に及んだと思われた。
オスの尾端にはハサミがありサソリのように尻を上げている事からシリアゲ。
尾端が見えないが、恐らく食事中がメスだろう。
ヤマトシリアゲ0601.JPG



















林縁で風に揺られていた小さな繭。
たぶんチビアメバチの仲間の繭と思うが、今まで見たものはガの幼虫などに寄生し終齢幼虫が寄生した幼虫を食い破って外に出て糸で下りて繭を紡ぐ。
なので繭の糸を上にたどれば寄生した幼虫の亡骸があるのだが、この繭の上には何もなく繭の下にも糸が伸びていた。
不思議・・・
チビアメバチの仲間の繭0601.JPG



















葉上に小さな蛾を発見。
翅を開いても1.5㎝程の「コウゾヒメハマキ」。
そういえばこの近くに幼虫の食樹のヒメコウゾとクワがあった。

小さな虫を撮るのにマクロレンズを使い絞りを絞ってフラッシュを使用しているが、どうしても背景が暗く落ちてしまう。後ろ直近に葉などを置いたり、フラッシュを多灯して背景に光を当てればよいのだが、動き回る虫の場合そんなことをしている余裕はない。
SSを落としてISOを上げても、手振れや画質の荒れがある。
というのは言い訳か。
コウゾハマキモドキ.JPG



















2022年6月1日 東京都 チョウ目ヤガ科の一種、コウチュウ目ナガハナノミ科 ヒゲナガハナノミ、シリアゲムシ科 ヤマトシリアゲ、ハチ目ヒメバチ科 チビアメバチの一種、チョウ目ハマキモドキガ科 コウゾヒメハマキ 

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