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今日はちょっとだけ ぶらっと [季節]

田んぼ近くにあるため池にはヨシが密生し、岸際にはオギも生えている。
ため池は田んぼへの水の供給、ヨシやオギは茅葺屋根の屋根の葺き替えなどに使われる。
冬の間、シジュウカラやエナガなどがここにやって来てヨシやオギに付いたカイガラムシを食べている。
今日もパキパキ音がして顔を出したのは「シジュウカラ」。残念、食べるところは見られなかった。
シジュウカラ1213.JPG



















足元から「アオジ」が数羽飛び出した。
このところだいぶ警戒感が薄れてきたのか、かなり近づくことが出来る個体が増えてきた。
アオジ1213.JPG



















陽だまりのコナラの幹では「アキアカネ」のオスたちが日向ぼっこ。
まだもう少し姿が見られそうだ。
アキアカネ1213.JPG



















「ススキ」の穂がコナラの黄葉を背景に輝いていた。
ススキ1213.JPG





























この時期数少ない花である「ビワ」の花が独特の香りを辺りに漂わせていた。
この香り、何かの匂いに似ているが長らく何だか思い出せないでいる。
今日は珍しくハエやアブなどの姿はほとんどなかった。
ビワ1213.JPG



















2023年12月13日 東京都 スズメ目シジュウカラ科 シジュウカラ、ホオジロ科 アオジ、トンボ目トンボ科 アキアカネ、イネ目イネ科 ススキ、バラ目バラ科 ビワ

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初冬 色とりどり [季節]

12月初め、歩いていると様々な木々が色付いて目を惹いた。
真っ赤と言えばイロハモミジだが、これは「トウカエデ」。
イロハに負けず劣らず美しい!
トウカエデ1202.JPG




















トウカエデと一味違った赤の装いの「ネジキ」。
樹皮がねじれたようなのでネジキ。
なかなかいい色合いだった。
ネジキ1202.JPG




















こちらは黄色が美しい「アオハダ」。
樹皮を削ると緑色なのでアオハダ。
葉が落葉する前に現れる黒斑も特徴。
アオハダ1202.JPG




















淡いパステルカラーのピンク色は「オトコヨウゾメ」。
オトコヨウゾメとは面白い名前だが、由来はいまいちわからない。
良く陽が当たる場所では真紅に色付くが、日陰ではこんな色になるのだろうか?
これはこれで美しい!
オトコヨウゾメ1202.JPG




















コナラの古木の幹で見つけた「ベッコウバエ」。
こちらは名の通り鼈甲色だ。
年中見られるようだが、冬の印象が強い。
冬の暖かい日にフユシャクやキノカワガを探していると見つかるからだろう。
ベッコウバエ1202.JPG




















2023年12月2日 東京都 ムクロジ目ムクロジ科 トウカエデ、ツツジ目ツツジ科 ネジキ、ニシキギ目モチノキ科 アオハダ、マツムシソウ目ガマズミ科 オトコヨウゾメ、ハエ目ベッコウバエ科 ベッコウバエ

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11月の終わりに [季節]

昨日、観察会の下見に訪れた谷戸は晴れて季節外れの暖かさ。
暑くて歩いていても汗ばむ陽気だった。
11月の終わりのこんな日は「ナミテントウ」たちが一斉に飛んで大移動が見られる。
例年、11月最終週の晴れた日なのだが、概ね外れることが無いのが不思議だ。
案の定、無数のナミテントウが飛びかい、歩いていると体中にぶつかってはとまりもう勘弁してくれという感じ。
案内看板や樹肌が白いムクノキは大人気だった。
ナミテントウ1124.JPG




















これをネタにしたかったが、当日は曇りで気温も低くて無理そう。
ならばエノキの根元で神経衰弱はどうか?
試しに落ち葉をひっくり返して見たが、お目当ては全く出てこない。
おおっ! と出たのはジョーカー?
期待外れのゾウムシの仲間、外来種の「オオタコゾウムシ」だった。
オオタコゾウムシ1124.JPG




















ならば同じ外来種の実生のエノキの「アカボシゴマダラ」の幼虫はどうか?
数日前に見た時は葉の上に糸を張った座の上に鎮座していたのだがいない。
ん~、既に木を降りて根元の落ち葉の裏で越冬状態に入ったかと、念のため細い幹を探すといた!
まだ落ち葉には降りず幹の二股で待機状態だ。
これなら何とか見られるか。
アカボシゴマダラ幼虫1124.JPG




















