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イボタノキを食い尽くすケムシの正体 ホシシャク [チョウ目]

毎年5月ごろ、ウラゴマダラシジミの食草であるイボタノキを見て回るとたくさんの毛虫が発生し、糸を張っている光景を目にする。
この毛虫たちはいったい何なんだ?
数年来気にはなりながらも調べずにいたのだが、今年調べてみると正体は「ホシシャク」というシャクガ科の蛾だということが判った。
白地に黒い班のあるきれいな蛾のようだが、見たことがない。
あれだけの幼虫がいるのだからイボタノキ周りを見ていると出会えるのではと探していたのだ。

先日、ある植物を探していてふと見上げた看板の下に無数の蛹がぶら下がっていた。
終令幼虫が蛹化前に糸を吐いてそこで蛹になったようだ。
蛹は白に黒斑、部分的に黄色はキアシドクガか?
ホシシャク_1.jpg




















この糸に白い蛾が止まっていた。
最初はクモの巣にかかったのかと思ったが、よく見ると蛹の糸につかまっている。
これが蛹から羽化した「ホシシャク」だった。
10mほど離れたところにセイヨウイボタがありそこから移動してきたようだ。

蛹がよく似たキアシドクガはドクガ科、ホシシャクはシャクガ科。
科が異なるのに、蛹も成虫もよく似ているのは不思議。
ホシシャク0618_1.jpg




















白地に並んだ黒点が、なんとも綺麗な蛾である。
翅を閉じた翅裏中央にある一つの黒点がチャーミング。

イボタノキを食い尽くすケムシの正体見たり!
こんな綺麗なガだったとは・・・、びっくりだ。
ホシシャク0618-1_1.jpg




















2015年6月18日 東京都
チョウ目シャクガ科 ホシシャク  RICOH WG-4

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