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ホソウスバフユシャク [チョウ目]

オカモトトゲエダシャクのいたトイレ。
オカモトを撮影した後に他の種を探していて足元を見るとフユシャクらしきガが。
触ってもあまり動かないので死んでいるのかと思ったが、脚や触角を僅かに動かしどうやら瀕死のよう。
踏んだかとも思ったが潰れていないので、既にこの状態だったと思われる。
大きさや翅の模様から、今シーズン15種目の「ホソウスバフユシャク」。
ホソウスバエダシャク0309-1_1.jpg



















さらに探すと天井に同種と思われる1頭が。
長~い枝で突っつくとトイレを出て行った。
後を追いとまったところでじっくり見ると、微妙ではあるがホソバでいいと思われる。

さて、メスは諦めたとして今シーズンフユシャクの仲間をあと何種見ることが出来るだろうか!
ホソウスバエダシャク0309-2_1.jpg



















2017年3月9日 東京都
チョウ目シャクガ科 ホソウスバフユシャク CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX

鮮やかなベニシジミ [チョウ目]

田んぼ脇の桜を眺めていると「シロフフユエダシャク」のオスがいた。
撮っていると後ろから声が、振り返ると久しぶりにお会いするヘムレンさんだった。
しばし虫探しをご一緒させていただいた。
シロフフユエダシャク0309_1.jpg



















以前モンキチョウを初見した南向きの草地でベニシジミの幼虫や蛹を探してみたが見つからず。
その代わりにと言っては何だが、スイバの根元で越冬中の「アオクサカメムシ」をヘムレンさんが見つけてくれた。
この冬、ツヤアオカメムシは何度も見掛けたが、アオクサカメムシに出会ったことはなかった。
夏に見る緑色とは異なり褐色が混じる色褪せた体色だ。
アオクサカメムシ0309_1.jpg



















諦めかけた時、ようやく枯草の上で翅を開いている成虫を見つけた。
羽化して間もないのだろう、その翅色の鮮やかなオレンジが輝いてとても美しかった。
ベニシジミ0309_1.jpg



















2017年3月9日 東京都
チョウ目シャクガ科 シロフフユエダシャク、シジミチョウ科 ベニシジミ
カメムシ目カメムシ科 アオクサカメムシ
CANON EOS50D Tokina FISHEYE 10-17 F3.5-4.5 DX EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX

春蘭 咲く [植物]

南向きの雑木林の林縁、シュンランが見られる中では最も暖かいと思う場所で3月7日に開花している株を見つけた。
残念ながらカメラを持っていなかったので、改めて見に行った。

2日後のこの日も暖かく、花は見事に咲いていた。
黄緑色の3つの萼片と2つの側花弁、白色に紫色の模様の唇弁、花を後ろから纏う薄い膜の様な鱗片。
その姿はカタカナよりも漢字で「春蘭」と書く方がしっくりくる。
シュンラン0309-1_1.jpg



















別の株では上の萼片にハチがとまっていた。
花にやって来たのか?
たまたま休憩していたのか?
いずれにしろ花も虫も次々と現れる嬉しい季節となってきた!
シュンラン0309-2_1.jpg



















2017年3月9日 東京都
キジカクシ目ラン科 シュンラン                   CANON EOS50D Tokina FISHEYE 10-17 F3.5-4.5 DX


早春の蛾 オカモトトゲエダシャク [チョウ目]

早春の植物の開花を撮りに久しぶりに訪れたとある公園のトイレを覗いて見た。
ここのトイレ、晩秋にはヤママユの仲間、冬にはフユシャクの仲間が見られる美味しいスポットだ。

外壁には何も見つからなかったが、中に入ると壁面や天井にいくつかの蛾たちがとまっていた。
男子トイレ内から見た女子トイレの天井照明脇には緑色型のクビキリギスの姿も。
さすがに、女子トイレには入れないのでこれは諦めた。

その中で天井近くにいたのが、遠目からでもすぐわかる特徴のある「オカモトトゲエダシャク」だった。
早春に現れる蛾の1種でなかなか人気がある。
高すぎて撮れないので下に降りてもらった。オカモトトゲエダシャク0309-1_1.jpg




















