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クロスジフユエダシャク 風に飛ばされる [チョウ目]

初冬の風物詩といえば、フユシャクの仲間の1番手、昼行性の「クロスジフユエダシャク」の飛翔だ。
今年もちらほらと姿が見られるようになってきた。

ふと枯草の茎にとまっているオスを見つけた。
こうしてじっくりと見るのは今シーズン初めてだ。
クロスジフユエダシャク1204_1.jpg


















華奢で弱々しいなぁ、そう思っていると強い風に体が浮いて前脚でかろうじてつかまった。
次の瞬間、さらに強い風が吹いて飛翔というより飛ばされて見えなくなってしまった。
何とも儚い・・・・。
それも魅力の一つだろうか。
クロスジフユエダシャク1204-1_1.jpg


















2015年12月4日 東京都
チョウ目シャクガ科 クロスジフユエダシャク               
EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM

初冬の晴れた日 湿地の主役 アキアカネ [トンボ目]

昨日今日と日差しが暖かく小春日和。
日に日に木々の色付きが深まり、湿地も褐色に染まっている。
ヒメガマの穂があちこちで爆発して種を飛ばしていた。
ヒメガマ1204_1.jpg



























初冬のこの時期、湿地でも虫たちの姿はすっかり見られない。
そんな中で、ひときわ元気に飛び回っているのが「アキアカネ」。
アキアカネ1204-1_1.jpg


















白い落ち葉の裏側にとまって日光浴。
まだ縄張りを張っているのか、歩くと飛んでその周りにいた個体が追随して上空へ一直線に。
とにかく寒さを感じさせない元気さだ。
アキアカネ1204_1.jpg


















見かけるのは圧倒的にオスばかりだが、この日唯一見かけたメス。
オスと違って体全体が褐色。
産卵を終えるとほとんどのメスは死んでしまうのだろうか?
アキアカネメス1204_1.jpg


















他の谷戸でもオスばかり。
大きなハエとのツーショット。
さて、アキアカネ 今年はいつまで見ることが出来るだろうか?
アキアカネ1204-2_1.jpg


















2015年12月4日 東京都
トンボ目トンボ科 アキアカネ                CANON  EOS70D EF100mm F2.8L IS USM


頑張った トリフン母さん [クモ目]

柚子の木でモズのハヤニエを探していたら目に入った、久しぶりに見るオオトリノフンダマシの卵嚢。
1つかと思いきや、いくつもが糸にぶら下がっている。
数えると全部で5つも。
オオトリノフンダマシ1204_1.jpg



























よく見ると棘の根元に恐らくこれらを産んだであろう母さんがいた。
緑の茎にずっといたからか、体が緑がかっている。
こんな色のオオトリノフンダマシは初めて見た。
オオトリノフンダマシ1204-1_1.jpg


















身体が萎んでしわしわなのはこれだけの卵嚢を産んだからだろう。
いつまでここで卵たちを見守っているのか。
日に日に寒さが増す中、もうそう長くはないと思われる。
お見事、よく頑張ったね!
オオトリノフンダマシ1204-2_1.jpg


















2015年12月4日 東京都
クモ目 ナゲナワグモ科 オオトリノフンダマシ       CANON  EOS70D EF100mm F2.8L IS USM

素晴らしいデザイン ホソヘリカメムシ [カメムシ目]

寒さが厳しくなってきたが、暖かな日中に日光浴をしているのをよく見かける「ホソヘリカメムシ」。
この日も樹名板の上で陽を身体一杯に受けていた。

久しぶりにじっくり見ると、地味ではあるがその体のデザインに目を惹かれてしまった。
両端が尖り下辺がフリルのように波打った前胸背、くびれた腰、腹部両端の規則正しく並んだ白斑のアクセントにそれを覆う前翅の網目模様。さらには柔らかさを感じる湾曲した後ろ脚の形状。
触角先端の白班も腹部の斑とよく合いトータルデザインされている。

普段何気に見ている虫も、意外に新たな魅力が見つかるものだ。
ホソヘリカメムシ1111_1.jpg


















2015年11月11日 東京都
カメムシ目ホソヘリカメムシ科 ホソヘリカメムシ      CANON  EOS70D EF100mm F2.8L IS USM