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ヒメクロイラガ幼虫のぷくぷく標本 [チョウ目]

今年の8月末に職場のバックヤードでヒメクロイラガ幼虫が大発生した。
その時、スタッフのヤスデ女子のEちゃんが幼虫を持ち帰り標本をつくった。
そもそも幼虫の標本なんてすぐにしなびてしまうと思っていたのだが、数種間後持ってきた標本は全くしなびておらず色もそのままだった。
残念ながらその時の標本の写真を撮りそこなったのだが、先日ようやく撮ることが出来た。
さすがに2ヶ月経って色は褪せて棘もねてしまっていたが、体は全くしなびず元のまま。
こんな標本を作れるEちゃんは凄いなぁ!
ヒメクロイラガ1027.JPG



















僕は標本はほとんど作らないのでこんな作り方があるのかとビックリしたのでこれは何て言う標本かと尋ねたら、ぷくぷく標本と言うとの事。
ヒメクロイラガ1027-1.JPG



















確かに体は生きていた頃のようにぷくぷくしている。
なかなか面白い!
Eちゃんはこれには満足できないようで、また来年チャレンジしたいとの事。
その時、まだ僕がこの職場にいれば是非進化したぷくぷく標本を見てみたい!
そしてコンデジではなくミラーレスと適切な照明の白バックで撮りたいものだ。
ヒメクロイラガ1027-2.JPG



















2024年10月27日 東京都 チョウ目イラガ科 ヒメクロイラガ幼虫

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壁にぶら下がるコウモリガ [チョウ目]

10月の初め、職場のトイレを見回っていると3mほどの高さの壁にぶら下がるものがいた。
久しぶりに見る「コウモリガ」だった。

コウモリガは夕暮れ時に飛び回って産卵することやぶら下がってとまることなどから名が付いたといわれている。
幼虫は木の中を食害して枯らすため害虫とされている。また幼虫が穿った痕から樹液が出て虫たちが集まる事から昆虫酒場のオーナーでもある。
コウモリガ1005-1.JPG



















コウモリガ1005-1a.JPG



















見難いので下に降りてもらった。
体中にクモの糸が絡まっているのでクモの巣にかかって脱出したようだ。
コウモリガ1005-2.JPG



















前脚の先には鋭い爪があり、これでぶら下がる。
この毛の生えた脚が不気味というか何とも気持ち悪さを感じさせる。
そんなコウモリガだが、めったに見ることが無いので嬉しい出会いだった。
コウモリガ1005-3.JPG



















この後トイレの外に移動させた。
ふと見ると外壁には「モンクロシャチホコ」がとまっていた。
このトイレの周りのサクラで幼虫が大発生していたのを思い出した。
モンクロシャチホコ1005.JPG



















2024年10月5日  東京都 チョウ目コウモリガ科 コウモリガ、シャチホコガ科 モンクロシャチホコ

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クスノキ横の休憩所で [チョウ目]

谷戸の入り口に大きな三本のクスノキがある。

ここに来るとこのクスノキを見て回っている。
この日は何も見つからず、横にある休憩所周りを観察。
すると高所の壁に「アオスジアゲハ」の前蛹があった。
すでに体に糸をかけているので間もなく蛹化するだろう。
アオスジアゲハ1002-1.jpg



















すぐ近くの梁には蛹が見つかった。
脱皮殻を纏っていて蛹化してそんなに経っていないように思われた。
このまま越冬するのだろうか?
アオスジアゲハ1002-2.jpg



















屋根裏には奇麗な緑色の蛾がとまっていた。
アオシャクの仲間に違いは無いが、こんなに奇麗な色のを見たのは初めてだった。
調べると、クスノキがホストの「クスアオシャク」だった。
アオシャクの仲間の翅の色はどれも美しいが、この色はお気に入りの色だ!
クスアオシャク1002.jpg



















2024年10月2日 埼玉県 チョウ目アゲハチョウ科 アオスジアゲハ、シャクガ科 クスアオシャク

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ノダケとキアゲハ [チョウ目]