細く折りたたまれた4枚の翅がこの種のトレードマークで、なぜこのような翅の形に進化したのかがとても興味深く、体の色合いもシックで美しい。
ふさふさしたブラシのような触角なのでオスだ。
オカモトトゲエダシャク0309-3_1.jpg



















正面顔がまるで鼻息の粗い水牛に見えるのが以外な発見だった。
少しすると体をぶるぶる振るわせ細い翅をパッと開いて、あっという間に高い梢に飛んで行ってしまった。
その瞬間は撮れずで残念。

今日は暖かく他にも色々な春を見つけたので、ちょこちょこと紹介していきたい。
オカモトトゲエダシャク0309-2_1.jpg



















2017年3月9日 東京都
チョウ目シャクガ科 オカモトトゲエダシャク      CANON
EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX


フチグロトゲエダシャク 撃沈! [チョウ目]

そろそろ目撃情報が入って来たので、早春のフユシャク「フチグロトゲエダシャク」を見に行ってきた(狭山丘陵外)。
昨年は3月3日に数頭が飛ぶが撮影出来なかった。
10時前に現地に到着、最初のポイントで飛ぶのを待っていたが、相変わらず見られるのは数頭のキタテハとトリバガの仲間、ナナホシテントウくらい。
フチグロトゲエダシャク0305-1_1.jpg



















メスでもいないかと足元の草を丹念に探していると、キタテハの翅が落ちていた。
冬の寒さを乗り越え、春を目前にして鳥にでも捕らえられたのだろうか?
感情移入すれば、さぞかし無念だろう。
キタテハ0305_1.jpg



















全く姿が見られないので次のポイントに移動したが、何とそこは整地されて橋梁工事の事務所となっていた。
こうなってはどうしようもない。
周りを探索してみたが、枯れたカナムグラに覆い尽くされた草地があるばかりだった。
フチグロトゲエダシャク0305-2_1.jpg



















仕方がないので最初のポイントに戻って探していたところ、以前勤めていた埼玉の公園にいつも来てくれていた兄弟のK君がやはりフッチーを探しに偶然やって来た。
話をするとお兄ちゃんのS君は大学受験で結果待ち、K君ももう高校2年生。
当時は小学生だった2人だが、高校生になった今でも虫を追っかけている姿がうれしいなぁ!

昼ごろまで粘ったが、都合でその姿を見る事かなわず後ろ髪を引かれながら退散。
その後、彼は2頭の飛翔を確認するも写真は撮れなかったとの事。
また改めてチャレンジすることとするが、自然相手なので撮れないかもしれないので以前に撮った写真を貼っておく。
更新出来る事を期待して!
フチグロトゲエダシャク0305-3_1.jpg



















2017年3月5日 埼玉県
チョウ目シャクガ科 フチグロトゲエダシャク

CANON EOS50D SIGMA 17-70mmDC MACRO HCM、EOS50D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX

初見 ミヤマセセリ [チョウ目]

今日の午前中は風もほとんどなく日差しが暖かかった。
歩いていると、足元に茶色いチョウが飛んだ。
止まったところを確認すると「ミヤマセセリ」のオスだった。
例年3月中旬に姿を見るが今年は半月早い初認だった。
ミヤマセセリ0303_1.jpg



















2017年3月3日 東京都 
チョウ目セセリチョウ科 ミヤマセセリ RICOH WG-4

ムラサキシジミのビークマーク [チョウ目]

はや3月になり少しずつ暖かくなってきた。
5日は啓蟄、温かさが待ち遠しい!

2月の陽だまりで見つけた「ムラサキシジミ」。
この冬越冬チョウでは最もよく見た種かもしれない。
ムラサキシジミ2.17-1_1.jpg



















よく見ると後翅から前翅にかけて欠損している。
これをビ-クマーク(beak mark)、嘴の跡というようだ。
鳥に啄まれたのかは定かではないが、生き延びたのは何よりだ。
僅かに見える翅表の紫色が冬の陽差しに輝いていた。
ムラサキシジミ2.17_1.jpg



















2017年2月17日 東京都
チョウ目シジミチョウ科 ムラサキシジミ  RICOH WG-4