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シックな2種だが知名度は対照的 [チョウ目]

クリの花もそろそろ終わりを迎えているが、まだまだたくさんの虫たちを呼び寄せている。
1昨年だったか今の時期に大発生した「テングチョウ」、今年は例年通りか少し少ないように感じる。
翅表は鮮やかなオレンジ色の斑があるが、翅裏は枯葉擬態のシックさ。テングチョウ0608_1.jpg




















すぐ近くの林縁で見つけたこちらも地味な中に大人のお洒落な装いの「シラオビキリガ」。
翅裏ではテングチョウよりシラオビの方が個人的には魅力的なのだが、発生数や夜行性で人の目に付かない事が最大の知名度の無さの要因だろう。

毎年、世界的な蛾のイベント「ナショナル・モス・ウイーク」が開催されているが、日本版ナショナル・モス・ウイークも7月23日から31日まで各地で様々なイベントが行われる。
この機会に不思議で魅力的な蛾の世界、ぜひ覗いて見てはいかだだろうか!
シラオビキリガ0608_1.jpg



















2016年6月8日 東京都
チョウ目タテハチョウ科 テングチョウ、ヤガ科 シラオビキリガ  CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM


座ったようなコマルハナバチのオス [ハチ目]

先日、アカタテハの蛹を見つけたカラムシを見ていると葉上でハチを見つけた。
コマルハナバチのオスのよう。
両後ろ脚を投げ出して座って、右前脚で長い口吻を掃除しているのか?
左前脚はばんざ~い!
まるで無邪気な赤ちゃんみたいだ。
かなり近づいても微動だにしないので不思議に思い少し触って見ると、この体勢のままで死んでいた。
彼にいったい何があったのだろうか?
コマルハナバチ0617_1.jpg



















2016年6月17日 東京都
ハチ目ミツバチ科 コマルハナバチ

髭が自慢のヒゲコメツキだが・・・ [コウチュウ目]

擬木柵の上にいた「ヒゲコメツキ」のオス。
立派なお髭が自慢のはずだが、片っ方がない。
今までも、両方が完全に揃ったものはなかなかお目にかかれていない。
長いがゆえに切れやすいのだろうか?
ヒゲコメツキ0608.JPG



















2016年6月8日 東京都
コウチュウ目コメツキムシ科 ヒゲコメツキ           CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM

立派な大顎 ノコギリクワガタ [コウチュウ目]

昨日関東地方では、2日続いて梅雨の晴れ間。
とはいえ曇り空で、青空は時折見られる程度だった。
少し陽射しが差した午後、ケヤキで今年初めてニイニイゼミの鳴き声を聞いた。

歩いているとコナラの甘酸っぱい樹液の匂いが漂ってきた。
広範囲に出ている樹液を見ていると今年初認の「ノコギリクワガタ」のオスがいた。
写真を撮ろうと近寄ると、ぽろっと落ちた。
危険を感じて死んだふりかと落ちたところを探してみると、落ち葉の下にもぐろうとしていた。
死んだふりをしたのではなく、敵から逃れるために落下したようだ。
掴んで幹にとまらせた。
ノコギリクワガタ0614_1.jpg



















湾曲した大きな顎が立派な大きなオス。
子供の頃このような顎を持つオスを水牛と呼んで、見つけた時には大変喜んだものだった。
大人になった今でも、その興奮は変わらない!
ノコギリクワガタ0614-1_1.jpg



















暗い雑木林で手持ちなのでISO4000まであげて撮影したが、さすがに粗さが目立つ。
これでは記録写真にしか使えない。
ノコギリクワガタ0614-2_1.jpg



















2016年6月14日 東京都
コウチュウ目クワガタムシ科 ノコギリクワガタ     CANON EOS7D SIGMA17-70mmf2.8-4.5 MACRO


地味でマイナーですが何か・・・・ [自然]

イボタノキの葉を集団で食い荒らす幼虫時代は地味な嫌われ者だが、蛹や成虫は幼虫からは想像出来ない美しさ。
糸のゆりかごの中の蛹の主は「ホシシャク」。
白地に黒と黄色のコントラストとデザインが素晴らしい!
ホシシャク0608_1.jpg



















葉上に見つけた「ハムシダマシ」。
地味なうえに名前の命名も何か他になかったのか?
科の名前もゴミムシダマシ科とはさらに辛い。
ゴミムシとハムシをだますとは、つい同情して目を向けてしまう虫の1種!
ハムシダマシ0608_1.jpg



















2016年6月8日 東京都
チョウ目シャクガ科 ホシシャク
コウチュウ目ゴミムシダマシ科 ハムシダマシ  CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM

アリかと思ったら・・・エサキモンキツノカメムシの幼虫 [カメムシ目]

