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オオムラサキの恋の行方 [チョウ目]

歩いていると頭の上を大きなチョウが滑空して舞った。
見ているともう1頭が後を追っていた。
「オオムラサキ」のオスとメスだった。
体の周りを何度も旋回して、クヌギの木に向かいあってとまった。
目の前で見るその大きさと羽音は、さすがにすごい迫力だった。
オオムラサキ0702-1_1_1.jpg



















オスが翅を広げたり閉じたりしながらメスに近寄って行った。
上の写真とはオスメスが入れ替わっている。
カップル成立かと思った瞬間、メスが飛び立ちオスが続いて視界から消えた。

さて、その後恋の行方はどうなっただろうか?
オオムラサキ0702-2_1_1.jpg



















タラノキでは「センノカミキリ」が交尾中、こちらは恋が成就したようだ。
このカミキリが付いたタラノキは、葉を食べられさらには若い枝の付け根を齧られて次々と枝が落ちて無残な姿になっている。ここではそれほど多くはないが増えればタラノキがちょっと心配だ。
センノカミキリ0701_1.jpg



















2018年7月 東京都 チョウ目タテハチョウ科 オオムラサキ、コウチュウ目カミキリムシ科 センノカミキリ

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暑さの中キラリ ベニシジミ、ムラサキシジミ [チョウ目]

梅雨が明けて、とにかく暑い!
台風の影響で大雨が続いている地域もあるが、こちらは渇水の危機だ。
ようやく今週雨の予報が・・・。

私は7月生まれで夏が昔から大好きだったが、ここ数年すっかり苦手になって来た。
歳のせいといえばそれまでだが、あまりにも暑くないですか?
外仕事で下着までびっしょりのこの気候に、まだ体が慣れないでいる。

このところよく見かける「コオニヤンマ」。
一瞬オニヤンマかと思うが全てコオニで、今シーズンはまだオニヤンマだと思える個体に出逢えていない。
オオヤマトンボ同様、虫に詳しくない方はこのトンボをオニヤンマと思ってしまう。
先日の観察会に参加したご家族が、オニヤンマを採ったと見せてくれたのもこのコオニヤンマだった。
属するかも異なり、外見では頭の小ささと体のバランスや後頭部の突起が見分けのポイントなのだが、似た種がいる事さえ知らない方がほとんどだろう。
コオニヤンマ0628_1.jpg



















草地で煌めくオレンジ色に目がとまった。
「ベニシジミ」のオスだろう。
春型は鮮やかで、夏型はくすんだオレンジといわれるがこの個体は素晴らしく美しかった。
ベニシジミ0628_1.jpg



















林縁でも輝く青紫色の「ムラサキシジミ」のメスが翅を広げていた。
よく見ると後翅に小さな突起が見られる。
近年北上を続けている近似種のムラサキツバメは大きな尾状突起があるが、ムラサキシジミにも小さい突起があるものがいる事を初めて知った。
今後も注視してみよう!
ムラサキシジミ0628_1.jpg



















2018年6月28日東京都 トンボ目サナエトンボ科 コオニヤンマ、チョウ目シジミチョウ科 ベニシジミ、ムラサキシジミ

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親と似つかぬカラフルさ ササキリ幼虫 [バッタ目]

小川沿いで「イヌゴマ」が咲き始めた。
里山の夏の花でこの花を見るといよいよ暑い夏が・・・と思うのだ。
名の由来は実がゴマに似ているが食べられない事から。
イヌやキツネは役に立たないもの、似たものに付けられる。
イヌゴマ0628_1.jpg





























暗い林縁の葉の上に小さなバッタの仲間を見つけた。
体の何倍もある長い触角がキリギリスの仲間の証しでもある。
ササキリ」の若齢幼虫だ。
ササキリ0630-1_1.jpg



















見ていると何度も入念に触角のお手入れをしていた。
ササキリ0630-2_1.jpg



















顔や胸は鮮やかなオレンジ色でお尻と足は黒色。
自然界でこの色の組み合わせは毒を持つスズメバチを代表する危険色。
といってもササキリに毒はないので、自分は毒があって危ないよぉと見せかけているいわゆるベイツ型擬態と呼ばれる擬態だ。
ササキリの成虫は緑色と黒色でこの配色は幼虫の頃だけ。
カメムシに擬態とも言われているが、はて?いったい何に擬態しているのだろうか?

つぶらな瞳が可愛い!!
ササキリ0630-3_1.jpg



















2018年6月30日 東京都 シソ目シソ科 イヌゴマ、バッタ目キリギリス科 ササキリ

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