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アオサギ 逃げる! [鳥類]

谷戸を歩いていると目の前の小川から大きな鳥が飛び去って少し下った川べりに降りた。
こちらもびっくりしたが向こうもびっくりしたに違いない、アオサギだった。
今の時期、アカガエルや卵を狙って湿地や小川に姿を見せる。
気付かれる前に気付いていれば、いい絵を撮れたと思うのだが残念。
舞い降りた場所に駆け寄った。
小さな橋の向こう側、橋の手すりの隙間から盗撮。アオサギ0317_1.jpg



















水の中の獲物を探しているようだ。
こちらには気付いていない様子でじっと川の中を見つめていた。
周りに隠れる場所のない広い湿地ではこれ程近づく事は出来ないだろう。
アオサギ0317-2_1.jpg


















十数分同じ場所で動かずじっとしていると、ついに何かを見つけたのか慎重に抜き足すり足忍び足。
さて、何を捕らえるか?
固唾を飲んで見ていたら、すぐ脇から人影が・・・・。
アオサギ0317-3_1.jpg


















最高のタイミングで人が来た。
こんなに小春日和の里山の谷戸、人が来ないはずがないがこのタイミングとは。
あっという間にアオサギは飛んで行った。
来られた方は、こちらに気付いて「鳥を飛ばしてしまってすみません、なんという鳥ですか?」と声を掛けて下さった。
いえいえ、気になさらずにとアオサギについて簡単にお話をした。

本当に、なぜこのタイミングと改めてこの偶然を不思議に思ったのだった。
今日NHKの「ダーウインが来た!」名場面セレクトでハシビロコウをやっていたのでこのアオサギの行動を思い出したが、まぁ同じペリカン目のハシビロコウの耐久力にはアオサギも及ばないだろう。
私はヒロコウと名乗っているが、ペリカン目ではないのですぐに諦めてしまう。
それではいい写真は撮れないと自覚している。
アオサギ0317-4_1.jpg


















2016年3月17日 東京都
ペリカン目サギ科 アオサギ  CANON EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ


暖かい日が続いてます [季節]

今日博多と名古屋でサクラの開花が発表された。
東京は21日の予想と少し早まったようだ。

陽の当たる場所のコナラは芽吹きが始まっている。
コナラの芽吹き0317_1.jpg


















特徴のある冬芽のクロモジも寒さを防ぐ鎧を脱ぎ捨て、間もなく開花しそうだ。
花は黄色く可愛らしいが、意外とクロモジの花と気付く人が少ないのではなかろうか?
クロモジ0317_1.jpg


















足元の草花もさらに賑やかさを増してきた。
オオイヌノフグリの一面紫色の絨毯。
オオイヌノフグリ0317_1.jpg


















畔では小さな踊り子たちが、水面からのスポットライトを浴びていた。
ご本家のオドリコソウの舞台はもう少し先だろう。

スプリングエフェメラルたちも続々姿を見せている。
ようやく気持ちのいい季節がやって来た!
ヒメオドリコソウ0317_1.jpg


















2016年3月17日 埼玉県、東京都
ブナ目ブナ科 コナラ
クスノキ目クスノキ科 クロモジ
シソ目オオバコ科 オオイヌノフグリ、シソ科 ヒメオドリコソウ
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM、EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ


初めて見た瑠璃色のカメムシ ルリクチブトカメムシ [カメムシ目]

晴れ間が広がる午前中、フチグロトゲエダシャクのリベンジに埼玉県のある河原へ車を走らせた。
少し風は吹いていたがコンディションはまずまずで、気になるのは既に発生時期が終わりに近い事。
草の間を歩くと、早速止まっていた1頭が飛び立ち彼方へ。
気付かれる前に見つけることが出来ず後悔・・・。
その後、全く姿が見られず、ポイントを変えた。
着いて目に入ったのは、カゲロウの仲間だろうか?
種はわからないが、ピカピカの翅が羽化して間もないことを物語っていた。
カゲロウ0318_1.jpg


















目当てのフチグロは数頭が飛ぶも全くとまらず、今日も撮影することはできなかった。
また、来年チャレンジだ。

じっと草原に目を凝らしていると、瑠璃色の虫が飛んで来てとまった。
コガタルリハムシかなと取りあえず遠目で1枚撮って近寄るとぽろっと落ちてしまった。
帰って撮った写真を確認すると、どうもハムシではなくカメムシのようだ。
大きさは1cm弱でこんな瑠璃色の美しいカメムシは見たことがなかった。
調べると、恐らく「ルリクチブトカメムシ」だと思われる。
もう少し慎重に近寄ればと、後の祭りだった。
ルリクチブトカメムシ0318_1.jpg


















