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アオマツムシの産卵 [バッタ目]

園路脇の木を眺めていると、ゴンズイの若木の幹にとまった「アオマツムシ」が目に入った。
そういえばアオマツムシの鳴き声もすっかり聞かれなくなってきた。
アオマツムシ1111_1.jpg


















腰を浮かせた変なスタイルに何をしているのかとよくよく見ると、長い産卵管を樹皮に突き立てて産卵中だった。
アオマツムシの産卵は初めて見た。
アオマツムシ1111-2_1.jpg


















産卵管を刺しているあたりの樹皮が丸く削り取られたようになっているが、これがこのメスの仕業なのかは定かではない。
アオマツムシ1111-1_1.jpg


















2015年11月11日 東京都
バッタ目マツムシ科 アオマツムシ              CANON  EOS70D EF100mm F2.8L IS USM


晩秋のマント群落 [季節]

昼は晴れとの天気予報だったが、期待に反してほとんど陽は射さず肌寒かった。
もう初冬?
二十四節気ではすでに立冬を過ぎているが、陰暦の11月から12月始め頃までを晩秋というらしい。

マント群落では鮮やかな実が目に入った。
小さな丸い粒の集合体の「サネカズラ」の実だが、中にはこんな形も。サネカズラ1101_1.jpg



















まだ完熟ではないオレンジ色の「カラスウリ」。
カラスウリ1101_1.jpg



























紫色は、マメ科の「ノササゲ」の自然色。
時間が経つにつれだんだん薄くなっていく色の変化が面白い。
ノササゲ1111_1.jpg


















様々の実の色に目を奪われながらようやく見つけたのは「セスジツユムシ」のメスだった。
この時期の常連で今日のお目当ての一つ。
見つけた時には触角を開いていたが、近づくと2本をぴったりくっつけた。
これは危険を感じた時の行動なのだろうか。
セスジツユムシ1111_1.jpg



























すぐ近くで「アシグロツユムシ」も見られた。
この地域の林縁に生息するツユムシ2種、コンプリートである。

歩いていてもなかなか虫が見つからない季節になって来た。
あと半月もすれば、初冬のフユシャクの舞が見られると思うとちょっと寂しい。
アシグロツユムシ1111_1.jpg


















2015年11月11日 東京都
アイストロバイレヤ目マツブサ科 サネカズラ(別名:ビナンカズラ)
スミレ目ウリ科 カラスウリ
マメ目マメ科 ノササゲ
バッタ目ツユムシ科 セスジツユムシ、アシグロツユムシ CANON  EOS70D EF100mm F2.8L IS USM


レンズテスト [カメラ]

先日、小川の泥に浸かったカメラとレンズが修理から戻ってきた。
望遠レンズはメイン基盤、フォーカスユニット、EMD/ISレンズユニットなどの交換で約6万円、エクステンダーは無傷で点検料のみの5000円。
カメラは新しいのが買える高額で断念した。

雨が降りそうな雲行きなうえ他に所用があったため、ちょっとの間試してきた。
オギの中でスズメたちが賑やか、1羽がひょっこり。ススキとスズメ1107_1.jpg



















色付き始めた木々の中でもひときわ赤く目立っていたのはケヤキだった。
コナラやクヌギの中になぜケヤキが・・・。
ケヤキ1107_1.jpg


















林縁では実をぶら下げたヤマウルシ。
ヤマウルシ1107_1.jpg


















午後から曇ったせいか、人はちらほら。
レンズの具合は特に不具合もなく、ピント精度の調整もしてもらったのでいい感じだった。
里山1107_1.jpg


















修理を断念したカメラは使えないのかとバッテリーを入れてみると、特に問題なく作動した。
戻ってきたレンズを撮ってみる。無事USBでパソコンにも取り込め写りを見ても問題なし。
(左上の紫色はテレビ画面が床面に映ったもの)
おぉっ、使える!
てなことで、とりあえず戦力になるかも・・・。

今回修理品受け取り時に、レンズに付けていた三脚座とレンズ鏡筒との接触面に固まった泥が付着していた。レンズ修理時には三脚座を外して行ったのだろうが、三脚座自体の清掃はされておらず、鏡筒接触面に泥が付着したまま修理したレンズに付けて送られてきたようだ。その旨指摘してその場で三脚座を清掃してもらったが、これにはサービスセンターの担当の方も低頭であった。
カメラ1107.JPG


















2015年11月7日 東京都
バラ目ニレ科 ケヤキ
ムクロジ目ウルシ科 ヤマウルシ
CANON EOS70D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ
EOS50D SIGMA 17-70mmDC MACRO HCM


ノハラアザミ  [植物]

アザミは種類も似たものも多い。
夏の間、この谷戸に咲くのは「ノハラアザミ」。
たくさんのヒョウモンチョウをはじめ虫たちを集めるこの花は意外と花期が長く今でも花と種が混在している。
ミドリヒョウモンやメスグロヒョウモンなどは姿を消し、秋の来客はツマグロヒョウモンやクチナガガガンボの仲間だ。
一方で綿毛の付いた種も日差しを浴びてキラキラと輝き美しい。
ノハラアザミ1101.-1_1.jpg



























