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いよいよバッタの季節! [バッタ目]

谷戸の田んぼでは、水を抜いて中干しが行われている。
空気中の酸素を土の中に取り入れ、根をしっかり張らせるため、生育調整や稲刈り時刈りやすいように土を固くする効果もあるようだ。

そんな田んぼの畔にいたのは「ウラギンシジミ」。
少しは残っている水分を補給しに来たのだろうか、虫も熱中症には注意が必要?
ウラギンシジミ0725_1.jpg






















低い草が残る畔を歩くと、多くのバッタたちが飛ぶ。
田んぼでおなじみのコバネイナゴはまだ飛べない幼虫なのだが、今の時期の主役はようやく成虫になった「ショウリョウバッタ」だ。
オスはキチキチキチ♪と音を立てて飛ぶ。
イネの葉にとまるとその体は、イネに溶け込む。
ショウリョウバッタ0731_1.jpg

































2015年7月25、31日 東京都
チョウ目シジミチョウ科 ウラギンシジミ
バッタ目バッタ科 ショウリョウバッタ
CANON EOS7D SIGMA 17-70mmDC MACRO OS HCM  EOS70D EF100mm F2.8L IS USM

でかぁい! シロシタバ [チョウ目]

シタバと付くガの仲間、カトカラといわれる中では前翅長45~50mmもある存在感最大級の「シロシタバ」。
コナラの幹に張り付いていたが、やはりでかい!
シロシタバ_1.jpg


















名前の通り、後翅に白い模様があるがこれがなかなか見ることが出来ない。
翅に散りばめられた白い紋様は、まるで樹皮に付く地衣類のようだ。
シロシタバ0725-1_1.jpg


















2015年7月25日 東京都
チョウ目ヤガ科 シロシタバ          CANON EOS7D SIGMA 17-70mmDC MACRO OS HCM


死んでも変わらず美しい [チョウ目]

足元で煌めくものが目に入った。
何?
輝いていたのは、オスのカラスアゲハの後翅だった。
鳥にでもやられたのだろうか?
残された翅の輝きは、おそらく生きていたころと変わらないであろう、目を見張る美しさだった。
カラスアゲハ_1.jpg


















2015年7月24日 東京都
チョウ目アゲハチョウ科 カラスアゲハ  CANON EOS7D SIGMA 17-70mmDC MACRO OS HCM


夏はキツネ? [季節]

毎日異常な暑さが続き、外の仕事は体力の消耗が激しい。
雑木林を歩いても、もちろん日向よりは良いのだがムシムシとして一向に涼しくない。
そんな中昨日、目に飛び込んできたオレンジ色の「キツネノカミソリ」。
おやっ、もうそんな時期なの?
例年より少し早いような気がする。
キツネノカミソリ0726_1.jpg



























キツネノカミソリは、薄暗く木漏れ日が当たるような林縁の環境で見ることが出来る。
この場所も例にもれず。
ちょっと神がかり、花に後光が差しているような光景だった。
キツネノカミソリ0726-1_1.jpg



























今日、林縁で見つけたこちらもキツネ。
名は「キツネノエフデ」。
これは菌類、スッポンタケ科に属するキノコの仲間だ。
狭い範囲でいくつもがにょきにょき。
傘と柄の境目がよくわからないのが特徴。
先端のグレバという部分から匂いを放って、ハエなどを集め胞子を拡散してもらう。
まんまと思惑にはまってハエがやってきていた。
似たものにキツネノタイマツ、キツネノロウソクがある。

こういった植物や菌類にキツネと名前がついているのは、その昔人の身近にキツネがいたからなのだろう。
今やキツネを見ることはほとんどなくなってしまったが・・・。

夏はキツネ?
明日はキツネうどんを食べようか!
キツネノエフデ0728_1.jpg




















2015年7月27・28日 東京都
ユリ目ヒガンバナ科 キツネノカミソリ
スッポンタケ目スッポンタケ科 キツネノエフデ
CANON EOS7D SIGMA 17-70mmDC MACRO OS HCM、RICOH WG-4


母さん 卵を守る!  [カメムシ目]

雑木林の中を歩いていて葉の上に見つけた「エサキモンキツノカメムシ」。
よく見ると卵を抱いている。
昆虫の中では数少ない母性愛、背中にハートをしょっているだけのことはある!
無事孵化するまでこの母親を見守っていきたい。
エサキモンキツノカメムシ0725_1.jpg


















2015年7月25日 東京都
カメムシ目ツノカメムシ科 エサキモンキツノカメムシ 
CANON EOS7D SIGMA 17-70mmDC MACRO OS HCM/内臓ストロボ


キイロスズメバチ ミツバチの巣の前で狩る [ハチ目]

もうどれくらい前からだろうか、桜の洞にセイヨウミツバチが営巣している。
ちょくちょく見ていたが、少し前から頻繁にキイロスズメバチがやってきていた。
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巣を襲うのかと見ていると、そんなそぶりは全く見せず巣の前でホバリング。
キイロスズメバチ-2_1.jpg


















