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いよいよ春本番か [季節]

谷戸の田んぼの畔を歩くと、田んぼ雑草たちがあちこちで春の訪れを知らせていた。

日当たりの良い場所で群生して小さな白い花を咲かせていたのは「ノミノフスマ」。
フスマとは衾と書いて布団、寝るための夜具の事で、上部の向かい合った葉の間に小さなノミが寝られるのではないかと名が付けられたそうだ(野草の名前:山と渓谷社)。
似た種にノミノツヅリがあり、一見ややこしい!
ノミノフスマ0312_1.jpg





























田んぼの中にも白い花がいっぱい咲いていた。
こちらは誰もが聞いたことがあるであろう名前の「タネツケバナ」。
種籾を水につける頃に咲くからとか、実が熟すとはじけて四方八方に飛んであちこちで繁殖する繁殖力の強さから名付けられたとも言われる(野草の名前:山と渓谷社)。

湿ったところにはタネツケバナ、乾燥したところには外来種のミチタネツケバナが棲み分けているが興味深い。

観察するだけでなく、植物の名の由来を調べるのも面白いものだ!
タネツケバナ0312_1.jpg





























ある虫を探して林内を歩いていると目の前の枝にとまったのは、久しぶりに見る「ホソミイトトンボ」「ホソミオツネントンボ」のメスだった。
数が多くなく探してもなかなか見つかるものではないので、姿を見られてラッキーだった。
ぜふさんからご指摘いただき訂正しました。ありがとうございました。
ホソミイトトンボ0312_1.jpg



















道の上にとまっていたのを気付かずに歩いて飛んで林縁の幹にとまったのは「ヒオドシチョウ」のメス。
ホソミオツネントンボと同じ成虫越冬で、卵が詰まった大きなお腹をしていた。
もう少しするとエノキの枝先にたくさんの幼虫たちが見られることだろう。
残念ながらお目当ての虫は見つからなかった。
ヒオドシチョウ0312_1.jpg




















2020年3月12日 東京都 ナデシコ目ナデシコ科 ノミノフスマ、アブラナ目アブラナ科 タネツケバナ、トンボ目アオイトトンボ科 ホソミオツネントンボ、チョウ目タテハチョウ科 ヒオドシチョウ

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