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落ちていたのは ガビチョウの卵 [鳥類]

歩いていると目の前に鮮やかな水色のものが転がっていた。
おやっ!
1つだけ、何でこんなところに?
これは恐らくガビチョウの卵だろう。
ガビチョウは中国原産の外来種で環境省では特定外来生物に指定されているが、ここではあちこちで姿が見られ鳴き声が聞かれる普通種ですっかり定着している。
主にササ藪などにお椀型の巣を作り、在来のウグイスなどとの競合が心配されているのだ。
ガビチョウ0506-1_1.jpg



















周りはササ藪でどこかに巣があったのをカラスが襲った可能性がある。
頭上で数羽のカラスの鳴き声が聞こえていた。
ガビチョウ0506-2_1.jpg



















今週初めごろから林縁を素早く飛ぶオレンジ色のチョウを見掛けていたが、さて何だろうと思っていた。
数日前にようやく「サトキマダラヒカゲ」だとわかったのだが、なかなか目の前でじっくり見られる機会が無かった。
昨日、歩く先でこのチョウが止まるのが見えた。
抜き足差し足忍び足で近寄り、匍匐前進でようやく撮ることが出来た。
これからたくさん見ることが出来るが、シーズン初物はやはり早々に撮っておきたいものだ。
サトキマダラヒカゲ0509_1.jpg



















2019年5月9日 東京都 スズメ目チメドリ科 ガビチョウ、チョウ目タテハチョウ科 サトキマダラヒカゲ

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キアシドクガの大量発生とヤマトシリアゲ [シリアゲムシ目]

昨年大量発生した「キアシドクガ」がミズキに卵を産んで、今年多くの幼虫が孵化して葉を食い尽くし丸坊主になった木もあちこちで見られる。
ドクガと名に付くが毒はない。
例年蛹化のために終令幼虫が木を降りてくるが、今年は食糧難で餌を求めて終令に満たない小さな幼虫までもが木を降りてきているようだ。
ミズキの下の木柵上には無数の幼虫たちが右往左往。
近くの草はらの足元にも見られ異常な数。
これが数年続けばミズキの木は枯れてしまうが、そこは自然の力、淘汰されてまたいつもの通りに落ち着く。
確かに、ガの幼虫を捕食するクロカタビロオサムシやヨツボシヒラタシデムシも今年は例年以上に多く見かける。
キアシドクガ0509_1.jpg



















木柵の上で見られる幼虫たちの無残な骸はクロカタビロオサムシのしわざ。
そのおこぼれをいただいているのが「ヤマトシリアゲ」だ。
今まで見ている限りでは生きている虫を捕食することは無く、弱っていたり死んだ虫、クモの巣の食べかすなどに集まっている。
食事中のメスがいた。
キアシドクガの幼虫が近寄ってくると後ずさりしてさらに近づくと飛び去ってしまった。
ヤマトシリアゲ0509-1_1.jpg



















オスも食事中だったが、近づくと危険を察知して離れてしまった。
さすがに敏感だ。
ヤマトシリアゲ0509-2_1.jpg



















メスのお尻はすっと尖っているが、オスは先端にはサソリのようなハサミがある。
英名はスコーピオンフライ (scorpionfly)、空飛ぶサソリだ。
このハサミ、交尾の際に使うようだ。
今の時期に現れる個体は黒色だが、夏に現れる2化目は黒い部分が褐色でベッコウシリアゲとも呼ばれる。
ヤマトシリアゲ0509-3_1.jpg



















2019年5月9日 東京都 チョウ目ドクガ科 キアシドクガ、シリアゲムシ目シリアゲムシ科 ヤマトシリアゲ

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初見のガたち [チョウ目]

分類上でチョウ目のチョウは日本でおよそ240種、一方ガは6000種と言われている。
fieldで見たことの無いチョウはいないが、ガは毎年次々と。

朝、職場の窓に今まで見たことの無いガがいた。
白と褐色のいでたちに毛の生えた尻尾が何とも可愛らしい。

ヤガ科かなぁと調べてみると、シャチホコガ科の「ウスキシャチホコ」だった。
幼虫の食草はススキやヨシなどのイネ科で、職場の周りにはススキがたくさんあった。
なるほど!
ウスキシャチホコ0504-1_1.jpg



















別の職場の扉の内側では黄色が目立つ小さめのガがいた。
こちらも今までに見たことが無い。
シャクガ科の「マエキトビエダシャク」だった。
幼虫の食草はモチノキ科で扉の向こうにはネズミモチがあった。
似た種にオオマエキトビエダシャクがいるが、前翅外縁に2つの斑があることからマエキに違いない。

