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ウグイスカグラの花から花へ コガタホオナガヒメハナバチ [ハチ目]

ウグイスカグラにイチモンジチョウの幼虫でもいないかとみていると、葉に写ったのは恐ろし気な怪物の影!
この奇怪な影は誰だ?
正体は何のことはない、「ツマグロオオヨコバイ」だったがこんな風に写るとは・・・、びっくり。
ツマグロオオヨコバイ0408_1.jpg



















ウグイスカグラの花もいよいよ終焉で実が大きく膨らんできた。
まだ咲いている花から花へ忙しそうに飛び回っているのが「コガタホオナガヒメハナバチ」だ。
ウグイスカグラ専門のハナバチで、ウグイスカグラの結実に大きな役割を担っている。
コガタホオナガヒメハナバチ0408-1_1.jpg



















しっかり同定したわけではなく、この花に来ているので恐らくそうだろうと思っているだけなので確証はない。
ハナバチの仲間には、多くの花に訪れる広訪花性と特定の種の花にのみ訪れる狭訪花性の種がいるそうだ。
狭訪花性はこの種やウツギのみに訪れるウツギヒメハナバチがいる。
ハナバチの仲間はほとんどが広訪花性で狭訪花性の種は少なく、花の開花時期とハチの出現期が同調しなければ生存が脅かされることから狭訪花性の種はリスクが高いからとされている。
温暖化は虫たちにも深刻な影響がありそうだ。
コガタホオナガヒメハナバチ0408-2_1.jpg



















2020年4月8日 東京都 カメムシ目オオヨコバイ科 ツマグロオオヨコバイ、ハチ目ヒメハナバチ科 コガタホオナガヒメハナバチ、マツムシソウ目スイカズラ科 ウグイスカグラ

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キアゲハ 産卵 [チョウ目]

「ニワトコ」にしては大きな木が、もこもこのたくさんの花を咲かせていた。
普段はあまり気にしないのだが花と実の時期にはちょっと気になる木だ。
漢字で書けば接骨木。
昔、骨折の際に枝を湿布薬として利用したからだそうだ。
ニワトコ0408_1.jpg



















田んぼの脇で「キアゲハ」が低空飛行。
ん~、産卵する植物を探しているな。
今の時期はセリかなぁ?と後を追ってみると止まって産卵していたのはミツバ。
なるほどミツバもセリ科だった。
キアゲハ0408-1_1.jpg



















何回か産卵してキンミズヒキの葉でしばし休憩。
この後、再び産卵する植物を探しに飛び立った。
そういえばキアゲハをじっくり見たのはこの日が今年初めてだった。
キアゲハ0408-2_1.jpg



















2020年4月8日 東京都 チョウ目アゲハチョウ科 キアゲハ

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シオヤトンボ 現る [トンボ目]

そろそろかなと谷戸の田んぼへ行ってみた。
田んぼの中には「ゲンゲ」、聞きなれた名前ではレンゲの花が咲いていた。
ゲンゲ0409_1.jpg





























少し見回ったがお目当てはいない。
まだかと思った時に、田んぼからキラキラの翅が飛び立ち近くの湿地に降り立った。
後を追ったものの見失う。
これは期待できるかと、立ち止まって目を凝らしていると先ほどとは別の個体が飛んでとまった。
抜き足差し足で近づいてとりあえず写しとめた今年初見の「シオヤトンボ」。
さてどこにいるかおわかりだろうか?
シオヤトンボ0409-1_1.jpg



















木道にも2個体を見つけたが、一つは飛ばれてもう一つを小さいながらもようやく。
とにかく敏感で手ごわい。
シオヤトンボ0409-2_1.jpg



















ここでは全部で4個体を確認した。
畔にとまったのをとにかく少しづつ前進して今日の最短撮影距離で撮ったが、それでも小さいのでトリミングした。レンズは150mm、35㎜換算では240mmだがやはり厳しい・・・。
シオヤトンボ0409-3_1.jpg



















