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イロハモミジでオオミズアオ幼虫 [チョウ目]

久しぶりの谷戸のデッキに大きな糞が無数に落ちていた。
見上げるとイロハモミジ。
オオミズアオ0930-1.jpg



















あれか、あれだろうかと想像を楽しみしながら探してみると、枝先でお食事中だった。
オオミズアオ0930-2.jpg



















その正体は「オオミズアオ」の終齢幼虫。
モミジの葉とよく似た美しい黄緑色で景色に溶け込んでいた。
オオミズアオ0930-3.jpg



















この木にはこの1個体だけだったが近くのイロハモミジを探すと食痕と足元に糞が落ちていた。
これはいるなと探してみると、低い枝先で見つかった。
枝先に頭を向けて葉を食べていたが、近付くと危険を感じたかくるりと方向転換して枝を登って行った。
成虫は年2回発生し今の時期の幼虫は蛹で越冬するようだ。

成虫は毎年1個体見られるかどうかで死んだ亡骸を見る方が多い。
幼虫は広食性だが、糞を頼りに探せば生きた成虫より多く見ることが出来そうだ。
でもやはり美しい成虫を見たいと思うのだが、努力が足りないか・・・
オオミズアオ0930-4.jpg



















2024年9月30日 東京都 チョウ目ヤママユガ科 オオミズアオ

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こんな風にお腹に入っているのか! ハリガネムシ [その他]

このところ朝夕の気温もすっかり下がり、昼はまだ湿度が高いが秋らしくなってきた。
アキアカネの大群もようやく山から下りて来た。
いよいよ秋本番だろう。

昨日の朝、出勤時女性スタッフが事務所に入ってくるなり凄いものを見つけたと!
これはただ事では無さそうで、ええぇ 何々?とこちらも興味津々。
円筒形のプラのケースにティッシュを詰めた中にそれは入っていたようで、取り出して一つ一つを机の上に並べてくれた。
見る人にはちょっと衝撃的かもしれない・・・

カマキリの頭、体、体から分離した腹部。
ハリガネムシ0927-1.JPG



















そう、彼女が見つけたのは、死んだハラビロカマキリとその腹部にいた恐らく死んでいるだろう「ハリガネムシ」だった。
少し前に別の職場で小さなハラビロカマキリの個体がいたのでバケツに水を汲んで入れてみると、お尻の先からひょろひょろと今年初見のハリガネムシが出てきた。その後彼女が来たので見せてあげたのだった。
まぁ、もう何年もこんなことをやっているのだが、さすがに今回彼女が見つけた状態はお互い見たことが無かった。
この状態で道に落ちていたとの事だが、どうやってこんなことになったのだろう?
鳥のしわざ?
背面の腹部の写真。
ハリガネムシ0927-2.JPG



















これが腹側の腹部の写真。
生きたカマキリを見るとお腹がパンパンに膨れているが透けて見えないので、卵が入っているのかハリガネムシなのかわからない。
今回、死んだお陰なのか腹部が透けて見え破れて亡くなった外皮のお陰でハリガネムシの状態が判った。
なるほど、こんな風にお腹の中に入っているのかと新しい知見を得た。
まだ1例なのでこれからも機会があれば確認したい。
これを見せてくれた彼女に感謝である!(*_*)
さすがに生きているカマキリのお腹を裂くのは出来ないなぁ(*_*)
ハリガネムシ0927-3.JPG



















2024年9月27日 東京都 カマキリ目カマキリ科 ハラビロカマキリ、ハリガネムシ目ザラハリガネムシ科 ハリガネムシの一種

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ズグロシラホシカメムシ [カメムシ目]

飯能で絵本作家の伊藤さんに案内いただいた「ズグロシラホシカメムシ」の居場所。
現地で早速探してみると葉裏に卵から孵化して間もない幼虫たちがいた。
この姿や色ではとうてい親の姿は想像できない。
ズグロシラホシカメムシ幼虫0912-1.jpg



















近くにはこの子供たちの親かどうかわからないが初めて見る成虫がいた。
ズグロシラホシカメムシ0912-1.jpg





























シラホシカメムシの仲間で大きさは5mm前後だろうか。
図鑑やWEBでもあまり記載のない希少種で埼玉県では準絶滅危惧とされている。
ズグロシラホシカメムシ0912-2.jpg



















2024年9月12日 埼玉県 カメムシ目カメムシ科 ズグロシラホシカメムシ

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峠のコンビニでクビワシャチホコ [チョウ目]

出勤途中に立ち寄った峠のコンビニ。
水銀灯の下の壁にいたのはシャチホコガの仲間。
はわかったがさて、誰だっけ?
褐色の地色の前翅に黒色の帯がある。
クビワシャチホコ0923-1.JPG



















調べると「クビワシャチホコ」のようだ。
幼虫はカエデ科を食べるよう。
そういえば近くにイロハモミジがあったような・・・
クビワシャチホコ0923-2.JPG



















胸の前縁に輪のような黒い斑がある事から名付けられたのだろうか?