調べるのは大変だが、わかった時のスッキリ感は格別だ。
マエキトビエダシャク0507_1.jpg





























2019年5月4.7日 東京都 チョウ目シャチホコガ科 ウスキシャチホコ、シャクガ科 マエキトビシャク

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今日は寒かった! [季節]

小川沿いの木の枝に変なものが付いていた。
まるで宇宙から来たような・・・。
なぁんて、この不思議なものは、その昔和紙の原料として使われた「ヒメコウゾ」の雌花で長く伸びているのは花柱。
ヒメコウゾ0502_1.jpg



















ヤナギの樹皮に開けられた穴を執拗にオオスズメバチが覗きこんでいた。
中に何があるのだろうとオオスズメバチが去った後覗き込んでみた。
顔を覗かせていたのはオオキスイの仲間。
ヨツボシオオキスイかムナビロオオキスイか?
ヤナギの樹皮に穴を穿ったのはさて、誰だろう?
オオキスイ0502_1.jpg



















4月末に見つけた「ヤマカガシ」は目が白く濁って間もなく脱皮する兆候を示していた。
ヤマカガシ0427_1.jpg



















この日同じ場所で見つけたあのヤマカガシ。
目の濁りは無く既に脱皮していたようだ。

今日は北風が強く気温も16℃ほどと非常に寒い一日だった。
暖かい日が続いたのでこの寒さは堪える。
ヤマカガシ0502_1.jpg



















2019年5月2日 東京都 バラ目クワ科 ヒメコウゾ、コウチュウ目オオキスイムシ科 ヨツボシオオキスイ?、有鱗目ナミヘビ科 ヤマカガシ

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シオカラトンボにハラビロトンボ [トンボ目]

狭山丘陵の真ん中には東京都の水がめの山口貯水池(通称狭山湖)、村山上・下貯水池(通称多摩湖)がある。
これら貯水池の周りは人の立ち入りが制限されていて、丘陵の豊かな自然はこの水源林が核となっている。

久しぶりに村山下貯水池の堤防を歩いた。
ここには2つの美しい取水塔があり、天気が良ければ富士山も望める。
写真左が昭和に造られた第二取水塔ですぐ手前にある第一取水塔を模して作られたそうだ。
右は埼玉西武ライオンズの本拠地メットライフドーム。
この日は雲がかかって残念ながら富士山は見ることが出来なかった。
多摩湖0502_1.jpg



















こちらが第一取水塔で大正14年に造られ東京都の都選定歴史的建造物に指定されている。
写真では少ししか映っていないが連絡橋も美しいシルエットだ。
第一取水塔0502_1.jpg





























少し前から姿を見ていた「シオカラトンボ」、この日ようやく多摩湖湖畔で未成熟のメスを撮ることが出来た。
シオカラトンボ0502_1.jpg



















こちらは今年初めて見る「ハラビロトンボ」のやはり未成熟のメス。
別のfieldの田んぼの草地で休んでいた。
いよいよ水辺も賑やかになって来た。
ハラビロトンボ0502_1.jpg



















2019年5月2日 東京都 トンボ目トンボ科 シオカラトンボ、ハラビロトンボ

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たかがアカハネムシ されどアカハネムシ [コウチュウ目]

今日は午前中晴れて昼には夏日となったものの、午後から突然雷鳴が轟きその後雨となった。
いい天気と洗濯して干していたが帰るとびっしょり。
あぁ、また明日朝出勤前に洗濯しなければ・・・だ。

先日、刈られたススキ原っぱに「アカハネムシ」がいた。
今の時期、林縁の葉上などでよく見られる。
翅が赤いのは自分に毒はないが有毒のベニボタルに擬態して敵から逃れるいわゆるベイツ型擬態といわれている。
折角なので一枚撮らせていただいた。
アカハネムシ0502-1_1.jpg



















次に少し光を当ててもう一枚。
前翅の鮮やかな煌めく赤色が浮かび上がった。
まるでベルベットのような質感。
普段、アカハネムシかと結構スルーしていたが、おぃ綺麗じゃないか!

是非、林縁で赤い虫を見つけたらじっくりと見て欲しい。
ベルベットの質感の煌めくアカハネムシ、おすすめです!

