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梅雨の晴れ間 [季節]

休みの日、久しぶりに雨が上がって晴れ間がのぞいたので出かけた。
田んぼでは、今年生まれの「ハクセキレイ」の若鳥が餌を探していた。
ちょっと近づくと、すぐに逃げる。
その警戒心、いいぞぉ!
ハクセキレイ0627_1.jpg


















オカトラノオの花で久しぶりに見た「ヒメウラジャノメ」。
今年はなぜか見る機会が少ない。
ヒメウラナミジャノメ0627_1.jpg


















2015年6月26日 東京都
スズメ目セキレイ科 ハクセキレイ
チョウ目タテハチョウ科 ヒメウラナミジャノメ CANON EOS50D EF70-200 F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ 

頭の小さなオニヤンマ コオニヤンマ [トンボ目]

昨日は久しぶりに休みだったが、残念ながら雨 一日家から出なかった。
今日は昼前に雨がやみ、午後からはイネ科観察会に参加する予定だったので、昼前にある虫を求めてちょっくら湿地に行ってみた。
雲っていたが、湿地の畔の草には雨のしずくが。
チゴザサ0627_1.jpg


















輝いていたのは「チゴザサ」。
水辺や畔に生えるイネ科の植物。
まるで光るモビールのようだった。
チゴザサ0627-1_1.jpg



























今日のお目当ては、すぐに見つかった。
今週初め、仕事中に見つけていたのだが撮ることが出来ずにいた。
コオニヤンマ0627_1.jpg


















黒と黄色の体はまるでオニヤンマと見間違うが、やはりオニヤンマの風格には及ばない。
体の割には頭が小さい、いわゆる小顔の「コオニヤンマ」だ。
コオニヤンマ0627-1_1.jpg


















似てはいるが分類も異なり、オニヤンマはオニヤンマ科だがコオニヤンマはサナエトンボ科。
幼虫は2~4年を経て成虫になる。
毎年確認しているが、今年もここで出逢たのはうれしい!
コオニヤンマ0627-2_1.jpg


















2015年6月27日 東京都
イネ目イネ科 チゴザサ
トンボ目サナエトンボ科 コオニヤンマ
CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM EOS50D EF70-200 F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ 


今日であったシックなカミキリたち [コウチュウ目]

歩いていると何かが草の上にぽとっと落ちた。
おや何?
その場所を探すと見つかったのがこのカミキリムシ、「ビロウドカミキリ」だった。
褐色の体に長い触角。
地味だが名前の通りビロウドのような風合いはついつい撫でたくなる。
ビロウドカミキリ0625_1.jpg


















もう一種、こちらも地味で名前の通り体が細い「ホソカミキリ」。
ビロウドカミキリに似て体色は地味。
共に動かなければなかなか見つけることはできないだろう。

今シーズンはまだ丘陵でよく見られるシロスジカミキリもゴマダラカミキリもクワカミキリも見ていない。
そろそろかな。
ホソカミキリ0625_1.jpg


















2015年6月25日 東京都
コウチュウ目カミキリ科 ビロウドカミキリ
        ホソカミキリ科 ホソカミキリ

林縁に良い香り [植物]

梅雨時期、いよいよ夏の花々が咲き始めた。
林縁を歩くとどこからともなく甘~い香りが漂ってくる。
匂いをたどっていくと「アカメガシワ」。
先駆性樹木・パイオニアツリーと呼ばれ、開拓した日当たりのよい場所に真っ先に生えてくる木で、成長が早く痩せた土地でもグングン成長する。
アカメガシワ_1.jpg


















雌雄別株でオス花は黄色のぼんぼり。
甘い香りにたくさんの虫たちが集まってくる。
オカトラノオやリョウブも咲き始め、虫の集まるポイントが増えてきた。
アカメガシワ-1_1.jpg


















一方、緑の草はらでは目立つピンク色の面白い花「ネジバナ」が咲き始めた。
虫が来ているところはあまり見られないが、花粉はハナバチの仲間が媒介しているようだ。
また、虫が来ないと花の付き方から自家受粉するらしい。
ねじれがチャームポイントのネジバナだが、ねじれは右巻き左巻きほぼ同数。
時期になると草地のあちこちに見られる花だが、ランの仲間でじっくり見るとその形はまさしくランの花。
今シーズンは、ぜひこの花に訪れる虫を見てみたい。
ネジバナ_1.jpg



























