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冬の使者、ウスタビガが来た! [チョウ目]

朝出勤して職場の玄関を開けシャッターを動かしていると目の前に「ウスタビガ」がいた!
少し前からここの職場に出勤した朝は来ていないかと期待していたのでようやく1年ぶりの再会だ。
ウスタビガ1130-1.JPG



















お腹のでっぷりとしたもふもふのメス。
照明がLEDに替わってからすっかり集まる蛾の姿が減ってしまったが、こうして出会えるのは嬉しい。
ウスタビガ1130-2.JPG



















夜灯りに集まる蛾はオスが多いように思うが、なぜかウスタビガはメスばかりで灯りの下でオスに出会うのは稀だ。
つぶらな瞳も可愛いのだが、毛に隠れてなかなか見えない。
ウスタビガ1130-3.JPG



















シャッターを開けると挟んでしまうので玄関入口に移動させた。
ここでは色合い的になかなかしっくりとくる!
ウスタビガ1130-4.JPG



















鱗粉の無い透けた眼状紋もとても美しい。
ウスタビガ1130-5.JPG



















陽が落ちた玄関には今度は「ホシホウジャク」が来ていた。
昼行性だがやはり灯りに集まるの?
それとも偶然に寝床をここにしたのだけなのだろうか?
ホシホウジャク1130.JPG



















2024年11月30日 東京都 チョウ目ヤママユガ科 ウスタビガ、スズメガガ科 ホシホウジャク

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初冬の風物詩 ミノウスバ産卵 [チョウ目]

先日、谷戸林縁のマユミの枝先に翅が透明な蛾の仲間の「ミノウスバ」が産卵にやって来ていた。
時期は年によってばらつきがあり早ければ10月末から、遅いときは12月初旬頃までで概ね11月中には産卵している。
なので毎年この頃になるとマユミの枝先が観察対象となる。
僕にとっては初冬の風物詩だ。
今年は数が少なく、まだこれから増えるのだろうか?
ミノウスバ.JPG



















枝先に卵を産み付けながら体の毛で覆いカモフラージュしている。
卵は来春、マユミの新芽が出る頃に合わせて孵化してたくさんの幼虫たちが新芽に群がる。
来年もその光景が見られそうだ。
ミノウスバ1.JPG





























2024年11月23日 東京都 チョウ目マダラガ科 ミノウスバ

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この秋はクロコノマチョウをよく見掛けるなぁ

林内を歩いていると足元から褐色の大きなチョウが飛んで少し先にとまった。
そっと近づいてどこにいるか探して見たが、なかなか見つからない。
ようやく見つけて一枚。
さて、どこにいるかわかるだろうか?
成虫越冬で枯葉に擬態した姿は落ち葉に紛れている。
この写真はまだわかりやすいかも・・・
クロコノマチョウ1122-1.JPG



















南方系で年々見る機会が増えていると思われる「クロコノマチョウ」だ。
さらに近付いて撮った写真ではわかるだろう。
幼虫はススキやオギなどが食草だが、メヒシバでも成長して羽化しているのを確認している。
クロコノマチョウ1122-2.JPG



















高さ10mほどのイヌシデの枝に作られていた「キイロスズメバチ」の巣は営巣活動が終わり、ハチたちの姿は見られなくなった。この巣は珍しく細い枝先に作られていてキイロスズメバチの巣の中でも比較的小さい巣だった。
活動中は働きバチが傷んだ個所をせっせと修復するが、ハチたちがいなくなると修復がされないので朽ちていく一方だ。
キイロスズメバチ巣1122.JPG



















2024年11月22日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 クロコノマチョウ、ハチ目スズメバチ科 キイロスズメバチ

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ウラギンシジミもそろそろ越冬場所探し! [チョウ目]

朝晩の寒さも厳しくなり、越冬組以外の虫たちは姿が見られなくなってきた。
歩いていると民家の庭先の常緑樹の葉裏に白いものが。
ははぁ~ん、これはシジミチョウの仲間の「ウラギンシジミ」だなとすぐにわかった。
ウラギンシジミ1124-1.JPG



















ウラギンシジミは成虫越冬で、常緑樹の葉裏で冬を越す。
ここは開けた場所で風も吹きつけるので、とりあえずの寝床なのだろう。
いざ、本番の越冬場所はこれから見つけるに違いない。
例年複数個体が越冬するネズミモチはまだ見ていないが、これからちょくちょく見に行ってみよう!
今年もいよいよ寒い冬がやって来る!!