2016年3月18日 埼玉県
カメムシ目カメムシ科 ルリクチブトカメムシ        CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM


春本番 ミヤマセセリ現る [チョウ目]

予報通り暖かい春本番の一日だった。
久しぶりに休みが晴れて谷戸を歩いた。
エノキの実生にアカボシゴマダラの幼虫が上がってきていないか見ていたところ、目の前の竹の柵にチョウがとまった。
ミヤマセセリ0317_1.jpg


















今年初見の「ミヤマセセリ」だった。
チョウのスプリングエフェメラルといわれる春の妖精だ。
ここは一昨日とその前にも歩いていたが見られなかったので、昨日か今日に羽化したのだろう。
ミヤマセセリ0317-1_1.jpg


















少しの間見ていると、2~3頭が飛んでいるのが確認できた。
暖かさを肌で感じながら、ミヤマセセリが飛んでいるのを見るとまさに春を実感した。
ミヤマセセリ0317-3_1.jpg



























一昨日にはビロードツリアブも初認。
いよいよだな!
ビロードツリアブ0317_1.jpg


















2016年3月17日 東京都
チョウ目セセリチョウ科 ミヤマセセリ、ハエ目ツリアブ科 ビロードツリアブ
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM、EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ

いよいよ春本番か [チョウ目]

今日は久しぶりに晴れ間が広がり、日差しが暖かい一日だった。
北風ぴーぷー吹いていたが、まぁ晴れたからいいか!
カタクリも蕾をもたげてきたが、開花にはもう少し。

風の当たらない雑木林の陽だまりではあちこちで「テングチョウ」が日光浴。
これだけの数を見たのは今年初めてだろうか。
まるで道教え、ハンミョウのように歩く先々で舞い上がった。テングチョウ0315_1.jpg



















昨年の夏以来見た記憶がない「ヒオドシチョウ」も2か所で見ることが出来た。
いよいよ春本番、ミヤマセセリやコツバメが待ち遠しいなぁ。
ヒオドシチョウ0315_1.jpg


















2016年3月15日 東京都
チョウ目タテハチョウ科 テングチョウ、ヒオドシチョウ
CANON EOS7D
 SIGMA 17-70mmDC MACRO HCM


落とされたエナガの巣 [鳥類]

歩いているとコナラの根元にたくさんの羽根が落ちていた。
オオタカの食痕かと思って近寄って見ると、どうやら鳥の巣のよう。エナガの巣0310-1_1.jpg





















辺りを探すと巣の表側が落ちていた。
苔を使って巣を作るのはエナガだ。
恐らくカラスに狙われたのではないかと思われる。
エナガの巣0310-3_1.jpg




















この巣を完成させるまでに幾度巣材を運び、どれだけの時間を費やしたのか?
想像するに果てしない。
エナガの立場に立てばそう思うが、一方の襲った方も自ら生きるため。
一言で片づけるにはあまりに残酷だが、致し方ない自然の摂理なのだろう。

エナガの巣は、外壁を苔をクモの巣などで固めたものだが、その内側はたくさんの鳥の羽根で作られていた。
これはまさに羽毛布団にくるまれている暖かさだろう。
この巣ではコジュケイの羽根が目立った。
はて!生きているコジュケイから失敬するのか、落ちている羽根を拾うのか?
コジュケイの羽根がこんなに落ちているのかと不思議に思う・・・。
エナガの巣0310-2_1.jpg




















2016年3月10日 東京都     RICOH WG-4


今年はだらだら? [両生類]

今年は2月2日にヤマアカガエルの卵塊が初認され、14日の春一番が吹いた日に1回目の宴が催された。
その後、寒さがぶり返してアカガエルたちはすっかり影を潜めていた。
ここ数日、ようやく暖かくなったことで、2回目の宴が行われたようだ。
例年なら昼間でもラブコールが聞こえ、身を隠して近寄るとカエルたちの賑やかな姿が見られるのだが今年さっぱり。
今の時点でまだ卵塊数は少ないように思え、2月初旬に産んだ卵はもうオタマジャクシになっている。
さてこれからどんな展開になるのか?
そろそろアズマヒキガエルも水辺に現れる頃なのだが・・・。