よく見ると羽毛のような綿毛の繊細さと、小さな種はイイダコの頭のように見える。
このイイダコたち、風に吹かれてどれくらい遠くまで飛んでいくのだろうか?
ノハラアザミ1101_1.jpg


















2015年11月1日 東京都
キク目キク科 ノハラアザミ  CANON  EOS70D EF100mm F2.8L IS USM











ヤマトシジミの寝床 [チョウ目]

間もなく日が暮れる気温の下がった田んぼ脇のアメリカセンダングサに、たくさんの「ヤマトシジミ」がとまっていた。
恐らく彼らの今晩の寝床なのだろう。
ヤマトシジミ1101_1.jpg



























人の目から見るととても目立っているのだが、何故ここがいいのか?
今の時期、ベニシジミも昼間は見られるが同じようなところでこの時間にとまっているのを見たことがない。
違った寝床で眠りにつくのだろう。
この時間に来ると、いつもヤマトシジミたちを見ることが出来るのには何か心がほっとする。
ヤマトシジミ1101-1_1.jpg



























2015年11月1日 埼玉県
チョウ目シジミチョウ科 ヤマトシジミ  CANON  EOS70D EF100mm F2.8L IS USM

マユミとキバラヘリカメムシ [カメムシ目]

あのキバラヘリカメムシがたくさんいたマユミに行ってみた。
まだ固く閉じていたピンク色の実は、開いて中から赤い種が顔を出していた。
実だけでも見ていて楽しいが、種が出るとさらに濃い艶やかな赤が加わって賑やかになる。
マユミ1101_1.jpg


















さて、あのカメムシたちはどうしているかと探してみると、幼虫は見当たらず成虫がまばらに見つかった。
幼虫は羽化して成虫となり、多くは移動してしまったのだろうか。
他の木ではまだ小さな幼虫たちが見られたことから、個体群によってかなりのばらつきがあるようだ。
マユミは落葉樹なので間もなく葉は落ちてしまう。
いつまでここで見られるのだろうか?
キバラヘリカメムシ1101_1.jpg



























2015年11月1日 東京都
ニシキギ目ニシキギ科 マユミ
カメムシ目ヘリカメムシ科 キバラヘリカメムシ  CANON  EOS70D EF100mm F2.8L IS USM

高い中心周波数で鳴くササキリ [バッタ目]

林縁の竹の柵の上で「ササキリ」が鳴いていた。
ササが多く生える林縁のような環境で見られるキリギリスの仲間なのでササキリ。

数年来、この虫の鳴き声には耳を凝らしている。
というのも、ササキリの鳴き声は鳴く虫の中でも高い周波数の音で年々聞こえずらくなってきているからだ。
昨日は、今年初めてシリシリシリ♪とはっきりと鳴き声が聞こえ、その姿を確認してホッとした。
いつまでササキリの声を聞くことが出来るか、まぁ時間の問題だろうと思う。
下記に以前blogに書いた記事を引用した。

鳴く虫の音は、種によって中心周波数が異なりどちらかというとコオロギの仲間は低く、キリギリスの仲間は高いようだ。
カンタンは3kHz、エンマコオロギやスズムシは3.5~4.5kHz。
一方でキリギリスの仲間は、8kHz以上のものが多くウマオイは13.5kHzという高い周波域だそうだ。
一般的に健全な耳で聞き取れる音域は15kHz位までと言われ、人によっては8kHzが聞こえない人もいるらしい。
ササキリもウマオイ同様に中心周波数は高いようなので、元来聞こえにくい鳴き声なのだろう。
参考:「鳴く虫の観察と研究」 松浦一郎著

ササキリ鳴き声


ササキリ1101_1.jpg


















2015年11月1日東京都
バッタ目キリギリス科 ササキリ      CANON  EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内臓ストロボ

赤トンボ [トンボ目]

今日は朝から日差しが温かい。
といっても昨日往復2時間スクーターで走ったらあまりもの寒さに体が冷え切り、朝布団の暖かさから抜け出せなかった。
ので昼から散策。
ススキの穂が煌めく秋の谷戸には赤とんぼがよく似合う。

頭まで真っ赤に色付いていたのは、翅の先端の斑が特徴の「コノシメトンボ」のオス。
赤トンボの中では、ナツアカネと一二を争い真っ赤かだ。
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トンボと同じく赤いタラノキの葉っぱの上には「アキアカネ」のメス。
オスほど赤くはならないが、腹部はほんのり色付いていた。
アキアカネ1101_1.jpg



























頻繁に飛び上がっては小さな虫を捕食していたのは「マユタテアカネ」のオスだった。
ここ数日寒さが厳しく、明日2日は12月並みだとか。
赤トンボたちにも辛い一日となりそうだ。
マユタテアカネ1101_1_1.jpg


















2015年11月1日 東京都
トンボ目トンボ科 コノシメトンボ、アキアカネ、マユタテアカネ  CANON  EOS70D EF100mm F2.8L IS USM