このところシャチホコガの仲間をよく見掛ける。
過去に何度も出会っていても名前が出てこない。
まぁ、シャチホコガの仲間と判れば良しとしよう!
クビワシャチホコ0923-3.JPG



















2024年9月23日 埼玉県 チョウ目シャチホコガ科 クビワシャチホコ

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fieldではなかなか見つからないクマスズムシ [バッタ目]

職場で育成しているハンノキに水をやっていたら根元から黒っぽいコオロギが上ってきた。
ん~?誰?
クマスズムシ0912-1.JPG



















正体は「クマスズムシ」のメスだった。
今までも建物周りの灯りや今日のように偶発的にしか見られない。
調査などでfieldで探しても今まで見つかったことが無い。
オスの鳴き声は小さく、この頃は耳鳴りがひどいので紛れてまず聞こえないだろう。
クマスズムシ0912-2.JPG



















枝に付いた枯葉を近づけると乗り移ってくれた。
このまま地面に。
黒い体、触角の一部が白いのと脚の脛節、符節のオレンジ色が特徴だ。
名にスズムシと付くが、分類上スズムシはスズムシ科だがクマスズムシはコオロギ科と異なる。
クマスズムシ0912-3.JPG



















2024年9月23日 東京都 バッタ目コオロギ科 クマスズムシ

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玄関出たらオオミノガ!もしくはチャミノガ! [チョウ目]

昨日朝出勤しようと玄関を出たら目の前の廊下に茶色い蛾がいた。
スルーしようとしたが気になって踵を返して見ることに。
老眼鏡をかけてじっくり見ると、これはあのミノムシの親の「オオミノガ」のオスではないか?
オオミノガ0923-1 .jpg



















カメラを取りに戻って数枚撮影した。
オオミノガの幼虫の蓑は毎年どこかで見ているが、成虫を見るのは初めてだった。
近くで羽化したのだろうか?
ここにいるという事はどこからか飛んで来たのだろうが、触角が左右くっついていて元気がない。
※当初オオミノガとしていたが、成虫の羽化時期からチャミノガの可能性があるとご指摘をいただいた。
オオミノガ0923-2.jpg



















見た時は気付かなかったが、写真を見ると触角の先にさらに小さな虫が付いていた。
写真を拡大してみた。
吸血性のヌカカだろうか?

何だかわからないことだらけの朝だった。
夕方帰ってきたら姿は消えていた。
オオミノガ0923-3.jpg



















2024年9月23日 埼玉県 チョウ目ミノガ科 オオミノガ ミノガの仲間

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ギンモンスズメモドキ幼虫 [チョウ目]

飯能市の巾着田近くの川沿いのイロハモミジのひこばえの枝先で同行の伊藤さんが見つけた「ギンモンスズメモドキ」の緑色型の幼虫。
ん~、ギンモンスズメモドキが飯能で見られるとは、これはぜひ成虫が見たい。
幼虫は一対の尾部の突起が特徴的で、帰ってきたウルトラマンの怪獣ツインテールみたい。
ギンモンスズメモドキ0912.jpg




















すぐ近くの枝にも褐色型がいた。
こちらの突起は上の写真の個体より長いので、伸びたところだろうか?
ギンモンスズメモドキ0912-2.jpg



















2024年9月12日 飯能市(丘陵外) チョウ目シャチホコガ科 ギンモンスズメモドキ

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コケとガ [チョウ目]

先日飯能の林道を歩いていて、コケにコマダラウスバカゲロウがいないか探していた時に見つけたガ。
幼虫がコケ食いかと調べるとコケ食いの「クシヒゲホシオビコケガ」だった。
以前はホシオビコケガだったが、クシヒゲホシオビコケガとクシナシホシオビコケガにわかれたようだ。
クシヒゲホシオビコケガ0909.jpg



















