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ヒメヤママユ幼虫 [チョウ目]

イモムシ、ケムシの季節が一段落したようだ。
ぷら~とぶら下がってくるものもすっかりいなくなった。

エゴノキの幹に大きな鮮やかな緑色が目に付いた。
さすがにこのサイズではぶら下がれないだろう。
ヒメヤママユ0517-1_1.jpg






















いたのは「ヒメヤママユ」の終齢幼虫かと思ったが、背中に黒い線がある。
こんな線あったかなぁと帰って調べると、若齢から中齢に見られる黒線が残る個体もいるようだ。
ヒメヤママユ0517-2_1.jpg





























翌日、またしてもヒメヤママユの終齢幼虫を見つけた。
蛹化場所を探して歩いているのだろう。
こちらはいつも見られる黒線の無いタイプだ。
ヒメヤママユ0518-2_1.jpg






















この秋に美しい蛾となって逢えればいいな!
ヒメヤママユ0518-1_1.jpg






















2019年5月17-18日 東京都 ヤママユガ科 ヒメヤママユ

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サングラスをかけたような ヒロオビトンボエダシャク幼虫 [チョウ目]

ツルウメモドキが蕾を付け、既に花も開いていた。
いるかなぁと探して見ると、すぐに見つかった「ヒロオビトンボエダシャク」の幼虫。
むしゃむしゃと蕾を食べていた。
ヒロオビトンボエダシャク0515-1_1.jpg



















白地に黒の模様が特徴だが、最も印象的なのが正面顔。
まるでサングラスをかけたような、タモリみたい?

先に紹介したドクロ顔のヒロバトガリエダシャクにも似てるなぁ!
ヒロオビトンボエダシャク0515-2_1.jpg





























大人になるとこんな感じ。
もうすぐ、ひらひらと飛ぶ姿が見られる。
今日探したけど見つからず、既に蛹になったかな。

似た種にトンボエダシャクやウメエダシャクもいて、飛んでいる姿に目を凝らさなければである。
ヒロオビトンボエダシャク0515-3_1.jpg



















2019年5月16日 東京都 チョウ目エダシャク科 ヒロオビトンボエダシャク

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いたぞ! アジアイトトンボ [トンボ目]

湿地に流れ込む湧水の量が少なく数年前の台風で土砂が流れ込んだことが影響してか、ここ数年「アジアイトトンボ」の発生数がめっきり減っている。
この日も探していたのだが見つからない。
草の中からふわっと飛び上がったのは「ホソミイトトンボ」だった。
成虫越冬で冬は林内で越冬して春に水辺に戻ってくる。
この種も数が少なく出会える機会は多くない。
この日、アジアを見ることはなかった。
ホソミイトトンボ0515_1.jpg



















数年前から姿が見られるようになった「ヨツボシトンボ」は湿地の中央でテリトリーを張る数個体を確認できた。
岸辺に来たのを100mm macroでかろうじて。
ヨツボシトンボ0515_1.jpg



















諦めきれずに翌日も探しに行った。
が、やはり見つからず帰り掛けに草の上を飛ぶオレンジ色。
おおっ!ようやくのアジアイトトンボの未成熟のメスだった。
アジアイトトンボ0516-1_1.jpg



















結局、この1個体だけだったが、発生していることが確認できて嬉しい。
こんな日は、やはり酒が美味い!
アジアイトトンボ0516-2_1.jpg





























2019年5月15-16日 東京都 トンボ目トンボ科 ヨツボシトンボ、イトトンボ科 ホソミイトトンボ、アジアイトトンボ

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草が刈られた畔で ハッカハムシ [コウチュウ目]

田んぼに行ってみると畔の草がすっかり刈られ、代掻きも行われて田植えの準備が始まっていた。
これはダメだなぁと思っていると、小川にかかる小さな橋の上に「ハッカハムシ」を見つけた。
草刈りから免れて無事だったようだ。
ハッカハムシ0515-1_1.jpg



















ここは毎年見られる場所で今年も出会うことが出来た。
近くのヨモギに移して撮らせてもらった。
いつ見ても銅細工のような姿やデザインが素晴らしく脚や触角のblueも美しい。
ハッカハムシ0515-2_1.jpg



















