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ちっちゃいオトシブミ カシルリオトシブミ [コウチュウ目]

初夏の花が終わりいよいよ夏の花が咲き始めた。
オカトラノオやリョウブは開花し、ヤマユリも間もなくだ。
この「ヒヨドリジョウゴ」も今年初めて花を見た。
ヒヨドリジョウゴはナス科で他の植物に絡んで茎をのばす。花冠が反り返りとても印象的な花だ。
ヒヨドリが好みを好んで実を食べる事から名付けられたとも言われているが本当だろうか?
冬の遅くまで誰にも食べられずに小さくなった実が残っているのを見るのだが・・・
ヒヨドリジョウゴ0623.JPG



















道端のヤブタバコの仲間の葉がボロボロになってその犯人があちこちにいた。
今の時期、よく見られる光景でその犯人は「カシルリオトシブミ」だ。
カシルリオトシブミ0622-1.JPG



















独特な体形に頭と胸の黄金色と前翅の瑠璃色が名の通り美しい。

ただ大きさは4㎜弱と小さいのでなかなか形や色の美しさを知る人はいないだろう。
オトシブミと名が付くからには揺籃(卵を包んだゆりかご)を作るのだろうが残念ながらまだ見たことが無い。
今年は見てみたいなぁ!

カシルリオトシブミ0622-2.JPG



















2024年6月22-23日 東京都 ナス目ナス科 ヒヨドリジョウゴ、コウチュウ目オトシブミ科 カシルリオトシブミ

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ススキの葉上にクロトゲハムシ [コウチュウ目]

ススキの葉上に変な虫がいると教えていただいた。
見ると以前から探していて見つけられないでいた大きさは4㎜ほど「クロトゲハムシ」だった。
こんなに小さいのかというのが第1印象で、老眼の目ではそれはそれはよくよく見なければ見つからないと思うのであった。
体中に棘を生やした不思議な形態のハムシの仲間で、外敵に捕食されないように進化したのだろうか?
この仲間は以前○○○○トゲトゲという名が付けられていたが、現在はそれぞれ改名されている。
この種は以前カヤトゲトゲという名だった。
同じススキを食草とするクロルリトゲハムシ(クロルリトゲトゲ)もいるが棘がもっと長いようだ。
コンデジでしか撮れなかったので、ぜひ一眼で撮り直したい種だ。
クロトゲハムシ0526.JPG



















2024年5月26日 東京都 コウチュウ目ハムシ科 クロトゲハムシ

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おおっ! ヒラタクワガタのメス [コウチュウ目]

fieldを歩いていると、甘いような鼻にツンとくる香りが漂ってきた。
これは樹液の匂いと探すとすぐ脇にナラ枯れでまだ生き残ったコナラの根元からだった。
見るとクワガタのメス、よく見るものより丸みのある前胸背が大きく体もがっしりとしている。
コクワより大きくノコにしては赤みが無い。
ヒラタクワガタ0613-1.JPG



















これはあれしかないだろうと掴んでみた。
前脚の湾曲からやはり「ヒラタクワガタ」のメスだった。
ヒラタクワガタ0613-2.JPG



















ここでヒラタを見たのは初めてだろうと思ったが、念のため過去撮った写真の履歴を見ると2018年に1度オスを確認していた。丘陵でこの種と出会うのはそうそうない。
写真を撮って元の樹液の出ているところに放した。
そそくさ逃げるでもなくのっしのっしとゆっくり歩いて樹液の出る場所へ。
堂々たるその姿はさすがだった!
ヒラタクワガタ0613-3.JPG



















2024年6月13日 東京都 コウチュウ目クワガタムシ科 ヒラタクワガタ

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職場の玄関にモンクロギンシャチホコ [チョウ目]

出勤したら事務レンジャーのWさんが窓に奇麗な蛾がとまっていると教えてくれた。
事務レンジャーという職種はなく、事務をされているのだが生きもの全般に興味を持ち人、虫、鳥、植物などなどとにかく好奇心旺盛な方でさすが!色々な情報をいただけるのでありがたい。