過去に何度か見つけていたアリジゴクスポットを見てみた。
ここ数年、雨がしのげる良い場所が崩れてアリジゴク(ウスバカゲロウの幼虫)たちが見られくなっていたのだが、今年ボランティアさんたちに再生されて再び良い状態になっていたので期待した。

が、あったのは本当に小さな巣が2つだけ。
掘り起こして見たら案の定出てきたのはとてもとても小さなアリジゴクだった。
この大きさと数ではちょっと無理かな。
恐らく今年生まれた幼虫たち。
スポットの良い状態が維持されれば来年には大きな幼虫が見られるだろう。

この時期の虫たちはなかなか難しい・・・
アリジゴク1124.JPG




















2023年11月24日 コウチュウ目テントウムシ科 ナミテントウ、ゾウムシ科 オオタコゾウムシ、チョウ目タテハチョウ科 アカボシゴマダラ、アミメカゲロウ目ウスバケゲロウ科 ウスバカゲロウ

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里山は色とりどり [季節]

今日の休みは明後日に観察会を行うため下見に谷戸へ。
1週間ぶりに訪れると、雑木林はオレンジ色に色付いてコナラがそろそろ見頃に。
主にコナラやクヌギ、シデ、エゴノキ、ミズキなどなど。
例年12月初旬が見頃なので少し早いかな。
コナラ1124.JPG



















クラッカーボールのように実をつけていた「オトコヨウゾメ」。
葉が濃いえんじ色でシブイ!
オトコヨウゾメ1124.JPG



















ここの「ガマズミ」は毎年実付きが良い。
今年もたくさんの赤い実を付けていた。
ガマズミ1124.JPG



















オレンジ色の黄葉が多い中、淡いレモンイエローが美しい「アオハダ」。
カマツカのオレンジ色と共にこの色を毎年楽しみにしている!
葉に黒褐色の丸い斑が現れるのはアオハダの特徴。
アオハダ1125.JPG



















歩いていると飛んで林内のレースになった下草の葉にとまった「クロコノマチョウ」。
成虫越冬でこの時期林内で見られる。
オギやススキで幼虫や蛹を探したが見つからず、みな成虫になってしまったか?クロコノマチョウ1124.JPG




















まだ「アキアカネ」も元気に飛んでいた。
12月に入っても見られ年を越すフユアカネを毎年楽しみに探しているがこの冬はどうだろうか?
アキアカネ1124.JPG



















足元では「ヌルデ」の実生が紅葉していた。
ヌルデ1124.JPG



















2023年11月24日 東京都 ブナ目ブナ科 コナラ、マツムシソウ目ガマズミ科 オトコヨウゾメ、ガマズミ、ニシキギ目モチノキ科 アオハダ、チョウ目タテハチョウ科 クロコノマチョウ、トンボ目トンボ科 アキアカネ、ムクロジ目ウルシ科 ヌルデ

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10月末に出会った生きものたち [季節]

林縁を歩いていると足元にぴょんと飛び出てきたのは大きな「ニホンアカガエル」のメスだった。
体も大きいがお腹も大きくてびっくり。
ニホンアカガエル1029-1.JPG



















この時期こんなにお腹が大きくて大丈夫なの?
卵で一杯だと思うのだが、産卵は早春でまだ先だ。この数日の気候が早春のようだったので間違えたのだろうか?
この後、小川に向かって飛び跳ねていった。
ニホンアカガエル1029-2.JPG



















ビオトープでは「オオニガナ」が花盛り。
ホウジャクの仲間がしきりに蜜を吸っていた。
何も考えずに撮ったので、シャッタースピードが遅かった・・・
ホウジャクの仲間1029.JPG



















実生から育ったであろう5m近くある大きな「サンショウ」の木。
赤い実が裂開して中から黒い種子が顔を覗かせていた。
山椒は小粒でもぴりりと辛いと言われるように、以前この黒い種子を齧ったらまさしくその通りだった。
サンショウ1029.JPG



















