シックな2種だが知名度は対照的 [チョウ目]
クリの花もそろそろ終わりを迎えているが、まだまだたくさんの虫たちを呼び寄せている。
1昨年だったか今の時期に大発生した「テングチョウ」、今年は例年通りか少し少ないように感じる。
翅表は鮮やかなオレンジ色の斑があるが、翅裏は枯葉擬態のシックさ。
すぐ近くの林縁で見つけたこちらも地味な中に大人のお洒落な装いの「シラオビキリガ」。
翅裏ではテングチョウよりシラオビの方が個人的には魅力的なのだが、発生数や夜行性で人の目に付かない事が最大の知名度の無さの要因だろう。
毎年、世界的な蛾のイベント「ナショナル・モス・ウイーク」が開催されているが、日本版ナショナル・モス・ウイークも7月23日から31日まで各地で様々なイベントが行われる。
この機会に不思議で魅力的な蛾の世界、ぜひ覗いて見てはいかだだろうか!
2016年6月8日 東京都
チョウ目タテハチョウ科 テングチョウ、ヤガ科 シラオビキリガ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
座ったようなコマルハナバチのオス [ハチ目]
髭が自慢のヒゲコメツキだが・・・ [コウチュウ目]
立派な大顎 ノコギリクワガタ [コウチュウ目]
昨日関東地方では、2日続いて梅雨の晴れ間。
とはいえ曇り空で、青空は時折見られる程度だった。
少し陽射しが差した午後、ケヤキで今年初めてニイニイゼミの鳴き声を聞いた。
歩いているとコナラの甘酸っぱい樹液の匂いが漂ってきた。
広範囲に出ている樹液を見ていると今年初認の「ノコギリクワガタ」のオスがいた。
写真を撮ろうと近寄ると、ぽろっと落ちた。
危険を感じて死んだふりかと落ちたところを探してみると、落ち葉の下にもぐろうとしていた。
死んだふりをしたのではなく、敵から逃れるために落下したようだ。
掴んで幹にとまらせた。
湾曲した大きな顎が立派な大きなオス。
子供の頃このような顎を持つオスを水牛と呼んで、見つけた時には大変喜んだものだった。
大人になった今でも、その興奮は変わらない!
暗い雑木林で手持ちなのでISO4000まであげて撮影したが、さすがに粗さが目立つ。
これでは記録写真にしか使えない。
2016年6月14日 東京都
コウチュウ目クワガタムシ科 ノコギリクワガタ CANON EOS7D SIGMA17-70mmf2.8-4.5 MACRO
地味でマイナーですが何か・・・・ [自然]
アリかと思ったら・・・エサキモンキツノカメムシの幼虫 [カメムシ目]
ミズキのひこばえにアリが列をなしていた。
何々?
アブラムシでもいるのかと通り過ぎようとしたものの、なんか変!
老眼鏡をかけてみるとじっくり見るとアリではなかった。
遠目にはアリに見えたが、どうやらカメムシの若齢幼虫たち。
ミズキをホストにしている代表的なカメムシは「エサキモンキツノカメムシ」で、調べたがおおむね間違いないだろう。
このカメムシの母親は孵化した子供たちを守ることで知られているが、母親が力尽きその元を離れたのだろうか?
お尻の先端の針のような突起は何だろう?
2016年6月8日 東京都
カメムシ目ツノカメムシ科 エサキモンキツノカメムシ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
似た色の不思議! [自然]
田植えの終わった田んぼでは [季節]
今年は丘陵からの湧水が少ないせいで東京都側では田植えに苦労しているが、埼玉側はどこも水は潤沢に思われ早々に田植えは終わっていた。
水の張られた田んぼでは、「ギンヤンマ」がイネに捉まって連結産卵していた。
ひつこく追っていたら連結を解いて飛んで行ってしまった。
すみません!
畔を歩いていると、水の中をくねくね巧みに泳ぐ細長い生き物。
「ヤマカガシ」の幼蛇だった。
再び畔に上がり草の中から頭を出してあたりを警戒、こちらに気付くと畔の割れ目に身を隠してしまった。
「カルガモ」のカップルは食事に一生懸命だが、時折オスが頭を上げてあたりを警戒していた。
メスを気遣うオスの心遣いは大したものだ!
本当にそうなのかはわからないが、勝手にそうだと思っている。
2016年6月 埼玉県
トンボ目ヤンマ科 ギンヤンマ
有鱗目ナミヘビ科 ヤマカガシ
カモ目カモ科 カルガモ CANON EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ
額に羽化殻?オナガサナエ [トンボ目]
カブトムシをやったのは誰だ? [コウチュウ目]
遠目に何か黒い塊があり、おぉっ、何か来ているか!

近づくと、それはカブトムシオスの頭部と腹部だった。
今年はまだカブトムシを見ていなかったが、こんな形での初見は辛いものがある。
よく見ると頭部と先端のない脚部ははまだ動いていたので、この朝に襲われたものと思われる。

頭部とは別に横たわっていた腹部は中がすべてなくなっていた。
固い外骨格に守られたカブトムシをこのようにバラバラにしたのは、いったい何者なのか?

少し離れた場所でも同じようなオスの姿があった。
こちらは少し前にやられたようで、アリたちが集まっていた。
おおむね犯人は絞られ、私の中で容疑者は確定している。
今後もこの光景を間違いなく目にすること事は残念だが、これも受け入れざる得ない自然界の仕組みなのだろう。

2016年6月8日 埼玉県
コウチュウ目コガネムシ科 カブトムシ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内臓ストロボ