ニホンアカガエル そろそろ [両生類]
今回の台風チャーミーこと24号は風台風と言われていたが、まさにその通りだった。
全然チャーミーじゃない!
歩いていると足元からピョンと何かが飛んだ。
おおっ!
見ると大きな大人の「ニホンアカガエル」だった。
春先、産卵の頃には水辺でカエル合戦、初夏には陸に上がった小さなカエルたちが多く見られたが、その後すっかりご無沙汰だった。
さて、君は何歳か?
でっぷりしたお腹はちょっとメタボ!
別の場所でもまた遭遇。
この日は3か所で3個体、皆なかなかの健康体。
これなら寒い冬も乗り越えられるだろう。
アカガエルたちもそろそろ冬越しの準備を始める季節。
2018年10月9日 東京都 無尾目アカガエル科 ニホンアカガエル
薪場にいた愛嬌者 アズマヒキガエル [両生類]
ん~?
跳ねた先にいたのは最大級の「アズマヒキガエル」だった。
これだけ大きいのは久しぶりに見た。
春先に産卵のために水場に集まってくる頃はよく見掛けたが、その後はめっきり出会う機会がなかった。
雨が降ったので出てきたのだろう。
じっとしていたのでそぉっと回り込んで数枚撮っていると、危険を感じたのか薪の方へジャンプ ジャンプ!
どうするかと見ていると、薪を登りはじめた。
どうやら薪の間の隙間に隠れようとしているようだ。
この伸ばした足が可愛い!
うまく登れず何度も繰り返すその姿は、不器用な人間と重なった。
それが自分だったりするのだが、こういったところを見るとどうにも憎めないんだなぁ!
2018年5月31日 無尾目ヒキガエル科 アズマヒキガエル
宴の始まり♪ ヤマアカガエル [両生類]
朝起きても暖かく、これはきっと・・・と湿地へ行ってみた。
湿地のそばまで来るとニャラニャラとあの懐かしい声が聞こえ水面に波紋が出来ている。
嬉しくなって不意に覗き込んでしまったので、皆一斉に姿を消してしまった。
岸の近くには複数のメスが産んだであろう大きな卵塊があった。
一度姿を消すと、なかなか現れてはくれない。
30分近く、岸に屈んで再び現れるのを待った。
遠く鳴き声が数回聞こえ、それを合図にあちこちで声が聞こえてきた。
泳いだり岸辺に集合したりと忙しいが、ペアになったのは見つからない。
ほとんどがヤマアカガエルだ。
体色が濃く、背中の筋が鼓膜の後で湾曲しオスは鳴くときに鳴嚢を膨らませるのが特徴だ。
賑やかになった湿地がまた静まり返りカエルたちが姿を消した。
誰か来たのか?と振り返るが誰もいない。
その時、大きな影が水面に写った。
空を見上げるとそこにはトビが飛んで下を覗き込んでいた。
ふうぅ、また現れるのを待たなければならない。
数十分が経ったとき、湿地に賑やかさが戻ってきた。
しかしこちらの足が限界、しびれてしまった。
数枚撮ってここで断念。
彼らはとにかく敏感で近寄らせてくれないので望遠レンズで撮っていたのだが、手振れ続出で結局満足いく写真は撮れなかった。
2018年3月1日 東京都 無尾目アカガエル科 ヤマアカガエル
ん~ 可愛い ニホンアマガエル [両生類]
それでも毎年数か所の限られた場所でその鳴き声や姿を見ることが出来る。
写真撮るからちょっとの間じっとしててねと話しかけると素直に言うことを聞いてくれた。
いい子、いいカエルだ!
子ガエル上陸 ニホンアカガエル [両生類]
既に田植えが終わり、田んぼは水で満たされ稲が思った以上に生育していた。
都側の田んぼでは田植え後雨が降らず非常事態となっているのだが、同じ丘陵でも谷戸によってこうも違うとは・・・。
稲の根元の浮草の間から、子ガエルがぴょこんと顔を出した。
今年生まれのアカガエル、大きさは小指の先ぐらいだろうか。
小さく力が弱いので、浮草を掻き分けて進めないのがもどかしくも可愛らしい。
それでも掻き分け稲まで辿り着いて茎を登ってきた。
少し高みの見物だろうか?
