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今日の色々 [季節]

今日は予報で都心でも雪が降るかもとの事で心配したが、気温が高く結局雪は降らなかった。
午前中は冷たい雨。
見付けたのは立派な「ハラビロカマキリ」の卵鞘。
これはまさにハラビロカマキリらしいいい形だ!
ハラビロカマキリ卵鞘0121.JPG




















すぐ近くには「ウグイスカグラ」が咲いていた。
本来開花はもう少し先だが、12月頃からちらほらと咲き始める。
ウグイスカグラ0121.JPG




















ウワミズザクラだったかの枝にモズのはやにえになったカメムシ。
ツヤアオカメムシあたりだろうか?
モズのはやにえ0121.JPG




















枯れ木の幹には大きな「ハナビラニカワタケ」がはえていた。
この雨のお陰かもしれない。
ハナビラニカワタケ0121.JPG




















トイレの壁にいたフユシャクは恐らく「シロオビフユシャク」。
この時期見られるクロバネフユシャクとよく似ているが、翅の模様などからシロオビと。
かなり時間を要した。
ああっ、ややこしい!
シロオビフユシャク0121.JPG




















カマキリ目カマキリ科 ハラビロカマキリ、マツムシソウ目スイカズラ科 ウグイスカグラ、シロキクラゲ目シロキクラゲ科 ハナビラニカワタケ、チョウ目シャクガ科 シロオビフユシャク

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続・丘陵北側の小さな谷戸で [季節]

雑木林を歩いていると2か所から樹液が流れている木があった。
エゴノキで昨年秋にアオマツムシが産卵した産卵痕からだった。
アオハダやコナラにも産卵痕はあったが、エゴノキだけが樹液を流しているので良く目立つ。
アオマツムシは明治時代に東京赤坂の榎坂で初めて確認されたと言われている中国からの外来種で、秋になると都心でも樹上から複数でリーリーリー♪と大きな声で鳴いている。
生息域を拡大していて、いまや現代の秋の風物詩だろう。
アオマツムシ産卵痕0118.jpg






















コナラの幹から伸びた枝先にはカメムシの仲間の「コミミズク」の幼虫が全部で3個体いた。
頭を下に向けて冬芽の根元にへばりついていると、この虫を見たことが無い人にはなかなか見付けられないだろう。
コミミズク幼虫0118.jpg






















近くにあった神社を探索。
参道の狛犬さんの足元にトックリバチの仲間の巣が造られていた。
土で作られた巣はお見事で、徳利の口は閉じられていたので中には卵と孵化した時の食料があるに違いない。
トックリバチ類の巣0118.jpg






















参道を出てふと見上げた枝にはやにえが。
ツヤアオカメムシだろうか?
見事に胸を刺されていた。
神社脇だけに、無事成仏できただろうか?
はやにえ0118.jpg



















2024年1月18日 埼玉県 バッタ目マツムシ科 アオマツムシ、カメムシ目ミミズク科 コミミズク、ハチ目スズメバチ科 トックリバチ sp.

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丘陵北側谷戸の小さな雑木林で [季節]

今年初めて丘陵北側の谷戸の小さな雑木林に行ってみた。
ここは冬季、林床の落ち葉かきが行われ実生なども刈られて林床がすっきりしている。
毎年冬に訪れフユシャクなどを探すが成果は乏しい。

今日は暖かかったせいか、コナラの樹皮で「ホソヘリカメムシ」が日光浴していた。
ホソヘリカメムシ0118.jpg






















ミズキの樹皮にはたくさんの「キアシドクガ」の卵塊があったけれどもどれも小さな穴が開いていて、一昨年以前のものばかりで昨年産み付けられたものは見つからなかった。
今年は初夏に樹冠を舞う姿はあまり見られないかもしれない。
キアシドクガ卵塊0118.jpg






















サクラの木の高さ約3mほどにフユシャクがいた。
たぶん「クロバネフユシャク」だろう。
もう少し下に降りてこないかぁと触って見るとさらに高い場所へ飛び去ってしまった。
クロバネフユシャク0118.jpg






















足元には「ヤブコウジ」のサクランボのような赤い実があった。
秋から冬に赤い実を付ける縁起物として、一両から万両とまで名のついた植物がある。

一両はアリドオシ、十両がこのヤブコウジ、百両はカラタチバナ、千両はセンリョウ、万両はマンリョウ。
個人的に丘陵で未確認はアリドオシだが、同じアカネ科のツルアリドオシは確認しているのでこれを代用するとすべてが見られることになる。
ヤブコウジ0118.jpg






















鳥が種を運んだのだろう。
まだ膝上くらいの高さのヒサカキの葉をひっくり返して見ると「クモヘリカメムシ」が越冬中だった。
一昨日に凄い強風が吹いたのでその時にここに飛ばされてきたのか、それとも元々ここにいたのだろうか?
クモヘリカメムシ0118.jpg






