2015年6月15日東京都
キントラノオ目トウダイグサ科 アカメガシワ
ラン目ラン科 ネジバナ              


ホタルが見られる頃に咲くホタルブクロ [植物]

6月の初めごろ、渓流や湿地の小川沿いではゲンジボタルが飛び始める。
それに合わせたように咲く「ホタルブクロ」。
このことから、名の由来は子供たちがこの花の中にホタルを入れて遊んだという説がある。
これは風情もあって面白そうだと思ってはいるが、なかなか実行に移せないでいる。
もう一つの説として、花の形を提灯に見立てて火垂袋と名付けられたとも言われている。
さて、どちらの説がお好みか?
ホタルブクロ0613_1.jpg



























スジグロシロチョウが飛んできたがスルー。
蜜は花の奥にあるのでチョウにはちょっと無理なのだろう。
ホタルブクロ0613-1_1.jpg


















よく似たものにヤマホタルブクロがあるが、見分けは萼片と萼片の間の形。
ホタルブクロは萼片と萼片の間が上へ反り返っている。
図鑑などではこれを付属片(付属物)と呼んでいる。
ホタルブクロ0613-2_1.jpg


















一方のヤマホタルブクロは萼片と萼片の間が反り返らず山状に膨らんでいる。
山状に膨らんでいるから山ホタルブクロと思えば覚えやすい。
丘陵では意図的か同じ場所に混在しているところもある。
見つけたらまずここをチェックだ!
ヤマホタルブクロ_1.jpg


















2015年6月13日 東京都
キキョウ目キキョウ科 ホタルブクロ、ヤマホタルブクロ
CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM EOS50D EF70-200 F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ 


イボタノキを食い尽くすケムシの正体 ホシシャク [チョウ目]

毎年5月ごろ、ウラゴマダラシジミの食草であるイボタノキを見て回るとたくさんの毛虫が発生し、糸を張っている光景を目にする。
この毛虫たちはいったい何なんだ?
数年来気にはなりながらも調べずにいたのだが、今年調べてみると正体は「ホシシャク」というシャクガ科の蛾だということが判った。
白地に黒い班のあるきれいな蛾のようだが、見たことがない。
あれだけの幼虫がいるのだからイボタノキ周りを見ていると出会えるのではと探していたのだ。

先日、ある植物を探していてふと見上げた看板の下に無数の蛹がぶら下がっていた。
終令幼虫が蛹化前に糸を吐いてそこで蛹になったようだ。
蛹は白に黒斑、部分的に黄色はキアシドクガか?
ホシシャク_1.jpg




















この糸に白い蛾が止まっていた。
最初はクモの巣にかかったのかと思ったが、よく見ると蛹の糸につかまっている。
これが蛹から羽化した「ホシシャク」だった。
10mほど離れたところにセイヨウイボタがありそこから移動してきたようだ。

蛹がよく似たキアシドクガはドクガ科、ホシシャクはシャクガ科。
科が異なるのに、蛹も成虫もよく似ているのは不思議。
ホシシャク0618_1.jpg




















白地に並んだ黒点が、なんとも綺麗な蛾である。
翅を閉じた翅裏中央にある一つの黒点がチャーミング。

イボタノキを食い尽くすケムシの正体見たり!
こんな綺麗なガだったとは・・・、びっくりだ。
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2015年6月18日 東京都
チョウ目シャクガ科 ホシシャク  RICOH WG-4

キノコを食う キマワリ [コウチュウ目]

何かいないかと探してみたら、朽木のキノコを食らうものがいた。
見覚えがある風貌だがいつも見るものと色が違う。
がやはり「キマワリ」だった。
黒色が多いがたまに褐色のものもいるようだ。
キマワリ0613-1_1.jpg


















木の幹でじっとしていいるのはよく見かけるが、キノコを食べるところを初めて見た。
普段何を食べているのかまでは気にしていなかったが、キノコ好きとは知らなかった。
近くでじっくり見ていても構わずむしゃぶりついているところを見るとかなりお好きなようである!
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ひつこく見ていたらさすがに気になったようで、すたこら逃げだした。
お食事中、ごめん。
キマワリ0613.JPG


















