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ナッツ リターン! シロコブゾウムシ [コウチュウ目]

草陰に見覚えのある後姿を見つけた。
このピーナッツの殻のような形、今シーズン初めて見る「シロコブゾウムシ」だ。
シロコブゾウムシ0502-1_1.jpg



















とても敏感でちょっとでも危険を感じると、ポロッと落ちて死んだふりをする。
こっちを向いて欲しいと、草を揺らさないように軽く息を吹きかけたり・・色々。
もう少し・・・・。
思わず口に出た「ナッツ リターン!」
近頃ニュースで見ることが多いのでつい。
振り返ってというのは果たしてリターンでいいのか?
シロコブゾウムシ0502-2_1.jpg



















とその瞬間、心が通じたのかこちらを振り返ってくれた。
ん~、このつぶらな瞳を見たかったのだ。
ナッツ、ありがとう!!
シロコブゾウムシ0502-3_1.jpg



















2018年5月2日 東京都 コウチュウ目ゾウムシ科 シロコブゾウムシ

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クリの葉を食う コイチャコガネ [コウチュウ目]

ウマノオバチが見られたクリの木を見ると、葉が何者かに食われていた。
犯人を捜していて見つけた「コイチャコガネ」。
葉を食べるのは複数いるようだが、この種も間違いなく犯人の1種。
コイチャコガネ0502-1_1.jpg



















毎年この時期見掛けるが、何時も名前が思い出せない。
ウスチャ?コイチャ?
どちらともいえない微妙な色だ。
この葉では1頭を巡って・・・。
コイチャコガネ0502-2_1.jpg



















葉をひっくり返してみると、顔を突き合わせていた。
一般的に考えると、メスをめぐって2頭のオスが争っているという構図が思い浮かぶが、さてどうなのだろうか?
コイチャコガネ0502-3_1.jpg



















2018年5月2日 東京都 コウチュウ目コガネムシ科 コイチャコガネ

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なんて美しい! カノコマルハキバガ [チョウ目]

歩いていると林縁の葉上にカラフルな虫を見つけた。
とにかく小さく裸眼ではよく見えないのでファインダーで覗いて見た。
大きさは約1cm位だろうか。
オレンジ色が際立ちさらにその中の白斑が目を惹いた。
カノコマルハキバガ0502-1_1.jpg



















帰って調べてもわからず、facebookで参加しているグループのモスクラブで尋ねた見たところ、「カノコマルハキバガ」と教えていただいた。
一般的に蛾は地味だと思われているが、こんなに綺麗な種もいる事をぜひ知っていただきたい!
この蛾がモンシロチョウやアゲハチョウくらいに大きければ、もっと目に付いてきっと人気が出たに違いないと思うのだが。
カノコマルハキバガ0502-2_1.jpg



















2018年5月2日 東京都 チョウ目マルハキバガ科 カノコマルハギバガ

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次々姿を現すチョウたち [チョウ目]

もうエゴノキの花が咲きミズキの花も終わりに近く、季節の移り変わりはあっという間に初夏。
3月から見られた「コチャバネセセリ」も数を増してきた。
コチャバネセセリ0502_1.jpg



















この日、「イチモンジセセリ」も姿が見られちょっとびっくり。
イチモンジセセリ0502_1.jpg



















オニグルミの幹には「サトキマダラヒカゲ」が。
ぞくぞくと現れるチョウをはじめとした虫たちに嬉しいやら、焦るやら・・・。
サトキマダラヒカゲ0502_1.jpg





























2018年5月2日 東京都 チョウ目セセリチョウ科 コチャバネセセリ、イチモンジセセリ タテハチョウ科、サトキマダラヒカゲ

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もう一度 ウマノオバチ [ハチ目]

先日、例年になくウマノオバチを複数確認したのでもう一度最初に見つけたクリの木を見に行った。
この日もこの木の周りでたくさんのウマノオバチを見ることが出来た。
クリの葉にとまっているのを見ると体の7倍を超える長い産卵管が本当に不思議で面白い!
ウマノオバチ0502-3_1.jpg





























少し観察していると、腹を曲げて脚で産卵管を手繰り寄せ掃除でもしているのだろうか?
ウマノオバチ0502-4_1.jpg





























全部で6頭を数え、そのうち幹にとまっていた個体。
何枚か撮った時に、左の穴の中の触角に気付いた。
ウマノオバチ0502_1.jpg





























穴の中を覗いて見ると、やはりいた。
いったい何をしているのだろう?
この木の周りに多いことから、ここから羽化してきたのか、それともこの穴に産卵に集まっているのだろうか?
ウマノオバチ0502-1_1.jpg





