歩いているとノダケの花があちこちで咲いている。

見ると葉や蕾、花も無くなっている株がある。
そのしわざの主がいた。
キアゲハ幼虫1002-1.jpg



















「キアゲハ」の幼虫たちだ。
そう、ノダケはセリ目セリ科でまさしくキアゲハの幼虫の食草なのだ。
毎年この時期、田んぼのセリや林縁のノダケはキアゲハの幼虫たちで無残な姿になっている。
ノダケを食べて丸々と太った幼虫。
キアゲハ幼虫1002-2.jpg



















この葉では様々なステージの幼虫たちが見られた。
キアゲハ幼虫1002-3.jpg



















だが、自然界ではそれを狙うものがいる。
こちらではキアゲハを捕食している「オオカマキリ」がいた。
一つの株に数匹の幼虫がいればそこはもうオオカマキリのレストランだ。

以前フェンネルに付いたキアゲハの幼虫たちがあっという間に次から次へとやって来るキイロスズメバチたちの餌食になって壊滅してしまった。
たくさんいる幼虫たちのいくつが生き残れるだろう?
厳しい・・・
キアゲハ幼虫1002-4.jpg



















2024年10月2日 セリ目セリ科 ノダケ、チョウ目アゲハチョウ科 キアゲハ、カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ

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林縁でヒメカギバアオシャク [チョウ目]

林縁で2輪仲良く「ゲンノショウコ」が咲いていた。
一本の茎に2つの花を咲かせ、関東では白花、関西ではピンク色の花が多いらしい。
昔から胃腸薬として重宝され飲むと効果が見られることから「現の証拠」と名付けられたそうだ。
ゲンノショウコ0930 (2).jpg





























谷戸の入り口のご神木と呼ばれるイヌシデを囲っている木柵に「アカイラガ」の幼虫がいた。
イラガの仲間なので毒があり要注意!
赤い大きな突起は落ちるようで、既に右側は2つが無くなっていた。
アカイラガ0930.jpg



















林縁の葉上に淡い緑色の蛾がいた。
アオシャクの仲間。
調べると「ヒメカギバアオシャク」だった。
淡い緑色がかった白い地色に薄緑色の筋がとても美しい。
ヒメカギバアオシャク0930.jpg



















幼虫はパペット人形のようでとても可愛い!
幼虫は今まで何度か見てきたが、成虫を見たのは初めてだったかもしれない。
過去に撮った幼虫。
ヒメカギバアオシャク.JPG



















2024年9月30日 東京都 フウロソウ目フウロソウ科 ゲンノショウコ、チョウ目イラガ科 アカイラガ、シャクガ科 ヒメカギバアオシャク

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フジの枝にオオエグリシャチホコ幼虫 [チョウ目]

草地で「イヌコウジュ」が残り少ない花を咲かせていた。
茎に小さなピンク色の花がちらほら咲いているの寂しいながらもいい感じだ。
イヌコウジュ0930.jpg



















メヒシバの茎にはオスとメスが連結した「オオアオイトトンボ」がとまっていた。
この谷戸の草地や林縁では今の時期あちこちでオオアオイトトンボたちの姿が多く見られる。
オオアオイトトンボ0930.jpg



















フジの葉が何者かに食べられて無くなっていた。
探してみるとすぐ見つかったのは「オオエグリシャチホコ」の幼虫だった。
フジやヤマハギ、ハリエンジュなどのマメ科の葉を食べる。
オオエグリシャチホコ0930-1.jpg



















他の枝にも2頭がいた。成虫は年に2回発生し蛹で越冬する。
オオエグリシャチホコ0930-2.jpg



















丘陵ではまだ成虫を見たことが無いが、10年以上前に秋田で灯りに来た写真を撮っていた。
是非fieldで見てみたい!
オオエグリシャチホコ.JPG



















2024年9月30日 東京都 シソ目シソ科 イヌコウジュ、トンボ目アオイトトンボ科 オオアオイトトンボ、チョウ目シャチホコガ科 オオエグリシャチホコ

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イロハモミジでオオミズアオ幼虫 [チョウ目]

