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コナラの枝先で [季節]

コナラの枝先を舐めるように見ていると、小さな虫が目にとまった。
冬によく見られるタマバチの仲間だろう。
タマバチの仲間0307_1.jpg



















大きなお腹だがまだこれから卵を産むのだろうか?
何やらうるさいなぁとでも思ったか動き出した。
タマバチの仲間0307-1_1.jpg



















こちらではヒラタアブの仲間がすでに就寝中?
コナラもそろそろ芽吹く頃なので、見られる虫たちも様変わりするのだろうか?
ヒラタアブの仲間0307_1.jpg



















2020年3月7日 東京都 

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マユミの枝で ミノウスバ孵化してた [チョウ目]

まだ寒かったり暖かかったりと春とはいいがたい気候だが、それでも様々な木々が芽吹いてきた。
そろそろかなと見に行くとちょっと遅かったか、マユミは芽吹き枝先のミノウスバの卵は孵化して幼虫たちが新芽を求めて動き回っていた。
少し前に記事にしたホタルガと同じマダラガ科の蛾の仲間だ。
ミノウスバ0307-1_1.jpg



















このマユミの若木では1卵塊だけが産み付けられていたので恐らく丸坊主になるのは避けられそうだが、いくつかの卵塊が産み付けられるとほとんどの葉が食い尽くされてマユミにはかなりのダメージとなってしまう。
木にとっては脅威以外の何物でもない。
いいバランスが望ましいが、そうならないのが自然界なのかもしれない。
ミノウスバ0307-2_1.jpg



















2020年3月7日 東京都 チョウ目マダラガ科 ミノウスバ

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ユズリハで アカウラカギバ幼虫 [チョウ目]

今日は珍しいハチについての講義を聞きに行くために休みを取ったのだが、残念ながらコロナウィルスの影響で延期となった。
なので、fieldへ。

いつもの谷戸では数少ない「ユズリハ」の木をチェック。
ユズリハは新しい葉が出ると譲るように古い葉を落とすことから名が付いて、子孫繁栄を象徴する縁起物として家の庭に植えられしめ縄や鏡餅にも葉が飾られる。
ここにあるのは植えられたか、種が鳥に運ばれたのだろう。

葉を見ているとお目当ての虫を見つけたが、下の写真のどこにいるかわかるだろうか?
ユズリハ0307_1.jpg



















正解は中央左の正面の葉の上から2枚目、上の方の葉脈沿いの小さな点。
近寄ってみると、残念ながらすでに息絶えていた。
病気なのか理由はわからないが、つい最近まで生きていたと思われるカギバガの仲間の「アカウラカギバ」の越冬幼虫だ。
暖かな春がもうそこまで来ているというのに・・・。
アカウラカギバ0307-1_1.jpg



















他にいないか探してみると、いたいた。
やはり葉表で頭を持ち上げている。
下に見えるのはこの幼虫が食べたしわざだろうか?
アカウラカギバ0307-2_1.jpg



















大きさは1cmくらい、拡大してみるとこんな感じ。
カギバ幼虫らしい尻尾が可愛い(皆が長いとは限らないが)。
猫耳でもある。
アカウラカギバ0307-3_1.jpg



















顔の正面には白色の紋があるようで見たかったが、警戒して下を向いたままだった。
また次の機会に!
アカウラカギバ0307-4_1.jpg



















2020年3月7日 東京都 ユキノシタ目ユズリハ科 ユズリハ、チョウ目カギバガ科 アカウラカギバ

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春のシャクガ [チョウ目]

早春の植物、スプリングエフェメラルたちがいよいよ咲き始め、春の訪れを知らせてくれる。
灯りに集まる蛾も春の面子が揃ってきた。
その中でシャクガの仲間たち。
シャクガは幼虫が尺取虫なのです尺蛾。

シックな装いの「ホソバトガリエダシャク」。
幼虫の食樹はカバノキ科、ブナ科、バラ科、ツツジ科など幅広い事からか見る機会が多い。
色の個体差があり見慣れないと別種と思うものもいる。
ホソバトガリエダシャク_1.jpg



















こちらはホソバトガリエダシャクによく似た「ヒロバトガリエダシャク」。
ホソバやヒロバとややこしい。
幼虫の食樹はブナ科、ニレ科、バラ科、ツツジ科、クワ科、クルミ科とこちらも広食性だ。
ホソバが出ると遅れてこの種が出るように思う。
ヒロバトガリエダシャク_1.jpg



















この2種より早く見られるだろうか。
翅に斜めに入った帯が特徴の「ハスオビエダシャク」、ハスとは斜めという意味で斜めに帯があることから名がついたのだろう。
幼虫の食樹はカバノキ科、ブナ科、バラ科、トチノキ科、ツバキ科、ミズキ科など幅広い。
ハスオビエダシャク_1.jpg



















最後は通称モンキッキこと「モンキキナミシャク」。
幼虫の食樹はブナ科で周りにコナラやクヌギが多いことから訪れる数も多い。

これらの種が見られるといよいよフユシャクの時期も終わり、春だなぁと思うのであった。
モンキキナミシャク_1.jpg



















2020年3月6日 東京都 チョウ目シャクガ科 ホソバトガリエダシャク、ヒロバトガリエダシャク、ハスオビエダシャク、モンキキナミシャク

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春の蛾 [チョウ目]