そんな水辺を見ていると、ヤマアカガエルとニホンアカガエルの卵塊が並んでいた。
べたっとした印象の上のヤマアカとくっきりしたニホンアカの違いがよくわかる。アカガエル卵塊03_1.jpg



















別の谷戸では3月1日にトウキョウサンショウウオの卵のうが2つ見つかった。
通常メスはバナナの房のような形の卵のうを2つ=1対産む。
この日見つかった1つは、片方の房が食いちぎられたようだった。
足跡は見られなかったが、アライグマのしわざだろうか?
トウキョウサンショウウオ0302-1_1_1.jpg


















あと一つは泥がかぶっているものの恐らく一対そのままと思われた。
翌日この場所を訪れると、その場を荒らされた痕もなくこの卵のうは跡形もなく消えていた。
これは恐らく人のしわざだろうと残念に思っていたところ、少したって同じ場所に片房だけが戻っていた。
とりあえず持ち帰り、片房だけ戻したのだろうか?
毎年このようなことが散見される。
希少な種となっていることからも人のしわざとすればとても残念、そっと見守ってほしいと思う。
トウキョウサンショウウオ0302_1_1.jpg


















2016年2-3月 東京都
無尾目アカガエル科 ヤマアカガエル ニホンアカガエル
有尾目サンショウウオ科 トウキョウサンショウウオ


ユミモンクチバ [チョウ目]

朝、職場の扉のガラスにたくさんのトリバガの仲間がとまっていた。
夜間の照明に集まってそのまま居残っていると思われるが、成虫で越冬していたのか最近羽化したものなのか?
種はわからないが、シンプルなその姿はかっこいい!
トリバガの仲間0307_1.jpg




















翅に黒と黄土色のシックな線模様のある蛾もいた。
一見地味だが、このデザインはなかなか大人のテイストだ!
過去に見たような見たことがないような、調べてみると「ユミモンクチバ」だった。
幼虫の食草はイネ科。
暖かくなってきたので、この扉、何が来ているか毎朝のチェックが楽しみだ。
ユミモンクチバ0307_1.jpg




















2016年3月7日 東京都
チョウ目トリバガ科トリバガ.sp. ヤガ科 ユミモンクチバ      RICOH WG-4

ナナホシテントウ [コウチュウ目]

草地で目を凝らしていると、「ナナホシテントウ」が飛んできた。
暖かさと太陽の光を受けて草の上を猛ダッシュで歩く、走る?

天道虫とはお天道様(太陽)に向かって飛ぶ虫、お天道様が出ている時によく見られる虫、黒点のあるお天道様に姿が似ているから、背中にお天道様を映すから・・・。

この時はまさしくお尻にお天道様が。

ナナホシテントウ0303-1_1.jpg


















2016年3月3日 埼玉県
コウチュウ目テントウムシ科 ナナホシテントウ      CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM

フチグロ 撃沈 [チョウ目]

今日はまさに春の暖かさで、フリースのみで十分だった。
とある河原の草地へ、既に発生が確認されているフチグロトゲエダシャクを見に行ってみた。
草原0303_1.jpg


















10時頃から見て回ったが、なかなか飛ぶ姿が見られない。
ちらちらと小さな蛾が飛んだ。
トリバガの仲間だった。
トリバガの仲間0303_1.jpg


















成虫で冬を越した「キタテハ」数頭があちこちで飛び回る。
当初は久しぶりとその姿にカメラを構えていたが、これが飛ぶフチグロを探すうえで非常に目障りとなった。
キタテハ0303_1.jpg


















昼頃にフチグロがようやく数頭飛び始めたが全くとまってくれず、風でなびく枯草がキラキラ光ってすぐに見失ってしまう。
4時間ほど草地に目を凝らしていたが、さすがに集中力が切れ目も疲れて引き上げた。
残念ながら今日の収穫はゼロだった。

河原では、鳥が飛ぶ虫をフライングキャッチしていた。
当初カシラダカかと思っていたが、枯草にとまったのを見るとなんか違う。
帰って撮った写真を見るとコジュリンにも似ているがいくつかの識別点から「オオジュリン」ではないだろうか。
丘陵のfieldでは見られない鳥なので、自信はない。
オオジュリン0303_1.jpg


















2016年3月3日 埼玉県
チョウ目トリバガ科 トリバガの仲間
チョウ目タテハチョウ科 キタテハ
スズメ目ホオジロ科 オオジュリン

CANON EOS50D EF-8-15mm f/4L FISHEYE USM、EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