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ヤナギの樹冠に ゴマフヒゲナガが舞う [チョウ目]

先週あたりからヤナギの花が咲き始めた。
あの虫が飛んでいないかと注意深く見ていると、先日樹冠をたくさん飛び交っているのを見つけたが残念ながらカメラを持っていなかった。
そこで今日、まだいるであろうと行ってみた。
晴れて時折風が吹く気候で、そのヤナギの樹冠には複数の「ゴマフヒゲナガ」が飛んでいた。
ゴマフヒゲナガ0326-1.JPG



















「ゴマフヒゲナガ」は蛾の仲間のヒゲナガガ科で、この仲間はオスが長い髭=触角をもっている。
翅を開いた大きさ(開張)は約15mmと小さい。
ずっと飛び続けているのではなく飛んでは枝先にとまり、また1頭が飛ぶとわっとあちこちから飛んでくる。
ゴマフヒゲナガ0326-2.JPG



















6mほどの比較的小さなヤナギだがそれでもてっぺんを飛ばれると大写しにはできない。

なので低い枝を丹念に探すも全く見られない。
諦めて帰ろうとした時に、さらに低いヤナギを見つけた。
見ると数頭が飛び交っていたので待っていると、ようやく頭上の枝先にとまってくれた。
ゴマフヒゲナガ0326-3.JPG



















枝をそおっと手繰り寄せて数枚撮ると飛んで行ってしまった。
長い髭に毛むくじゃらの顔が特徴的で、翅の模様が名前の由来なのだろう。
こんな面白い小さな蛾が、今の時期ヤナギの樹冠を飛び交っていることを知っている人がどれだけいるだろうか?

まぁここでは誰も知らないだろうなぁと、この蛾の群飛を独り占めしてほくそ笑むのであった。
ゴマフヒゲナガ0326-4.JPG



















2020年3月26日 東京都 チョウ目ヒゲナガ科 ゴマフヒゲナガ

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