2月末ごろから職場やトイレの灯りに春の面々が訪れるようになった。

緑色の帯が奇麗な「ウスベニスジナミシャク」。

ウスベニスジナミシャク0302_1.jpg



















名前にベニとつくが紅色ではなく明るい褐色の模様。

だが見られるのは緑色の個体が多い。
下は2015年に撮ったもので、これ以降褐色の個体は見ていない。
ウスベニスジナミシャク_1.jpg



















前脚を曲げて止まっているのがよく見られる「アトジロエダシャク」。
広食性で灯りに来る数も多く、後翅が白っぽいのでアトジロなのだろう。

アトジロエダシャク0227_1.jpg



















2020年2月27日、3月2日 東京都 チョウ目シャクガ科 ウスベニスジナミシャク、アトジロエダシャク

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ワクドツキジグモ、ウロコアシナガグモ [クモ目]

Iさんが教えてくれた葉の上の小さなクモ。
よくこんな小さなものを見つけたなぁと感心しきりだ。
「ワクドツキジグモ」のオスの幼体かもしれないとの事。
このクモはナゲナワグモ科の南方系の種で以前は神奈川県が北限だったが、2013年にも見つけて埼玉の北限を更新したそうだ。
写真は下が頭。
ワクドツキジグモ0227_1.jpg



















こちらの葉表では緑色が美しい「ウロコアシナガグモ」の幼体と思われるクモを見つけたが気付かれ裏に回られて。
似た種にエゾアシナガグモがいるがどうだろうか?
ウロコアシナガグモ0227_1_1.jpg





























2020年2月27日 埼玉県(丘陵外) クモ目ナゲナワグモ科 ワクドツキジグモ、アシナガグモ科 ウロコアシナガグモ

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アラカシの葉の上 カギバ幼虫たち [チョウ目]

今日はひな祭りだが、ほとんど僕の生活には変化も影響もない。

ブナ科の常緑広葉樹で虫たちに人気があるアラカシ。
仲間にシラカシがあるがどういう訳か、何故だかアラカシのほうが好まれるようだ。

そんなアラカシの葉の上にいるのを教えてもらったカギバの幼虫。
自分の体の上に糞をまとうという変な習性のうんち虫「スカシカギバ」の幼虫。
確かハムシにもそんな幼虫がいたな。
スカシカギバ0227_1.jpg



















成虫になるとこんな魅力的な姿に。
スカシカギバ_1.jpg



















こちらの葉上では、「ウコンカギバ」の仲間の幼虫がいた。
自分の食べたしわざの上にいると保護色になる体の色と模様はすごいなぁ。
成長すると背中の突起が伸びて先端がくるっと曲がるようだ。
どちらも今の時期はまだ小さくマクロレンズで撮ってさらにトリミングしている。
ウコンカギバの仲間0227_1.jpg



















ウコンカギバの仲間の成虫は名前の通り、ウコンのような鮮やかな黄色だ。
仲間としているのは南方系のヒメウコンカギバと区別が難しいようだ。
ウコンカギバの仲間_1.jpg



















2020年2月27日 埼玉県(丘陵外) チョウ目カギバカ科 スカシカギバ、ウコンカギバ

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卵の指輪 オビカレハ [チョウ目]

以前から見てみたいと思いながらfieldで見つけることが出来なかった卵の指輪。

バラについた指輪を紹介いただき初めて見ることが出来た「オビカレハ」の卵塊だ。
見事に整然と並んだ卵だが、よくこんな風に産み付けることが出来るものだと感心する。
しかし、卵から生まれた幼虫たちに葉を食い尽くされるのだから植物からすればありがたくない、恐怖の指輪だろう。
オビカレハ0227_1.jpg



















1年ぶりの越冬中の「ミノオキイロヒラタヒメバチ」たち。
黄色いセルロイドのような体と踏ん張った脚が魅力だ!
ミノオキイロヒラタヒメバチ0227_1.jpg



















2020年2月27日 埼玉県(丘陵外) チョウ目カレハガ科 オビカレハ、ハチ目 ヒメバチ科 ミノオキイロヒラタヒメバチ

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フチグロトゲエダシャクをじっくり見た [チョウ目]

今が旬のフユシャクの仲間の「フチグロトゲエダシャク」。

機会があってじっくりと撮らせてもらった。

数年来人気が高いがその魅力は何なのだろう?
夜行性のフユシャクの中でも昼に活動するのはクロスジフユエダシャクとこのフチグロだけだ。
立派な触角が素晴らしい!
ほとんどの種が地味な装いだが、この種は名前の通り前翅の縁が黒くその内側は少し褐色がかったオレンジ色なのが目を惹く。
メスはずんぐりとしていてアザラシのような可愛さ。
フチグロトゲエダシャク0301-1_1.jpg



















そんなメスにいつ出会えるだろうか?
先は長いなぁ・・・
フチグロトゲエダシャク0301-2_1.jpg



















2020年3月1日 東京都 チョウ目シャクガ科 フチグロトゲエダシャク

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