ミズキのひこばえにアリが列をなしていた。
何々?
アブラムシでもいるのかと通り過ぎようとしたものの、なんか変!
老眼鏡をかけてみるとじっくり見るとアリではなかった。
遠目にはアリに見えたが、どうやらカメムシの若齢幼虫たち。
ミズキをホストにしている代表的なカメムシは「エサキモンキツノカメムシ」で、調べたがおおむね間違いないだろう。
このカメムシの母親は孵化した子供たちを守ることで知られているが、母親が力尽きその元を離れたのだろうか?
お尻の先端の針のような突起は何だろう?
エサキモンキツノカメムシ0608_1.jpg



















2016年6月8日 東京都
カメムシ目ツノカメムシ科 エサキモンキツノカメムシ
      CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM


似た色の不思議! [自然]

イヌムギの小穂に小さな小さな「ササキリ」の幼虫がいた。
成虫は緑色の体だが、幼虫は黒とオレンジ色。
ササキリ0612_1.jpg



















少し歩いたコナラの樹液に来ていた「チャイロスズメバチ」。
このスズメバチの体色も、黒とオレンジ色。
偶然か?
自然界では黒とオレンジ、黄色は危険色。
ササキリはこのか弱い幼虫に、進化の過程で親とは似つかわぬ危険色を纏わせたのだろうか。
チャイロスズメバチ0612_1.jpg



















2016年6月12日 東京都
バッタ目キリギリス科 ササキリ
ハチ目スズメバチ科 チャイロスズメバチ        CANON EOS7D SIGMA17-70mm

田植えの終わった田んぼでは [季節]

今年は丘陵からの湧水が少ないせいで東京都側では田植えに苦労しているが、埼玉側はどこも水は潤沢に思われ早々に田植えは終わっていた。
水の張られた田んぼでは、「ギンヤンマ」がイネに捉まって連結産卵していた。
ひつこく追っていたら連結を解いて飛んで行ってしまった。
すみません!
ギンヤンマ0601_1.jpg



















畔を歩いていると、水の中をくねくね巧みに泳ぐ細長い生き物。
「ヤマカガシ」の幼蛇だった。
再び畔に上がり草の中から頭を出してあたりを警戒、こちらに気付くと畔の割れ目に身を隠してしまった。
ヤマカガシ0608_1.jpg



















「カルガモ」のカップルは食事に一生懸命だが、時折オスが頭を上げてあたりを警戒していた。
メスを気遣うオスの心遣いは大したものだ!
本当にそうなのかはわからないが、勝手にそうだと思っている。
カルガモ0601_2_1.jpg



















2016年6月 埼玉県
トンボ目ヤンマ科 ギンヤンマ
有鱗目ナミヘビ科 ヤマカガシ
カモ目カモ科 カルガモ      CANON EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ


額に羽化殻?オナガサナエ [トンボ目]

谷戸の細流脇でシーズン初見の「オナガサナエ」のオスを見つけた。
腹部末端が幅広でオスの付属器が長いのが特徴。
オナガサナエ0608-1_1.jpg



















近づくと虫を狙ってスーッと飛び上がり、近くにとまった。
残念ながら狩りに失敗したようだ。
近くで見ると、額の部分がなんか変。
オナガサナエ0608-2_1.jpg



















土がついているのかと思ったが、こんなところに土がつくのも変。
ヤゴの羽化殻がくっついたままなのだろうか?
口の部分にはついていないので食べることは問題なさそうだ。
オナガサナエ0608-3_1.jpg



















2016年6月9日 東京都
トンボ目サナエトンボ科 オナガサナエ

カブトムシをやったのは誰だ? [コウチュウ目]

クロナガタマムシを確認した切り株に何か来ていないか見に行った。
遠目に何か黒い塊があり、おぉっ、何か来ているか!
カブトムシ0608_1.jpg



















近づくと、それはカブトムシオスの頭部と腹部だった。
今年はまだカブトムシを見ていなかったが、こんな形での初見は辛いものがある。
よく見ると頭部と先端のない脚部ははまだ動いていたので、この朝に襲われたものと思われる。
カブトムシ0608-1_1.jpg



















頭部とは別に横たわっていた腹部は中がすべてなくなっていた。
固い外骨格に守られたカブトムシをこのようにバラバラにしたのは、いったい何者なのか?
カブトムシ0608-2_1.jpg



















少し離れた場所でも同じようなオスの姿があった。
こちらは少し前にやられたようで、アリたちが集まっていた。
おおむね犯人は絞られ、私の中で容疑者は確定している。
今後もこの光景を間違いなく目にすること事は残念だが、これも受け入れざる得ない自然界の仕組みなのだろう。
カブトムシ0608-3_1.jpg



















2016年6月8日 埼玉県
コウチュウ目コガネムシ科 カブトムシ  CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内臓ストロボ