足元を見渡すと、ちっちゃな虫。
つぶらな瞳がかわいい!!
コスナゴミムシダマシかな。
コスナゴミムシダマシ0613_1.jpg


















2015年6月13日 埼玉県
コウチュウ目ゴミムシダマシ科 キマワリ コスナゴミムシダマシ

CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/内臓ストロボ

湿地の草はらのガたち [チョウ目]

ヒメジョオンにチョウたちが舞うその下の草で見つけたガたち。
この時期、良く見かけるのが翅の鹿の子模様から名が付いた「カノコガ」。
鹿の子模様というなら褐色の方がぴったりなのだが・・・。
でも透明の翅模様が美しい。
カノコガ0613_1.jpg



























4月の終わりに見つけた小さな「マメドクガ」も見違えるようにすっかり大きくなっていた。
間もなく蛹化だろう。
マメドクガ0618_1.jpg


















何時も雑木林の樹液で見かけるカトカラの仲間がなぜか草原にいた。
ちょっとびっくりな違和感。
樹皮では目立ちにくいが、ここでは後ろ翅のオレンジ色が目立つ。
たまたま立ち寄ったのだろうか?
カトカラ0613_1.jpg



























雑木林では、「ホタルガ」が見られるようになってきた。
頭が赤いのがホタルのようなのでホタルガ。
発生時期もホタルと重なる。
飛ぶとひらひら翅の白い模様が印象的だ。
狭山丘陵は、このガの幼虫の食草となるヒサカキが多いので、今の時期林内を歩けばまず出逢えるガの一種だ。
ホタルガ0613_1.jpg


















2015年6月13日 東京都
チョウ目ヒトリガ科 カノコガ、ドクガ科 マメドクガ、ヤガ科 ?、マダラガ科 ホタルガ
CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM


ハラビロトンボ 熟す [トンボ目]

春から見られていた「ハラビロトンボ」のオスもいよいよ成熟してきた。
胸も腹も真っ黒に変わり別種のような色合い。
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湿地を見て歩くと、オスばかりがいるところとメスばかりがいるところがくっきり分かれているようだ。
オスがいるところでは、熾烈な?縄張り争いが頻繁に起こっていた。
成熟してきた個体とまだ若い個体の争いだが、必ずしも成熟個体が有利とは見て取れない。
水色の若い個体より黒く成熟した個体の方が、いかにも強そうに見えるのだが・・・。
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ここの湿地は年々流れ込む土砂の堆積で陸地化してきているが、乾燥に強いハラビロトンボには適しているのかもしれない。
ハラビロトンボ0613_1.jpg


















2015年6月13日 東京都
トンボ目トンボ目 ハラビロトンボ
  CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM










ヒメジョオンのレストラン [季節]

草木の花が端境のこの時期、ここぞと存在感を表しているのヒメジョオン。
ぐんぐん伸びた茎の先に白と黄色のコントラストの花がきれい。

そんな花にたくさんの虫たちが集まっていた。
最も多かったのは、何時もモンシロチョウかと疑い持って凝視する「スジグロシロチョウ」。
近くに畑があるので、たまにモンシロチョウも混じるから。
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このところ姿を現すようになったのが「キマダラセセリ」だ。
初見の頃は、このチョウなんだっけ?と家に帰って図鑑とにらめっこである。
一年た経つと忘れてしまうのが、何とも悲しい!
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老眼が進み裸眼で見ているとニホンミツバチかコマルハナバチか?
レンズを覗くと、いやいや、「ヒメトラハナムグリ」だった。
なるほど、この模様はハチに擬態しているのかもしれないと初めて思ったのだ。
ヒメトラハナムグリ0613_1.jpg


















これからの時期、この花を訪れるチョウの仲間ではセセリチョウの仲間が多くなる。
こちらはまだ傷みのない綺麗な翅の「オオチャバネセセリ」。
セセリチョウの仲間では大きい方だ。
後ろ翅に並んだ白斑がジグザグに並ぶのが特徴だが、たまに真っ直ぐに近く並んでイチモンジセセリと間違う個体もいるからややこしい。

様々な生き物が集まるヒメジョオンは、今の時期虫たちに人気のレストラン。
こちらもついついどんなお客が来ているのかと訪れてみたい花なのだ。
オオチャバネセセリ0613_1.jpg


















2015年6月13日 東京都
チョウ目シロチョウ科 スジグロシロチョウ
     セセリチョウ科 キマダラセセリ、オオチャバネセセリ
コウチュウ目コガネムシ科 ヒメトラハナムグリ
CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM