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高い中心周波数で鳴くササキリ [バッタ目]

林縁の竹の柵の上で「ササキリ」が鳴いていた。
ササが多く生える林縁のような環境で見られるキリギリスの仲間なのでササキリ。

数年来、この虫の鳴き声には耳を凝らしている。
というのも、ササキリの鳴き声は鳴く虫の中でも高い周波数の音で年々聞こえずらくなってきているからだ。
昨日は、今年初めてシリシリシリ♪とはっきりと鳴き声が聞こえ、その姿を確認してホッとした。
いつまでササキリの声を聞くことが出来るか、まぁ時間の問題だろうと思う。
下記に以前blogに書いた記事を引用した。

鳴く虫の音は、種によって中心周波数が異なりどちらかというとコオロギの仲間は低く、キリギリスの仲間は高いようだ。
カンタンは3kHz、エンマコオロギやスズムシは3.5~4.5kHz。
一方でキリギリスの仲間は、8kHz以上のものが多くウマオイは13.5kHzという高い周波域だそうだ。
一般的に健全な耳で聞き取れる音域は15kHz位までと言われ、人によっては8kHzが聞こえない人もいるらしい。
ササキリもウマオイ同様に中心周波数は高いようなので、元来聞こえにくい鳴き声なのだろう。
参考:「鳴く虫の観察と研究」 松浦一郎著

ササキリ鳴き声


ササキリ1101_1.jpg


















2015年11月1日東京都
バッタ目キリギリス科 ササキリ      CANON  EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内臓ストロボ