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ガマズミの葉の日焼け [植物]

紅葉の季節 里山はコナラやクヌギ、シデ、カマツカ、エゴノキ、アオハダなどをはじめ多様な樹種で構成されており、見渡す限り赤色に染まることはない。
それぞれの木、コナラやクヌギのオレンジ、アカシデやカマツカの赤、アオハダの黄色、同じ樹種の葉でも陽当たりや成長具合で色も異なり、様々な色のグラデーションが楽しめるのだ。
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でも日本人はやはり赤が心に響くのだろうか?
アカシデの色には心惹かれる。
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林縁ではガマズミも赤く色付いてきていた。
夏にはサンゴジュハムシに食い尽くされ、秋には赤い実をつける。
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すべてが同じように赤く色付くわけでなく、陽の当たらないところは色がまだ黄緑色。
まるで夏に日焼けしたところと海パンで隠れていたところみたいで面白い!
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2015年11月26日 東京都
ブナ目カバノキ科 アカシデ
マツムシソウ目レンプクソウ科 ガマズミ    CANON EOS50D SIGMA 17-70mmDC MACRO HCM








寒さにめげず コバネイナゴ [バッタ目]

田んぼ周りの草も褐色に染まり、曇り空の下ではいよいよ物悲しい景色となって来た。
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緑の葉がわずかに残ったオギには「コバネイナゴ」がいた。
この日は気温が低く、さすがに動きが鈍い。
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すぐそばのヨシの茎には、交尾中のカップルも。
意外と寒さに強いようで、動きは鈍くともまだまだ元気そうだ。
このメスはこれから産卵するのだろう。
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一方では、ウメの枝に串刺しにされたものもいた。
ここはモズの縄張り、運が明暗を分けるのだろうか?
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2015年11月26日 東京都
バッタ目バッタ科 コバネイナゴ         CANON EOS50D SIGMA 17-70mmDC MACRO HCM


ヨコヅナサシガメ幼虫集まる [カメムシ目]

今月は休みの日に所用や悪天候で2週間ほどfieldに出ることが出来ず、雨の止んだ午後から久しぶりに出掛けてみた。
雑木林の木々や湿地の植物ははすっかり色変わり。
今日は寒くチョウやトンボも全く姿を見せなかった。
宮野入谷戸1126-1_1.jpg


















大きなエゴノキの幹にたくさんの「ヨコヅナサシガメ」の幼虫が集まっていた。
春から秋にかけては単独で活動するが、晩秋から初冬に集まって寒い冬を越す。
この木では毎年見られる光景だ。
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この木では毎年キノカワガも越冬するが、今日は見つからなかった。
昨冬の小春日和にはヨコヅナサシガメVSキノカワガの攻防が見られたが、さてこの冬はどうだろうか?
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2015年11月26日 東京都
カメムシ目サシガメ科 ヨコヅナサシガメ  CANON EOS50D SIGMA 17-70mmDC MACRO HCM

里山のアンモナイト [植物]

里山にアンモナイトの化石があるというので探してみた。
見つかった4つ。
なんちゃって!
先日教えてもらって見つけたのだが、さてこれは何だろう?
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正解はアオツヅラフジの種。
ほんとアンモナイトみたい。
なんでこんな形なのか、不思議だ?
自然の形に無駄はない。
何らかの意味があると思うのだが・・・・。

この種が入っている実はこちら。
毒があるそうで注意!
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東京都
キンポウゲ目ツヅラフジ科 アオツヅラフジ
RICOH WG-4  CANON EOS7D SIGMA 17-70mmDC MACRO OS HCM

今シーズンお初のハヤニエ [鳥類]

この秋も谷戸にはモズの高鳴きが響き渡り、季節の移ろいを感じさせてくれた。
はて、ハヤニエがいつから見られるのかとちょくちょく見られそうな枝を見ていたが、先日ようやく私が見つけた第1号。
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餌食になったのは、「アオマツムシ」のメスだった。
頭がないのは捉えた時に食べてしまったのか?
見つけてから1週間ほど経つがまだこのはやには健在だ。
この先、いつなくなるか観察してみたい。
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2015年11月11日 東京都         CANON  EOS70D EF100mm F2.8L IS USM


クワコ [チョウ目]

ここ数日、職場の明かりに飛んできている「クワコ」。
名前の通り幼虫はクワの葉を食べることから名付けられたのだろうか?
カイコの原種でもある。
幼虫はクワの木でよく見かけるが、成虫を見ることはほとんどなかった。
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このところよく見られるので晩秋が発生時期かと思いきや、初夏から成虫は現れるようでなぜ今まで来なかったのか不思議だ。
ちょっと手に乗ってもらった。
お尻の先に傷があるオス。
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先日ここで見つけた個体の顔があまりにも可愛くて、写真を撮ろうと思ったら飛ばれてしまった。
今日こそはと思い飛ばれる前に何とか撮ったが、前の個体の方が可愛かったと言ったら失礼だろうか・・・。
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2015年11月20日 東京都
チョウ目カイコガ科 クワコ      RICOH WG-4


