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運命を分けたものは? ツユムシの仲間 [バッタ目]

湿地周りを歩くと今が盛りの「ミズタマソウ」の花。

とても小さいのだがよく見ると小さなアリがどの花にも集まっていた。
よほどアリたちが惹かれる何かがあるのだろう。
花の根元には名の由来となった毛のある子房が見られた。
ここに雨や露が貯えられ水玉のように見えるのだ。
節の赤色も美しい。
ミズタマソウ0809_1.jpg





























畔の葉上で見つけた背中が緑色の緑色型の「ヒメギス」のオス。
人影を見るとさっと逃げてしまうが、この個体はまったく鈍感だった。
ヒメギス0809_1.jpg



















林縁では大きくなった「ササキリ」のメスの幼虫がいた。
相変わらず触角が長い。
先まで入れるとこんな構図になってしまう。
さてどこまであるか、わかるだろうか?
片方の触覚が無いのが気になるが・・・。
ササキリ0809_1.jpg





























タラノキの葉上に「セスジツユムシ」のメスの幼虫がいた。

こちらも触角が長いがササキリには及ばないだろう。
分類上、バッタ科とそれ以外を分ける一つの目安は触角の長さ。
バッタ科の仲間は触角が短いが、それ以外の先のヒメギスが属するキリギリス科やツユムシ科、コオロギ科などは触角が長い。
セスジツユムシ0809_1.jpg





























撮影していた足元で何かが草の下に潜った。
何だろうと見ると、クロアナバチがその後を追った。
草の上に出てきたハチを見るとツユムシの仲間を抱えそのまま飛んで、低木の枝にとまった。
翅が長いので既に成虫になったツユムシの仲間だが種までは確認できなかった。
クロアナバチの獲物を見つける臭覚と執念は凄い。
しかし、撮影していたセスジツユムシは人から見るとすごく目立っていたのだが、獲物となったツユムシと何が運命を分けたのだろうか?
クロアナバチに聞かねばわかるまい。
クロアナバチ0809_1.jpg



















2018年8月9日 東京都 フトモモ目アカバナ科 ミズタマソウ、バッタ目キリギリス科 ヒメギス、ツユムシ科 セスジツユムシ、ハチ目アナバチ科 クロアナバチ

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