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テントウムシをボディーガードに テントウハラボソコマユバチ [ハチ目]

サクラの葉を見ていたらナミテントウがいた。
が、なんだか変で前脚は動かすものの体の向きを一向に変えず逃げようともしない。
これはもしかして・・・案の定だった。
持ち帰って撮ってみた。
正面から見ると何の変哲もないナミテントウだ。
テントウハラボソコマユバチ0715-1_1.jpg



















しかし横から見るとお腹の下に糸で覆われた繭のような物がある。
これは繭で「テントウハラボソコマユバチ」の幼虫がテントウムシの体内で成長して腹を食い破って出て作ったと言われるものとそっくりだ。
テントウハラボソコマユバチ0715-2_1.jpg



















後から見るとこんな感じ。
体内を幼虫に食われたテントウムシが生きている事が不思議だが、さらにはこの繭を外敵から守っているという。
確かに、近づくと前脚をばたつかせて威嚇しているようにも見える。
後脚で繭を抱えているように見えるが、繭と体が繋がれているのかは見ているだけではわからない。

netで検索するとNATIONAL GEOGRAPHICの記事で解説されていた。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/4669/
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/4670/
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/4671/
ゾンビ化されるという表現にはなかなか恐ろしいものがある。

昨年にはナナホシテントウで同じような状況を確認していた。
https://hirokou2.blog.so-net.ne.jp/archive/20170325
テントウムシとこの繭の状況だけで成体を同定したわけではないが、テントウハラボソコマユバチとしておこう。
テントウハラボソコマユバチ0715-3_1.jpg



















2018年7月15日 東京都 ハチ目コマユバチ科 テントウハラボソコマユバチ

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