少しすると穴から出てきたが、幹にいた個体と比べると大きさがかなり違う。
どちらもメスなので、幼虫時の栄養による個体差なのだろう。

気になって今日もまたここに行ってみると、穴の中に産卵管を入れているものがいた。
近づいても逃げないので、ハチには悪いが産卵管を少し引っ張って見た。
しかし産卵管の先が何かに引っかかっているのか、まったく動かず出てこない。
ひょっとしたら産卵していたのかもしれない。
ウマノオバチ0502-2_1.jpg



















2018年5月2日 東京都 ハチ目コマユバチ科 ウマノオバチ

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黄色いイモムシ サカハチトガリバ [チョウ目]

イチモンジチョウの蛹があった隣のコナラの葉上に黄色いイモムシがいた。
その場では初めて見たと思っていたが帰って調べたら「サカハチトガリバ」の幼虫で、以前にblogに記載していた。
イモムシハンドブック3に掲載されている。
緑色の葉にこの黄色はあまりにも目立つが、どういったメリットがあるのだろうか?
サカハチトガリバ0502_1.jpg



















こんなカラフルな幼虫がどんな蛾になるのか?
大人になったら幼虫の色からは想像もつかないとても地味な装い。
頭の後の一対の毛束と名前の通り前翅の八の字を逆さにした模様が特徴だ。
展翅標本にすると逆八がよくわかる。
この写真を右回転するとまさにである。
サカハチトガリバ_1.jpg



















2018年5月2日 東京都 チョウ目カギバ科 サカハチトガリバ

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イチモンジチョウの魅惑の蛹 [チョウ目]

先日ウグイスカグラで見つけた「イチモンジチョウ」の蛹
コンデジでしか撮っていなかったので、今日じっくり一眼で撮ってきた。

幼虫や成虫は見る機会が多いが、蛹は時間をかけて探さなければまず出逢えない。
先の記事にも書いたが、2頭いた終令幼虫が姿を消してどこに蛹がと探すも見つからず。
そんなことはこれまでも多くあり、いかに蛹を見つけることが難しいかと・・・。

イチモンジチョウの蛹を見るのは初めて。
鮮やかな緑色に褐色の筋は葉が枯れた部分に似せたカモフラージュか。
横から見る頭部の突起はピノキオまたは鉄人28号の鼻のよう。
イチモンジチョウ0502-1_1.jpg



















この鼻、実は正面から見ると1本ではなく、デビルマンチックな2本の突起だった。

さらに頭部から胸部にかけて点在する銀色に輝く部分は、光を反射して敵を威嚇するためのものだろうか?
タテハチョウ科の蛹に見られるもの。
形や色など見ていてうっとりするほど美しい、例えるなら命のカプセルだ。
イチモンジチョウ0502-2_1.jpg



















4月27日あたりに蛹化したので、さていつ頃羽化するだろうか?
まずその瞬間には出会えないだろうが、羽化殻だけでも確認したい。
見たところ寄生はされていないようなのでとても楽しみ。
イチモンジチョウ0502-3_1.jpg



















ちなみに成虫をご存じない方の為に、イチモンチョウとはこんなチョウ。
幼虫の食草は、ウグイスカグラやスイカズラ。
イチモンジチョウ_1.jpg



















2018年5月2日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 イチモンジチョウ

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産卵管が長ぁ~い ウマノオバチ [ハチ目]

早っ、4月も終わり5月に入った。
テレビのニュースではクールビズが流れ、季節の変わり目を感じさせる。
確かに今日は、真夏のような暑さだった。
そんな日、初夏を感じさせる鳥たちの声、ボーボー♪というツツドリ、焼酎一杯クイー♪と聞こえるかどうか?センダイムシクイ、尾根道ではハルゼミの声も今年初めて聞いた。

この時期、ぜひ見たいと思っているのが「ウマノオバチ」だ。
体の何倍もある長い産卵管をどのように使うのかその場面を見てみたいが、個体自体も見つからないのでそれはなかなか叶わない。
今までこのハチを狙って歩いても見つかったためしがない。

昨日、チョウの調査をしていた時に偶然ウマノオバチに出会った。
まぁ、そんなものである。
ウマノオバチ0430_1.jpg






















早々出会う機会はないと思っていたが、今日も別の場所で見つけた。
今が発生シーズンなのだろう。

シロスジカミキリの幼虫に寄生するといわれるが、以前神奈川県立生命の星・地球博物館の渡辺氏に聞いたところこのハチはシロスジカミキリよりミヤマカミキリを宿主とする例が多いとの話を伺った。
確かに知り合い方のクリ林で、木を伐ったらウマノオバチがたくさん出てきてその宿主はミヤマカミキリだったことが幾度かあった。
fieldではシロスジカミキリはそこそこ見られるが、ミヤマは少ない。
ミヤマカミキリが増えればこのハチに出会う機会も増えるかも・・・。

一度は産卵シーンを見てみたいものだ!
ウマノオバチ0501_1.jpg





























2018年4月30日、5月1日 東京都 ハチ目コマユバチ科 ウマノオバチ

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