2024年1月18日 カメムシ目ホソヘリカメムシ科 ホソヘリカメムシ、クモヘリカメムシ、チョウ目ドクガ科 キアシドクガ、サクラソウ目ツツジ科 ヤブコウジ

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エノキの枝先や根元で [季節]

谷戸の入り口にある枝張りのいいエノキ。
エノキは大きく目立つことから昔から街道沿いの一里塚に植えられて利用されてきた。
虫たちにとっても人気の木でたくさんの虫が食樹とし、鳥たちも実を食べに集まってくる。

葉を落としたエノキの枝先を観察してみると2mほどの枝先に「オオカマキリ」の卵鞘があった。
この谷戸では今年はかなり高所で見られる。一時、降雪が多い冬は高い場所に産むと言われたが、降雪量と高さに関連性はないとの事だ。他にハラビロカマキリの卵鞘が2つ。
オオカマキリ0110.jpg






















近くには「イラガ」の繭もあった。
てっぺんに丸い穴が開いているので無事に成虫が羽化した繭だ。
白地に褐色の模様があるものやないものもある。
この模様は一つとして同じものはない事からコレクションにしても面白い。
イラガ0110.jpg






















高所には「ウスタビガ」の繭殻が全部で4つあった。写真を撮り忘れたので昨年末に撮ったものを。
この繭はかなり色が褪せているので昨年より前のものだろう。
ウスタビガ0110.JPG





























木の根元の落ち葉を少しめくって見ると、すぐ出てきたのは越冬中の「ツヤアオカメムシ」。
葉っぱめくりの常連で、常緑樹の葉の隙間や枝に付いた枯葉の中などでもよく見つかる。
ツヤアオカメムシ0110.jpg






















こちらも越冬する姿をよく見掛ける「チャバネアオカメムシ」。
カメムシ2種は少し触角や脚を動かす程度で、すぐに落ち葉の布団の中に戻しておいた。
オオムラサキやゴマダラチョウの幼虫を期待したが残念ながら見つからなかった。
チャバネアオカメムシ0110.jpg






















2024年1月10日 東京都 カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ、チョウ目イラガ科 イラガ、ヤママユガ科 ウスタビガ、カメムシ目カメムシ科 ツヤアオカメムシ、チャバネアオカメムシ

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年初めの虫探し [季節]

年が明けて今日まで休みなので、午後から少しfieldを歩いた。
曇りだったが風もなく思ったより寒さは感じなかった。
とはいえ陽射しが無いので越冬チョウなどの姿は見られなかった。
谷戸周りの木柵を見て歩いていると、小さなシャクトリムシが小枝のようにピンと体を伸ばしていた。
冬の寒さの中、こんな状態で寒さを凌げるのだろうかと不思議に思った。
シャクトリムシ0103.JPG



















コナラの幹では「ヘラクヌギカメムシ」と思われる卵塊があった。
コナラに産卵するクヌギカメムシはヘラとサジがいるが、サジは山地性で局所的と言われておりこの辺りでは見たことが無いのでヘラとした。
ヘラクヌギカメムシ卵塊0103.JPG



















クヌギの幹では目立つ真っ黒な塊があった。
ヨコヅナサシガメ0103-1.JPG





























集団越冬している「ヨコヅナサシガメ」の幼虫たちだ。
黒い体に白や赤の模様があるが、たくさんの幼虫が固まっていると何がどうなっているのか一見よくわからない。
ヨコヅナサシガメ0103-2.JPG



















近くのコナラには糸で覆われた「ジョロウグモ」の卵塊もあった。
これらはみな冬の時期に見られる常連たち。
今日は常連の一種のキノカワガが見つからなかったのが残念だった。
ジョロウグモ卵塊0103.JPG



















2024年1月3日 東京都 チョウ目シャクガ科sp.、カメムシ目クヌギカメムシ科 ヘラクヌギカメムシ、サシガメ科ヨコヅナサシガメ、クモ目ジョロウグモ科 ジョロウグモ

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あけましておめでとうございます [季節]

あけましておめでとうございます

今年は昨年以上に虫を撮る機会を作りたいと思います


2024年賀状blog.JPG




















2024年1月1日

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冬本番 葉めくり虫探し [季節]

いよいよ寒さが本格的になってきたて寒い。
昼は陽射しが暖かくても朝夕は本当に寒い、もう12月の半ばなので当然だろう。
こうなってくると、虫の姿を探すのが一苦労。
先に紹介したクヌギカメムシはまだメスたちが産卵している。
陽射しがあれば朝からアキアカネが姿を見せてくれるが、それ以外はなかなか見られない。
なので、この日は葉をめくって探してみた。
ヤツデの葉をいくつかめくると比較的早くに見つかった常連の「ヒゲナガサシガメ」の幼虫がいた。
ヒゲナガサシガメ1217.JPG




