窓にとまっていたのはシックで洒落たデザイン、見たことがあるような無いような記憶が定かでなかった。
モンクロギンシャチホコ0609-1.JPG



















調べると「モンクロギンシャチホコ」。
成虫は3年前に同じ場所で出会って今回が2回目だが、残念ながら見てもピンとこなかった。
こんな印象的な蛾なのだが、まぁ歳と共にそんなことになるのだろう。
モンクロギンシャチホコ0609-2.JPG



















モンクロギンシャチホコは毎年幼虫をここのボケで見ているのだが、成虫はなかなか見られないので仕方ないか。
モンクロギンシャチホコ0609-3.JPG



















幼虫も緑と黄色にエンジ色の配色が絶妙で美しい!
昨年、ここのボケで撮った幼虫。
この日の蛾はこの幼虫の子孫かもしれない
モンクロギンシャチホコ0902.JPG



















2024年6月9日 東京都 チョウ目シャチホコガ科 モンクロギンシャチホコ

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廊下の灯り 居残りカブトムシ [コウチュウ目]

10日ほど前、出勤で玄関を開けると目の前に「カブトムシ」のメスがひっくり返ってもがいていた。
おおっ!今年初めてのカブトムシだった!
廊下の灯りに来てそのまま朝を迎えたのだろうが、何故ひっくり返っていたのか不思議。
カブトムシ0614-1.JPG



















突っついて起こしてみた。
口のブラシを出し入れして何だかお腹が空いていそうだった。
この日二度寝をしてしまい時間ギリギリでどうしようかと思ったが踏まれても困るので、うちにお越しいただきケースに入れてゼリーを与えて出掛けた。仕事には何とか間に合ってよかった。
カブトムシ0614-2.JPG



















毎年夏になると廊下の灯りにカブクワをはじめ色々な甲虫がやって来る。
このカブトのメスが今年の第1号だ。
一昨日はアオドウガネがいたが常連なのでスルーした。
さて、今年はどんな虫が来てくれるだろうか?
カブトムシ0614-3.JPG



















2024年6月14日 埼玉県 コウチュウ目コガネムシ科 カブトムシ

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ササグモの獲物 [クモ目]

これからの時期、虫を探しているともっとも出会うクモはたぶん「ササグモ」だろう。
名前の通りアズマネザサやススキやオギ、その他の植物の葉の表や裏でもよく見かける。
この日はいくつか食事中に出くわした。
網を張らない徘徊性のクモだ。

葉上で同じクモの仲間を食べていた。
餌食となった種を調べていないが、とても脚が長い。
ササグモ0613-1.jpg



















この葉が何だったか?
隣の穂はイネ科のキツネガヤだがその葉だったか?
こちらの獲物は今よく見られる「カノコガ」。
下にいるのは口元にある触肢が黒いのでササグモのオスだろう。
オスの触肢は先端が膨らんだ形で、そこに精子を収納しておいてメスの生殖器に入れて交接する。多くの種では下手にメスに近付けば食われてしまう可能性があるのでオスは命がけでメスの隙を伺う。
ササグモ0613-2.jpg



















ススキの葉裏にぶら下がっていたササグモの獲物は1化目がもうそろそろ見納めの「ヤマトシリアゲ」のオス。
ススキにとまったところを捕まったに違いない。
「ササグモ」 虫たちにとっては何と脅威なハンターだろう!
ササグモ0613-3.jpg



















小川沿いで「キボシカミキリ」を見つけた。
よく見るとすぐ近くに肉食性が強いハンターの「ヤブキリ」がいた。
さすがにこのキボシカミキリには食いつかないだろうなぁ・・・
キボシカミキリ0613.jpg



















2024年6月13日 東京都 クモ目ササグモ科 ササグモ、チョウ目ヒトリガ科 カノコガ、シリアゲムシ目シリアゲムシ科 ヤマトシリアゲ、コウチュウ目カミキリムシ科 キボシカミキリ

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高い梢でコムラサキ

小川沿いで「クララ」がすでに開花していた。
fieldではここでしか見たことが無い。
クララ0611.jpg



















近くで「キタテハ」の夏型が翅を開いていた。
秋型の方が明るく色鮮やかだ。
キタテハ0611.jpg



















大きなジャヤナギの高い梢を「コムラサキ」が飛び交っていた。
少し待ったが残念ながら下へは降りて来てくれなかった。
コムラサキ0611.jpg



















2024年6月11日 東京都 マメ目マメ科 クララ、チョウ目タテハチョウ科 キタテハ、コムラサキ

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初めて見た ビロウドサシガメ [カメムシ目]

