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マユタテアカネとアキアカネ [トンボ目]

林縁に色付いた「マユタテアカネ」のオスがいた。
ここでは比較的よく見られる赤とんぼの仲間で、額の黒い2つの斑とオスは尾端の突起(尾部上付属器)が上に反っているので見分けやすい。
この個体は翅にクモの糸が付いていたので、巣に掛かったが無事難を逃れたのだろう。
マユタテアカネ0914.JPG



















他の場所でも成熟したオスが見られた。
この個体の後翅には細長い欠けがあった。何でこうなったのだろうと想像するのも面白い。
マユタテアカネ0914-2.JPG



















すぐ近くにいた「アキアカネ」のメス。
額と腹部上面が赤く色付いている。
アキアカネは羽化後、夏の間は暑さを避けて高い山に移動して過ごし秋に山を下りてくる。調査では垂直で1000m以上、水平で数十キロ移動した記録があるそうだ。
さてこのアキアカネはどこで生まれてどこの山で夏を過ごしてここへやって来たのだろう。
アキアカネ0914.JPG



















2022年9月14日 東京都 トンボ目トンボ科 マユタテアカネ、アキアカネ

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オニヤンマかと思ったらコオニヤンマ [トンボ目]

目の前をかすめて大きなトンボが飛んで行ってとまった。
オニヤンマかと思い逃げないようにそろそろと近づいて行ったら、「コオニヤンマ」のメスだった。
名前にコが付いているように一見オニヤンマとよく似ているが少し小さい。
長い後ろ脚で枝を抱えて面白い止まり方だ。
コオニヤンマ0816-1.JPG



















横から見るとコオニヤンマの特徴の頭の後ろに突起があるのがわかる。
オニヤンマに比べると頭部も小さい。
オニヤンマはオニヤンマ科でコオニヤンマはサナエトンボ科と分類も異なるのだ。
虫に詳しくない方が見れば、疑うことなくオニヤンマと思うに違いない!
コオニヤンマ0816-2.JPG



















2022年8月16日 埼玉県(丘陵外) トンボ目サナエトンボ科 コオニヤンマ

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山でオナガサナエ [トンボ目]

昨日は埼玉県飯能市の山へ。
標高400mほどのてっぺんは陽射しはきついが風は涼しくまだしのげる暑さだった。
通りかかった近所の方が、以前はここから新宿のビルが見えたが今は木が大きくなって見えなくなってしまったと教えてくれた。
山0729.JPG



















道脇の法面には丘陵ではもう終わっているだろう「ヤマユリ」がまだ咲いていた。
ちょうど頭の高さに花が垂れさがり、甘い香りを味わえた。
開花時期、fieldに出られなかったので、花を見るのは恐らく最初で最後かな。
ヤマユリ0729.JPG



















ヤマハギの葉上にいたサナエトンボ。
この仲間の識別は覚えていないので、図鑑を見なければわからない。
fieldでは見られない種だろうかとちょっとワクワク。
オナガサナエ0729-1.JPG



















しかし残念ながら、ポピュラーな「オナガサナエ」のメスだった。
とはいえ今シーズンは初見だったので嬉しい出会いだ。
あまりもの陽射しの強さに、お尻を高く上げて陽の当たる面積を最小限に。
遮る手段を持たないトンボの知恵、凄いなぁ!
オナガサナエ0729-2.JPG





























2022年7月29日 埼玉県飯能市 ユリ目ユリ科 ヤマユリ、トンボ目サナエトンボ科 オナガサナエ

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エビのようなショウジョウトンボ [トンボ目]

昨日の続きだが、湿地周りを見ていると岸を「ハクセキレイ」がちょこちょこ歩いていた。
何枚か撮ったうちの一枚に何かを咥えたのが写っていた。
拡大するとどうやらアメリカザリガニの幼体のようだった。
ハクセキレイは外来種を駆除してくれているありがたい存在であった!
ハクセキレイ0701.JPG



















すぐ近くの杭に「コオニヤンマ」を見つけて車の中から数枚。
降りてじっくり撮ろうと車を移動して戻ったらすでに姿を消していた。
ヤンマと名に付くがヤンマ科ではなくヤマサナエやオナガサナエと同じサナエトンボ科なのだ。
コオニヤンマ0630-1.JPG



















ギンヤンマが産卵していた小さな公園の小さな池のヨシには真っ赤に色付いた「ショウジョウトンボ」のオスがいた。一般的に言われる赤とんぼはトンボ科アカネ属で晩夏から秋にかけてオスが赤く色付くアキアカネやナツアカネなどに代表される種を指し、初夏に発生してすぐに赤く色付くショウジョウトンボは赤とんぼとは言わないのである。ちょっとややこしい!
池中央のヨシなので隙間を狙って。
ショウジョウトンボ0701-1.JPG



















