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初冬 アオクチブトカメムシも赤く染まる [カメムシ目]

晴れていてもまだ葉の残る雑木林の林内は薄暗い。
薄暗い中で、コナラの根元に黒い影が。
なんだか全くわからず、レンズを覗くとそこにいたのは「アオクチブトカメムシ」?
この時期見られるカメムシの仲間は、まるで葉が紅葉するかのように体の色を褐色に変えるものをよく見かける。
どうやらアオクチブトカメムシもその1種のようだ。
名前は青だが体は赤い、アカクチブトカメムシでもよい感じ。
アオクチブトカメムシ1204_1.jpg


















以前はよく見かけたが、この種を見るのは今年初めて。
かろうじて命を繋いでいるようで、とにかく動きはスロー。
さすがに近くでパシャパシャ撮られていると、不快なのかゆっくりと移動するのだが、足場を確認しながら落ちないようにゆっくりゆっくり。おいおい、大丈夫かと心配してしまう。
撮ってみるとその体は、緑から赤に変わっても相変わらず美しい輝きだ。
チョウやガの幼虫を捕食する肉食性のカメムシ、この体の輝きは生きるために奪ったいくつもの命の輝きなのだろうか。
アオクチブトカメムシ1204.-1_1.jpg


















2015年12月4日 東京都
カメムシ目カメムシ科 アオクチブトカメムシ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内臓ストロボ・430EXⅡ


間もなく越冬 ウラギンシジミ [チョウ目]

目の前を白いチョウがゆっくり横切り、林縁の葉にとまった。
意外と小さく見えたのでなんだろうと思ったら、「ウラギンシジミ」のメスだった。
ウラギンシジミ1204-1_1.jpg


















ツバキやヒサカキなど常緑樹の葉の裏で成虫越冬するだけあって、とまった葉も常緑だった。
この日は暖かかったので、越冬場所から飛び出したのかもしれない。
真冬の昆虫観察ターゲットの一つ、今年も越冬している姿を見つけることができるだろうか?
ウラギンシジミ1204_1.jpg


















同じく白いチョウを発見!
こちらは成虫越冬ではない「スジグロシロチョウ」。
今年はあまり見かけなかった印象だが、12月になってもまだ頑張っているものがいるとは。
いつまで頑張れるだろう。
ところで似たモンシロチョウは蛹、モンキチョウは幼虫、キタキチョウは成虫越冬と同じシロチョウ科でも越冬形態はばらばらだ。
はて、このチョウ何越冬だったか?
スジグロシロチョウ1204_1.jpg


















2015年12月4日 東京都
チョウ目シジミチョウ科 ウラギンシジミ、シロチョウ科 スジグロシロチョウ
CANON EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ、EOS70D EF100mm F2.8L IS USM