アカハネムシには似た種がおり詳細の同定はせずアカハネムシとした。
アカハネムシ0502-2_1.jpg



















2019年5月2日 コウチュウ目アカハネムシ科 アカハネムシ

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瀕死のオオミズアオ [チョウ目]

刈られたススキ原っぱの地面に目を引く色が。
近寄ると「オオミズアオ」だった。
何でこんなところにと思ったのだが理由はわからない。
見ると鱗粉も剥げ落ちて痛々しい姿だった。
オオミズアオ0502-1_1.jpg



















ここでは何なので近くのサクラの幹にとまらせた。
すると、ぐんぐん登って行った。
おおっ、まだ元気はあるか!
オオミズアオ0502-2_1.jpg



















少しして歩みをやめて落ち着いた。
ガの中でも1,2を争う美麗種。
翅脈の濃い水色と翅の透けるような淡い水色、前後翅のデザインが神秘的でもあり美しい。

翌日、気になってこの場を訪れてみた。
幹にいないのでまさか鳥などにやられたかと下を見ると、既に亡骸になっていた。
ほとんど変わらぬ姿だったので、あの後力尽きたのだろう。

翅の傷みが無い生まれたままのオオミズアオに出逢うのは本当に難しい。
オオミズアオ0502-3_1.jpg



















2019年5月2日 チョウ目ヤママユガ科 オオミズアオ

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クワの木にハラグロオオテントウ [コウチュウ目]

大きな池の近くにあるクワの木。
夏にはクワカミキリなどが見られ通るといつもチェックしている。
この日も通りかかり、あの虫いないかなぁと念入りに見ていた。
すると高い枝先でお目当を見つけた。
探していたのは、日本三大テントウムシの一種、「ハラグロオオテントウ」だ。
遠くて撮れないので、持っていた傘で枝を叩くと運よく下に落ちてきた。
ハラグロオオテントウ0502-1_1.jpg



















日本三大テントウムシとはオオテントウ、カメノコテントウ、そしてこのハラグロオオテントウだ。

目の前で見るとやはり大きい。
カメノコテントウはよくfieldでも見られるがハラグロは今回で2度目の遭遇。
クワの木を丹念に探すと意外といるのかもしれないなぁ。
ハラグロオオテントウ0502-2_1.jpg



















動き出したので、クワの葉に乗せるとすぐに飛んで行ってしまった。
いつか、カメノコテントウ、ナナホシテントウと並べて撮ってみたい。
ハラグロオオテントウ0502-3_1.jpg



















2019年5月2日 東京都 コウチュウ目テントウムシ科 ハラグロオオテントウ

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ホオノキでオオアヤシャク [チョウ目]

ホオノキに芽が立っていた。
芽は綺麗なピンク色を纏っていた。

オオアヤシャク0502-1_1.jpg





























でも出ている場所がちょっと変かな。
オオアヤシャク0502-2_1.jpg



















正体は久しぶりに見る芽に擬態した「オオアヤシャク」の幼虫。
それにしてもよくこんな姿に進化したものだ。
少しすると体を曲げて葉を食べ始めた。
なるほどこの位置なら体を曲げただけで葉を食べることが出来る。
オオアヤシャク0502-3_1.jpg



















擬態している時の顔や脚はどうなっているのだろうか?
アップで撮って見た。
なるほど、脚をすぼめてなりきっている。
尖った頭も素晴らしい!

オオアヤシャク0502-4_1.jpg



















ちなみに近くにあったホオノキの芽がこれ。
色がそっくり!


※当初トチノキとしていましたが、ホオノキの間違いです。訂正いたしました。

令和になっての初撮影。
この日は他にも見たいと思っていたいくつかの種に出逢えて良いスタートとなった!
ホオノキ0502_1.jpg



















2019年5月2日 東京都 チョウ目シャクガ科 オオアヤシャク

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美しいチョウの仲間 [チョウ目]

足元に舞い降りた「ムラサキシジミ」。
時々こうして向こうからやって来るチョウがいる。
そんな時は、おおっ! 撮って欲しいのかと声を掛ける。
意外とモデルになってくれることが多い。
冬を越したにもかかわらず、青紫が美しかった。
ムラサキシジミ0413_1.jpg



















このところ見られるようになった「クロヒカゲ」。
今頃見られる1化目の個体は名前の通り黒っぽい個体が多いように思う。
ようく見るとシックで目玉模様もいい。
クロヒカゲ0428_1.jpg



















林縁で久しぶりに見かけたのは「カノコマルハキバガ」。
とても小さいがオレンジ色に黒い縁取りの白線が映えてとても印象的。

毎回コンデジしかもっていない時なので、いつか一眼で綺麗に撮りたいものだ。

出逢うのは稀で名前を覚えていない。
今回名前を調べた後に、見るとパソコンの縁にその名が書かれた付箋が貼ってあった・・・。
カノコマルハキバガ0428_1.jpg



















2019年4月13-28日 東京都 チョウ目シジミチョウ科 ムラサキシジミ、タテハチョウ科 クロヒカゲ、マルハキバガ科 カノコマルハキバガ

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