11月30日もまだこの場所にいました。
ウラギンシジミ1124-2.JPG



















2024年11月24日 東京都 チョウ目シジミチョウ科 ウラギンシジミ

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再び シブイロカヤキリ [バッタ目]

昨晩、同じ事務所に連勤だったので夜玄関周りのライトを点けて帰った。
そろそろウスタビガが来ないかと思ったのだった。
朝、ワクワクドキドキして入口周りを見て回ったが、残念ながら全く蛾たちの姿は無かった。
照明がLEDに替わってから蛾の飛来数は圧倒的に少なくなった。以前は冬にかけてイチゴキリガなどの稀少なガが見られたのだが・・・。電気代がもったいないと思われる方もいるかもしれないが、稀少な種を確認した時には記録として残し東京都に報告している。
ああっ、残念と思ったその時、扉に変な出っ張りを見つけた。
何かいる!
シブイロカヤキリ1124-1.JPG



















見ると「シブイロカヤキリ」成虫のメスだった。
扉下部にクッション材が貼り付けてありわずかに隙間があって夜間にその隙間に居場所を求めたようだった。
よく知られているクビキリギスに似ているが、頭の突出が弱いのと後ろ脚が短く口の周りが黒い。ジーという鳴き声も似ているが、より低音で聞きなれれば識別は容易だ。
シブイロカヤキリ1124-2.JPG



















上2枚は逆光気味で、順光からだと本来の色で撮れた。
少し前にこのすぐ脇で見つけた幼虫はオスだったので、それとは別個体だった。
シブイロカヤキリは生息域が局所的なのも知名度が低い理由だろう。
職場のスタッフに見せた後、ススキの株元に放たれた。
無事に寒い冬を乗り越えて欲しい!
シブイロカヤキリ1124-3.JPG



















2024年11月24日 東京都 バッタ目キリギリス科 シブイロカヤキリ

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秋も深まり・・・ [季節]

いよいよ秋も深まってきたが、田んぼではまだまだアキアカネたちが日差しを受けて飛び交っている。
オギの穂が強風に大きく揺れながら陽を受けて煌めいていた。

昨日、ふとこのblogの情報が目について読んでみると、2025年3月31日をもって終了するとの事。
あらぁ~!
2007年10月7日にblogを始めて以来一度許容を超え2へ移行し、さらにso-netblogからssblogへ変わった。
2もそろそろ許容一杯になってきて3を作るかと思っていたところだった。
説明を読むとSeesaaブログへ移行できるようだが、さてどうしようか。
移行するか、ここで終わりにするか、あと数か月の猶予があるようなのでよく考えようと思う。
オギ1107 (2).jpg





















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アカネ属の宿主にヤンマタケ [菌類]

先日職場のスタッフが「ヤンマタケ」を見つけたとの事。
ヤンマタケはトンボ類に寄生する冬虫夏草の一種で、宿主(寄生される種)はミルンヤンマやノシメトンボ、ナツアカネなどが多いようだ。
なかなか見られないので、場所を教えてもらって撮ってきた。
それは小さな池の脇にある低木の枝先にあった。
ヤンマタケ1122.jpg



















宿主はヤンマではなく赤トンボの仲間のアカトンボ属の何かのようだ。
体節間から白色の子実体が伸びていた。
ヤンマタケ1122-1.jpg



















過去にミルンヤンマのヤンマタケは見ているが、アカネ属に寄生したのは初めて見た。
さて、宿主は何かと両側面、上、腹側から撮って見た。
ヤンマタケ1122-3.jpg



















胸の側面、腹部の模様から恐らくアキアカネだと思われた。
翅が残っていればよかったのだがまぁそうそう完品には出会えないだろう。
今後、どう変化していくか継続観察してみたい!
ヤンマタケ1122-2.jpg



















2024年11月22日 東京都 ボタンタケ目オフィオコルディプス科 ヤンマタケ トンボ目トンボ科 アキアカネ

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そろそろ見納め [季節]

数日前は汗ばむほどの陽気だったのに、昨日今日は昼間でも気温が10℃前後と何て寒い!
一昨日は寒さに備え押し入れから冬物のジャケットや毛布などを引っ張り出して備えた。
昨日は山地で1日屋外の仕事で晴れて陽射しがあったが、体が慣れていないせいか本当に寒かった!
冷たい雨の今日は休みで、加湿器や足元のホットカーペットなどの冬準備。
このところ見られる虫たちが減っていたが、この寒さで命を落とすものも多いだろう。

今月初めのfieldで見た虫たち。
日向で翅を開いていた「ツマグロヒョウモン」のオス。
昨日、山地でもオス、メスが飛び交って寒さの中活動していたが成虫で年を越すことは出来ない。
ツマグロヒョウモン1107.jpg



















やはり、この日活発に活動していた「ベニシジミ」。
光の当たり具合で開いた翅が濃いオレンイ色や淡いブルーに輝いていた。
今年はあまり見た記憶がなく少ないなぁという印象だが、年毎の増減の範囲なのだろうか?
ベニシジミ1107 (2).jpg



