彼女の目的は、巣に出入りするミツバチを空中でキャッチすること。
捕まえてそのまま上の枝まで運んで、肉団子にして巣に持ち帰っていた。
結構効率は悪そうで、巣の前で待ち構えなくても獲物は幹にわんさかいるのになぜ?
セイヨウミツバチは、ニホンミツバチと違ってスズメバチに対する対抗策を持っていないといわれる。
ならばなおさら突っ込んで行ってもよさそうなものだが、その理由はわからない?
キイロスズメバチ-1_1.jpg


















2015年7月24日 東京都
ハチ目スズメバチ科 キイロスズメバチ
ハチ目ミツバチ科 セイヨウミツバチ     CANON EOS7D SIGMA 17-70mmDC MACRO OS HCM

シオカラトンボのテリトリー争い [トンボ目]

田んぼではシオカラトンボのオスたちがテリトリー争いを繰り広げていた。
水面から突き出た枝にオスが2頭。
トップにとまっているオスは近づくものたちを追い払うのに、下にとまったオスだけはなぜか許容する。
場所なのかこの個体だからなのか?
シオカラトンボ0721-1_1.jpg



























しかしさすがに下にいたオスがトップを取ろうとすると、それは許さなかった。
この関係が面白い!
シオカラトンボ0721-2_1.jpg



























2015年7月21日 埼玉県
トンボ目トンボ科 シオカラトンボ
CANON EOS50D EF70-200 F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ

田んぼの水面が賑やかで [コウチュウ目]

田んぼでトンボを見ていると、何やら水面がざわついていた。
何だ?と近づくと白いものが水面で踊っていた。
すいすいアメンボも餌が落ちたかと近づいてきた。
ハイイロゲンゴロウ0721-0_1.jpg


















白いものの正体はミミズ、それにゲンゴロウたちが食いついていたのだ。
「ハイイロゲンゴロウ」がわれ先にと引っ張り合いっこ。
普段は近づくとすーっと泥の中に隠れてしまうのだが、この時ばかりは警戒心も全くなし。
ハイイロゲンゴロウ0721-1_1.jpg


















このミミズすっかり色が抜けて、体の中も空洞になっているがいつから水中にあるのだろうか?
多い時には5頭ほどが食らいついていた。
皆底まで引っ張って行ったり浮いてきたりとすさまじい勢い。
最初寄って来ていたアメンボも、その後すっかり遠ざかって行った。
しばらくの間、眺めていたがあまりもの暑さに切り上げた。
ハイイロゲンゴロウ0721-2_1.jpg


















すぐそばでは、マツモムシがぷっかり。
近づいても逃げないのでじっくり観察すると、お腹の周りがきれいな緑色に輝いていた。
意外な発見だった。
マツモムシ0721_1.jpg


















2015年7月21日 埼玉県
コウチュウ目ゲンゴロウ科 ハイイロゲンゴロウ
カメムシ目マツモムシ科 マツモムシ  
CANON EOS50D EF70-200 F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ EOS70D EF100mm F2.8L IS USM


クワカミキリ ゴマフカミキリ [コウチュウ目]

植栽ではあるが、「メハジキ」が開花していた。
昔、子供が茎を短く切りまぶたに挟んで、目を開いて飛ばして遊んだことから名付けられたというが、実際に飛ぶのか?
ここでメハジキは少なくこの茎を切ると怒られそうなので、他のもので今度やってみよう。
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クワの木で見つけた、枝をかじる「クワカミキリ」。
枝にかじられた痕があるクワを探せばキボシカミキリと共に見つかる可能性が高い。
例年に比べ今年はよく見かける。
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園路脇の木柵の上にいたのは「ゴマフカミキリ」。
普通種のようで体長15mmほどと小さい。
今までスルーしていたのかもしれないが、今年初めて確認したカミキリだ。
未見の虫はいったいどれくらいいるのだろうか?
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2015年7月21日 東京都
シソ目シソ科 メハジキ 
コウチュウ目カミキリムシ科 クワカミキリ ゴマフカミキリ  EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内臓ストロボ


切り株にタマムシ [コウチュウ目]

昨年皆伐した雑木林で、コナラの切り株の上を産卵場所を探してタマムシが忙しそうに行ったり来たりしていた。
相変わらず止まってくれない。
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この日はストロボを使いたくなかったので、ISOを上げて撮った。
1,2枚目はISO1000だが、あまり粗さは目立たない、今のデジカメは大したものだ。
3枚目は、背景が明るいのでISO500まで落とせた。
ヤマトタマムシ0721-2_1.jpg


















産卵中はじっとしていてくれるのでチャンスだが、そうそういいところで産んでくれないので大変だ。
見ているとタマムシが産卵するのは切って1~2年の株や伐採木のようで、古いものに産卵しているのは見たことがない。
きっと産卵木は新鮮な方がいいのだろう。
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2015年7月21日 東京都
コウチュウ目タマムシ科 ヤマトタマムシ           EOS70D EF100mm F2.8L IS USM