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ヤママユの繭から コンボウアメバチ [ハチ目]

1月、越冬ウラギンシジミを探していた時にアラカシの葉で見つけたずっしりと重いヤママユの繭
持ち帰って室内に置いて時折見ていたのだが、今朝見ると「コンボウアメバチ」が羽化していた。
繭から出てきた周りには褐色の液体が付着していた。
恐らくコンボウアメバチの繭の中の幼虫時代の排泄物ではないかと思われた。
これについては昆虫写真家の新開孝さんが以前blogで紹介されていた。
コンボウアメバチ0319-1_1.jpg



















まだ羽化して間もないと思われ、繭に付着している液体もハチの翅の液体も乾いておらずしきりに体を舐めまわしていた。
コンボウアメバチ0319-2_1.jpg



















久しぶりにこのハチを見たが、この個体は頭から腹部端まで約4㎝と大きくすごい存在感だ。
繭と比較してもその大きさがわかる。
コンボウアメバチ0319-3_1.jpg





























まぁ、ヤママユの幼虫、蛹も大きいのでそれを栄養にして育っている事から不思議ではないだろうが。
ヤママユに寄生するもののがコンボウアメバチ以外にいるのかと期待したが今回は叶わなかった。
まだもう一つ繭があるので、続けて観察してみよう。
コンボウアメバチ0319-4_1.jpg



















2020年3月19日 埼玉県 ハチ目ヒメバチ科 コンボウアメバチ

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越冬 ルリタテハ [チョウ目]

今日は風もほとんどない温かな春の日和だった。
もったいないことに、休みだったが昼過ぎまで家でダラダラと過ごしてしまった。
少し久しぶりの谷戸に行ってみた。
コナラの枝先には白銀の毛をまとった若葉が 春だなぁ!
コナラ0318_1.jpg



















田んぼの脇で「ルリタテハ」がテリトリーを張っていた。
冬を乗り越えいよいよ活動開始だが、敏感で近寄らせてくれずで遠目から。
体の濃いブルーと翅の淡いブルーが印象的だ。
ルリタテハ0318-1_1.jpg



















とまる場所はおおむね決まっているので、待ち伏せしてみたら案の定やってきた。
だがとまってくれたのはいいが、全く翅を開かない。
少しの間、にらめっこ。
ルリタテハ0318-3_1_1.jpg



















ようやく開いてくれたが、当然美しいブルーは見られなかった。
ピンと立った触覚が凛々しく思えた。
ルリタテハ0318-2_1_1.jpg



















2020年3月18日 埼玉県 ブナ目ブナ科 コナラ、チョウ目タテハチョウ科 ルリタテハ

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オドリハマキモドキ幼虫の巣

アラカシの葉を見ていると、あちこちの葉上に葉脈に沿った虫のしわざがあった。

オドリハマキモドキ幼虫の巣0312-1_1.jpg



















葉の部分をこそぎ取っているような感じ。
葉をひっくり返してみると、粒々が張り付いている。
これは蛾の仲間の「オドリハマキモドキ」の幼虫の巣。
粒々は幼虫の糞でその下の糸で綴った中に潜んでいる。
オドリハマキモドキ幼虫の巣0312-2.jpg



















葉表の葉脈近くを見ると穴が開いている。
これは幼虫の脱出口だそうだ。
幼虫越冬なのでまだこの巣の中にいるのか?
オドリハマキの仲間の成虫は、葉の上で翅を立ててくるくる踊ることで知られている。
見たことはあるもののまだ写真におさめた事がないので、今年はぜひ撮ってみたい虫だ。
オドリハマキモドキ幼虫の巣0312-3_1.jpg



















2020年3月12日 東京都 チョウ目ハマキガ科 ハマキモドキガ科 オドリハマキモドキ

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倒木の下のヤマトシロアリ [ハチ目]

お目当ての虫がいないかと朽ち木をひっくり返した見たら、何やら白いものが。
木の表面にいたのは「ヤマトシロアリ」たちだった。頭が丸く小さいのが働きアリ。
頭が長くて大きな大あごがあるのが兵隊アリ。
ヤマトシロアリ0312-1_1.jpg



















地面の方を見ると、さらにたくさんのシロアリたちがいた。
ほとんどが働きアリで、2個体兵隊アリがいる。
ヤマトシロアリ0312-2_1.jpg



















地面にはアリたちが掘ったと思われる道が出来ていて、みな異変を感じて列をなして道の奥の穴へ消えていった。
ヤマトシロアリ0312-3_1.jpg



















シロアリといえば家を台無しにすることが有名な害虫だが、自然界では雑木林の倒木や朽ち木などを土に返してくれる重要な役割も持っている。
ヤマトシロアリ0312-4.JPG



















2020年3月12日 東京都 シロアリ目ミゾガシラシロアリ科 ヤマトシロアリ

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アカウラカギバ幼虫 もう一度 [チョウ目]

先日ユズリハで見つけた「アカウラカギバ」の幼虫をもう一度見に行った。
以前の個体は探せど行方知れず。
別の葉で葉脈に沿ってじっとしている少し大きな個体を見つけた。
アカウラカギバ0312_1.jpg



















葉脈に沿ってとまることで敵の目を欺いているのだろう。
尾角の赤色もユズリハの葉脈にそっくり。
アカウラカギバ0312-1_1.jpg



















前回見られなかった顔を正面から拝見。
確かに中央に白い紋がくっきりとあった。
出来れば終齢まで観察したいが、運が良ければだろうなぁ。
アカウラカギバ0312-2_1.jpg



















2020年3月12日 東京都 チョウ目カギバ科 アカウラカギバ

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職場の灯りに トビモンオオエダシャク [チョウ目]