草地では頭からお尻まで赤く色付いた「ミヤマアカネ」のオスがあちこちに飛んでいた。
翅の赤い支脈や縁紋が本当に美しかった。
ミヤマアカネ1029.JPG



















この時期まで見られるのかと思った「オオチャバネセセリ」。
数個体見られたので、稀な事でもないような。
オオチャバネセセリ1029.JPG



















ススキの根元に翅の傷んだ「オオカマキリ」のメス。
すぐ横に卵塊もあったが、このメスが産んだのかはわからない。

この日からもう半月が経とうとしている。
昨日、今日とまるで冬のような気候となったが、それぞれどうしているだろう?
既に命を全うしたものもいるだろうな。
オオカマキリ1029.JPG



















2023年10月29日 東京都 無尾目アカガエル科 ニホンアカガエル、チョウ目スズメガ科 ホウジャクsp.、セセリチョウ科 オオチャバネセセリ、トンボ目トンボ科 ミヤマアカネ、カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ

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秋の谷戸で [季節]

林縁を歩いていて、足元に鮮やかなオレンジ色を見つけた。
何だろうとメガネをかけて見ると、あまり見たことが無いシデムシの仲間か?
帰って調べると「ヨツボシモンシデムシ」のようで、今までに撮ったことが無かった。
雑木林の掃除屋さんだ。
ヨツボシモンシデムシ1105.JPG



















田んぼの畔でカヤネズミの巣を探していたら、目の前に上から降った来たのは「ハラビロカマキリ」の褐色型のメス。通常みられるのは緑色型がほとんどで褐色型は少ない。
今シーズン2度目の出会いだった。
ハラビロカマキリ1105.JPG



















カラスウリの葉で群れていたのは、カメムシの仲間の「シロヘリクチブトカメムシ」の幼虫たち。
南方系のカメムシで生息域を北へ拡大しているらしい。
群れている幼虫は時折見るが調べると成虫はまだ撮ったことが無かった。
シロヘリクチブトカメムシ1105.JPG



















このすぐ隣の花の終わったヨモギには銅金色に輝くハムシがいた。
鮮やかに輝く体が美しい。
この色、ドウガネブイブイに似ているなぁ。
ヨモギにいるから「ヨモギハムシ」。
ヨモギハムシ1105-0.JPG



















この金銅色と青藍色の2色がいるが、探しても青藍色のものは見つからなかった。
メスはお腹がパンパンに膨らんで、たくさんの卵を持っているようだ。
このハムシはの越冬は卵と成虫らしい。
ヨモギハムシ1105.JPG



















2023年11月5日 東京都 コウチュウ目シデムシ科 ヨツボシモンシデムシ、ハムシ科 ヨモギハムシ、カマキリ目カマキリ科 ハラビロカマキリ、カメムシ目カメムシ科 シロヘリクチブトカメムシ

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秋の日色々 [季節]

田んぼの畔を歩くと交尾中の「ツマグロヒョウモン」が飛び立ち少し先でとまった。
交尾中に飛翔する際主導するのがオスかメスかは種によって決まっているようだが、ツマグロはメスが先導して飛んでいた。
ツマグロヒョウモン1027.JPG



















林縁でか細いイトトンボが飛んだ。
とまったところを見ると「ホソミイトトンボ」。
近くにもう一個体もいてこのところ本当によく目にする。本来南方種だが、温暖化の影響か北へ生息域を拡大している。成虫越冬なので越冬している姿も見てみたい。
ホソミイトトンボ1027_1.jpg



















「ヤマトシジミ」のメスが草のてっぺんにいた。
少し前に発生ピークだったが、さすがに朝晩の寒さで数が減ってきたようだ。
ヤマトシジミ1027.JPG



















足元には「モリオカメコオロギ」のメス。
コオロギの仲間は見つけてもなかなかとまってくれずすぐに隠れてしまうので、種を特定するのがたいへんだ。
モリオカメコオロギ1027.JPG



















ふと見上げると枝先に「ジョロウグモ」のメス。
周りに巣は見当たらなかった。
大きなお腹でこれから産卵なのだろう。
黄色とグレーにピンク色が奇麗だった。
ジョロウグモ1027.JPG



















2023年10月27日 埼玉県 チョウ目タテハチョウ科 ツマグロヒョウモン、シジミチョウ科 ヤマトシジミ、トンボ目イトトンボ科 ホソミイトトンボ、バッタ目コオロギ科 モリオカメコオロギ、クモ目ジョロウグモ科 ジョロウグモ