まだまだ 赤トンボ [トンボ目]

日差しが暖かい小春日和、虫たちの活動も活発だった。
谷戸で出逢ったトンボは3種類。
恐らく一番遅くまで見られるのは「アキアカネ」はまた改めて。

石の上は日差しで温められて温度が高いのだろう、「マユタテアカネ」のオスが飛び上がっては小さな虫を捕まえて繰り返し食事をしていた。
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小川の橋では頭まで真っ赤に染まった「コノシメトンボ」のオス。
まさに赤トンボというにふさわしい姿だ。
これだけ体全体が赤くなるのは、このあたりではこのコノシメトンボとナツアカネくらいだろう。
この日見られた赤トンボ3種、さていつまでその姿を見ることが出来るだろうか。
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2015年11月11日 東京都
トンボ目トンボ科 マユタテアカネ、コノシメトンボ     CANON  EOS70D EF100mm F2.8L IS USM

シダ食い ムラサキアカガネヨトウ [チョウ目]

シダの仲間は、何度覚えてもすぐに忘れてしまう非常に手ごわい植物だと思っている。
そんなシダの枯れた葉に、緑色の芋虫がいた。
蛾の幼虫だとは思ったが、種は全くわからずに取り敢えず撮っておいた。
覚えられないからというわけではないが、シダは渋くて不味そうなイメージ。
そんなシダを主食としているものがいるというのも、さすが地球上でもっとも繁栄している昆虫の凄さだと思う。
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幼虫の形からヨトウっぽいなぁと調べると、どうやら「ムラサキアカガネヨトウ」のようだ。
特徴の尾部にある1対の白斑が見て取れる。
まぁシダ食いはさほど多くはないので、比較的同定しやすいかもしれない。
シダ食い1111-1_1.jpg


















2015年11月11日 東京都
チョウ目ヤガ科 ムラサキアカガネヨトウ  CANON  EOS70D EF100mm F2.8L IS USM

まだまだ頑張れ! [季節]

何時もは比較的下を見て歩いているのだが、この日は上を見て歩いたおかげで樹上にいる虫たちを見ることが出来た。
クワの若木の葉の上にいたのは、寒さに強く12月に入っても見られる「キボシカミキリ」。
周りに仲間は見られなかったが、高みの見物といったところか?
はて 何を見る?
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気に絡まって樹上に伸びたクズの葉裏にシルエット。
黄色い目玉模様が名前を教えてくれた「アケビコノハ」。
よく見るとクズの脇に食草のアケビも絡んでいたので、そこから移ったようだ。
成虫越冬なのだが、まだ終齢には程遠いサイズ。
アケビの葉はまだたくさんあるので、しっかり食べて早く蛹にならなければ!
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2015年11月11日 東京都
コウチュウ目カミキリムシ科 キボシカミキリ
チョウ目ヤガ科 アケビコノハ                 CANON  EOS70D EF100mm F2.8L IS USM

晩秋の蛾 [チョウ目]

一雨ごとに寒さが増す、歩いてもなかなか虫が見つからない季節となって来た。
そんな中、目につくのが晩秋の蛾たち。

雑木林の中にあるトイレを見て回ると、夜に灯りに来たと思われる「ヒメヤママユ」がいた。
翅にクモの巣がかかっていたので取ってふと見上げると破れたジョロウグモの巣があった。
今年は、ヒメヤママユと出逢う機会が多い。
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男子トイレを入った壁には「オオノコメエダシャク」。
お尻をクッと曲げているのがこの蛾の特徴。
男子トイレの中だが、腹部の太さからメスっぽい。
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職場のガラス戸に来ていたのは、まさしく晩秋の蛾の「ニトベエダシャク」だ。
数日前から複数個体が見られるようになった。
明暗がはっきりしたシックでお洒落な翅の模様が印象的。
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翅のデザインが独特なのがこの「ホシヒメホウジャク」。
発生時期としてはそろそろ終盤だろうが、今年初めてこの姿を見ることが出来たのは嬉しい。
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2015年11月11日、14日 東京都
チョウ目ヤママユガ科 ヒメヤママユ
      シャクガ科 オオノコメエダシャク、ニトベエダシャク
      スズメガ科 ホシヒメホウジャク
CANON  EOS70D EF100mm F2.8L IS USM、RICOH WG-4