腹側は意外と地味だった。
ハッカハムシ0515-3_1.jpg



















2019年5月15日 埼玉県 コウチュウ目ハムシ科 ハッカハムシ

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なんだこの虫は? クチキクシヒゲムシ [コウチュウ目]

いつも行く谷戸の入口にあるクスノキ。
この木は過去に、クロメンガタスズメや間近で見るアブラコウモリなど様々な生き物たちを初めて見る機会を与えてくれている。
なのでいつも何かいないかと念入りに見ているのだ。

今日も幹を見ていると高さ3mほどのところに虫が止まっていた。
見たことが無い大きさと形で、これはと近くにあった長い枝を拾ってきて落としてみた。

大きさは2cmほどで頭を下に向けているので全貌がよくわからないが、一見ヒゲナガハナノミを大きく毛深くしたようないでたちだ。
クチキクシヒゲムシ0515-1_1.jpg



















少しすると頭を上げて歩き出した。
この姿、やはり今までに見たことが無い虫だ。
クチキクシヒゲムシ0515-2_1.jpg



















小さな虫は未見のものもまだまだいるが、このサイズでこんなに存在感のある未見の種がいたとは驚いた。
調べると、クシヒゲムシ科に属する「クチキクシヒゲムシ」という虫だった。
朽木に集まり、名前の通りオスは櫛のような立派な触角があるそうなのでこれはメスだろう。


撮った写真を見ると腹端から爪楊枝のような物が出ていた。
これは恐らく産卵管に違いない。
クスノキに産卵していたのか?
それともオスを引き寄せるコーリングをするのか?
クチキクシヒゲムシ0515-3_1.jpg



















口元を見ると大きな顎があるように見える。
この口でいったい何を食べているのだろう?朽木か?

初遭遇の虫は、とにかく不思議が尽きない・・・。
クチキクシヒゲムシ0515-4_1.jpg



















2019年5月15日 埼玉県 コウチュウ目クシヒゲムシ科 クチキクシヒゲムシ

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第40回SSP展「自然を楽しむ科学の眼2019-2020」開催のご案内 [告知]

私が所属する一般社団法人 日本自然科学写真協会の「第40回SSP展」東京展が、5月24日(金)から30日(木)まで六本木の東京ミッドタウンにある富士フィルムフォトサロンで開催され、様々な分野のプロ、アマチュア写真家の素晴らしい写真が展示され私も1点出展させていただきます。

今回は日本自然科学写真協会設立40周年記念として、東京・大阪展では一般公募の自然写真コンテスト「SSP大賞2019」受賞作品も展示いたします。


東京と大阪は会員の全写真を展示、それ以外の各地は展示スペースの関係で各出展者で選別しますので、私の写真が必ず展示されるとは限りませんが見ごたえのある作品ばかりです。

東京を皮切りに全国の会場で下記日程で開催されますので、是非足を運んでいただければ幸いです。
私は東京展29日(水)13:00~19:00、30日(木)13:00~16:00に会場にいる予定です。

第40回SSP展.jpg

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クワにクワコ [チョウ目]

林縁の葉で5mmほどの小さな赤い虫を見つけた。
色合いからフジハムシかと一応撮っておいたのだが、帰ってよく見ると何だか形が違う。
ん~、これは時間がかかりそうかと思ったが、意外とあっさり判明した。
ハンノキ、クワ、イタヤカエデなどを食草とする「ムナグロツヤハムシ」だった。
ムナグロツヤハムシ0509_1.jpg



















クワの葉では鳥糞擬態の「クワコ」の中齢幼虫がいた。
葉に触れたことで警戒して頭を下げて胸を膨らませた。
前から見ると膨らませた胸の眼状紋が良く見えるのだが、この角度では見えない。
終令幼虫の迫力ある威嚇を、今年は久しぶりに見てみたい。
クワコ0509-1_1.jpg





























