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こちらもスプリングエフェメラル ミヤマセセリ [チョウ目]

ビロードツリアブがいた谷戸はウバユリの群生地で、あちこちで葉脈の赤や葉の黄緑色が鮮やかで艶やかなウバユリの新葉があちこちに出ていた。
花が咲くころには想像できない美しさだ。
ウバユリ0317.JPG



















コツバメ、ビロードツリアブときたらもう1種のスプリングエフェメラルを見なければと思っていると、目の前をかすめて飛ぶ黒い影。
止まった先を見ると、そのもう1種、この日3種目の春の妖精の「ミヤマセセリ」のオスだった。
ミヤマセセリ0317-1.JPG



















さすがに敏感で近づこうとするとすぐに飛び去ってしまう。
2個体目でようやく間近で撮ることが出来たのはラッキー池田だった!
ミヤマセセリ0317-3.JPG



















別の谷戸には小さな株ながらたくさんの花を咲かせている「コスミレ」を見つけた。
小さいながらこれは立派!
コスミレ0317.JPG



















ここでもミヤマセセリが飛んでいたが止まってくれない。
いくつか追いかけてようやく1輪咲いたコスミレの花に。
暫くの間、蜜を吸って撮らせてくれた。
出来れば上の写真のコスミレにと思ったがそれは贅沢な注文なのだろう・・・
ミヤマセセリ0317-2.JPG



















2022年3月17日 東京都 ユリ目ユリ科 ウバユリ、チョウ目セセリチョウ科 ミヤマセセリ、キントラノオ目スミレ科 コスミレ

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春の使者 ビロツリ [ハエ目]

コツバメを今年も見られたので次はあのスプリングエフェメラルをと必ず見られる場所へ足を運んだ。
道脇に咲いていた「セントウソウ」の小さな花。
花の名の由来は色々あるようだが、先頭を切って咲くという説がいいなぁ。
セントウソウ0317.JPG



















「シュンラン」も開花していた。
例年、最も早く咲く場所ではすでに咲いているのだろうが、今年は見に行けずこの日が開花の初見となった。
唇弁に小さな虫がいるのがわかったが、何の虫かはわからなかった。
シュンラン0317.JPG



















歩いていると足元からブーン♪という羽音がいくつも聞こえひょっとして?
見るとアシブトハナアブでお目当てではない。
そのうち、おやっ、と落ち葉の上に目をとめるといたいた!!
見たかったビロツリこと「ビロードツリアブ」だ。
1年のうち、早春にのみ姿を現す虫のスプリングエフェメラルのひとつで、もふもふの春の妖精だ。
ビロードツリアブ0317-1.JPG



















最初に見つけたのは複眼がくっついたオス。
大きなサングラスをかけている様でちょっといかつい顔付きだ。
近寄って撮っていると脚を踏ん張り体を上げて羽ばたき始めた。
ああっ、飛ぶかなと思った瞬間、羽音を残して姿を消した。
ビロードツリアブ0317-2.JPG



















この後いくつもの個体が目の前を飛び交った。
カメラを向けたのはこの日最初で最後のメスだった。
ビロードツリアブ0317-3.JPG



















メスはオスと違って複眼が離れているのですぐにわかる。
オスに比べて優しい顔つきに見える。
今度はスミレの蜜を吸っている場面を撮りたいなぁ。
ビロードツリアブ0317-4.JPG



















2022年3月17日 東京都 セリ目セリ科 セントウソウ、キジカクシ目ラン科 シュンラン、ハエ目ツリアブ科 ビロードツリアブ

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チョウのスプリングエフェメラル コツバメ現る [チョウ目]

先週ある場所でコツバメらしきチョウが目の前から飛び去ったのを見た。
fieldでも出ているのではないかと今日毎年見る場所を訪れた。

草地にはオオイヌノフグリやヒメオドリコソウの花が一面に咲いて、春の訪れを感じさせてくれた。
オオイヌノフグリの花に来ていたのは「テングチョウ」。
テングチョウ0317.JPG



















キタテハやルリタテハもどこにこんなにいたのかと思うほど飛び交っていた。
どちらもこの冬越冬している姿は見ることが出来なかった。
キタテハ0317.JPG



















お目当てを探して歩いていると黒っぽい小さなチョウが飛んで目の前の枯れ草にとまった。
かなり小さな個体だったが、紛れもなく「コツバメ」だった。
コツバメ0317-1.JPG



















