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ヤマアカガエル 集団産卵する [両生類]

このところ雨が降らず、各所の谷戸では水が干上がりアカガエルたちの産卵が心配されていた。
一昨日の15日に大雨が降り気温も高かったのでひょっとしてと見回ってみると、ヤマアカガエルの姿があったが鳴き声、交接、卵塊は見られなかった。
これは産卵するなぁと期待した昨日、あちこちで思った通りたくさんの卵塊が産み付けられていた。
今日の休みに一眼を持って湿地を回って見た。
丘陵のfieldの北側の小さな湿地では昨日に増してすごい数の卵塊があった。
この湿地は毎年たくさん産卵するのだが、冬には水場が土砂で埋まるため1月に公園のスタッフが土砂を除去していたのだった。
ヤマアカガエル0217-1.JPG



















卵塊の状況からみな「ヤマアカガエル」のものと思われる。
暖かい雨がなかなか降らなかったが、水辺近くに待機していたのだろうか?
今回の雨で一斉に集まってきたようでその数たるや凄いものだった。
ヤマアカガエル0217-2.JPG



















すぐ隣の谷戸でも昨日にはなかったヤマアカガエルのおびただしい数の卵塊があった。
さぞかし賑やかな宴が繰り広げられただろうことが想像できる。
いやぁ、是非見て見たかった!
ヤマアカガエル0217-3.JPG



















卵をよく見ると既に細胞分裂が始まっていた。
今後適度に雨が降って湿地が干からびないことを祈るばかりだ。

今日は冷たい風が強く気温が低かったためか、成体の姿は見られず他の谷戸で1度鳴き声を聞いただけで残念ながら撮影はかなわなかった。
ヤマアカガエル0217-4.JPG



















2021年2月17日 東京都 無尾目アカガエル科 ヤマアカガエル

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真っ赤なアカガエル [両生類]

この日は雨で昼頃に一時晴れ間が出た。
小雨降る薄暗い林内で大きな株に真っ白い花が咲いていた。
「ノシラン」。
関東以西、東海以西など分布は図鑑によって異なるようで、恐らくどこかに植栽されたものの種が鳥などによって運ばれてきたものと思われる。
名の由来は幅の広い葉を熨斗包(のしづつみ)にたとえたとも言われている。
ノシラン0906_1.jpg




















林縁を歩くと足元から真っ赤な何かが飛んだ。
その先にそっと近づいてみると、いたのは真っ赤なカエル。
ニホンアカガエル0906-1.jpg



















「ニホンアカガエル」と思うがこれほど赤いのはあまり見かけない。
まさに赤ガエルだ。
ニホンアカガエル0906-2.JPG



















湿地脇の「ミズタマソウ」の実が雨のしずくで名の通りの水玉になっていた。
雨は嫌いなのだが、雨でしか出会えないものを楽しみに。
ミズタマソウ0906.JPG
















2020年9月6日 東京都 キジカクシ目キジカクシ科 ノシラン、無尾目アカガエル科 ニホンアカガエル、フトモモ目アカバナ科 ミズタマソウ

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その瞳は何を シュレーゲルアオガエル [両生類]

林縁の葉上に「シュレーゲルアオガエル」がいた。
ぼってりとしたお腹が魅力的。
お尻や後ろ足のレモンイエローも美しい。
今年上陸した若ガエルにしては大きいなぁ!
ここからの眺めはいかが?
シュレーゲルアオガエル0820-1.JPG



















陽射しが降り注ぐクワの葉に影。
ここにもシュレ。
先ほどのと同じくらいの大きさだ。
シュレーゲルアオガエル0820-2.JPG



















枝を手繰り寄せて葉上を覗いてみると、いたいた。
遠くを見つめるその瞳は、何を映しているのだろう・・・
シュレーゲルアオガエル0820-3.JPG



















2020年8月20日 東京都 無尾目アオガエル科 シュレーゲルアオガエル

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続々上陸 シュレーゲルアオガエル [両生類]

田んぼ周りを歩いていると畔のヨシの葉に影が。
さて正体は・・・
シュレーゲルアオガエル0704.JPG



















あたりを見渡すともうあちらこちらの草の葉上にまだ尻尾が残っている小さなカエルたちがいた。
影の主は田んぼから上陸したばかりの「シュレーゲルアオガエル」だった。
この個体は手足が無ければまるでオタマジャクシ、水から上がって間もないのだろう。
シュレーゲルアオガエル0704-3_1.jpg





























こちらは前の写真より少しお兄さんだろうか、尻尾はまだあるが姿はすっかりカエルだ。
シュレーゲルアオガエル0704-2.JPG



















2020年7月4日 東京都 無尾目アオガエル科 シュレーゲルアオガエル

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トウキョウサンショウウオの産卵も早まるか? [両生類]