2020年4月9日 埼玉県 マメ目マメ科 ゲンゲ、トンボ目トンボ科 シオヤトンボ

昨日記事にした内容を今日見返して、大変失礼な表現になっていたのに驚き即刻その部分を削除した。
いつも少し飲んで書いているのだが深酒が過ぎたようで、思っていたことの肝心な部分を書き落としており不快な思いをされた方にお詫び申し上げたい。

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春 いろいろ [季節]

ツクシ
ツクシ0408_1.jpg



















ユズリハにアカウラカギバ幼虫
アカウラカギバ0408_1.jpg



















エノキにアカボシゴマダラ幼虫
アカボシゴマダラ0408_1.jpg



















ガマズミにサンゴジュハムシ幼虫
サンゴジュハムシ0408_1.jpg




















オニグルミの新芽
オニグルミ0408_1.jpg



















2020年4月8日 東京都

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コミミズク 無事羽化してた [カメムシ目]

昨日、政府から新型コロナウィルス感染拡大防止のため、東京や住んでいる埼玉県をはじめ7都府県に緊急事態宣言が出された。
人との接触を7割から8割削減することを目指し外出自粛を求められている。

今日は休みで暖かな中、まったりと谷戸を歩いた。
甘い香りが漂ってきたので何の花だろう?
香りのもとを探すと「アケビ」だった。
雌雄同株で小さな花は雄花、大きなのが雌花だ。
アケビ0408.JPG



















幼虫越冬を見守ってきた「コミミズク」だが、先日いつもいた枝先を探したがいなくなっていた。
おっ!いよいよ動いたな!!
今日、近くの枝先を探してみると、立派な翅をもった成虫が見つかった。
コミミズク0408-1.JPG



















脱皮殻は見当たらなかったが、きっとあの幼虫だと・・・。
ひっそりと二人で卒業式!

このところ解読不明のコメントが投稿されているので、いったんコメント欄を閉じました。
コミミズク0408-2.JPG



















2020年4月8日 東京都 キンポウゲ目アケビ科 アケビ、カメムシ目ヨコバイ科 コミミズク

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フサヤガ [チョウ目]

柱の上のほうにお尻を上げた蛾がとまっていた。
よく見たいので捕まえてみた。
この特徴的なスタイルとデザインは「フサヤガ」だ。
まるでクモの巣にかかった落ち葉のクズのようにも見える。
フサヤガ0405-1_1.jpg



















幼虫はウルシ科のヌルデやブナ科のクヌギなど。
似た種にコフサヤガがいるが出現時期からフサヤガとした。
フサヤガ0405-2_1.jpg



















顔をよく見ると大きな目と鼻先がなかなか可愛い!
フサヤガ0405-3_1.jpg



















こんな細い翅でどうやって飛ぶのかと疑問に思ったが、飛ぶために震わせ始めるとおやっ、翅が広がった。
これなら飛べるな。
扇子のように折りたたんでいたみたい。
フサヤガ0405-4_1.jpg



















2020年4月5日 東京都 チョウ目ヤガ科 フサヤガ

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待ち人来た! エゾヨツメ [チョウ目]

ここ数日の暖かい日に、仕事を終えて車での帰り道たくさんの小さな蛾が飛んでいる。
モンキキナミシャクやちょっと大き目なものも見られた。
そろそろかと期待していた。

今朝、職場の横を車で通ると遠目ではあるがシャッターに見覚えのある形が。
すぐに車を停めてカメラをもって駆け寄った。
シャッターを開ける時間で、同僚が気付かずに開けて飛ばしてしまいそうだったから。
エゾヨツメ0405-1_1_1.jpg



















思った通りの待ち人ならぬ待ち虫、「エゾヨツメ」のオスだった。
ちょっとつつくと翅を開いてくれたが、この角度の光の具合ではやはり眼状紋は黒つぶれ。
背中や翅がかなり傷んだ個体だった。
何があってこうなったのか?
無事に役目を果たしただろうか?
答えてくれるのなら聞いてみたい・・・。
エゾヨツメ0405-2_1.jpg



















とりあえず捕まえて後で。
翅の傷みとは裏腹に、とにかく元気でましに撮れたのはたったこの一枚だけ。
でも今日のこのエゾヨツメの奇麗な青は忘れない
エゾヨツメ0405-3_1.jpg



















