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湿地のチョウ キアゲハ [チョウ目]

今の時期湿地で遭遇する機会が多いのが「キアゲハ」だ。
この日も目にも鮮やかなノアザミの花にやってきていた。
お目当てはもちろん花の蜜もあるだろうが、その最大の目的は卵を産むべく幼虫の食草であるセリ科の植物の存在に違いない。
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出逢ったのは翅がとてもきれいな個体。
盛んに蜜を吸っている時には近寄っても逃げないので撮影するにはチャンスだ。
ナミアゲハやキアゲハは普通種で、見かけてもあえて撮ろうとはしないのだがこうしてみると翅の色どりや体の色合いも美しい。
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Ⅴ字の翅、ピンと伸びた触角、正面顔もなかなかかっこいい!
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近くのノアザミにはキアゲハにとって危険なクモの網が張られていた。
知ってか知らずか網の張られた花の蜜を吸いに訪れる。
網にはすでに犠牲になった仲間の翅が・・・。
このチョウは網にかからずに無事飛び去って行った。
彼らにとって生きることは死と隣り合わせ。
やはり厳しい世界なのだ。
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2015年6月13日 東京都
チョウ目アゲハチョウ科 キアゲハ
CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM、 EOS50D EF70-200 F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ 


暑いと眠い? [季節]

このところ休みの日に曇りや雨が降ることが多かったが、今日は晴れ間が出たので出かけてみた。
晴れたり曇ったりで蒸し暑く、歩いていると汗が噴き出た。
湿地や湿地脇の花にはたくさんの虫たちが訪れていた。
見渡すとガマの枯れた葉上にひときわ鮮やかな緑が目についた。
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望遠レンズで拡大すると、「シュレーゲルアオガエル」だった。
こんな場所にいると体が乾いてしまうのではと心配だが、じっと目を閉じて寝ている様子。
気持ちがよいのだろう!

田植えのの時期を迎えたが、今年は鳴き声や白い泡泡の卵も例年に比べると少ないように思う。
そういえば、アカガエルも少なかったような・・・。
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田んぼ周りを歩いていたら、畔に先約がいた。
左がオスで右がメスと思われるカルガモのカップル。
結構近づいたが、2羽とも目を閉じている。
君たちも寝ているの?
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折角の眠りを邪魔しては悪いのでこの田んぼの観察はやめにしたが、見ていてもう少し仲睦まじく寝れないかと思うのは大きなお世話か。
この絵、ちょっとさびしい気もするが、まぁ一緒にいることが大事なのだろう!
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2015年6月13日 東京都、埼玉県
無尾目アオガエル科 シュレーゲルアオガエル
カモ目カモ科 カルガモ
CANON EOS50D EF70-200 F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ 

トノサマバッタ 現る [バッタ目]

早朝 草地からバッタの飛ぶ羽音がした。
草地で見られるバッタでこの時期成虫で見られるのは、ヒナバッタ、ツチイナゴ、成虫越冬のクビキリギスくらいで、ショウリョウバッタやクルマバッタモドキなどはまだ幼虫だ。
ヒナバッタにしてはあまりにも羽音が大きく、成虫越冬のツチイナゴとも少し音が違う。
この羽音はもしやと着地点に忍び寄ると、思った通り「トノサマバッタ」だった。
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トノサマバッタは卵越冬なので、春先孵化して早々に成虫になったということ。
先日、埼玉県のプチ遠征先でも見かけたのだが写真が撮れずにいた。
この時期日本最大級のバッタに出逢うことで、何かウキウキさが増してくる!

一般の方が意外と知らないのが、バッタの幼虫には大きな翅がないということ。
幼虫時、初令は翅がなく成長するにつれて翅が生えてくる。
終齢幼虫から脱皮して初めて大きな翅になるのだ。
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2015年6月7日 東京都
バッタ目バッタ科 トノサマバッタ  EOS70D SIGMA DC17-70mm

梅雨入り前の観察会 [自然]

昨日の雨も上がり、久しぶりに恒例の観察会に参加した。
参加者は20名ほどと盛況だった。

今の季節、草木の花は端境期、それでもたくさんの生き物たちに出逢えた。
園路脇の葉の上には、ハッ!とする鮮やかな「ヒオドシチョウ」。
今年はテングチョウ同様たくさんの成虫が見られる年となった。
ヒオドシチョウ0606_1.jpg



























低い草にこちらも鮮やかな赤色が目を引いた「アゲハモドキ」。
すぐ隣には幼虫の食草であるミズキがあり、羽化したばかりのよう。
アゲハモドキはいつも背中からばかり撮っていたので、今回初めて腹側から撮ることが出来た。
黒に赤は鮮やかでありながら、妖艶でもあり毒々しくもある。
近づきがたい存在だ。
アゲハモドキ0606_1.jpg


















