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今年も出会えた チャバネフユエダシャク [チョウ目]

この冬は、例年に比べていくらか寒さが緩いように感じる。
やはり暖冬なのだろうか?
そんな気候には関係なくフユシャクの季節は進んでいる。

通っているfieldでは今年クロスジフユエダシャクの発生が少なく、乱舞は見られなかった。
続いてクロオビフユナミシャク、ナミスジフユナミシャクも確認。
先日ようやく、「チャバネフユエダシャク」のメスを見つけた。
チャバネフユエダシャク1212_1.jpg


















フユシャクのメスの中でも全く翅がなく、白黒模様からホルスタイン、雑木林の貴婦人とも呼ばれる。
チャバネフユエダシャク1212-2_1.jpg


















かなり離れた場所でオスも確認。
寒かろうが暖かろうがおおむね種の発生時期が変わらないのは面白く興味深い。
チャバネフユエダシャク1212-1_1.jpg


















2015年12月12日 東京都
チョウ目シャクガ科 チャバネフユエダシャク  RICOH WG-4

コゲラ マユミの種を食べる [鳥類]

今年はマユミの当たり年!
谷戸のあちこちでピンク色の実に赤い種をのぞかせている。
ミノウスバが産卵に訪れるこの木の実を狙っていたのは「コゲラ」だった。
こちらを気にして枝の向こう側に降りた。
コゲラ1209-3_1.jpg


















風が吹いて頭の毛が逆立ち赤色が見えたのでオス。
コゲラ1209-1_1.jpg


















キツツキ、名前の通り普段は木をつついて虫を採っているが、木の実も食べるのだ。
マユミにコゲラは、野鳥を撮影されている方々が今の時期ターゲットにされ素晴らしい写真を撮られている。
通りがかりにマクロレンズ、かなりトリミングしているのでお粗末ではある。
コゲラ1209-2_1.jpg


















2015年12月9日 東京都
キツツキ目キツツキ科 コゲラ                 CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM


おっ、フユシャク? [チョウ目]

先日参加しているボランティアの観察会に参加した。
公園の管理所の窓にとまっていた蛾。
クロスジフユエダシャク?
でもなんか違う。
とても紛らわしいが、同じ時期に見られる「ナカオビアキナミシャク」だった。
クロスジとは同じシャクガ科だが、メスにも立派な翅がありこの蛾はフユシャクとは呼ばれない。
今年クロスジは外れ年、雑木林を歩いても飛んでいるのが少ないようだ。
ナカオビアキナミシャク1205_1.jpg


















木柵で卵の殻を見つけた。
小さな小さな、1つが1mmくらい、全部で14個が並んでいる。
カメムシだろうか?
卵1205_1.jpg


















2015年12月5日 東京都
チョウ目シャクガ科 ナカオビアキナミシャク         CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM

実 色とりどり [植物]

なかなか虫が見つからない。
探していると目につくのが色とりどり様々な実。
インパクトのある大きめの赤は「サルトリイバラ」。
サルトリイバラ1209_1.jpg


















小粒な金色は「ヘクソカズラ」。
名前はかわいそうだが、この実はリースにも。
ヘクソカズラ1209_1.jpg


















林縁の紫は「ムラサキシキブ」。
鳥たちにも人気なのか、すぐになくなってしまう。
ムラサキシキブ1209.JPG


















同じ紫でも葉の下で控えめなのが「ヤブムラサキ」。
ムラサキシキブよりちょっと毛深い。
ヤブムラサキ1208_1.jpg


















褐色の葉を冬でも落とさない「ヤマコウバシ」の黒い実。
1週間後にはほとんどなくなってしまった。
ヤマコウバシ_1.jpg


















圧倒的なその数は「ツルウメモドキ」
鳥にも人にも食べられ飾られ人気の実。
ツルウメモドキ1202_1.jpg


















2015年12月 東京都


コナラの赤い芽? [コウチュウ目]

雑木林を皆伐した場所でコナラの実生がたくさん育っている。
そんな中で頂芽が赤いものがあった。
ナミテントウ1204_1.jpg



























おや、何だろうと近づくと斑のほとんどない「ナミテントウ」だった。
12月に入ってから晴れた暖かい日にはたくさんのナミテントウたちが越冬場所を探して飛び交っている。
いくらなんでもこのコナラのこの場所では、寒さをしのぐことが出来ないだろう。
良い場所が見つかったのなら良いのだが・・・。
ナミテントウ1204-1_1.jpg


















頭上の枝に鳥が飛んできた。
今年初めて見る「カシラダカ」。
いよいよ寒さが厳しくなりそうだ。
カシラダカ1204_1.jpg


















2015年12月4日 東京都
コウチュウ目テントウムシ科 ナミテントウ
スズメ目ホオジロ科 カシラダカ

CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM、EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ


まだ マユタテアカネ [トンボ目]

湿地のシンボル 背丈3mはあるタカアザミも花を終えてすっかり冬の装い。
タカアザミ1209_1.jpg


















今年一番、見上げる大きな株も綿毛を飛ばしていた。
タカアザミ1209-1_1.jpg



























今日はアカネ属の中でもアキアカネと共にこの谷戸で遅くまで見られる「マユタテアカネ」を探して歩いた。
見つかるのはすべてアキアカネばかり。
午後2時を回ると西の雑木林に陽が掛かり、気温も下がってくる。
こうなるとさらに生き物たちが見られなくなってくるから気が焦る。
帰りかけた田んぼで、小さい赤トンボがいた。
マユタテアカネ1209_1.jpg


