2020年4月5日 東京都 チョウ目ヤママユガ科 エゾヨツメ

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緑の草にオレンジ色 メスアカケバエのメス [ハエ目]

草原に何かいないかと見ていると、鮮やかなオレンジ色が目にとまった。
背中のオレンジ色が特徴の「メスアカケバエ」のメス。
メスアカケバエ0403-1_1.jpg



















ケバエはハエの仲間でケバエ科に属しハエよりは蚊に近いようだ。

春先から現れオスは草原や樹冠を群飛する。
種も色々いて出現期も様々、丘陵で春先最も見られるのはオスもメスも黒いハグロケバエだろう。
メスアカケバエのオスは体全体真っ黒でハグロケバエのオスと一見区別がつかない。
メスアカケバエ0403-2_1.jpg



















昔メスアカケバエの交尾を撮ったことがあったが、よく見直すとメスの背中や腹部の色からメスアカではないような・・・。撮影時期が11月なので別種だろう。
ケバエの仲間_1.jpg



















背中の赤いケバエは他にもセアカケバエやヒメセアカケバエがいる。
両種はともにオスの背中も赤くメスアカケバエよりも小さいようだ。
「ヒメセアカケバエ」のメスには以前に出会っていた。

外観が似たものにセアカクロキノコバエ(セアカキノコバエ)などもいるのでややこしい。
ヒメセアカケバエ_1.jpg



















2020年4月3日 東京都 ハエ目ケバエ科 メスアカケバエ、トゲナシケバエ科 ヒメセアカケバエ

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早い!早い! 咲くのが早い!! [植物]

今日は昨日のような風もなくとても暖かい一日だった。
2日ほど無精していたが、今日のfieldでは今年初見の花たちが次々と見られた。
カタクリをはじめ早春の植物が今年は1週間ほど早く開花しているがこれも暖冬、温暖化の影響なのだろうか?
今日は写真を撮れなかったので、それぞれ過去に撮ったものから。

常連の方とお会いしてもう咲いているよと教えていただいた「チゴユリ」。
4月中旬から咲き始めるのだが今年は早くもうあちこちで咲いていた。
チゴユリ0403_1.jpg



















ふと見上げてびっくり、枝先に白いブラシが。
4月下旬頃から開花する記憶の「ウワミズザクラ」の花ももう咲き始めた。
ウワミズザクラ0403_1.jpg





























こちらも驚きの「ホウチャクソウ」。
この写真ほど花が開いてはいなかったが、もう明日には咲きそうな株がいくつかあった。

今年は本当に注意していなければ見頃を見逃してしまいそうで気を抜けないな。
ホウチャクソウ0403_1.jpg



















2020年4月3日 東京都 ユリ目イヌサフラン科 チゴユリ、ホウチャクソウ、バラ目バラ科 ウワミズザクラ

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待ち人なかなか来たらず・・・ [チョウ目]

先月末から朝職場の灯り周りを丹念に探しているがなかなか出会えないでいる。
お目当ては春の三大蛾のうちの2種だ。
うち1種はもともとこの地域にはいないオオシモフリスズメなので出会うことはない。
もう1種はこの灯りに来たのを見たことがないので期待していない。
では何を待っているのかというと、翅裏のオレンジ色がかった褐色にクリーム色のT字型の斑が特徴の蛾だ。
エゾヨツメ0_1.jpg



















ヤママユガ科なので例にもれず顔や体はもふもふ。
ヤママユ、ヒメヤママユ、ウスタビガ、クスサンは晩秋から初冬にかけて現れるが、この種は春先に出現する。
エゾヨツメ1_1.jpg



















誰かというと「エゾヨツメ」。
幼虫はカバノキ科、ブナ科などの葉を食べこの辺りにはたくさんある。
なかなか翅を開かないが、翅表の4つの斑が名の由来で特に後翅の大きな斑が角度によって美しいblueに輝く。
1枚目のT字の斑はこの青色のちょうど裏側だ。
例年ならそろそろ来ても良い頃なのだが、さて、今年はどうだろうか?
エゾヨツメ2_1.jpg



















チョウ目ヤママユガ科 エゾヨツメ

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