例年、止まり木になっていた小さなヤナギが枯れて伐られてしまったので草地をくまなく探さねばならないかとちょっと心配したが、ヤナギのあったすぐそばで見つかった。
その場所が人気なのにはどんな理由があるのだろう?
コツバメ0317-2.JPG



















ここでは今までだいたい午後2時頃に姿を消してしまう。
今日訪れたのはちょうどその頃で、撮っていて飛ばれてしまい待っていたがやはり戻ってこなかった。
他にいないか探したが、残念ながらこの1個体だけだった。

昨晩の地震は、寝ていて揺れで起きたが大きく長い揺れだった。
ワクチンの副作用で1日寝ていたのでちょっと寝ぼけていたが、ちょっとヤバいかと心配しつつもそのまま寝てしまった。
朝起きて、被害がわかるにつれて東日本大震災を思い出した。
震源が深かったことで津波の被害が無かったことは不幸中の幸いだったと思う。
今後、大きな地震が再び起きないことを願っている。
コツバメ0317-3.JPG



















2022年3月17日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 テングチョウ、キタテハ、シジミチョウ科 コツバメ

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立派なハクモクレン [植物]

今日は久しぶりの休みで朝は遅くまでまったりし、たまった家事を済ませて夕方から3回目のモデルナワクチン接種に歩いて近所の病院へ。
4時間ほど経った今、打った腕が痛く上がらなくなり体がだるくなってきた。
まだ熱は平熱のまま。
過去2回とも、高熱、頭痛、リンパ腫れ、胃痛、関節痛、倦怠感などの副作用が出て、2回目は翌々日の朝まで熱が引かなかった。さて今回はどうだろうか?

病院の帰り道、大きな木に白い花がたくさん咲いていた。
ハクモクレン0315.JPG



















コブシかなと思ったが近くで見ると花の根元に緑色の葉が無いので「ハクモクレン」だった。
普段この辺りは通らないので、こんな立派な木があるのを知らなかった。
ハクモクレン0315-1.JPG



















何かないかとちょっと寄り道してみると、家の玄関わきの盛土に「フキ」がいっぱい出ていた。
そもそも玄関わきに盛土があるのも不思議だが、こんなにたくさんのフキノトウが出ているのが面白可笑しかった!
フキ0315.JPG



















2022年3月15日 埼玉県

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職場の灯りに春の蛾たち  [チョウ目]

今日は気温が20℃を超える暖かさで、室内より外にいる方が心地良かった。
この暖かさのお陰か、職場の灯りの居残り蛾がいくつか見られた。
ここの灯りはまだLED化されていないが、この冬はフユシャクを始め集まりが悪くキリガの仲間は全く見られなかった。

昨日、壁にとまっていた「ホソバトガリエダシャク」。
翅色の個体差があるが、この個体はなかなか奇麗な春らしい色合いだった。
ホソバトガリエダシャク0313.JPG



















すぐ近くでは「ウスベニスジナミシャク」の緑色型がいた。
まるで草木の新芽の色のような緑色はまさに春の蛾らしい。
ウスベニスジナミシャク0314.JPG



















昨日高所にいて撮れなかった「アトジロエダシャク」が今日は目線の高さにとまっていた。
昨日と同じ個体かはわからない。
後方の飛行機の垂直尾翼の様なものが特徴だが、いったい何の役割があるのだろうか?
アトジロエダシャク0314.JPG



















壁の小さなクモの巣には「ウスバフユシャク」と思われる蛾が餌食となっていた。
出現時期を敵の少ない冬に特化したが、それでも鳥やクモ、サシガメなどは脅威だ。
それでも、冬以外の季節よりは危険が少ないのだろう。
フユシャクの季節もそろそろ終わり、今年は今までで最も見た種が少ない年になりそうだ。
やはり間違いなく照明のLED化の影響は大きい・・・。

明日は3回目のコロナワクチンの接種なので、今日は早めに寝るとしよう。
ウスバフユシャク0314.JPG



















2022年3月14-15日 東京都 チョウ目シャクガ科 ホソバトガリエダシャク、ウスベニスジナミシャク、アトジロエダシャク、ウスバフユシャク

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春本番の暖かさ! [季節]