スイレンの葉上にも真っ赤なオスがとまっていた。
今までショウジョウトンボはあまり撮ってこなかったので、なかなか新鮮だった。
見ているとあまりもの陽射しの暑さに少しづつお尻を上げていた。
陽の当たる面積を最小限に抑える暑さ対策。
葉を掴んでいる脚は一見まるでエビの脚のようだった!
なので昨日の酒のつまみはエビチリに・・・。

僕の折れた足の指は2週間経ったがまだくっついてはいないようで、あと半月ほどは負担はかけられそうにない。
若くは無いので無理せずじっくり療養するしかないか。
ショウジョウトンボ0701-2.JPG



















2022年7月1日 東京都 スズメ目セキレイ科 ハクセキレイ、トンボ目サナエトンボ科 コオニヤンマ、トンボ科 ショウジョウトンボ

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ちょこっと小さな公園の小さな池に [トンボ目]

昨日午後から久しぶりにいつもの谷戸に半月ぶりに行ってみたら、草木が繁ってまさに夏の景色に変わっていた。
少し歩いたがあまりの暑さですぐに車に戻ってしまった。
途中、クワの木にいないか探してみるといたいた!「クワカミキリ」。
この日は400mmの単焦点しか持っておらず遠くから数枚撮ったが、ISOautoにしていたら日陰で4000まであがり荒い画質に。
クワカミキリ0630.JPG



















そういえばあの小さな池でチョウトンボが見られるかもと車を走らせた。
狭山丘陵からは少し離れた雑木林脇の小さな池で、その昔この辺りは狭山丘陵と繋がっていたのだろう。
が、この池は後に人工的に作られたものと思われる。
濁っていて水質は悪そうで、ブラックバスがいるらしく時折大人も子供もルアーを投げている。
こんな池で毎年ヨツボシトンボやチョウトンボが見られるのだ。
池についてすぐ目に入ったのは産卵している「ギンヤンマ」だった。
ギンヤンマ0630.JPG



















オスが先導して産卵しては休んで飛び立ちまた産卵と忙しい。
池の縁の石垣がいい休憩場所になっていた。
それでもメスは産卵したいようでじりじりと水面に向かって後ずさりするが、オスがすぐに飛び立ってしまいなかなか思うようにはいかないようだった。
ギンヤンマ0630-1.JPG



















このカップルを追撃するものがいた。
スイレンの葉上にとまったところを見ると「コオニヤンマ」だった。
池の近くにはほとんど水辺が無いのだが、皆ここで産まれたのだろうか?それとも遠い場所からやって来たのか?
結局お目当てのチョウトンボはこの日は残念ながら見られなかった。
もう少ししてまた来てみよう。
池の周りのケヤキでは、ニイニイゼミが賑やかに鳴いていた。
コオニヤンマ0630.JPG



















2022年6月30日 東京都 コウチュウ目カミキリムシ科 クワカミキリ、トンボ目ヤンマ科 ギンヤンマ、サナエトンボ科 コオニヤンマ

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埼玉県山地のミヤマカワトンボ、アサヒナカワトンボ [トンボ目]

今日は埼玉県西部の山地でお仕事。
渓流沿いでカワトンボの仲間を見つけた。
仕事中なので、ササっと撮っておいた。

翅が褐色のオスと当初書いたが、腹端の形状を見るとメス。
翅の濃い褐色の帯がある事からミヤマカワトンボのメスのようだ。
アサヒナカワトンボ0610-1.JPG



















ミヤマカワトンボより小柄で翅が透明なメス。
カワトンボの仲間はニホンカワトンボとアサヒナカワトンボが似ていて同定が難しいが、確認した地域と翅の縁紋の形状から恐らくこちらは「アサヒナカワトンボ」だろう。

オスの褐色の翅がひらひらと舞うのを見ると涼し気に思うが、今日はちと寒かった。

※アサヒナカワトンボのオスとメスとしていたが訂正した。
アサヒナカワトンボ0610-2.JPG



















2022年6月10日(埼玉県 丘陵外) トンボ目カワトンボ科 ミヤマカワトンボ、アサヒナカワトンボ

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キラキラのヤマサナエのオス [トンボ目]

今日は休みでfieldへ。
ゴールデンウィーク真っ只中で天気も良く、fieldも普段にない人の多さだった。

ハルジオンの蜜を吸っていたのは「ミヤマセセリ」のメス。
発生時期ももう終わりで翅も痛んでいた。
無事産卵できたろうか?
ミヤマセセリ0504.JPG



















小川沿いでテリトリーを張っていた「シオヤトンボ」のオス。
この谷戸では最も早くに見た種だけに翅はかなり傷んでいた。
シオヤトンボ0504.JPG



















小川沿いを歩いていると、川岸から黒と黄色の模様のトンボが飛び立って少し高い木の葉にとまった。
おおっ、コオニヤンマかと思ったが出てくるには早すぎる。
よく見ると「ヤマサナエ」のオスだった。
まだ翅がキラキラ輝き、羽化して間もない個体なのだろう。
ヤマサナエ0504-1.JPG



