今日も暖かかった。
静岡では例年より2週間も早くカワヅザクラが開花しているとの事。
アカガエルたちの産卵も今年は早いが、「トウキョウサンショウウオ」の産卵も早まりそうだ。
2009年1月末にfieldで見つけて撮った個体。
小川沿いにあった朽ち木をひっくり返して見つけた。
褐色の体に散りばめられた水色の模様が美しい。
トウキョウサンショウウオ1_1.jpg



















ディフーザーと光量調整がまずくテカリがひどいので撮り直したいのだが、まだ出会えずにいる。
トウキョウサンショウウオ2_1.jpg



















1対の独特の形の卵のうは毎年見られるのだが、成体を見つけるにはやはり努力が必要ということだな!
トウキョウサンショウウオ卵のう_1.jpg





























東京都 有尾目サンショウウオ科 トウキョウサンショウウオ

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アカガエルたちの産卵のために [両生類]

丘陵の北に位置する場所に公園の開園にあたって小さな池が作られた。
北向きの場所ということでとにかく冬は冷え込むが、何故だかアカガエルたちの産卵は園内では早い。
アカガエルたちにとっては貴重な産卵場所なのだが、例年台風などの大雨で運ばれた土砂で埋まってしまう。
アカガエル池0210_1.jpg



















これではアカガエルさらにはヒキガエルたちが産卵するには浅すぎたり面積が小さすぎる。
天気予報で気温が上がり暖かい雨が降る予報をみて、これはやばいと先日同僚と土砂を除去した。
既にヤマアカガエルが3つの卵塊を産んでいたが、いったん保護して除去後に再び放した。
アカガエル池0210-1_1.jpg



















この池の上流にも産卵場所があり、こちらも堆積した落ち葉や砂を除去した。
久しぶりに体を使ったおかげで、あちこちが筋肉痛だ。
アカガエル池0210-2_1.jpg



















作業時に落ち葉の下から出てきた「ヤマアカガエル」の抱接ペア。
驚かせてごめんごめん!
ヤマアカガエル0210_1.jpg



















この翌日2つの池を見て回ると、上流の池にヤマアカガエルの大きな卵塊が一つ。
きっと、昨日のペアが産んだものに違いない。

明日以降、気温が上がり雨も降る予報なので、この2つの池でたくさんのアカガエルたちが宴を繰り広げることを期待している!!
ヤマアカガエル0211_1.jpg



















2020年2月10-11日 東京都 両生類無尾目 アカガエル科 ヤマアカガエル

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早い! ヤマアカガエル産卵 [両生類]

この冬は本当に暖かく、暖冬の冬には大雪が降るとも言われている。
今のところは大丈夫だが、さて2月どうだろうか・・・。

谷戸の入り口では「ソシンロウバイ」が満開見頃となりあたりに甘い香りを漂わせていた。
今日は寒さのせいか訪れている虫が見られず、1匹常連のツマグロキンバエがいたが近づくと残念、逃げられてしまった。
ソシンロウバイ0201-1_1.jpg



















1月末の暖かさと雨で、もしやと例年早くアカガエルが産卵する谷戸に行ってみた。
やはり、「ヤマアカガエル」の卵塊が見つかった。
先月末気になっていたのだが、都合があり現場を訪れることができなかった。
28日に雨が降り翌日とても暖かくなったので、恐らく28-29日あたりで産卵したのではないかと思われる。
今日は気温が低く、残念ながらカエルたちの姿を見ることはできなかった。
ヤマアカガエル0201-1_1.jpg




















今までの初認日は09年1月31日、10年2月16日、11年2月18日、12年2月16日、13年2月12日、15年2月20日、16年2月2日、17年2月22日、18年3月1日、19年2月21日だった。
この10年で最も早く、やはりこの冬はかなりの暖冬であることはアカガエルの産卵からもうかがい知ることができる。
ヤマアカガエル0201-2_1_1.jpg



















2020年2月1日 埼玉県、東京都 クスノキ目ロウバイ科 ソシンロウバイ、無尾目 アカガエル科 ヤマアカガエル

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陸に上がったシュレーゲルアオガエル [両生類]

草むらの世界を覗いていると、小さなカエルを見つけた。
ササの茎に起用につかまっている。
シュレーゲルアオガエル0627-1_1.jpg



















手足が生えて水の中から陸へ上がった「シュレーゲルアオガエル」。
目の横に黒い線があるので一瞬アマガエル?と思ったがここにはいないので。
お尻にはまだ尻尾の痕が残っていた。
まもなく吸収されてなくなるだろう。
シュレーゲルアオガエル0627-2_1.jpg





























あれ、背中を怪我しているのかと思ったが、よく見たら枯葉の破片。
ちょっと心配したが、よかったよかった。
吸盤の付いた指が可愛い!
シュレーゲルアオガエル0627-3_1.jpg



















見渡すとあちこちに同じサイズのカエルたちがいた。
足元からはこちらの気配を察知してか、彼らを餌とするまだ幼いヤマカガシが一目散に逃げ去った。
ヤマカガシ0627_1.jpg



















