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今年初認のクロイトトンボ、コサナエ

朝、職場のバックヤードのプラ舟を見ると、茎につかまった羽化したイトトンボがいた。
まだ色付く前で、またしてこの日も誰だっけ?
まぁ、色付くまではわからないな。
クロイトトンボ0419_1.jpg



















数時間後に見てみたらどうやら「クロイトトンボ」。
近くの川から飛んできて卵を産んたのだろうな。
クロイトトンボ0419-1_1.jpg





























プラ舟近くに置いてあった看板にはこちらもまだ新鮮な「コサナエ」がいた。
コサナエは東京都レッドリストの絶滅危惧ⅠA類と絶滅が危惧される種だ。
どちらも今年初めての身近な出会いだった。
コサナエ0419_1.jpg



















2020年4月19日 東京都 トンボ目イトトンボ科 クロイトトンボ、サナエトンボ科 コサナエ

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ウスタビガの若齢幼虫 [チョウ目]

ガマズミの葉に鮮やかな黄色と黒の美しい幼虫がいた。
ん~、見た覚えがあるが誰だっけ?
帰る車の中で考えていて思い出した「ウスタビガ」の幼虫。
食樹はブナ科、ニレ科、バラ科、カエデ科と幅広い。
ウスタビガ0415_1.jpg



















ガマズミはレンプクソウ科だがこの種も食べるのか、それとも上にあるコナラから落ちてきたのか定かではない。
さんざん探したがこのガマズミに他にはいなかったことから落ちてきた可能性も。
オートフォーカスで撮ると長い毛にピントが合って撮った写真のほとんど体はピンボケ。
なので翌日マニュアルフォーカスで撮り直してきた。
ウスタビガ0416-1_1.jpg



















場所は移動していたがまだ同じ木にいてくれたのでラッキーだった。
ウスタビガ0416-2_1.jpg



















2020年4月15-16日 東京都 チョウ目ヤママユガ科 ウスタビガ

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林縁をふわりふわり飛んでいたのは オドリバエの仲間だった

日々ニュースで新型コロナウィルス拡大、外出自粛の報道が留まることがなく、この先どうなるのかと不安に思う。
休日は車で移動して人との接触を避け撮影をしているが、平日はひっそりとした里山もまるで休日のような賑わいでちょっと戸惑ってしまう。公園などのオープンスペースでも人との距離を2m以上とるなど、今まで以上に自分の行動に責任を持たなければならないと思う。

この日、林縁のあちこちで小さな黒っぽい塊がふわりふわりと飛ぶのを見かけた。
これはいったい何なのかととまった枝先にカメラを向けた。
そこにいたのは、交尾したオドリバエムシヒキアブの仲間。
メスと思われる個体の足にはさらに小さなハエが捕らえられていた。
ムシヒキアブの仲間0415-1_1.jpg



















近寄ってみるとお腹が大きく膨らんだメスの口吻がハエの喉元をしっかりと捉えていた。
オスは片足でぶら下がってメスの食事を支えているのがちょっといじらしい。
体、足の色やメスの腹部側面の褐色の斑が特徴的で、調べたが残念ながら種は特定できなかった。

※当初ムシヒキアブの仲間としていましたが、Iさんからオドリバエの仲間と教えていただき訂正しました。
ムシヒキアブの仲間0415-2_1.jpg



















2020年4月15日 ハエ目オドリバエムシヒキアブ

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孵化していたオオカマキリ [カマキリ目]

凝りもせずあちこちのムラサキシキブをチェックしていると枝先の「オオカマキリ」の卵鞘が目に付いた。
おやっ、卵鞘から何かが垂れ下がっていた。
ひょとしてとよく見ると卵鞘の上に小さな幼虫たちが。

カマキリは卵鞘の中の卵から体が薄い膜に包まれた前幼虫という形で産まれてくる。
そして前幼虫で卵鞘の外に出て糸でぶら下がり、その殻を脱いでカマキリの形をした1令幼虫になるのだ。
したがって卵鞘に垂れ下がっているのが前幼虫の殻。
オオカマキリ0417-1_1.jpg



















卵鞘の上の葉を見ると翅はないもののすっかり親と同じ形をしたたくさんの幼虫たちがいた。
今までカマキリの卵が孵化するところを見たことがなく、今回も残念ながらそのシーンには巡り合えなかった。
まだ孵化の時期は続くので今年こそ出会いを期待したい!
オオカマキリ0417-2_1.jpg



















2020年4月16日 東京都 カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ

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クロヒラタヨコバイ [カメムシ目]

ウグイスカグラの葉上に黒っぽいものがあった。
何かの糞かと思ったが、よく見たらあのヨコバイか?
クロヒラタヨコバイ0415-1_1_1.jpg



















あのヨコバイとは「クロヒラタヨコバイ」。
実は今まで見たことはなかったが、ほかの人のblogやFBで見かけていた。
大きさは5mm前後。
ん~、こんなに小さかったとは・・・。

ただ近似種によく似たオオクロヒラタヨコバイというのがいるらしく、手持ちに詳細な図鑑がなく識別は出来ていない。
クロヒラタヨコバイ0415-2_1_1.jpg



















2020年4月15日 東京都 カメムシ目ヨコバイ科 クロヒラタヨコバイ

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タンポポの花にヤブキリ幼虫 [バッタ目]

タンポポの花にヤブキリの若齢幼虫がいた。
ヤブキリはキリギリスの仲間で成虫は樹上生活者でセミなども襲って食べる肉食性だが、小さい頃はタンポポやハルジオンなどの花の上で花粉を食べる姿が良く見られる。
ヤブキリ幼虫0415-1_1.jpg



