エノキの根元の葉裏には「オオムラサキ」の幼虫。
この木の葉を調べた方から59匹見つかったとの事。
来年いくつの幼虫たちが無事に大空を羽ばたけるだろうか?
オオムラサキ1217.JPG




















この日職場の居残り蛾はいなかったが、室内の床にいた「ヨスジノコメキリガ」。
前翅に4本の筋とノコ目のようなギザギザはまさに名の通り。
ヨスジノコメキリガ1217.JPG




















2023年12月17日 東京都 カメムシ目サシガメ科 ヒゲナガサシガメ、チョウ目タテハチョウ科 オオムラサキ、ヤガ科 ヨスジノコメキリガ





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今朝の職場の居残りは? [季節]

今日は灯りに蛾が来る職場に出勤。
照明がLEDに替わってから数がすっかり減ってしまったが、それでも少数がやってくるので楽しみだ。
朝早速見て見ると玄関ドアの上の方の桟に蛾ではない何かが。
ここの灯りで見るのは初めての成虫越冬の「シブイロカヤキリ」だった。
早春に職場周りのススキなどで鳴き声が聞かれるが、普段なかなか姿は見られない。
シブイロカヤキリ1216.JPG




















目線の高さの壁には冬の灯りに来ている姿がよく見られる「ヒメツユムシ」。
長い産卵器があるのでメスのようだ。
淡い緑色の透き通った体が美しい。
ヒメツユムシ1216.JPG




















唯一蛾の仲間で一番下の桟にいたのは首元が黒いのが特徴のクビグロクチバの仲間。
前翅にある一対の白点からヒメクビクロクチバと思われるが、この種はヒメ、ナニワ、キタの3種に分けられたようで同定には交尾器での確認が必要との事。とりあえずヒメとしておこう。
ヒメクビグロクチバ1216.JPG




















2023年12月16日 東京都 バッタ目キリギリス科 シブイロカヤキリ、ササキリモドキ科 ヒメツユムシ、チョウ目ヤガ科 ヒメクビグロクチバ

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今日はちょっとだけ ぶらっと [季節]

田んぼ近くにあるため池にはヨシが密生し、岸際にはオギも生えている。
ため池は田んぼへの水の供給、ヨシやオギは茅葺屋根の屋根の葺き替えなどに使われる。
冬の間、シジュウカラやエナガなどがここにやって来てヨシやオギに付いたカイガラムシを食べている。
今日もパキパキ音がして顔を出したのは「シジュウカラ」。残念、食べるところは見られなかった。
シジュウカラ1213.JPG



















足元から「アオジ」が数羽飛び出した。
このところだいぶ警戒感が薄れてきたのか、かなり近づくことが出来る個体が増えてきた。
アオジ1213.JPG



















陽だまりのコナラの幹では「アキアカネ」のオスたちが日向ぼっこ。
まだもう少し姿が見られそうだ。
アキアカネ1213.JPG



















「ススキ」の穂がコナラの黄葉を背景に輝いていた。
ススキ1213.JPG





























この時期数少ない花である「ビワ」の花が独特の香りを辺りに漂わせていた。
この香り、何かの匂いに似ているが長らく何だか思い出せないでいる。
今日は珍しくハエやアブなどの姿はほとんどなかった。
ビワ1213.JPG



















2023年12月13日 東京都 スズメ目シジュウカラ科 シジュウカラ、ホオジロ科 アオジ、トンボ目トンボ科 アキアカネ、イネ目イネ科 ススキ、バラ目バラ科 ビワ

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初冬 色とりどり [季節]

12月初め、歩いていると様々な木々が色付いて目を惹いた。
真っ赤と言えばイロハモミジだが、これは「トウカエデ」。
イロハに負けず劣らず美しい!
トウカエデ1202.JPG




















トウカエデと一味違った赤の装いの「ネジキ」。
樹皮がねじれたようなのでネジキ。
なかなかいい色合いだった。
ネジキ1202.JPG




















こちらは黄色が美しい「アオハダ」。
樹皮を削ると緑色なのでアオハダ。
葉が落葉する前に現れる黒斑も特徴。
アオハダ1202.JPG




















淡いパステルカラーのピンク色は「オトコヨウゾメ」。
オトコヨウゾメとは面白い名前だが、由来はいまいちわからない。
良く陽が当たる場所では真紅に色付くが、日陰ではこんな色になるのだろうか?
これはこれで美しい!
オトコヨウゾメ1202.JPG




















コナラの古木の幹で見つけた「ベッコウバエ」。
こちらは名の通り鼈甲色だ。
年中見られるようだが、冬の印象が強い。
冬の暖かい日にフユシャクやキノカワガを探していると見つかるからだろう。
ベッコウバエ1202.JPG




















2023年12月2日 東京都 ムクロジ目ムクロジ科 トウカエデ、ツツジ目ツツジ科 ネジキ、ニシキギ目モチノキ科 アオハダ、マツムシソウ目ガマズミ科 オトコヨウゾメ、ハエ目ベッコウバエ科 ベッコウバエ

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