今日は雨との予報だったが、職場では何と午後から霙が降りだしその後雪に。
帰る頃には草地や車のフロントガラスにうっすらと積もっていた。
仕事を終えて、丘陵の東京都側から狭山湖を越えておよそ10km離れた埼玉のわが家に帰ってくるとまったく雪は見られず。
不思議なものだ。

今朝の職場の灯りの来訪者は、今年初見の「トビモンオオエダシャク」だった。
さすがに今までの蛾たちの中ではとびっきりデカイ!
トビモンオオエダシャク0314-1_1.jpg



















そろそろかなと気にしていたのでうれしい出会いだった。

職場の照明も時代の流れでいよいよLEDに変わるとの事。
他の職場でも今まで見られたフユシャクたちがすっかり見られなくなりおかしいなぁと思っていたら、知らぬ間にLEDに変わっていた。
ここでも来訪者たちが見られなくなるのではと心配であり、寂しい・・・。
トビモンオオエダシャク0314-2_1.jpg





























2020年3月14日 東京都 チョウ目シャクガ科 トビモンオオエダシャク

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いよいよ春本番か [季節]

谷戸の田んぼの畔を歩くと、田んぼ雑草たちがあちこちで春の訪れを知らせていた。

日当たりの良い場所で群生して小さな白い花を咲かせていたのは「ノミノフスマ」。
フスマとは衾と書いて布団、寝るための夜具の事で、上部の向かい合った葉の間に小さなノミが寝られるのではないかと名が付けられたそうだ(野草の名前:山と渓谷社)。
似た種にノミノツヅリがあり、一見ややこしい!
ノミノフスマ0312_1.jpg





























田んぼの中にも白い花がいっぱい咲いていた。
こちらは誰もが聞いたことがあるであろう名前の「タネツケバナ」。
種籾を水につける頃に咲くからとか、実が熟すとはじけて四方八方に飛んであちこちで繁殖する繁殖力の強さから名付けられたとも言われる(野草の名前:山と渓谷社)。

湿ったところにはタネツケバナ、乾燥したところには外来種のミチタネツケバナが棲み分けているが興味深い。

観察するだけでなく、植物の名の由来を調べるのも面白いものだ!
タネツケバナ0312_1.jpg





























ある虫を探して林内を歩いていると目の前の枝にとまったのは、久しぶりに見る「ホソミイトトンボ」「ホソミオツネントンボ」のメスだった。
数が多くなく探してもなかなか見つかるものではないので、姿を見られてラッキーだった。
ぜふさんからご指摘いただき訂正しました。ありがとうございました。
ホソミイトトンボ0312_1.jpg



















道の上にとまっていたのを気付かずに歩いて飛んで林縁の幹にとまったのは「ヒオドシチョウ」のメス。
ホソミオツネントンボと同じ成虫越冬で、卵が詰まった大きなお腹をしていた。
もう少しするとエノキの枝先にたくさんの幼虫たちが見られることだろう。
残念ながらお目当ての虫は見つからなかった。
ヒオドシチョウ0312_1.jpg




















2020年3月12日 東京都 ナデシコ目ナデシコ科 ノミノフスマ、アブラナ目アブラナ科 タネツケバナ、トンボ目アオイトトンボ科 ホソミオツネントンボ、チョウ目タテハチョウ科 ヒオドシチョウ

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フユシャク終盤 シロトゲエダシャク [チョウ目]

草地を歩いていると白っぽい蛾が飛んできて草の上にとまった。
いつも見るシロフフユエダシャクより大きいので、ひょっとしてと着地地点へ駆け寄った。
シロトゲエダシャク0312-1_1.jpg



















今シーズン16種目、初見の「シロトゲエダシャク」のオスだった。
例年2月末頃から見られ、フユシャクの季節の終わりを告げる1種でもあり今年は遅い確認だ。
フユシャクの中で大型で白っぽいので幹にとまっていてもよく目立つ。
突っつくと林縁のアズマネザサに移動したのでそこで1枚。

今シーズンはクロバネフユシャクを見ることが出来なかった。
未見のホソウスバフユシャクはまだ出現期なので、あと1種見られるかどうか。

春の虫たちが次々と現れ始め、いよいよフユシャクのシーズンも終わりに近い。
シロトゲエダシャク0312-2_1.jpg



















2020年3月12日 東京都 チョウ目シャクガ科 シロトゲエダシャク

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春の使者 ビロードツリアブ [ハエ目]

ようやくここ数日暖かさが続いて、日に日に春を実感している。
生き物たちを見る機会も増してきた。

この日、足元で見つけたきれいな「ツチグリ」。
なんだか季節関係なく見られるような・・・。
ツチグリ0309_1.jpg



















薄暗い神社の参道の常緑の枝で動くものがいた。
目で追うと、越冬中の「ホソミイトトンボ」だった。
このところの暖かさでいよいよ活動開始なのだろうか?
ホソミイトトンボ0309_1.jpg



















そろそろ出ているだろうと探していると、案の定足元を飛んでいたもふもふの「ビロードツリアブ」。
春の使者、昆虫のスプリングエフェメラルだ。
複眼がつながっているので♂。
すぐ横にはウバユリの新芽が出ていた。
ビロードツリアブ0309_1_1.jpg



















2020年3月11日 東京都 ニセショウロ目ツチグリ科 ツチグリ、トンボ目イトトンボ科 ホソミイトトンボ、ハエ目ツリアブ科 ビロードツリアブ、ユリ目ユリ科 ウバユリ

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トギレフユエダシャク♀ [チョウ目]

今日見つけたトギレフユエダシャクの♀。
長い脚と小さな翅をばたつかせ歩く仕草がとても可愛い!
トギレフユエダシャク0310_1.jpg



















2020年3月10日 東京都 チョウ目シャクガ科 トギレフユエダシャク

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