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雑木林のフナムシ [その他]

このところ雑木林の土壌動物の観察会をしたこともありその仲間を紹介している。
寒い冬、一見何もいないように見える場所でもよく探せば色々な生き物が見つかる。
先の記事でも述べたが皆、落ち葉や朽木を食べて土に返す雑木林にとって大事な役割を担っている。
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そんな中でも個人的に印象的な種が「ヒメフナムシ」だ。
フナムシといえば海釣りをした人なら誰でも知っている海ではポピュラーな存在。
海辺のテトラポットに群れをなし、近づくと一斉に逃げる、フナムシを餌にクロダイ(チヌ)釣りをしたこともある。

海にいるフナ虫とそっくりなのが遠く離れた雑木林にいるのには驚いた。
分類上は属は異なるがどちらも同じ仲間のようだ。
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棲んでいる環境にはよく似たダンゴムシやワラジムシなどがいる。
ダンゴムシは丸くなるがこのヒメフナムシとワラジムシは丸まらない。
ヒメフナムシの方がワラジムシより艶があることが見た目の識別点だろうか。


撮った写真を見るヒメフナムシの右上に小さな生きものが写っていた。
調べるとオチバカニグモの仲間のようだ。
落ち葉の下で獲物を探すハンター。
小さな生きものの世界も面白そうだ!
ヒメフナムシ0120-2_1.jpg



















2018年1月20日 ワラジムシ目フナムシ科 ヒメフナムシ、クモ目カニグモ科 オチバカニグモの1種

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列車の枕木 マクラギヤスデ [その他]

雑木林で朽木をひっくり返してみると、朽木にたくさんついていたヤスデの仲間。
その形態から名付けられた「マクラギヤスデ」たち。
大きさは3cmほどで白っぽいのは幼体だそうだ。
マクラギヤスデ0120-1_1.jpg



















朽木や落ち葉などを食べ、雑木林では重要な役割を果たしている。
マクラギヤスデ0120-2_1.jpg



















2018年1月20日 東京都 オビヤスデ目シロハダヤスデ科 マクラギヤスデ

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