セミが好き!モンスズメバチ [ハチ目]
歩いていると、突然樹上からセミが足元に落ちてきた。
ビビビビビ- 大きな声をあげながらなので、とにかくこちらはびっくりである。
地面に落ちても鳴き続け翅をばたつかせる。
どうしたものと覗き込むと、何かがアブラゼミに組み付いていた。
「モンスズメバチ」だった。
セミがいかに暴れようとも大顎でしっかり噛みついているため振り落とされることはない。
両肩が赤いのはモンスズメバチの特徴だ。
他のスズメバチがセミを襲っているのはほとんど見かけないが、このハチがセミを狩っている場面には時折遭遇する。
セミ好きなのだ。
狩りの成功率はかなり高いと思われるが、先日ミンミンゼミとともに落ちてきたものは落ちてすぐに獲物を離してふらふらしながら低空飛行で近くにとまった。
見ているとしきりに頭を振って脚で撫でていた。
落ちた時の打ち所が悪かったのか、それともセミの反撃?にあったのか定かではないが、失敗することもあるようだ。
2015年8月25日 東京都
ハチ目スズメバチ科 モンスズメバチ
カメムシ目セミ科 アブラゼミ RICOH WG-4
イチモンジチョウ [チョウ目]
透き通るような美しさ ハラビロカマキリ [カマキリ目]
林縁でアカメガシワの実が熟してきていた。
いくつかははじけて黒い実が顔を出している。
今放映していたNHKのダーウインでノグチゲラがこの実を食べていたのは6月、やはり沖縄は早い。
奥の木の幹に「ハラビロカマキリ」の終齢幼虫がいた。
ちょこっとあげたお尻がこのカマキリのチャームポイント。
おやっ、アリのお友達?
こちらを一瞥したかと思うとすたすたと木を登って行った。
首から前脚の透き通るような淡いグリーンがとても印象的だった。
もし次に会うことが出来たなら、きっと立派な大人になっているんだろうな。
2015年8月14日 埼玉県
カマキリ目カマキリ科 ハラビロカマキリ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内臓ストロボ
サオトメバナ [植物]
今、林縁でよく見かけるつる植物の花に、小さくてとても上品で奥ゆかしい花がある。
白い筒状で先端は広がってフリルのよう、花の中心は深い赤で茎の星形もかわいい。
その名は「サオトメバナ」。
まさに名は体を表す!だ。
この花にふさわしい名前と思うのだが、実は本名は違った・・・。
和名は「ヘクソカズラ」。
ん~、ヘ・くそ、全く見た目とは異なる名前が付けられている。
確かに葉をちぎると臭いのだが、そちらを名にするとは何ともかわいそうである。
他にも形から「やいとばな」とも。
やいとのもぐさに形が似ているから。
僕の子供の頃は、悪さをすると「やいとするよ!」とたしなめられたものだが、今の子供たちはその言葉も恐怖さえも知るまい。
2015年8月14日 埼玉県
リンドウ目アカネ科 ヘクソカズラ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
背中が緑色のヒメギス [バッタ目]
オオトリノフンダマシ見っけ! [クモ目]
葉影にいるのはだあれ? [季節]
アオメアブ 食事中 [ハエ目]
エノキではよく見かける光景だが、ケヤキも同じニレ科なのでこの葉も食べるのだろう。
立秋あたりから朝夕少し暑さは和らいだものの、昼は相変わらず暑い。
見上げて飛翔を追っていたが、たまらず木陰へ。
歩いた草地から飛び出したのは何かを咥えた草はらのハンター「アオメアブ」だった。
とまった場所を確認すると獲物はマメコガネ。
何とマメコガネのお尻に口吻を突き刺している。
ん~、そこは・・・。
見ていてくすぐったくなってくる。
この時点でまだマメコガネは生きており、こちらに気付いたアオメアブが飛び上がろうとするがマメコガネが前脚で草をつかんでなかなか飛び上がれないでいたのは滑稽だった。
ようやく飛んで近くにとまった。
少し時間をおいて近寄ると食事に熱中、かなり近寄っても全く逃げなかった。
じっくりと見たその顔は、毛むくじゃら。
仲間のオオイシアブなどとそっくりだが、名前の通り緑や赤の目の輝きはやはりピカイチだった。
2015年8月9日 東京都
ハエ目ムシヒキアブ科 アオメアブ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内臓ストロボ