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小さなカキと奇麗な虫たち [季節]

丘陵の埼玉県側の小さな谷戸に。
林縁を歩いていると低い木にたくさんの小さなカキがなっていた。
見た目通りまさに「マメガキ」という秋に食すカキノキとは異なる木の実だ。
熟しても甘く美味しくはならないようで、霜にあたって黒紫色になると美味しくなるらしいが食べた事はない。
マメガキ1012.JPG



















近くの何の植物だったか覚えていないのだが、葉上にいた滲み出るルビーのような輝きは「アカホシテントウ」。
いつ見ても本当に美しいテントウムシだ。
アカホシテントウ1012.JPG



















すぐ近くの同じ葉上には、こちらも翅が透明で美しい「スケバハゴロモ」がいた。
昭和の昔、見えすぎちゃって困るのぉ!ととあるアンテナメーカーのCMが一世を風靡したが、この虫を見るといつも思い出す。
通称、スケベハゴロモ。
スケバハゴロモ1012.JPG



















2023年10月12日 埼玉県 カキノキ目カキノキ科 マメガキ、コウチュウ目テントウムシ科 アカホシテントウ、カメムシ目ハゴロモ科 スケバハゴロモ

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いよいよ秋本番 [季節]

黄金色に稲穂が頭を垂れた畔を歩いていると足元で小さなチョウが飛んだ。
誰?とまった先を見ると小さな「ヒメウラナミジャノメ」だった。
ここ数年、あまり見る機会が無く心配していたが、今年はちょくちょく出会う。
後翅の下弦が切れているのは敵に襲われたからなのだろうか?
ヒメウラナミジャノメ1006_1.jpg



















また、足元から飛んだのはこちらも小さなキリギリスの仲間、「ホシササキリ」の褐色型のメス。

ここでは数年前にコバネササキリを確認していて、その後出会えず毎年探しているのだが今年もまだ・・・。
ホシササキリ1006.JPG



















林縁で群生してとても美しかった「ミズヒキ」の花。
8月頃から花を見ているがまだ咲いていて花期が長い。
上から見ると赤く下から見ると白い花からお目出たい水引。
ミズヒキ1006.JPG





























2023年10月6日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 ヒメウラナミジャノメ、バッタ目キリギリス科 ホシササキリ、ナデシコ目タデ科 ミズヒキ

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秋ぶらり [季節]

カキが熟せばクリも。
カキの木の隣のクリの木の実も大きく実りイガが割れて中から顔を出していた。
既に木の周りには落ちたいががたくさん。
今年は暑かったのが影響したのか、とても大きい!
クリ0926.JPG



















足元には「ゲンノショウコ」の花がまだ咲いていた。
下痢止めとして知られ、ドクダミ、センブリと共に日本三大民間薬とされている。
種を飛ばした後の姿を神輿に見立ててミコシグサとも呼ばれる。
東日本は白花、西日本は紅紫花が多いよう。
ゲンノショウコ0926.JPG



















草地を歩くと飛び出た蛾の仲間の「ナカグロクチバ」。
名にある翅の中央の黒い模様が印象的だ。
この辺りにある植物だと幼虫はタデ科、トウダイグサ科、ミソハギ科あたりを食べているのだろう。
ナカグロクチバ0926.JPG



















背の高さより少し高いエノキを凝視していると、「アカボシゴマダラ」の蛹の抜け殻を3つ発見。
写真の中に2つ写し込んだ。
アカボシゴマダラ蛹殻0926.JPG





























日の当たる小川沿いではノダケが花盛りであちこちで葉を食べるキアゲハ幼虫の姿があった。
薄暗い林縁のノダケの葉上にもだいぶ大きくなってきた2頭の兄弟だろう。
アシナガバチや寄生バエやハチなどに見つからずに無事羽ばたけるだろうか?
キアゲハ0926.JPG




















今年も金色の穂をつけた田んぼの畔に、たくさんの案山子たちが立てられていた。

案山子0926.JPG




















2023年9月26日 東京都 ブナ目ブナ科 クリ、フウロソウ目フウロソウ科 ゲンノショウコ、チョウ目ヤガ科 ナカグロクチバ、タテハチョウ科 アカボシゴマダラ、アゲハチョウ科 キアゲハ

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