こちらもじっくり観察させてもらった。
足の指がこれまたたまらない!
小さいので難しいが、背中の2本の線や鼻先などから「ニホンアカガエル」だろうか。
畔を歩くと草からひょっこり顔を出したのは「ヤマカガシ」の幼蛇。
長さは20cmほどあっただろう。
狙いは子ガエルたちのようだ。
こちらを見て逃げ出したがその逃げ足の速い事。
子ガエルの愛らしさについ味方してしまうが、どちらも生きるために一生懸命なのだ。
2017年6月14日 埼玉県
無尾目アカガエル科 ニホンアカガエル
有鱗目ナミヘビ科 ヤマカガシ
トウキョウサンショウウオ卵塊 [両生類]
コナラにクヌギにヤマザクラなどなど、もう少し春の色どりを楽しめそう。
田んぼの畔にはレンゲの花。
今はゲンゲというらしいが、子供の頃から慣れ親しんだレンゲの方が違和感が無くて良い。
この花一面の田んぼや畑は今は高いレベルの絶滅危惧となってしまった。
この日は田んぼで荒起しが行われたようで、畔もしっかり修復されていた。
そんな畔の上で、さっそくルリタテハがテリトリーを張っていた。
ちょっと遠いなあ!
小さな池でやっと見つけた枝に産み付けられた一対の真新しいトウキョウサンショウウオの卵塊。
湿地めぐりの目的の一つで見て回っていたが、今シーズンようやくの初見。
調査をしている仲間から、今年は遅い産卵なうえ卵塊数も少ないとのこと。
また、4個あった卵塊が次に見た時には無くなっていたそうだ。
人、アライグマ?いったい誰の仕業だろうか?
2017年4月16日 埼玉県、東京都
マメ目マメ科 ゲンゲ
チョウ目タテハチョウ科 ルリタテハ
有尾目サンショウウオ科 トウキョウサンショウウオ
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM、EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ
春の使者 アカガエル産卵する [両生類]
そろそろアカガエルの卵塊が見られるのではと思っていたが、昨日職場の同僚がヤマアカガエルの卵塊と生体を確認した。
早速今日、my fieldの湿地を見て回った。
丘陵の北西側に面した小さな谷戸の池には氷が張っていたが、氷の脇に「ヤマアカガエル」の卵塊があった。
一昨日から昨日にかけて産んだと思われる新鮮な卵塊だった。
さらに隣の谷戸の湿地では、「ニホンアカガエル」の卵塊が1個見つかった。
ここは昨年の台風で湧水の水みちが埋まり湿地に水が流れなくなっていたが、地下から湧いてきた水がたまっていた場所に産んでいた。例年最も卵塊数が多い場所だけに今の状況は残念だ。
一つ一つの寒天質がこれだけくっきりしているのでニホンアカでよいだろう。
今日見まわった湿地や池でニホンアカはこの1卵塊だけだった。
今日最もたくさんの数が見られたのは、昨年2月6日に初確認した丘陵西の小さな池。
ここは北風を遮るものが無く遅くまで氷が張るとても寒い場所だが、何故か早い時期に卵塊が見られる。
同僚が見つけたのはこの場所で、恐らく昨日昼までには産んでいたと思われる。
これだけの数の卵塊を産むにはかなりの数のヤマアカガエルの母さんたちとオスが集まりさぞかし賑やかな宴が繰り広げられたのだろう。
アカガエルたちの宴はまだ始まったばかり、さあこれからが本番だ!
2017年2月22日 東京都
無尾目アカガエル科 ヤマアカガエル、ニホンアカガエル
CANON EOS50D SIGMA 17-70mmDC MACRO HCM 、EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
ようやくアズマヒキガエル・・・ [両生類]
アズマヒキガエルの産卵があちこちで聞かれていたが、ようやくMy fieldでもカエルたちが集まって来た。
既に包接していたカップル。
後から何やら怪しい波紋が・・・、危ないジョーズか!