仕事を終えて職場から車に向かう途中の足元で動くものを見つけた。
何だ~?
よく見るとサシガメの仲間のようだが、今までに見たことが無い種だ。
黒っぽい体に腹部両脇には黄色い模様、裏を返せば赤く太い帯が並んでいた。
とりあえず持ち帰って調べてみることに。
ビロウドサシガメ0616-1.jpg


















調べるとやはりサシガメの仲間で「ビロウドサシガメ」だった。
地上徘徊性の種で主にヤスデなどを好んで食べるよう。
このところ職場の周りや建屋の中にもヤスデが発生している。
それを捕食するため現れたのだろう。
同じ仲間に地上徘徊性でヤスデなどを捕食するアカシマサシガメがいる。
ビロウドサシガメは埼玉県のレッドリストの全県評価、低山帯、台地・丘陵帯で絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている。この辺りではちょっとレアなサシガメなのだろうか?
ビロウドサシガメ0616-2.jpg



















2024年6月16日 東京都 カメムシ目サシガメ科 ビロウドサシガメ

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昆虫写真家 中瀬潤さんの新刊のご紹介

昆虫写真家 中瀬 潤さんの新刊が今年3月にポプラ社から「しゃしん絵本 小さな生きものの春夏秋冬シリーズ」の2冊上梓されたのでご紹介。

まずは「しゃしん絵本 小さな生きものの春夏秋冬16 ホタル」
里山の夏の風物詩として誰もが知っているホタルだが、その生態まで知っている人は少ないのではないのだろうか。
大きく奇麗な写真と可愛いイラストでホタルの一生がとてもわかりやすく解説されている。
この本を読んでホタルのことを理解してからのホタル観察は、暗闇に浮かぶ淡く黄色い光がより印象的に思えると思う。もう10年近く前に職場でホタル観察会を実施した際様々な展示をおこなったが、あの時にこの本があれば間違いなく展示の一つに加えただろう。

もう一冊は「しゃしん絵本 小さな生きものの春夏秋冬17 アメンボ」
水面をすいすいと滑るように移動するアメンボ。
国民的な水生昆虫で先日NHKのダーウィンでも紹介され視聴された方も多いだろう。
放送では見られないシーンの写真も多く収められているので、アメンボファンやそうでない方にも是非見ていただきたいしゃしん絵本だ。

ホタルはまさに今からが旬、アメンボも身近な水域で初冬まで見られる種、共に普段の観察では絶対見られない生態のシーンが目の当たりにできる、是非手に取ってご一読いただきたいお薦めの2冊だ!
中瀬さんホタル、アメンボ.JPG

















2026年6月

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アキアカネの羽化が始まった [季節]

小川沿いの草にとまっていた「カノコガ」。
この時期発生する黒地に黄色の鹿の子模様が美しい蛾だ。
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畔には今日も「ヤマサナエ」がいた。
この谷戸に来るたびにあちらこちらで必ず見掛ける。
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田んぼ脇の茂みにいたキリギリスの仲間の「ヒメギス」の幼虫。
ヒメギスはとにかく敏感でこちらの姿を見るとさっと茂みの中に隠れてしまう。
この個体はちょっと鈍感だったか?
ヒメギス0613.jpg



















畔の脇にあるオギの横を通るとトンボがきらりと飛んで奥のオギにとまった。
シオカラトンボかとよく見るとテネラルの「アキアカネ」だった。
翅が輝いてとても美しい。
この近くでもう1頭、オギから高く飛んでコナラの梢にとまった。
田植えも終わりそろそろアキアカネの羽化が始まったようだ。
アキアカネ0613.jpg



















2024年6月13日 東京都 チョウ目ヒトリガ科 カノコガ、トンボ目サナエトンボ科 ヤマサナエ、トンボ科 アキアカネ、バッタ目キリギリス科 ヒメギス

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