昨日も暖かかったが今日はさらに気温が上がりまさに春本番!
この暖かさで今年初見のいくつかの生き物たちを見ることが出来た。

羽化したばかりと思われる「モンシロチョウ」を見つけた。
少し飛んではとまり、まだあまり飛べない様子。
明日にはきっと・・・。
モンシロチョウ0313.JPG



















日当たりの良い斜面には「コスミレ」が咲いていた。
青みがかった葉の色が特徴的。
手前にあるタチツボスミレよりも開花が早かった。
コスミレ0313.JPG



















少し先を見ながら歩いていると地面のオレンジ色が目にとまった。
越冬明けの「ヒオドシチョウ」だった。
鮮やかなオレンジ色に黒斑、後翅外縁の水色の斑がとても美しい。
数日前にも見掛けたが、見つける前に気付かれて飛び去られてしまったので今日はラッキー!
左右の前翅の傷みは翅を閉じていた時に鳥に啄まれたビークマークだろうか?
ヒオドシチョウ0313.JPG



















マスクをしているので匂いを感じ無いが、見上げると「ヒサカキ」の枝先の小さな花が開いていた。
周りに人がいなければ時々マスクを外して歩くべし である。
花粉症にとってはちと厳しいが。
ヒサカキ0313.JPG



















カタクリの群生地を見ると数株が葉を展開していて、1株だけが既にピンク色の蕾をつけていた。
ピンボケの写真だが雰囲気は伝わるだろう。
カタクリ0313.JPG



















2022年3月13日 チョウ目シロチョウ科 モンシロチョウ、タテハチョウ科 ヒオドシチョウ、キントラノオ目スミレ科 コスミレ、ツツジ目モッコク科 ヒサカキ、ユリ目ユリ科 カタクリ

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美しくもキモイ コウモリガの羽化殻 [季節]

昨日に続き、今日も春本番の暖かさでほっこり!
越冬チョウたちもあちこちで姿をみせた。

少し前の写真から。
丘陵で個人的に知る唯一の自生地で「ヒロハアマナ」が蕾をつけていた。
葉を展開しているのは2株のみで、これから続々出てくるのだろう。
花を見るのが楽しみ、もうじきだ。
ヒロハアマナ0309.JPG



















ニリンソウの群落に行ってみると、既にかなり葉を広げていた。
まだ蕾は見られなかったが、ここ数日の暖かさできっともう間もなく。
ニリンソウ0309.JPG



















薄暗いスギやヒノキの針葉樹の林を歩いていて、ふと見つけた「トウゲシバ」の小さな群落。
ここにもあったかと、見つけてちょっと嬉しい!
一見、針葉樹の実生かとも思うが、こう見えて常緑性のシダの仲間だ。
この意外性がとても魅力に感じて。
トウゲシバ0309.JPG



















林縁の恐らくクサギの実生の幹が膨らんでそこからにょっきり突き出たもの。
たぶん昨年の「コウモリガ」の羽化殻だろう。
何だか色や模様が美しくもキモイ。
これが美しいと思うのは僕ぐらいだろうか?
コウモリガ0306.JPG






















2022年3月6、9日 東京都 ユリ目ユリ科  ヒロハアマナ(ヒロハノアマナ)、キンポウゲ目キンポウゲ科 ニリンソウ、ヒカゲノカズラ目ヒカゲノカズラ科 トウゲシバ、チョウ目コウモリガ科 コウモリガ

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越冬チョウ続々と [チョウ目]

今日は朝から気温が上がりフリースを着ていると汗ばむ陽気で、脱いで持っていたパーカーを羽織ってちょうどよかった。
林内を歩いていて目の前に飛んで来たのは越冬を終えた「テングチョウ」。
いつも見るものより翅裏が白っぽい個体だった。
テングチョウ0311-1.JPG



















白っぽいので目立つかなと思ったが、一旦目を離すと落ち葉の裏側の色に紛れて見つけるのに時間がかかった。
色と模様が絶妙で自然の造形はやはり素晴らしい!
テングチョウ0311-2.JPG



