田んぼにサメはいない、そんなわけはなくメスを狙う単独のオスだった。
ここから争奪戦が始まるが、すでに包接しているオスがメスを離すはずがなく取っ組み合いに。
先にメスを確保しているオスがココココッ♪俺はオスだと鳴くが、お構いなしに抱きつく。
メスに包接しているオスのキックがさく裂し、横取りしようとしたオスが吹っ飛んだ。
一瞬、静けさが戻り少し離れた場所に妖怪が現れた。
どうやら田んぼの底に顔を突っ込んでしまったようで何とも情けない顔。
この顔を見ると同情したい気になるが、まぁしょうがない。
あぁ、どの世界も厳しいなぁ!
2016年3月22日 埼玉県
無尾目ヒキガエル科 アズマヒキガエル CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
今年はだらだら? [両生類]
今年は2月2日にヤマアカガエルの卵塊が初認され、14日の春一番が吹いた日に1回目の宴が催された。
その後、寒さがぶり返してアカガエルたちはすっかり影を潜めていた。
ここ数日、ようやく暖かくなったことで、2回目の宴が行われたようだ。
例年なら昼間でもラブコールが聞こえ、身を隠して近寄るとカエルたちの賑やかな姿が見られるのだが今年さっぱり。
今の時点でまだ卵塊数は少ないように思え、2月初旬に産んだ卵はもうオタマジャクシになっている。
さてこれからどんな展開になるのか?
そろそろアズマヒキガエルも水辺に現れる頃なのだが・・・。
そんな水辺を見ていると、ヤマアカガエルとニホンアカガエルの卵塊が並んでいた。
べたっとした印象の上のヤマアカとくっきりしたニホンアカの違いがよくわかる。
別の谷戸では3月1日にトウキョウサンショウウオの卵のうが2つ見つかった。
通常メスはバナナの房のような形の卵のうを2つ=1対産む。
この日見つかった1つは、片方の房が食いちぎられたようだった。
足跡は見られなかったが、アライグマのしわざだろうか?
あと一つは泥がかぶっているものの恐らく一対そのままと思われた。
翌日この場所を訪れると、その場を荒らされた痕もなくこの卵のうは跡形もなく消えていた。
これは恐らく人のしわざだろうと残念に思っていたところ、少したって同じ場所に片房だけが戻っていた。
とりあえず持ち帰り、片房だけ戻したのだろうか?
毎年このようなことが散見される。
希少な種となっていることからも人のしわざとすればとても残念、そっと見守ってほしいと思う。
2016年2-3月 東京都
無尾目アカガエル科 ヤマアカガエル ニホンアカガエル
有尾目サンショウウオ科 トウキョウサンショウウオ
アカガエル 卵は氷の下 [両生類]
先週土曜日から日曜日にかけて春一番が吹いて暖かな日が続いた時に、fieldではアカガエルたちの第1回目の宴が行われたようだ。
昨日はあられ混じりの雨が降り、今朝は厳しい冷え込みとなった。
卵はどうなっているだろうか?様子を見に行った。
湿地周りは一面霜が降り、モグラ塚には霜柱が立っていた。
水面には氷が張り、昨晩いかに寒かったか。
探すと氷の下のあちらこちらにたくさんの卵塊が確認できた。
その形から、ニホンアカガエルとヤマアカガエルの2種が入り混じっている。
浅い場所にはあまり産んでいなかったが、氷もなく陽差しが暖かそう。
水の中はどんな状態なのか?氷を割って覗いてみた。
寒天質がまん丸くっきり、ニホンアカガエルのものだろう。
こちらは全体の形が崩れて寒天質の境もあまりはっきりしていないので、ヤマアカガエルか。
水の中に手を入れていると、冷たさに肌が痛くなって長い間は無理。
産み落とされた時は暖かかっただろうが、数日でこんなに水温が下がっては卵たちもたまらないだろうなぁ!
さて、次の宴はいつだろうか?
今度はぜひ宴の様子をのぞいてみたい。
2016年2月16日 東京都
無尾目アカガエル科ニホンアカガエル、ヤマアカガエル
CANON EOS50D SIGMA 17-70mmDC MACRO HCM 、RICOH WG-4