緑色の体に背中に1本の褐色の線があるのが特徴。
同じ仲間のキリギリスとの幼虫の違いはこちら
ヤブキリ幼虫0415-2_1.jpg



















成虫になると獰猛なヤブキリも子供の頃はなかなか可愛いものだ。
ヤブキリ幼虫0415-3_1.jpg



















2020年4月15日 東京都 バッタ目キリギリス科 ヤブキリ

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ガマズミの葉に ジュウジアトキリゴミムシ [コウチュウ目]

今日は晴れて風も収まるとの予報だったが、晴れて気温は上がったものの予報に反して風が強かった。
風が強いと葉上の虫は被写体ぶれしてなかなか撮りにくい。

そんな中、ガマズミの葉上に見つけた甲虫。
一見、ゴミムシの仲間か。
ジュウジアトキリゴミムシ0415-1_1.jpg



















ゴミムシといえば地表徘徊性というイメージだが、樹上性の種もいる。
これは大きさ約6mmほどの「ジュウジアトキリゴミムシ」。
背中の十字の黒斑から名前が付いたのだろう。
小さな虫などを捕食しているようで、ガマズミに今の時期見られる小さな虫といえばサンゴジュハムシの幼虫やアシベニカギバの小さな幼虫などが獲物となっているのだろう。
ここのガマズミにもハムシ幼虫の食痕が見られた。

樹上性ということでとにかくよく飛ぶ。
危険を感じてあっという間に視界から消えてしまった。
ジュウジアトキリゴミムシ0415-2_1.jpg



















2020年4月15日 東京都 コウチュウ目オサムシ科 ジュウジアトキリゴミムシ

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4月中旬までに見た 生きものたち [季節]

谷戸の細流にあった「トウキョウサンショウウオ」の卵嚢。
基本的には写真の房が2個で1対の卵嚢を産むが、ここにはその片方しかなかった。
誰かが片方を持ち帰ったのだろうか?
卵の発生がかなり進んでいた。
トウキョウサンショウウオ卵嚢0403_1.jpg



















草原で「ケバエ」の仲間のオスが後脚をだらんと垂らして飛び交っていた。
足元の草にメスがいないか探してみると顔を念入りに掃除しているオスがいた。
この仲間はたくさんいてハグロケバエより一回り小さい感じだが、メスを見なければ同定は難しい。
ケバエの仲間0407_1.jpg



















ユズリハでアカウラカギバの幼虫を探していて見つけたトラカミキリの1種。
調べるとたぶん春先から見られる「トゲヒゲトラカミキリ」。
大きさは1cm前後ととても小さかった。
トゲヒゲトラカミキリ0405_1.jpg



















暖かいこの日、足元の草に飛んできたのは「キイロスズメバチ」の女王だった。
朽ち木の中などで越冬し無事冬を乗り越えて活動を開始したようだ。
これから巣作りの場所を探して一大帝国を気付くのだろう。
キイロスズメバチ0410_1.jpg



















コナラの下草の葉上には「ヤマトカギバ」がいた。
羽化して間もないと思われるとても美しい翅だった。
ヤマトカギバ0412_1.jpg



















2020年4月 東京都 有尾目サンショウウオ科 トウキョウサンショウウオ、ハエ目ケバエ科 ケバエsp.、コウチュウ目カミキリムシ科 トゲヒゲトラカミキリ、ハチ目スズメバチ科 キイロスズメバチ、チョウ目カギバ科 ヤマトカギバ

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ムラサキシキブの葉陰に イチモンジカメノコハムシ [コウチュウ目]

春の暖かさで葉を展開し始めた「ムラサキシキブ」にある虫を探しているのだが、なかなか見つからない。
まだこれからなのだろうか?
葉の根元に何かがいた。
イチモンジカメノコハムシ0409-1_1.jpg



















ムラサキシキブといえば「イチモンジカメノコハムシ」。

頭隠して尻隠さずだ。
成虫越冬のようだが体には土などもついておらずとても奇麗で、いったいどこでどんな風に冬を越していたのだろうか?興味深い。
イチモンジカメノコハムシ0409-2_1.jpg



















帰りに寄った湿地の草原ではスミレの中のスミレ、「スミレ」が咲いていた。
学名はmandshurica(マンジュリカ)、スミレはスミレ属全般を呼ぶこともあるので学名で呼ばれることもある。
スミレ0409_1.jpg



















2020年4月9日 埼玉県、東京都 コウチュウ目ハムシ科 イチモンジカメノコハムシ、キントラノオ目スミレ科 スミレ

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コオニタビラコとヒメコンボウハバチ [ハチ目]

埼玉県側の丘陵の田んぼに行ってみた。
ここには東京都側のいつものfieldでは見られない田んぼ雑草がある。
それがこれ。
コオニタビラコ0409-1_1.jpg



















タビラコやホトケノザとも呼ばれる春の七草のひとつ、「コオニタビラコ」。
ここでは田んぼの中で群生して花を咲かせていた。
よく似たものにヤブタビラコがありコオニタビラコの花弁が6-9枚なのに対してはヤブタビラコは15-20枚と多く、花が終わった総苞はヤブタビラコは丸く、コオニタビラコは細長いことで区別できる。
コオニタビラコ0409-2_1.jpg





























湿地脇で見つけた見たことのない青く輝くハチがいた。
調べると「ヒメコンボウハバチ(アオコンボウハバチ)」のようだ。
アケビの葉の上にいたのでアケビコンボウハバチかとも思ったが少し容姿が異なる。
写真のみでしっかり同定していないので、昨日のコガタホオナガヒメハナバチ同様確証はない。
ハチもなかなか難しい・・・。
ヒメコンボウハバチ0409_1.jpg



















2020年4月9日 埼玉県 キク目キク科 コオニタビラコ、ハチ目コンボウハバチ科 ヒメコンボウハバチ(アオコンボウハバチ)

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