たくさん咲いていたオオイヌノフグリに訪れていた「キタキチョウ」。
前翅の縁が少し欠損していたが、無事に冬を乗り越えてさぞかし美味しいのだろうなぁ。
キタキチョウ0311.JPG



















近くの舗装路では黒っぽいチョウが飛び立って少し先にとまった。
この時期のチョウで黒っぽいのは「ルリタテハ」。
翅表に少し擦れはあるものの、ほぼ欠損が無い美しい翅だった。
今日は他にもキタテハやヒオドシチョウも見掛けたが、止まらず飛び去ってしまった。
ルリタテハ0311.JPG



















ケヤキの木の下ではまだ冬鳥の「アトリ」たちが種を啄んでいた。
もう間もなく北への渡りの時期、来年もぜひ来てほしいな!
アトリ0311.JPG



















2022年3月11日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 テングチョウ、ルリタテハ、シロチョウ科 キタキチョウ、スズメ目アトリ科 アトリ

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暖かい!クビキリギスも日向ぼっこ [季節]

そろそろ咲いているところがあるだろうなぁと足元を気にしていると、日当たりの良い林内で見つけた「タチツボスミレ」。先日のアオイスミレに続いて2番目のスミレ。
タチツボスミレ0309.JPG



















鮮やかな黄緑色の花を見ると何だか心がウキウキする「トウダイグサ」。
まさに灯台のごとく心を照らしてくれているような!
トウダイグサ0309.JPG



















「ニワトコ」はまるでブロッコリーの様な蕾をつけていた。
いつも名前が出てこずに接骨木という名が頭に浮かぶ。
ニワトコ0309.JPG



















擬木柵の上で空を見ていた「シロハラ」。
さぁ、いつ帰ろうかと思案していたのだろうか?
シロハラ0309.JPG



















陽が当たる台の上で日光浴中の越冬を終えた「クビキリギス」のメス。
昼に見つけて2時間経ってもまだ同じ姿勢でいた。
死んでいるのかと触ると動いたので生きていた。
ここはモズの縄張りの中、もう温まったでしょうと近くのススキの刈られた株の中に移してあげた。
余計なお世話だったか・・・
クビキリギス0309.JPG



















2020年3月9日 東京都 キントラノオ目スミレ科 タチツボスミレ、トウダイグサ科 トウダイグサ、マツムシソウ目レンプクソウ科 ニワトコ、スズメ目ヒタキ科 シロハラ、バッタ目キリギリス科 クビキリギス

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ヤマアカガエルの卵塊も [季節]

林内のクヌギで観察していた「キノカワガ」はまだいるだろうか?
見に行くと1本の幹の上と下にいたが見当たらない。
よくよく探すと上にいた白っぽいのはいなくなり、下にいた緑っぽいのが上に移動したようだった。
暖かな日が続けば、この緑っぽいのもどこかに行ってしまうだろう。
キノカワガ0306.JPG



















池横の畔で見つけた見たことの無い鳥の羽根は先端の白っぽい部分と羽縁のオレンジ色のリアス海岸のような模様が特徴で、羽根図鑑で調べると「ヤマシギ」の最外尾羽が最も近い。
ヤマシギは冬場に見られることがあるが非常に稀だ。
拾っておけばよかったなぁ!
ヤマシギ?0306.JPG



















湿地のビオトープを覗いてみるとニホンアカガエルに交じっていくつか「ヤマアカガエル」の卵塊が見られた。
今のところここではカエルの姿も声もカエル合戦さえ見られない。
きっとだらだらと長期間産卵が続くような気がする。
ヤマアカガエル卵塊0306.JPG



















歩いているとふと気配がして見ると、「ジョウビタキ」のジョビコがいた。
もともとここにはオスがいたのだが、ある時からメスに変わった。
きっとオスを追い出したに違いない。
「おやっ、そんなところにいたのか!長い間見なかったがどこに行ってたんだい」と声をかけたが、当然返事はない。こんな時に限って人に見られているものだ。
ジョウビタキ0306.JPG



















2022年3月6日 東京都 チョウ目コブガ科 キノカワガ、チドリ目シギ科 ヤマシギ、無尾目アカガエル科 ヤマアカガエル、スズメ目ヒタキ科 ジョウビタキ

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