刈られた草地を歩くと足元から鈍く飛ぶものがいた。
交尾していた「コバネイナゴ」で、バッタの仲間では寒さに強いのか初冬になっても見られる。
ハネナガイナゴが先に発生して遅れてコバネが出て、秋以降ハネナガが見られなくなってからもコバネは健在だ。
コバネイナゴ1107.jpg



















歩いていて気付かず飛んだのは「マユタテアカネ」のオス。
赤トンボの中でも最も遅くまで見られる一種だ。
マユタテアカネ1107 .jpg



















さて、年を越したフユアカネが見られるかが楽しみな「アキアカネ」。
今年は空一杯に飛ぶ大群の飛来が見られず小さな群れのみだった。
それでもこの日は田んぼ周りのあちこちで見られ、残った水域ではいくつかの連結したペアが産卵していた。
枯葉の上で日光浴のオス。
絶対数が少ない中で年を越す個体に期待するのは難しいかもしれないなぁ。
アキアカネオス1107.jpg



















稲架を囲むロープにとまっていたメス。
来年初夏、田んぼで羽化する個体がどれだけ見られるだろう。
アキアカネメス1107.jpg



















小川沿いのジャヤナギの幹の窪みでは、幼虫で越冬する「ヨコヅナサシガメ」たちが集まっていた。
周りにはエイリアンのような脱皮殻がいっぱい。
この幼虫たちはヤナギの幹で厳しい冬を耐え来年に命を繋ぐ。
観察を始めて十数年、この木で脈々と続く命のバトンだ。
ヨコヅナサシガメ1107.jpg



















2024年11月7日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 ツマグロヒョウモン、シジミチョウ科 ベニシジミ、バッタ目バッタ科 コバネイナゴ、トンボ目トンボ科 マユタテアカネ、アキアカネ、カメムシ目サシガメ科 ヨコヅナサシガメ

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奇麗な緑色 スギドクガ幼虫 [チョウ目]

職場のバックヤードのテーブルで休憩しようとベンチに座ってふと見ると、すぐ隣に鮮やかな緑色の毛虫がいた。
過去に一度だけ出会った覚えが。
頭に2本、背中に1本の長い毛束はドクガの仲間の幼虫。

確か針葉樹食いの幼虫だったようなと思ったものの名前が出てこない。
スゲドクガ、いやいや違う、ツゲドクガ、ん~そんなのいたか・・・
スギドクガ1117-1.JPG






















調べてそうそうスギドクガ、そうだった。
ベンチの脇にはヒノキの大木がありどうやらそこから落ちてきたようだ。
緑色の体に白い線はとても美しく、スギやヒノキの葉にいると紛れる保護色だろう。
ドクガの仲間だがどうやら毒は無いらしい。
スギドクガ1117-2.JPG






















終齢になると背中の毛束とその後ろ3か所に赤褐色の毛束があるようで、これはまだ終齢では無さそう。
幼虫は薄い繭を作ってその中で越冬するとの事。
この後、ヒノキに幹に移しておいた。
スギドクガ1117-3.JPG



















2024年11月17日 東京都 チョウ目ドクガ科 スギドクガ

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ヤマカガシ アズマヒキガエルを食う! [爬虫類]

少し陽が陰ってきた落葉広葉樹が伐採された明るい園路を歩いていると、前方の日陰になりやらうねるものがいた。
よく見ると体の模様からヘビの「ヤマカガシ」だった。
長さ太さともこれまで見た中でもBIG サイズだ!
よく見ると何かを咥えていた。
咥えているものうをまだ呑み込んでいないのに頭からそれより下がとても太いのは何故なのだろうか?

ここからの写真はちょっとグロいので、苦手な方はここまでで。
ヤマカガシ1103-1.JPG



















近付いてよく見るとこれまた大きな「アズマヒキガエル」を咥えていた。
ヤマカガシは毒蛇だがその毒の一部は、ヒキガエルを食べることでヒキガエルの持っている毒を自らのものにしていることがわかっている。
ヤマカガシ1103-2.JPG



















前の写真でヤマカガシの顔の両側の白っぽい膨らんだものは、牙で裂かれた体から出たアズマヒキガエルの内蔵だ。前から撮ろうと前方へ回ると、危険を感じたのかヒキガエルを放して藪の中へ去って行った。
残されたヒキガエルを見るとすでに息絶えていた。

ヘビは執念深いというが、その通りで恐らくまた戻ってきてこの獲物を持ち去っていくだろう。
過去にも何度か同様の状況で気になって少ししてその場所に戻って見ると、獲物のカエルは無くなっていたのだった。ただ、この後この場所を確認していない。
ヤマカガシ-アズマヒキガエル1103-2.JPG



















2024年11月3日 東京都 有隣目ナミヘビ科 ヤマカガシ、無尾目ヒキガエル科 アズマヒキガエル

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