アキアカネより一回り小さく腹部がほっそり、尾端もくいっと上がっている。
ようやくのブタ鼻、マユタテアカネのオス!
いつも谷戸を歩いている常連の方も、マユタテアカネはすっかり少なくなったと。
今日最後に見られたのはラッキーだった。
マユタテアカネ1209-1_1.jpg


















2015年12月9日 東京都
キク目キク科 タカアザミ
トンボ目トンボ科 マユタテアカネ  
CANON EOS50D SIGMA 17-70mmDC MACRO HCM 、EOS70D EF100mm F2.8L IS USM

12月の常連 ハラビロカマキリ [カマキリ目]

丘陵の紅葉はクヌギやコナラなどの木々が主で雑木林全体が黄色やオレンジに変わり、今が見頃。
紅葉というより黄葉の方がしっくりくる。
黄葉1204_2_1.jpg



























谷戸の入り口にはところどころにイロハモミジが植栽されており、さらに彩りを添えている。
イロハモミジ1205_1.jpg


















黄葉したコナラの根元、先日記載したアオクチブトカメムシのいた木のすぐそばで「ハラビロカマキリ」のメスを見つけた。
まだお腹が大きくこれから産卵するようだが、急がないと産む前に寒さにやられてしまう。
そんな個体を毎年見てきたので、頑張って無事産卵してほしいものだ。
ハラビロカマキリ1205_1.jpg


















この前日、同じ谷戸で今年初めてのハラビロカマキリの褐色型を木柵の上で見かけた。
こちらもまだお腹が大きい割には、身軽に柵の上を歩いて行った。
このあたりにいるカマキリの中では遅くまで見られる種、4年前の12月23日が私の最も遅い観察記録だ。
ハラビロカマキリ1204_1.jpg


















2015年12月4・5日 東京都
ムクロジ目ムクロジ科 イロハモミジ
カマキリ目カマキリ科 ハラビロカマキリ  CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/一部内臓ストロボ

陽だまりに ヒナバッタ [バッタ目]

12月になり朝晩は手がかじかむ厳しい寒さとなってきたが、昼の陽射しは暖かい。
そんな陽だまりでシリシリシリ♪と鳴き声が聞こえてきた。
声の主は「ヒナバッタ」。
多くのバッタたちが寒さで命を落とす中、成虫越冬ではないのにまだ頑張っている。
ヒナバッタ1204_1.jpg


















例年12月遅くまでその姿が見られることから寒さに強いのだろう。
陽だまりでヒナバッタたちのラブソングが聞かれるのもあと少しとなってしまった。
ヒナバッタ1204-1_1.jpg


















2015年12月4日 東京都
バッタ目バッタ科 ヒナバッタ                 CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM


初冬 アオクチブトカメムシも赤く染まる [カメムシ目]

晴れていてもまだ葉の残る雑木林の林内は薄暗い。
薄暗い中で、コナラの根元に黒い影が。
なんだか全くわからず、レンズを覗くとそこにいたのは「アオクチブトカメムシ」?
この時期見られるカメムシの仲間は、まるで葉が紅葉するかのように体の色を褐色に変えるものをよく見かける。
どうやらアオクチブトカメムシもその1種のようだ。
名前は青だが体は赤い、アカクチブトカメムシでもよい感じ。
アオクチブトカメムシ1204_1.jpg


















以前はよく見かけたが、この種を見るのは今年初めて。
かろうじて命を繋いでいるようで、とにかく動きはスロー。
さすがに近くでパシャパシャ撮られていると、不快なのかゆっくりと移動するのだが、足場を確認しながら落ちないようにゆっくりゆっくり。おいおい、大丈夫かと心配してしまう。
撮ってみるとその体は、緑から赤に変わっても相変わらず美しい輝きだ。
チョウやガの幼虫を捕食する肉食性のカメムシ、この体の輝きは生きるために奪ったいくつもの命の輝きなのだろうか。
アオクチブトカメムシ1204.-1_1.jpg


















2015年12月4日 東京都
カメムシ目カメムシ科 アオクチブトカメムシ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内臓ストロボ・430EXⅡ


間もなく越冬 ウラギンシジミ [チョウ目]

目の前を白いチョウがゆっくり横切り、林縁の葉にとまった。
意外と小さく見えたのでなんだろうと思ったら、「ウラギンシジミ」のメスだった。
ウラギンシジミ1204-1_1.jpg


















ツバキやヒサカキなど常緑樹の葉の裏で成虫越冬するだけあって、とまった葉も常緑だった。
この日は暖かかったので、越冬場所から飛び出したのかもしれない。
真冬の昆虫観察ターゲットの一つ、今年も越冬している姿を見つけることができるだろうか?
ウラギンシジミ1204_1.jpg


















同じく白いチョウを発見!
こちらは成虫越冬ではない「スジグロシロチョウ」。
今年はあまり見かけなかった印象だが、12月になってもまだ頑張っているものがいるとは。
いつまで頑張れるだろう。
ところで似たモンシロチョウは蛹、モンキチョウは幼虫、キタキチョウは成虫越冬と同じシロチョウ科でも越冬形態はばらばらだ。
はて、このチョウ何越冬だったか?
スジグロシロチョウ1204_1.jpg


















2015年12月4日 東京都
チョウ目シジミチョウ科 ウラギンシジミ、シロチョウ科 スジグロシロチョウ
CANON EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ、EOS70D EF100mm F2.8L IS USM