カエルたちがいるということは自然が豊かな証拠。
小さな谷戸だけれど湧水が流れ田んぼや雑木林があり、ホタルが飛んでたくさんのカエルたちが棲んでいるいい場所だ。
シュレーゲルアオガエル0627-4_1.jpg



















無尾目アオガエル科 シュレーゲルアオガエル、有鱗目ナミヘビ科 ヤマカガシ

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予想通り ヤマアカガエル産卵 [両生類]

昨日は20℃近くまで気温が上がり夜に雨が降った。
アカガエルたちの宴にはもってこいの気候だが風が冷たかったのがちょっと気がかりだった。
さて宴は始まったか?と見に行った。

丘陵北側の谷戸の小さな池にはたくさんの「ヤマアカガエル」の卵塊が見つかった。
おおっ!予想通りである。
今まで確認した初認日は09年1月31日、10年2月16日、11年2月18日、12年2月16日、13年2月12日、15年2月20日、16年2月2日、17年2月22日、18年3月1日だ。
まぁ毎日見回っているわけではないので多少遅れて初認となった年もあるが、今までと比べると少し遅いかなぁ。
気候に大きく左右されるのでカエルたちにはどうしようもないのだが・・・。
ヤマアカガエル卵塊0221-1_1.jpg



















ここでは残念ながらアカガエルたちの姿や鳴き声は聞かれなかった。
卵は産んだばかりでとても綺麗。
まるでバジルシードのようだ。
ヤマアカガエル卵塊0221-2_1.jpg



















産んだばかりで判断しにくいが、卵を包むゼラチン質の境がはっきりしないのでヤマアカガエルで良いだろう。
ここではヤマアカガエルとニホンアカガエルが混生しているが、おおむねヤマアカの方が早く産卵するようだ。
ヤマアカガエル卵塊0221-3_1.jpg



















すぐ隣の大きな湿地に行ってみた。
こちらは昨年の枯草が湿地を覆ってほとんど水面が見えない状態。
ただ耳を澄ますとあのキャラキャラキャラ♪という声が聞こえてきた。

どうやら草の下で宴が行われているようだが全く見えない。
今日は風が強かったが、この草のお蔭で風の影響はないのだろう。
ヤマアカガエル卵塊0221-4_1.jpg



















声がする場所は湿地の真ん中あたりで、岸に近づいてもお構いなしに鳴いている。
あちこち探してようやくヤマアカガエルの姿が確認できた。
望遠レンズで撮ってトリミングしているのだがわかるだろうか?
宴は始まったばかり、これからあちこちの湿地が賑やかになるのだろう。
ヤマアカガエル0221-4_1.jpg



















湿地脇でも丸いものを見つけた。
まだ新しいな!
キュウシュウノウサギ0221.JPG



















2019年2月21日 東京都 無尾目アカガエル科 ヤマアカガエル

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立春3日後、ヤマアカガエル 鳴く [両生類]

立春が過ぎた2月7日、暖かかったので丘陵の湿地にアカガエルの様子を見に行った。
概ね産卵するのに十分とはいえないまでも水位は確保されていた。
ただ、どこの湿地も鳴き声やその姿も確認出来なかった。
丘陵の北に位置する湿地を見に行ったが、水が無く今年はここでの産卵は期待出来ない状況だった。
車に戻る途中どこからかキャラキャラキャラ♪という1年ぶりのあの懐かしい期待していた声が聞こえてきた。
湿地に水は無いはずなのに・・・・。
その声をたどっていくと、丘陵に接した空家の小さな池。
ヤマアカガエル0207-1_1.jpg



















近づくとすぐに鳴き声が止んで水面に波紋がたった。
どうやら危険を察知して潜ってしまったようだ。
ヤマアカガエル0207-2_1.jpg



















待つこと20分、ようやく水面にひょっこりと顔を出した。

どこにいるかわかるだろうか?
ヤマアカガエル0207-3_1.jpg



















答えは写真中央の少し上、枯れた草がV字になった真ん中。
さらに待っていると、別の場所からスーッと水面に現れたのはやはり「ヤマアカガエル」だった。

既に30分以上同じ姿勢で微動だにせずじっとしているのもそろそろ限界。
鳴き声を目の前で聞くことは叶わなかったが、姿を見られただけでもOKと体を動かすとまた水の中へ潜って行った。

この日、姿や鳴き声が聞かれたのは、この北向きの最も寒いと思われる場所だけ。
過去にも最も早く卵塊が見られたことがあった
産卵する条件として暖かさの他に何かあるのだろうか?
今年も一番に姿と鳴き声が聞かれたこの北向きの場所で他に先駆けて卵塊が見られるのか、確認したい。

ヤマアカガエル0207-4_1.jpg




















2019年2月7日 東京都 無尾目アカガエル科 ヤマアカガエル

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