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セミの夏 [カメムシ目]

昨日は立秋。
これを境に少しは暑さが和らいだように思う。
でも、まだまだ虫たちの夏は続いている。

僕にとっての夏の風物詩といえばセミの声。
子供の頃、セミの声を聞けば網を持って鳴き声のもとに駆け寄ったのが夏の思い出。
近ごろの子供たちはセミ採りをしないのか?
そういう光景をほとんど目にしないのが寂しい。

そういえばこの夏まだセミを撮ってないなぁと昼過ぎに谷戸へ行ってみた。
夏早くに姿を現していたニイニイゼミ 姿は確認したものの声は聞かれず、一番多く煩かったのは「アブラゼミ」だった。
声も見た目も最も暑苦しいと言ったら申し訳ないか・・・。
アブラゼミ0809_1.jpg



























「ミンミンゼミ」も夏を謳歌していた。
今年は特に数が多いような気がする。
乾燥した土地を好むセミなので、ヒートアイランドの都心23区内で勢力をふるっている種だ。
関西では山地でしか見られないので憧れのセミだったが、こちらではアブラゼミ同様普通に見られる。
温暖化=乾燥化で増えるとなると考え物だ。
ミンミンゼミ0809_1.jpg


















夏の終わりを告げる「ツクツクボウシ」の鳴き声も多く聞かれるようになってきた。
ちょっと早くない?
先日、セミの羽化観察会で、このセミは夏の終わりに多くなる、だから鳴き声が「宿題やったか♪」に聞こえるって話をしたら、2人がもうやった!と答えていた。それはスゴイ!
私の子供の頃にはあり得なかったことだ。
ツクツクボウシ0809-1_1.jpg


















2015年8月9日 東京都
カメムシ目セミ科 アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ  
CANON EOS50D EF70-200 F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ/内臓ストロボ EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内臓ストロボ

樹上のオオカマキリ幼虫 [カマキリ目]

何かいないかと探して歩いていると、幹に「オオカマキリ」の幼虫を見つけた。
かなり大きく終齢だろうか?

オオカマキリは草原性だが、草はら続きの林縁でもよく見られる。
樹上はハラビロカマキリのテリトリーなのだが・・・。

何を食べているのかとよく見るとどうやらヒグラシのようだ。
頭は既に無くかなり食い進んでいた。
周りにクモの糸が見える。
ひょっとしたらクモの巣にかかったヒグラシを横取りしたのかもしれない。
カマキリVSクモは獲物をめぐるライバル。
過去見た中では、カマキリの方が優勢のようだった。
オオカマキリ0801_1.jpg


















2015年8月1日 埼玉県
カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ      CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内臓ストロボ


今年は少なかった オオムラサキ [チョウ目]

梅雨明けから暑さが続き、あっという間に7月が終わってしまった。
いよいよ夏本番だ。
最も見たい夏のチョウといえば国蝶の「オオムラサキ」。
今年も期待していたが、これまでに見たのはたった3回だけ。
7月末に唯一撮影できたのは、翅が傷ついたメスだった。
オオムラサキ0805-1_1.jpg




















丘陵で観察をしている方からも今年は少ないとの声が聞かれ、私もそう思う。
発生は年によってばらつく。
お腹の大きなこのメスが産卵して、来年子孫が雑木林を羽ばたく姿が見られるといいなぁ!
オオムラサキ0805_1.jpg




















2015年7月25日 東京都
チョウ目タテハチョウ科 オオムラサキ  RICOH WG-4

変な角?のカブトムシ [コウチュウ目]

今年は公園の園路沿いのコナラで樹液の出ている木を多く見かける。
そんな昆虫酒場では、暑い中昼間からカブトムシが訪れている。
カブトムシ0802-4_1.jpg


















一昨日、樹液に頭を突っ込んでいるカブトムシがいた。
小さな角が見えるのでオスだが、大きな角があるのにこんなに頭を突っ込めるほど幹が深い溝にでもなっているのだろうか?
カブトムシ0802_1.jpg




















お尻をつついてみると顔を見せた。
ん~、角が変?
カブトムシ0802-3_1.jpg




















なるほど、樹液を吸うには好都合かもしれないが、これでは戦えない。
角が曲がったものはたまに見かけるが、いったいなぜこのようなことになったのだろうか。
不思議だ。
カブトムシ0802-1_1.jpg




















2015年8月2日 東京都
コウチュウ目コガネムシ科 カブトムシ    RICOH WG-4


ピンクのモモちゃん 緑のアマちゃん [爬虫類]

先日、埼玉県北本自然観察センターに行って久しぶりにピンクのモモちゃんとご対面。
水槽越しに鎌首を持ち上げて正面からじっとご挨拶してくれた。
2010年10月にこの公園で見つかった突然変異の部分白化個体で全国的にも例がないシマヘビ。
約5年の間に52回脱皮して小さかったのがかなり大きくなっていた。モモちゃん0801_1.jpg



















2010年当時はこちら。
この写真ではあまり差はわからないか。
shimahebi1118_1.jpg


















草地のススキにトリフンがいると聞いて見に行ったが、残念ながら見つからず。
代わりにいたのが、アマガエルのアマちゃん。
こちらは初対面だったが、じっとご挨拶してくれた。
モモちゃんが、見つからずに園内にいたなら食べられていたかも的な関係だ。
my fieldとしている狭山丘陵ではあまり見られないカエルなので新鮮でもある。
あまちゃん0801_1.jpg


















2015年8月2日 埼玉県
有鱗目ナミヘビ科 シマヘビ
無尾目アマガエル科 ニホンアマガエル   CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内臓ストロボ


ナナフシモドキのオス~埼玉県北本自然観察センター [ナナフシ目]

2015年6月25日北本自然観察公園内でナナフシモドキのオスが見つかったと連絡をいただき、なかなか見に行けなかったのだが一生見れないかもしれないと今日行ってきた。

ナナフシモドキは、ほとんどがメスで単為生殖で繁殖している。
オスの発見は埼玉県で例がなく、国内でも10例程度と珍品なのだ。
見つかったオスは公園内の自然観察センター内で飼育展示されているということ、何せ捕獲から1か月も経っているのでまだ生きているか心配だった。
が受付横の水槽の中で観察することが出来た。
写真的には葉の上にいてくれればよかったのだが、水槽にへばりついていた。

メスとの違いは、①体が細く足が長い、②体の横に黄緑色の側線がある、③触角が長い、④腹端が膨らんでいるなどだそうで
確認してみた。
確かに見るとよく見かけるメスに比べ体全体の印象は細い。
ナナフシモドキオス0801_1.jpg


















顔は変わらないが体の側線は目立つ。
ナナフシモドキオス0801-1_1.jpg


















触角が長い。
ナナフシモドキオス0801-2_1.jpg



























腹端も膨らんでいる。よく見ると何か緑色の袋のようなものを出し入れしていた。
発見されたスタッフの方に聞いて見ると、血液の可能性もあるとのこと。
ヘモグロビンがないので昆虫の血液はこういった色のものが多いそうだ。
ナナフシモドキオス0801-3_1.jpg


















参考までにメスはこんな感じ。
めったに見られない虫だけに、見る価値は十分にあると思う。
お近くの方はぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
ナナフシモドキメス_1.jpg


















2015年8月1日 埼玉県
ナナフシ目ナナフシ科 ナナフシモドキ   CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内臓ストロボ