クリの花レストランには、メスグロヒョウモン、コアオハナムグリをはじめ様々な虫たちが集まっていた。
そんな中目を引いたのが、大阪のおばはん柄の「ヒョウモンエダシャク」だ。
夜行性が多いガの中でも昼に活動するので目につきやすい。
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田んぼ脇で羽化間もないトンボを見つけた。
まるでガラス細工のように繊細に輝く翅にうっとり!
目の色や腹部の模様からん~何トンボ?と思ったが、胸の模様から「アキアカネ※シオカラトンボ」かな。
シダの葉で、腹端が隠れてしまった。
※つばさ2号さん、広報ナマモノさんからアカネ属、アキアカネとのご指摘をいただき訂正いたしました。

他にもギンリョウソウやホトトギスの鳴き声にそれを警戒するウグイスの声、ヒバカリの幼蛇、オカトラノオの蕾など、今の時期ならではの生き物たちが見られ、楽しい時間を過ごすことが出来た。
シオカラトンボ0606_1.jpg


















2015年6月6日 東京都
チョウ目タテハチョウ科 ヒオドシチョウ アゲハモドキ科 アゲハモドキ シャクガ科ヒョウモンエダシャク
トンボ目トンボ科 シオカラトンボ
EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/内部ストロボ/430EXⅡ


都幾川の田んぼから川へ [自然]

田植えの終わった田んぼの美しい風景とアマガエルの鳴き声はいつまでもそこにいたいと思わせてくれた。
がそうも言ってられないので、後ろ髪をひかれつつ先へ。都幾川田んぼ0601_2_1.jpg



















少し走ると川に出た。
地名にもなっている都幾川である。
下っていくと、いい場所があった。
川岸にはヨシが生え、ギョシギョシとオオヨシキリの声がする。
流れの方からはカジカガエルの鳴き声も♪
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川辺の石ころには、触角が丸いのでおそらくサナエトンボと思われる抜け殻。
この抜け殻の主であろうトンボがテリトリーを巡回していたが、手持ちのレンズではお手上げだった。
都幾川0601-1_1.jpg


















水たまりに来ていたウラギンシジミのオス。
何と今シーズンまだ2度目の遭遇であった。
これだけ暑いとさぞかしうまかろう!
ウラギンシジミ0601_1.jpg


















ゴロタ石の上を歩いていると岸辺の草から一斉に飛び立つトンボたちがいた。
深い青い翅と濃い緑色の輝きは「アオハダトンボ」のオス。
アオハダトンボ0601_1.jpg


















近寄るとみな飛んで思うように撮らせてくれない。
飛び立ってとまると近寄ってを繰り返していると、そんな緊張感の中でも交尾をするものたちがいた。
こうなると案外近寄れそうだが、靴で水にはいる勇気が・・・・。
無理はせず、望遠レンズを持ってもう一度来よう!
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このすぐそばには、赤い橋脚の車一台しか通れない橋。
ちょっと近代的だが、ふと四万十を思い出したのだった。
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2015年6月1日 埼玉県
チョウ目シジミチョウ科 ウラギンシジミ
トンボ目カワトンボ科 アオハダトンボ

EOS70D EF8-10mm F4LフィッシュアイUSM、EOS50D EF100mm F2.8L IS USM/内部ストロボ


埼玉県 都幾川の谷戸へ [自然]

今日は休み 良い天気だったので久しぶりにバイクでブ~ンと埼玉県都幾川へ行ってきた。
昔ながらの田んぼと谷戸が残るほっこりできる場所があちこちに!
既に田植えも終わり、水が引かれて苗が植わっていた。
正面の雑木林ではホトトギスが囀り、アマガエルの声が響き渡っていた。

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畔に白いチョウがたくさん飛び交っていた。
スジグロシロチョウ?
優雅に飛ぶその姿に見覚えが・・・ 「ホソオチョウ」だった。
都幾川で見られると聞いていたが、まさにここはその場所だったか。
これだけの成虫がいるのだから、どこかにあると食草のウマノスズクサを探したが見つからなかった。
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とにかくオスは飛びまわって止まらない。
飛翔の撮影は苦手なので一苦労だ。
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足元から飛び立って近くにとまったのは、メスだった。
風が強く草が揺れてこちらも一苦労。

ホソオチョウは、従来の要注意外来生物、この度制定された環境省の「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト」では緊急対策外来種に指定されている。
こうして写真を撮ってはいるが、本来ここにはいるはずがない種。
なぜここにいるのか?
存在を再度考えさせられる光景だった。
ホソオチョウ0601_1.jpg


















2015年6月1日 埼玉県
チョウ目アゲハチョウ科 ホソオチョウ
 
EOS70D EF8-10mm F4LフィッシュアイUSM、EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM/内部ストロボ