例年この川沿いで見られるが、数は非常に少なく風前の灯火ではないかと心配している種だ。
今年も見られて良かったなぁと思っていると、さらに高い樹上に飛んで行ってしまった。
今年もあと1回見られるかどうか?、もう少し撮りたかったな。
ヤマサナエ0504-2.JPG



















2022年5月4日 東京都 チョウ目セセリチョウ科 ミヤマセセリ、トンボ目トンボ科 シオヤトンボ、サナエトンボ科 ヤマサナエ

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湿地にホソミイトトンボ [トンボ目]

湿地の縁にしゃがんでじっと見つめていると水色のイトトンボが巡回していた。
ようやく来たか!
越冬を終えた「ホソミイトトンボ」たちだ。
この辺りで成虫越冬するイトトンボは、めったに見られないオツネントンボ、ホソミオツネントンボ、そして近年姿がよく見られるようになったホソミイトトンボの3種。

越冬時は林内で過ごし褐色の体だが、春の繁殖時期に奇麗な水色に変わって水辺に戻ってくる。
探していると連結したのを見つけた。
ホソミイトトンボ0412-1.JPG



















オスが腹端でメスの首根っこを掴んでキープ状態。
ホソミイトトンボ0412-2.JPG



















この後、メスが腹端を曲げてオスの副性器に合体して交尾成立となる。
上記とは別のペアが、まさにハーティーな瞬間を迎えていた。
水中ではアズマヒキガエルとニホンアカガエルのオタマたちが泳ぎ、湿地も春の賑わいだ!
ホソミイトトンボ0412-3.JPG



















2022年4月12日 東京都 トンボ目イトトンボ科 ホソミイトトンボ

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稲刈りの終わった田んぼでカトリヤンマ [トンボ目]

今日は休みで久しぶりにfieldへ。
秋晴れで11月なのに暖かい。
谷戸のクヌギやコナラの黄葉はまだこれからだ。
田んぼ1103.JPG



















稲刈りの終わった田んぼでは二番穂が青々とし、数ペアのアキアカネが産卵していた。
田んぼ1103-1.JPG



















そんな田んぼに目を凝らしていると、ホバリングする「カトリヤンマ」のオスが目にとまった。
ヤンマの仲間では遅くまで見られる種で、同じ場所を行ったり来たりして縄張り飛翔していた。
東京都のレッドデータブック2020では多摩部で絶滅危惧ⅠB類の希少種に指定されている。
カトリヤンマ1103-1.JPG



















オスの複眼や腹部第2節は本当に美しい水色で好きなトンボの一つ。
全部で4個体が縄張り争いをしていた。
じっとしていると以外と近くまで寄ってきて、望遠レンズの最短撮影距離以内にも入って撮れないこともしばしばだった。
カトリヤンマ1103-2.JPG



















背中の翅の付け根も水色と黄緑色がとても美しいのを初めて知った。
今日は祭日で田んぼ周りは網を持った親子で賑わいゆっくり出来なかったので、平日にまた改めて。
カトリヤンマ1103-3.JPG



















2021年11月3日 東京都 トンボ目ヤンマ科 カトリヤンマ

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久しぶりのアオイトトンボ [トンボ目]

一昨日から鼻がムズムズしてきたと思ったら、昨日は鼻水とくしゃみがとまらない。
体温を測ったが熱は無い。

これはきついなぁと早めに寝たら、寝てしばらくして悪い夢で目が覚めた。
呼吸が苦しくて悪い夢を見たのかなぁ。
風邪か花粉症か?
今日はだいぶ良くなり、明日は自分の免疫力を信じて完治する見込みだ。

話は変わるが、fieldで毎年見たいと思っているイトトンボ、「アオイトトンボ」。
とにかく名の通りのこの青い瞳にぞっこんなのだ。
10年ほど前には田んぼのいたるところで姿が見られたが、年々見る機会が減ってきた。
今年はまだmain fieldでは見ていないが、先月今まであまり見ていない丘陵のfieldでここにこんなにいたのかと思うほどいくつも見ることが出来た。
アオイトトンボ0927-1.JPG



















オスのこの目の色と成熟すると粉をふいた体が印象的だ。
見られなくなってきたmainのfieldでは人為的な環境の変化は無い。
あるとすれば流れ出る湧水量の減少だろうか。
いつまでもその姿を見たいと思うトンボなのだが・・・。
アオイトトンボ0927-2.JPG



















2021年9月27日 東京都 トンボ目アオイトトンボ科 アオイトトンボ





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