久しぶりの谷戸のデッキに大きな糞が無数に落ちていた。
見上げるとイロハモミジ。
オオミズアオ0930-1.jpg



















あれか、あれだろうかと想像を楽しみしながら探してみると、枝先でお食事中だった。
オオミズアオ0930-2.jpg



















その正体は「オオミズアオ」の終齢幼虫。
モミジの葉とよく似た美しい黄緑色で景色に溶け込んでいた。
オオミズアオ0930-3.jpg



















この木にはこの1個体だけだったが近くのイロハモミジを探すと食痕と足元に糞が落ちていた。
これはいるなと探してみると、低い枝先で見つかった。
枝先に頭を向けて葉を食べていたが、近付くと危険を感じたかくるりと方向転換して枝を登って行った。
成虫は年2回発生し今の時期の幼虫は蛹で越冬するようだ。

成虫は毎年1個体見られるかどうかで死んだ亡骸を見る方が多い。
幼虫は広食性だが、糞を頼りに探せば生きた成虫より多く見ることが出来そうだ。
でもやはり美しい成虫を見たいと思うのだが、努力が足りないか・・・
オオミズアオ0930-4.jpg



















2024年9月30日 東京都 チョウ目ヤママユガ科 オオミズアオ

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峠のコンビニでクビワシャチホコ [チョウ目]

出勤途中に立ち寄った峠のコンビニ。
水銀灯の下の壁にいたのはシャチホコガの仲間。
はわかったがさて、誰だっけ?
褐色の地色の前翅に黒色の帯がある。
クビワシャチホコ0923-1.JPG



















調べると「クビワシャチホコ」のようだ。
幼虫はカエデ科を食べるよう。
そういえば近くにイロハモミジがあったような・・・
クビワシャチホコ0923-2.JPG



















胸の前縁に輪のような黒い斑がある事から名付けられたのだろうか?

このところシャチホコガの仲間をよく見掛ける。
過去に何度も出会っていても名前が出てこない。
まぁ、シャチホコガの仲間と判れば良しとしよう!
クビワシャチホコ0923-3.JPG



















2024年9月23日 埼玉県 チョウ目シャチホコガ科 クビワシャチホコ

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玄関出たらオオミノガ!もしくはチャミノガ! [チョウ目]

昨日朝出勤しようと玄関を出たら目の前の廊下に茶色い蛾がいた。
スルーしようとしたが気になって踵を返して見ることに。
老眼鏡をかけてじっくり見ると、これはあのミノムシの親の「オオミノガ」のオスではないか?
オオミノガ0923-1 .jpg



















カメラを取りに戻って数枚撮影した。
オオミノガの幼虫の蓑は毎年どこかで見ているが、成虫を見るのは初めてだった。
近くで羽化したのだろうか?
ここにいるという事はどこからか飛んで来たのだろうが、触角が左右くっついていて元気がない。
※当初オオミノガとしていたが、成虫の羽化時期からチャミノガの可能性があるとご指摘をいただいた。
オオミノガ0923-2.jpg



















見た時は気付かなかったが、写真を見ると触角の先にさらに小さな虫が付いていた。
写真を拡大してみた。
吸血性のヌカカだろうか?

何だかわからないことだらけの朝だった。
夕方帰ってきたら姿は消えていた。
オオミノガ0923-3.jpg



















2024年9月23日 埼玉県 チョウ目ミノガ科 オオミノガ ミノガの仲間

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ギンモンスズメモドキ幼虫 [チョウ目]

飯能市の巾着田近くの川沿いのイロハモミジのひこばえの枝先で同行の伊藤さんが見つけた「ギンモンスズメモドキ」の緑色型の幼虫。
ん~、ギンモンスズメモドキが飯能で見られるとは、これはぜひ成虫が見たい。
幼虫は一対の尾部の突起が特徴的で、帰ってきたウルトラマンの怪獣ツインテールみたい。
ギンモンスズメモドキ0912.jpg




















すぐ近くの枝にも褐色型がいた。
こちらの突起は上の写真の個体より長いので、伸びたところだろうか?
ギンモンスズメモドキ0912-2.jpg



















2024年9月12日 飯能市(丘陵外) チョウ目シャチホコガ科 ギンモンスズメモドキ

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