別の葉にも同じくらいの大きさの幼虫がいた。
普段はこんな感じ。
クワコ0509-2_1.jpg



















2019年5月9日 東京都 コウチュウ目ハムシ科 ムナグロツヤハムシ、チョウ目カイコガ科 クワコ

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アニメ顔のイモムシたち [チョウ目]

先週あたりがピークだったか、木々の枝先からツツッーと糸を垂らして降りてくるイモムシ、ケムシ。
歩けば目の前にいくつものイモム、シケムシが立ちはだかり、かわしても首にもぞもぞ、見るといつの間にか服に付いていてギョッーとした。
昨日あたりから、すっかり数が減ったように思われホッとしている。
今年はキアシドクガをはじめイモムシ、ケムシたちの大発生の年のようだった。
ミズキやクヌギ、コナラも丸坊主になった木がたくさん見られた。

鳥糞に擬態と言われる「オカモトトゲエダシャク」の幼虫も様々な植物で多く見られた。
それでも緑色型は多くはなかった。
こちらを見る顔は、まるでアニメの妖怪人間ベムのようだ。
オカモトトゲエダシャク0509_1.jpg



















コクマザサの葉上にいたのはドクロベエ。
ドクロベエは1977年から放送されたアニメタイムボカンシリーズ、ヤッターマンのドロンボー一味にドクロストーンを探させるボス的存在だったが、今の若い人たちは知らないだろう。
ドクロベエの姿は、一言で言えば名の通りドクロだ。
ヒロバトガリエダシャク0512-1_1.jpg



















イモムシの中でドクロベエは数種いるが、これは「ヒロバトガリエダシャク」の幼虫と思われる。
広食性で何でも食べるようだが、さすがにササは食うまい。
ここにあるのは他にアケビとヤブガラシだが、アケビにあった食痕が怪しい・・・。
ヒロバトガリエダシャク0512-2_1.jpg



















2019年5月9日、12日 東京都 チョウ目シャクガ科 オカモトトゲエダシャク、ヒロバトガリエダシャク

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キリギリスとヤブキリの幼虫の違い [バッタ目]

キリギリスの仲間の代表的な「キリギリス」と「ヤブキリ」。
草地からチョン・ギース♪、樹上からシリシリシリ♪と夏に聞かれるその声は風物詩だが、今の時期はまだ幼虫だ。
幼虫の時期のこの2種がわからない方が多いようなので、簡単なその違いをご紹介。

まずは、キリギリスの幼虫。
草地を歩くと飛び出した。
キリギリス0511-1_1.jpg



















背中から腹端まで伸びた1対の白と黒の線が特徴。
主に草地で見られる。
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一方のヤブキリの幼虫。
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背中から腹端の中央に1本の赤褐色の線がある。
若齢ではタンポポやハルジオンの花の上で花粉や葉を食べている姿をよく目にする。
この日は少し背丈のあるササの葉上で陽を浴びていた。

キリギリスの幼虫が花の上で花粉を食べているのを見たことが無い。
たまたまなのか、それともこの時点で既に草地性と樹上性の違いが表れているのだろうか?
ヤブキリ0511-2_1.jpg



















2019年5月11日 東京都 バッタ目キリギリス科 キリギリス、ヤブキリ

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コアシナガバチ 巣を作る [ハチ目]

竹材で作られた囲いでベニカミキリが羽脱していないか探していたら、「コアシナガバチ」の巣を見つけた。
まだ、初期巣で巣の中には卵が見えて女王蜂がせっせと世話をしていた。
コアシナガバチ0509_1.jpg



















見ているとそれぞれの部屋に頭を突っ込んで何かしているようだ。
以前、アリの女王が卵を舐めてカビなどが生えないようにこまめに世話をしている事をTVでみた。
ハチも同じなのだろうか?

コアシナガバチ0509-1_1.jpg





























あまりに近づきすぎたので威嚇されてしまった。
働き蜂なら捨て身で襲ってくるかもしれないが、女王蜂は自らが子孫を残さなければならないので攻撃してくることはほとんど無い。
コアシナガバチ0509-2_1.jpg





























2019年5月10日 東京都 ハチ目スズメバチ科 コアシナガバチ

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