このすぐ近くの路上にいた白地に黒の水玉模様のガ。
これもコケ食いかと調べると、「ゴマダラシロナミシャク」で幼虫の食草は不明のようだ。
ゴマダラシロナミシャク0909.jpg



















そういえば北海道でもコケの上にいたガをまだ同定していなかった。
なかなかお洒落なデザインでカッコイイ!
シャクガ科の「ミヤマアミメナミシャク」か「キアミメナミシャク」のどちらかだろう。
webでは共にマタタビで生育した記述があるのでコケ上にいたがコケ食いではないのかもしれない。
ミヤマアミメナミシャク?0714 (3).jpg



















こちらも北海道の林内の水溜りに浮いていた白地に水玉のガ。
これはfieldでも見られる「ホシシャク」だった。
幼虫はイボタノキやネズミモチが食草だが、そういえばこの近くにイボタノキがあったなぁ。
ホシシャク0714.jpg



















2024年7月14日 北海道、9月9日 埼玉県(丘陵外) チョウ目ヒトリガ科 クシヒゲホシオビコケガ、シャクガ科 ゴマダラシロナミシャク、シャクガ科ミヤマキアミメナミシャク?、ホシシャク

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飯能市で見た外来種 [自然]

ヒガンバナで有名な埼玉県の巾着田の端で虫探し。
イロハモミジの枝にとまっていたアオバハゴロモ似のハゴロモ。
以前知人から尋ねられて調べたところ外来のハゴロモ科とわかった種だ。
当時は和名が無かったが、今は「ヘリチャハゴロモ」と名が付いているようだ。
ヘリチャハゴロモ0913-1 (2).jpg





















アオバハゴロモは淡い水色が美しいがこの種は地色の黄緑色にさらに淡い色の斑が散らばってこれはこれで奇麗だ。
2015年に名古屋で確認されたと言われているが、生息域を拡大しているようだ。
前胸背の水色にオレンジ色の線が印象的!
ヘリチャハゴロモ0913-2 (2).jpg



















ここから移動した里山のシンジュの葉裏にいた、初見のイモムシたち。
黄色と黒の縞々模様はタイガースファンなのか?
シンジュキノカワガ0912-1.jpg



















このイモムシは蛾の仲間の「シンジュキノカワガ」の幼虫。
シンジュキノカワガは中国原産で風に乗って日本にやって来て繁殖するも寒い冬に耐えられず越冬は出来ないようだ。この夏も異常な暑さだったが、冬も暖冬が続けばいずれは対応して定着するのかもしれない。
成虫はまだ見たことが無い。
シンジュキノカワガ0912-2.jpg



















手入れされた雑木林の枝にいたアミガサハゴロモ似の別種。
この種もここ一年でMyFieldでも凄い勢いで増えている外来の「チュウゴクアミガサハゴロモ」。
名の通り原産は中国らしい。
様々な木々で幼虫が見られることからかなりの広食のようだ。
まだ羽化したてと思われ翅は奇麗で複眼も赤い。
チュウゴクアミガサハゴロモ0912.jpg



















その後、在来種の「アミガサハゴロモ」を見つけた。
チュウゴクと比べると大きさは小ぶりで翅の色や前翅外縁の白い白斑の形が異なる。
チュウゴクの繁殖の勢いを見るとアミガサ大丈夫かと心配だ。
アミガサハゴロモ0913 (2).jpg




















2024年9月12日 埼玉県飯能市(丘陵外) カメムシ目アオバハゴロモ科 ヘリチャハゴロモ、ハゴロモ科 チュウゴクアミガサハゴロモ、アミガサハゴロモ、チョウ目コブガ科 シンジュキノカワガ

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台所網戸にアブラゼミ? [チョウ目]

今朝起きて台所でコーヒーを入れながら何気に窓を見ると網戸に大きな虫の陰があった。
最近声が聞かれなくなったアブラゼミか?と思ったが…???
エビガラスズメ0914-1 (2).jpg



















玄関から廊下に出てみると、アブラゼミではなくガの仲間の「エビガラスズメ」だった。
最初はシモフリスズメかと思ったのだが違った。
幼虫の食草はヒルガオ科、ゴマ科、ナス科、マメ科、シソ科など広食性だ。
翅を開いた開長は80~105㎜と大型で、家にあったアブラゼミの開長を測ってみると105㎜でほぼ同じ大きさだった。
エビガラスズメ0914-2.jpg



















2024年9月14日 埼玉県 チョウ目スズメガ科 エビガラスズメ

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